■亡なき父ちちが残のこした謎なぞ

実家じっかで一人暮ひとりぐらしをしていた父ちちが、先日せんじつ亡なくなった。

心不全しんふぜんやら脳のう梗塞こうそくやら一気いっきに引ひき起おこして入院にゅういんしていたのだが、年齢ねんれい的てきにも回復かいふくするには厳いむしかった（８０歳さい代だい半なかば）のか、徐々じょじょに衰弱すいじゃくしてそのまま眠ねむるようにして息いきを引ひき取とった。

父ちちが亡なくなった後のち、遺品いひん整理せいりをしていたのだが、奇妙きみょうに感かんじる点てんがいくつか出でてきた。

・父ちちの財布さいふに手書てがきのメモが残のこされていた。様々さまざまな演歌えんか歌手かしゅと曲名きょくめいが書かかれたリストだった。

　⇒演歌えんか歌手かしゅを縦たてにずらっと並ならべて、それぞれの横よこに（　　　）が書かかれていて、そのカッコの所ところへ後のちから曲名きょくめいを入いれていっているような感かんじ。

・父ちちの財布さいふからタクシーの領収りょうしゅう書しょが出でてきた。

　⇒入院にゅういんする５日にちほど前まえに、タクシーを使つかってどこかへ出でかけていたようだ。４０００円えん程度ていどだったので、そこそこ遠とおい場所ばしょへ行いっていたことになる。

　⇒タクシー会社かいしゃに連絡れんらくして行いき先さきを問とい合あわせてみたが、日付ひづけが古ふるいので調しらべられないと言いわれた。

・父ちちが入院にゅういんしている間あいだはずっと病状びょうじょうが思おもわしくなく、そのことを自分じぶんでも察さっしていた父ちちが、「カラオケとか行いって遊あそんでたから、バチが当あたったのかもな」と、ぼそりと呟つぶやいたのを覚おぼえている。

父ちちが入院にゅういんするまでは、毎晩まいばん２０時じ頃ごろになると、私わたしとラインのビデオ通話つうわで軽かるく会話かいわすることを習慣しゅうかんにしていたのだが、その際さいの会話かいわの中なかで「カラオケに行いっていた」という話はなしは一いち度ども聞いたことがない。

ということは、昼間ひるまの間あいだに、私わたしには内緒ないしょでカラオケスナックのような場所ばしょへタクシーで通かよっていた？　ということなのか。

最初さいしょはそんなふうに思おもっていたのだが、さらに奇妙きみょうな点てんが出でてきた。

・父ちちが亡なくなって１ヶ月かげつほどした頃ころ、父ちちの携帯けいたいに、登録とうろくされていない番号ばんごうからの着信ちゃくしんが２件けん入はいっていた。

　⇒こちらからかけ直なおすと、女性じょせいが出でて、父ちちとは知しり合あいだと話はなしていた。「入院にゅういんしたと聞きいているのだが、今いまどうされていますか？」という確認かくにんの電話でんわだったようだ。私わたしは、女性じょせいの素性すじょうがよくわからないので、父ちちが亡なくなったことは伝つたえずに、「まだ入院にゅういんしています」とだけ答こたえておいた。

・父ちちの預金よきん通帳つうちょうを確認かくにんすると、父ちちが入院にゅういんする３ヶ月かげつほど前まえから、ATMで３０万まん円えんずつ６回かいに分わけて出金しゅっきんしている履歴りれきが残のこっていた。

　⇒父ちちが３ヶ月かげつの間あいだに合計ごうけいで１８０万まん円えん出金しゅっきんしていたのであれば、実家じっかにそれなりの現金げんきんが残のこっているはずだが、１０万まん円えんほどしか見みつからなかった。

ここから推理すいりして、父ちちはカラオケスナックのようなところで女性じょせいと知しり合あいになり、そこで詐欺さぎのようなものにあっていたのではないかと考かんがえるようになった。

真相しんそうが知しりたいのだが、これ以上いじょうどうやって調しらべたらよいのかわからない。

女性じょせいの携帯けいたい番号ばんごうはわかっているので、そこに電話でんわして事情じじょうをき出きだしたいのだが、もしかしたら詐欺さぎ師しとかかもしれないので、これ以上いじょう関かかわるのにも抵抗ていこうがある。

そこで、増田ますだに集つどう優秀ゆうしゅうな方ほうたちにお願ねがいしたい。

「こういうふうにして調しらべたらよいのでは？」とか、「他たにこういうケースが考かんがえられるのでは？」とか、何なにか思おもいついたことがあれば教おしえてほしい。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(8) | 17:34

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