Win 8.1のBYOD機能きのう「社内しゃない参加さんか（Workplace Join）」を使つかう

2013年ねん09月がつ12日にち 08時じ00分ふん更新こうしん

文ぶん● 山やま市し良りょう

^{※ この記事きじはWindows 8.1 Preview、Windows Server 2012 R2 Preview、System Center 2012 R2 Previewの機能きのうに基もとづいて記述きじゅつしています。正式せいしきリリースでは変更へんこうになる場合ばあいがあります。}

Windows 8.1だけでなくiOS／Androidのデバイスも管理かんり対象たいしょうに

　Windows 8.1とWindows RT 8.1、および同時どうじにリリースされるWindows Server 2012 R2では、企業きぎょうリソースへのアクセスやデバイス管理かんりといった面めんで、BYOD（個人こじんデバイスの業務ぎょうむ使用しよう）導入どうにゅうを支援しえんする新しん機能きのうが提供ていきょうされる。

　これまでWindows Serverは企業きぎょうネットワークにおいて、Active Directoryドメイン（ADドメイン）を中心ちゅうしんとしたID管理かんり／アクセス制御せいぎょ機能きのうを提供ていきょうしてきた。しかし、新あたらしいBYOD対応たいおう機能きのうは、ADドメインに参加さんかしない（参加さんかできない）個人こじんのPCやデバイスを対象たいしょうとしたものである。具体ぐたい的てきには「社内しゃない参加さんか（Workplace Join）」「作業さぎょうフォルダー（Work Folders）」「Webアプリケーションプロキシ（Web Application Proxy）」「自動じどうVPN接続せつぞく（Auto-Triggerd VPN）」という機能きのうがこれにあたる。自動じどうVPN接続せつぞく以外いがいは、Windows 8.1/RT 8.1だけでなく、iOSやAndroidのデバイスでも利用りようできるようになる予定よていである。

　今回こんかい同時どうじにリリースされる「Windows Intune」の新しんバージョン（Wave E）や「System Center 2012 R2 Configuration Manager」でも、Windows 8.1/RT 8.1だけでなくiOS/Androidデバイスに対たいする管理かんり機能きのうが強化きょうかされる予定よていだ。これらのモバイルデバイス管理かんりツールでは、Windows 8.1を実行じっこうする個人こじんのPCも、Windowsとしてではなく完全かんぜんにモバイルデバイスとして管理かんりできるようになり、PC上じょうの企業きぎょう情報じょうほうを選択せんたく的てきにリモートワイプ（遠隔えんかく消去しょうきょ）できるようになるという。

　今回こんかいは、Windows 8.1 PreviewとWindows Server 2012 R2 Previewを用もちいて、BYOD対応たいおう機能きのうの1つ「社内しゃない参加さんか（Workplace Join）」を詳くわしく見みてみたい。なお、「社内しゃない参加さんか」という日本語にほんご名称めいしょうはPreview版ばん段階だんかいのものであり、製品せいひん版ばんでは変更へんこうになる可能かのう性せいがある。

企業きぎょう内ないリソースへの個人こじんデバイスのSSOを可能かのうにする「社内しゃない参加さんか」機能きのう

　Windowsベースの企業きぎょうネットワークでは、個人こじんのPCやモバイルデバイスに対たいして企業きぎょう内ないリソースへのアクセスを許可きょかするには、ADドメインのユーザーアカウントとパスワードによる認証にんしょうを用もちいることが多おおいはずだ。だがこの方法ほうほうを用もちいる場合ばあい、社内しゃない規則きそく上じょう許可きょかされていないデバイスからでも利用りようできてしまうという問題もんだいがある。BYODで私物しぶつデバイスの持もち込こみを認みとめる場合ばあい、アクセス元もとをドメインメンバーだけに限定げんていするような厳きびしいアクセス許可きょか設定せっていは困難こんなんだった。

　Windows Server 2012 R2では、「Active Directoryドメインサービス（AD DS）」および「Active Directoryフェデレーションサービス（AD FS）」の拡張かくちょうにより、従来じゅうらいのドメイン参加さんかとは異ことなる新あたらしい方法ほうほうが提供ていきょうされる。これが「社内しゃない参加さんか（Workplace Join）」である。具体ぐたい的てきには、デバイス認証にんしょうによる二に次じ要素ようそ認証にんしょう（Second Factor Authentication。二に要素ようそ認証にんしょう＝Tow-Factor Authenticationとは異ことなる）によって企業きぎょうのWebサイトやアプリケーションへのアクセスを認証にんしょうし、シングルサインオン（SSO）による利用りようを可能かのうにする機能きのうである。