変化へんかを続つづけるマイクロソフトが求もとめる新しん戦力せんりょくとは？

デプロイ王子おうじ、マイクロソフト入いりの経緯けいいを語かたるの巻まき

2016年ねん01月がつ12日にち 11時じ30分ふん更新こうしん

文ぶん● 大谷おおやイビサ／TECH.ASCII.jp

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クラウド界隈かいわいの人ひとたちをゲストに迎むかえ、お酒さけを呑のませてフリートークを炸裂さくれつさせようという「飯田橋いいだばしクラウドクラブ（略称りゃくしょう：イイクラ）」。大だい好評こうひょうだったマイクロソフト編へんがまた戻もどってきました。でも、昨年さくねんと同おなじような面子めんつが出でているのに、どこか違ちがいます。

昨年さくねんと同おなじく飯田橋いいだばしの誇ほこる安やすウマタイ料理りょうり屋やの「ロッディー」でAzureerたちが語かたり尽つくします

今回こんかいの登場とうじょう人物じんぶつ（敬称けいしょう略りゃく）

デプロイ王子おうじ：デプロイ王子おうじとしておなじみ、Microsoft Azureの第一人者だいいちにんしゃである廣瀬ひろせ一いち海うみ。MVP（Microsoft Most Valuable Professional）受賞じゅしょう者しゃでありながら、AWSのサービスにも詳くわしい。昨年さくねんまではアイレット cloudpack事業じぎょう部ぶシニアソリューションアーキテクトだったが……。

パクえ：日本にっぽんマイクロソフト Azure技術ぎじゅつ部ぶクラウドソリューションアーキテクト吉田よしだ雄哉ゆうや。2015年ねん1月がつに入社にゅうしゃし、マイクロソフトの中なかの人ひととして2年ねん目めに突入とつにゅう。"パクえ"というのは"パブリッククラウドえばんじぇりすと"の略りゃく。2016年ねんもより多おおくの企業きぎょうのためにクラウドを語かたるぞと意気込いきごんでいる。

土居どい：日本にっぽんマイクロソフト Azure技術ぎじゅつ部ぶクラウドソリューションアーキテクト土居どい昭夫あきお。2015年ねん秋あきまでNTTPCコミュニケーションズでホスティングサービスの担当たんとう管理かんり職しょく。クラウドサービスは前々まえまえ職しょくのGMOクラウド以来いらい。ひょんな事ことからマイクロソフトに入社にゅうしゃ。

真壁まかべ：日本にっぽんマイクロソフト Azure技術ぎじゅつ部ぶクラウドソリューションアーキテクト真壁まかべ徹とおる。2015年ねん秋あきまでHPのクラウド技術ぎじゅつ者しゃとして、OpenStackなどOSSを活いかしたクラウドに挑戦ちょうせん。マイクロソフトの挑戦ちょうせんに共感きょうかんし主戦しゅせん場じょうを移うつす。

青木あおき：三井みつい情報じょうほう R&D部ぶITイノベーション室しつプロジェクマネージャー青木あおき賢太郎けんたろう。コミュニティ活動かつどうではJAZUG（Japan Azure User Group）コアメンバーとして、みんなが幸しあわせになれるように活動かつどう中ちゅう。最近さいきんはAzureのハイブリッドクラウド向むけサービスやデータ分析ぶんせきあたりに興味きょうみがあるらしい。AzureのMVP（Microsoft Most Valuable Professional）でもある。

得とく上じょう：オークファン執行しっこう役員やくいん技術ぎじゅつ統括とうかつ部長ぶちょう得とく上うえ竜一りゅういち。マイクロソフトのイベントでもおなじみML（Machine Learning）の第一人者だいいちにんしゃで、オークファンのデータ分析ぶんせきサービスの立たち上あげを進すすめている。

ASCII大谷おおや：TECH.ASCII.jpの担当たんとう記者きしゃ　大谷おおやイビサ。連載れんさいのホスト・執筆しっぴつ者しゃ。お酒さけで舌したをなめらかにして、Microsoft Azureの話はなしを聞きこうとしている。今年ことしもイイクラをよろしくおねがいします。

えっ？　デプロイ王子おうじがマイクロソフトに？

デプロイ王子おうじ：イビサさん、ごめんなさい！

ASCII大谷おおや：なんですか、藪やぶからスティックに。

デプロイ王子おうじ：12月1日にちから、マイクロソフトです（座談ざだん会かいは11月末日まつじつに開催かいさい）。

青木あおき、大谷おおや：えーーーー！（×128）。まじですか？　（イイクラの）中ちゅうの人ひと参加さんかNGのルールダメじゃないですか。

デプロイ王子おうじ：ですよね。なので、僕ぼくは横よこで聞きいていることに。ごめんなさい。

ASCII大谷おおや：わかりました。ナカノヒトOKでルール変かえましょう。いやあ、驚おどろきましたが、やはり人ひとが足たりないんですねえ。どこらへんが足たりてないんですか？

デプロイ王子おうじ：もともとマイクロソフトって、サーバーも、クライアントも、Office製品せいひんなど、従来じゅうらいからの製品せいひんやサービスもあるわけです。でもクラウドになった段階だんかいで、カバー範囲はんいが異常いじょうに広ひろくなってしまう。Dynamics CRM OnlineやOffice 365のようなSaaSまでは、既存きそんの陣容じんようで行いけるけど、Azureのサービスも増ふえて、もはや手てに負おえない状態じょうたいです。

ASCII大谷おおや：確たしかに。マイクロソフトはクラウドサービス全ぜん方位ほうい展開てんかいですからね。

デプロイ王子おうじ：でも、従来じゅうらい型がたのOSやアプリケーションをそのままクラウド上じょうに載のせてもうまくいかないという罠わながいっぱいあって、そういう部分ぶぶんに設計せっけいやコンサルティングまで任まかせられる人材じんざいは少すくないのです。それでAWSで言いうところのSAにあたるCSA（Cloud Solution Architect）の人材じんざいを拡充かくじゅうしようという流ながれになったと聞きいています。今年ことしの1月がつにパクえさんがマイクロソフトに入はいって以降いこう、人材じんざいを増ふやしている感かんじです。

「今年ことしの1月がつにパクえさんがマイクロソフトに入はいって以降いこう、CSAの人材じんざいを増ふやしている感かんじです」（デプロイ王子おうじ）

青木あおき：やはりクラウドは今年度こんねんど・来年度らいねんどあたりがかなり勝負しょうぶで、勝かつと今後こんご10年間ねんかんは優位ゆういに立たてるんじゃないかと。だから、いま人じんととらないでいつとるんだよというところはあると思おもいます。最近さいきんのマイクロソフトは、Windowsやっている人ひとじゃなくて、断然だんぜんほかの畑はたけから人ひとを集あつめていますよね。

ASCII大谷おおや：そこで王子おうじの出番でばんとなるわけですね。

デプロイ王子おうじ：僕ぼくから言いわせると、マイクロソフトって、思おもった以上いじょうにオープンソースなんですよ。僕ぼくも2008年ねんくらいからオープンソースとマイクロソフトって親和しんわ性せい高たかいという話はなしをずっとしてきたけど、昨年さくねんの記事きじが出でた時ときでも、まだ眉まゆ唾つばで見みられていた。でも、今年ことしはVisual Studio CodeもOSS化かしたし、しかもプレゼン中ちゅうにGitHubで公開こうかいした。

ASCII大谷おおや：確たしかにOSSへの取とり組くみを加速かそくしてきた感かんがあります。

デプロイ王子おうじ：クラウドを俯瞰ふかんしてみると、結局けっきょくのところソフトウェアなんですよ。じゃあ、一番いちばんソフトウェアを作つくっている会社かいしゃってどこか考かんがえたら、どう割わり引びいてもマイクロソフトはその中なかに入はいってくる。しかもHyper-Vのような仮想かそう化か環境かんきょうを自みずから持もっている。ここでオープンソースをやるということで僕ぼくとマイクロソフトの価値かち観かんは一致いっちしたし、あまたのOSSがAzureで動うごかないかというとそんなことはないはずと思おもった。とはいえ、マイクロソフトという会社かいしゃをMVPとして見みていて、いろんな内部ないぶ的てきな矛盾むじゅんが存在そんざいしているのも気きがついてはいた。その中なかで、自分じぶんができる仕事しごとをなにか考かんがえて、お役やくに立たてるならやってみようと思おもって、腹はらを決きめた感かんじです。