フェイルオーバとIPロードバランスを提供する「TurboLinux Cluster Server 6 日本語版」
2000年10月12日 08時01分更新
文● 植山 類
ターボリナックス ジャパン(株)は10月11日、クラスタソフトウェアの新製品「TurboLinux Cluster Server 6 日本語版」を発表した。ノード障害時のフェイルオーバとIPベースのロードバランシングを提供するソフトウェアだ。
同ソフトではフェイルオーバ機能として、サービスの「待機系」を定義することができる。サービス監視エージェントがノードの稼動状況をチェックし、もしダウンしていれば待機系にサービスを切り替える仕組みだ。待機系を定義可能なのは、WebやFTP、SMTP/POP/IMAP、DNS、LDAPといったサービスで、OracleやDB2などデータベースのサービス監視エージェントも提供されるという。
クラスタの管理は、Webブラウザベースのクラスタ管理コンソールから行なうことが可能だ。管理コンソールでは、システムの集中的管理やパフォーマンス監視を行なうことができ、サーバ稼動中でもダイナミックにクラスタ設定を変更可能だという。
クラスタ間の通信はSSHによって暗号化、管理コンソールではSSLを使用するなど、セキュリティも強化されている。
製品として用意されるのは、2サービスノード版と10サービスノード版の2種類。エンタープライズ製品向けのサポートパック「TurboSupport EP」がバンドルされ、電話/ファクス/Web/メールによる1年間3インシデントまでのサポートを受けることができる。
価格は2サービスノード版が16万8000円、10サービスノード版が24万8000円(旧バージョンの「TurboCluster Server 4.0J」登録ユーザーは16万8000円)。出荷開始は10月27日から。