■100分ふんde名著めいちょシリーズのバックナンバー約やく100冊さつを読破どくはしたら人生じんせい変かわった

補足ほそく書かきました

思おもった以上いじょうの反応はんのうを頂いただいて驚おどろいてます。

コメントへの返信へんしんなど、追記ついきしようかと思おもったのですが、長ながくなったので別べつ記事きじにしました。

興味きょうみあったら見みてください。

https://anond.hatelabo.jp/20200102201209

はしがき

釣つりっぽく書かいたけどほんと。

結構けっこう色いろんな意味いみで読書どくしょや知識ちしきというものに関かんする意識いしきが変かわったので、なんかアウトプットしたくなった

なお、名著めいちょそのものを知しったことに関かんする感銘かんめいとかは今更いまさら私わたしが言いうまでもないので省はぶきます。

書かきたいのは100分ふんde名著めいちょシリーズを対象たいしょうにした読書どくしょを集中しゅうちゅうして実施じっししたことに関かんするメタ効果こうかに関かんして。

ちなみに、読破どくはしたと言いっても読破どくはしたのはあくまで解説かいせつ本ほん。

スペシャル版はんとか、ブックス版ばんはもう少すこし厚あついけど。どれも約やく120ページで、読書どくしょ慣なれしてる人ひとなら2-3時間じかんで読よめる量りょうだと思おもう。

いやそれじゃ読よんだことにならないだろ原典げんてんあたれよ、って思おもうよね。私わたしもそう思おもっていた。

だから最初さいしょの20冊さつくらいは解説かいせつ本ほんを読よんで、原典げんてんにあたって、と繰くり返かえしていたけど、以下いかの2つのことに気きづいて一気いっきに解説かいせつ本ほんを読よむ方向ほうこうに転換てんかんした。

原典げんてんを読よむのは、それが終おわってからでも遅おそくないと感かんじた。

本ほんの解説かいせつで繰くり返かえし取とり上あげられる要素ようそ（人名じんめい、思想しそう、歴史れきし上うえの出来事できごとなど）があることがわかった

勉強べんきょうとか、何なんでもそうだと思おもうんだけど、繰くり返かえし出でてくるものって記憶きおくに定着ていちゃくしやすくなる。

さらに、その要素ようそが「影響えいきょうを与あたえられた」ものの解説かいせつとして出でてきたり「影響えいきょうを与あたえた」ものの解説かいせつとして出でてきたりする。

何なんでもそうだと思おもうんだけど、流ながれというか構造こうぞうの中なかにある知識ちしきって単発たんぱつの知識ちしきより遥はるかかに定着ていちゃくしやすくなる。

なので、バックナンバーの中なかで関連かんれんのありそうな同どう時代じだい、同どう地域ちいき、同どう分野ぶんやの本ほんをグループ化かして間あいだ開あけずに読よんでいくのが効果こうか的てきに思おもえた。

原典げんてんが全ぜん16巻かんとか（おまけに明治めいじ時代じだいの訳わけだったり）あるものがあった

まぁ要ようするに、それを読よむだけで半年はんとしとかかかりそうなものがチラホラあったということ。

そこに突つっかかっているうちに飽あきて来くることを懸念けねんした。

実じつに20年としぶりくらいに読書どくしょにエンジンがかかっていることを実感じっかんしていたので、これに水みずを指さしたくなかった。

約やく1年ねんかけてバックナンバーを読破どくはして効用こうようとして感かんじていることは、、、

文系ぶんけい学問がくもんの価値かちが理解りかいできるようになった

ちなみに私わたしは理系りけいの出身しゅっしん。

よく「文系ぶんけいは作者さくしゃの気持きもちでも考かんがえてろ」と言いわれるけど、「本気ほんきで作者さくしゃの気持きもちを考かんがえる」ってのは実じつに尊とうとい活動かつどうだと考かんがえられるようになったこと。

今いまみたいにリアルタイムに意見いけんのやり取とりが出来できるわけでもないのに、驚おどろくほど人間にんげんの考かんがえや意識いしきってのは「繋つながって」いることがわかった。

ある偉えらい人ひとがいいことを言いうに至いたった過程かていを忘わすれてしまうのは人類じんるいの損失そんしつだなと。というか、理系りけいと一緒いっしょなんだよね。

アインシュタインの相対性理論そうたいせいりろんだって、洞窟どうくつで暮くらしていたアインシュタインがある日ひ突然とつぜん思おもいついたわけじゃない。

それに、曖昧あいまいさを嫌きらい、論理ろんりにはもととなる論理ろんりが明確めいかくに存在そんざいする理系りけい学問がくもん「ですら」そうなんだけれど、

現時点げんじてんの主流しゅりゅう見解けんかいは現時点げんじてんの正解せいかいですらなくて、考かんがえ直なおしが迫せまられるのはよくある。

そういうとき、どこから間あいだ違ちがっていたかどこから考かんがえ直なおすためにも、歴史れきし的てきな思考しこうの経緯けいいは絶対ぜったいに失うしなわせてはいけない。

文系ぶんけいの学問がくもんの究極きゅうきょくの目的もくてきは、新あたらしい思考しこうを生うみ出だすことと思おもっているけど、新あたらしいものを生うみ出だすために今いままでの流ながれを知しることも必要ひつようだ。

果実かじつを生うみ出だすのがポンと生せいまれてきた天才てんさい的てきな作家さっかや哲学てつがく者しゃだけれど、

天才てんさいの誕生たんじょうを待まつ間あいだその過程かていを丁寧ていねいに残のこすのがむしろ普通ふつうの文学ぶんがく者しゃの役割やくわりで、

アカデミズムとしての文系ぶんけい学問がくもんの真髄しんずいはそちらにあるのかもしれないと思おもった。

これ、理系りけいのブレイクスルーを起おこす天才てんさい待まちと同おなじ構図こうずだよね。

（天才てんさい、と呼よばれる人間にんげんも自身じしんの業績ぎょうせきについてちょっと違ちがう視点してんで物事ものごとを捉とらえただけ、とかちょっと違ちがう組くみ合あわせを思おもいついただけ、と語かたるのはよくあることだ。）

大学だいがく教育きょういくの意味いみについて捉とらえ直なおせた

バックナンバーの消化しょうかも終おわりに近きんづいたことろ、私わたしは思おもった

「かなりいい勉強べんきょうになった」

「大学だいがく生なまの頃ころにこういうことをやっておくべきだった」

「というか大学だいがくでこういう講義こうぎあってもいいのに」

「あ、でもこんな事ごとやってたらそれだけで四よん年間ねんかん終おわりわっちゃうか？」と。

そこで計算けいさんした。

100分ふんdeというくらいなので上記じょうき解説かいせつ本ほん一いち冊さつは、約やく100分ぶんの映像えいぞうとなる（補足ほそく説明せつめい踏ふめると1-2割わり、解説かいせつ本ほんのほうが情報じょうほう量りょう多おおい気きがするけど）。

以下いか、とても雑ざつな計算けいさんだけれど。

大学だいがくはだいたい15時間じかんの講義こうぎで1単位たんいとされる。

つまり900分ふんだ。上記じょうき解説かいせつ本ほんでいうと、9冊さつ。

100冊さつなら、約やく11単位たんい。計算けいさんしてみて驚おどろいたが、たったそれだけ。

一般いっぱん的てきな大学だいがく生なまは1年ねんに20-30単位たんい取得しゅとくするだろうし、卒業そつぎょうには120単位たんい程度ていど必要ひつようだ。

定義ていぎ上うえサボり気味きみの大学だいがく生なまの半期はんき分ぶん程度ていどの勉強べんきょうしかしていないことになる。

嘘うそでしょ？

驚おどろいたついでにもっと攻せめた想定そうていをしてみる。

こんなことを意識いしきしている大学だいがく生なまはほとんどいないと思おもうけど、15時間じかんの講義こうぎには、30時間じかんの事前じぜん学習がくしゅうと30時間じかんの事後じご学習がくしゅうが想定そうていされているらしい。

http://www.ohshiro.tuis.ac.jp/~ohshiro/univlaw.html

1冊さつ辺あたり6時間じかん程度ていどの読書どくしょ時間じかんが追加ついかで想定そうていできるわけで、

原典げんてんには上記じょうきしたとおり全ぜん16巻かんあるものもあれば、100ページもないものもあるから、慣ならすとだいたいそれで読よめてしまうとする。

するとつまり、大学だいがくとは本来ほんらい

「最もっとも頭あたまの冴さえた4年間ねんかんに」「専門せんもん家かが選えらんだ良質りょうしつなテキストを」「専門せんもん家かの解説かいせつ付つきで、必要ひつようなら質問しつもんし放題ほうだいの環境かんきょうで」「1200-1300冊さつ読よんで理解りかいする」

場所ばしょだ、ということだ。

ああ、確かくかにそれをこなせば立派りっぱな「学士がくし様さま」になれたろうと思おもう。

私わたしは修士しゅうしを持もっているが、この10分ぶんの1も学士がくしになれた気きはしない。俺おれはなぜあんな無駄むだな時間じかんを、、、

可能かのうなら、放送大学ほうそうだいがくなりでもう一度いちど大学だいがく生せいをやってみたいと思おもう。

叶かなうなら今度こんどこそ、学士がくしになりたいものだ。

読書どくしょ習慣しゅうかんと、読書どくしょをする体力たいりょくを取とり戻もどせた

なんというか、これから実施じっししていきたい諸種しょしゅのおもーい本ほんを含ふくむ読書どくしょに挑いどむ筋すじトレというかジョギングと言いうか、基礎きそ体力たいりょくを作つくってくれた感かんある。

活字かつじを追おう体力たいりょく、意味いみを捉とらえ続つづける体力たいりょくみたいなのがないと、ほんとうの意味いみで読書どくしょを趣味しゅみにすることは出来できないと思おもった。

ていうか、楽たのしむ余裕よゆうがない。

スポーツと一緒いっしょで、やる気きと勢いきおいだけでやっても続つづかないと言いうか。

この1年ねんやってきたことは運動うんどう部ぶの1年生ねんせいが実施じっしするような、練習れんしゅうをするための練習れんしゅう。これがまず必要ひつようだったとろこで、その役割やくわりを果はたしてくれたと思おもう。

練習れんしゅうのための練習れんしゅうとして、この「解説かいせつ書しょ読破どくは」が有用ゆうようだったと思おもう理由りゆうは以下いかの2つ

2-3時間じかんで1冊さつ終おわること

週末しゅうまつ、朝あさと夕方ゆうがたに一いち時間じかん読よむ気きでいればその日ひのうちに「また1冊さつ読よめた」と思おもって寝ねれる。

平日へいじつでも、風呂ふろに入はいってる30分ふんで読よめば25%終おわり、はっきりと進すすんだ位置いちにしおりを挟はさんで寝ねることが出来できる。

進捗しんちょくが目めに見みえ、さらにすぐ終おわりが見みえるというのは精神せいしん的てきに楽らくだ。

無駄むだ足あしにならないこと

価値かちが保証ほしょうされている書物しょもつを、その書物しょもつについての深ふかい理解りかいがあることが保証ほしょうされている著者ちょしゃが解説かいせつする本ほんであるということは、

読よんでいた時間じかんが無駄むだになることはない（たとえ激烈げきれつにつまらなくても3時間じかんで終おわるし、つまらなければ原典げんてんを読よむ必要ひつようはないという判断はんだんができるということだ。）

という確信かくしんを持もって取とり組くめるということだから、これも精神せいしん的てきに楽らくだった。

つらいだけのうさぎ跳とびとかしたくないのよ。

今後こんご読書どくしょを続つづける動機どうきづけになった

いろいろな本ほんの中なかで語かたられていたことだが、

日々ひび「モヤッと」してることはたいてい昔むかしの人ひとも同おなじこと感かんじていることがわかった。

下手へたの考かんがえ休やすむに似にたりではないが、自分じぶん程度ていどが疑問ぎもんに思おもったことはきっと昔むかしの頭あたまの良よい人ひとが一生いっしょうかけて考かんがえ抜ぬいているので

自分じぶんの中なかで結論けつろん出だそうとするより同おなじ疑問ぎもんを持もっているであろう偉人いじんの著書ちょしょにあたったほうが

考かんがえを前進ぜんしんさせる上じょうでコスパが遥はるかかに良よいことが芯しんから理解りかいできた。

実じつはこれが一番いちばんの収穫しゅうかくだと思おもっている。

これから

というわけで、これから年末ねんまつにかけていよいよ原典げんてんにあたっていこうと思おもう。

の前まえに

山川やまかわの日本にっぽん史しと世界せかい史しを買かった。

解説かいせつ本ほん読破どくはの中なかで出でてきたいろいろな付随ふずい知識ちしき、これがまとまりそうで纏まといまらなかった。

これをまとめてからの方ほうが、今後こんごの知識ちしき吸収きゅうしゅう速度そくどが格段かくだんに上あがりそうな気きがすると思おもって、適切てきせつな本ほんを暫しばらく求もとめていたが結論けつろんはまさかの高校こうこう教科書きょうかしょだった。

今いま読よむととんでもなく面白おもしろい本ほんだ。まさに私わたしの求もとめていたものだった。無論むろん完璧かんぺきじゃないが、知識ちしきの統合とうごうがすすむすすむ。

なぜ俺おれはあんな無駄むだな時間じかんを、、、と思おもうけど、おそらく解説かいせつ本ほん読破どくはと順番じゅんばんが逆ぎゃくじゃだめだったろう、OKOK。

さて、年末ねんまつに山川やまかわをやっつけたあと、原典げんてんの中なかで特とくに気きになっていたものを30冊さつほど買かった。解説かいせつ本ほんで実施じっしした筋すじトレ効果こうかで読よむスピードが上あがっているが、

途中とちゅうで気きになった関連かんれん書籍しょせきとかその年とし気きになった本ほんとかをはさみつつ、100冊さつ（巻数かんすうでいうと200近ちかい）読よみ終おわるのは3年ねん後ごくらいの想定そうていだ。

来年らいねんもシリーズは続つづいていくので、積つん読どくもどんどん増ふえるだろう。

やりたいことが増ふえていくともっと若わかくからやっときゃよかったと思おもうことばかりだけど、

何なにもすることが無ないよりはいいか、、、

とりあえず、今いま買かった30冊さつとプラスαあるふぁくらいは、今年ことしの年末ねんまつまでに読よみ終おわっておきたいところだ。たぶん出来できる気きがする

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(26) | 23:24

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