NEC PC米沢よねざわでの付加ふか価値かちサービス、パートナー施策しさく強化きょうかなど事業じぎょう戦略せんりゃくを発表はっぴょう

「反撃はんげきの狼煙のろしを上あげる」レノボ、x86サーバー事業じぎょうの強化きょうか策さく

2016年ねん04月がつ20日はつか 07時じ00分ふん更新こうしん

文ぶん● 大河原おおかわら克行かつゆき　編集へんしゅう● 大塚おおつか／TECH.ASCII.jp

　レノボ・ジャパンは4月がつ19日にち、同社どうしゃサーバー事業じぎょうに関かんする戦略せんりゃく説明せつめい会かいを開催かいさいした。新あらたなパートナープログラムや、NECパーソナルコンピュータ米沢よねざわ事業じぎょう場じょうを活用かつようした「サーバー製品せいひん付加ふか価値かちサービス」などを推進すいしんしていく。これに併あわせて、インテルが4月がつに発表はっぴょうした「Xeon E5-2600v4」搭載とうさいのサーバーも含ふくむ新しん製品せいひん7シリーズも発表はっぴょうしている。

レノボ・ジャパンデータセンターグループ担当たんとうディレクタ兼けんレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ執行しっこう役員やくいんの上原うえはら宏ひろし氏し

レノボ・ジャパンデータセンターグループ事業じぎょう本部ほんぶDCG製品せいひん本部ほんぶの武田たけだ香代子かよこ本部ほんぶ長ちょう

Xeon E3-1200 v5を搭載とうさいした1Uサーバー新しん製品せいひん「System x3250 M6」

　レノボ・ジャパンデータセンターグループ担当たんとうディレクタ兼けんレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ執行しっこう役員やくいんの上原うえはら宏ひろし氏しは、「今回こんかいの発表はっぴょうは、レノボが信頼しんらいを勝かち得えるための取とり組くみであり、レノボのサーバー事業じぎょうにとって“反撃はんげきの狼煙のろし（のろし）”になる」と位置いちづける。

　また上原うえはら氏しは、従来じゅうらいの「エンタープライズビジネスグループ」から「データセンターグループ（DCG）」へと事業じぎょう部門ぶもん名めいを変更へんこうしたと明あかし、サーバーを含ふくむデータセンター向むけインフラ製品せいひんを提供ていきょうしていく姿勢しせいをより明確めいかくにした。

　「これからはデータセンターグループ（DCG）として、データセンターに必要ひつようとされるインフラを提供ていきょうし、“データセンターの可能かのう性せいを解とき放はなつ”ことを目指めざす組織そしきとなる。かつて日本にっぽん法人ほうじん社長しゃちょうだったロードリック・ラピンがDCGのグローバル担当たんとうシニアバイスプレジデントに就任しゅうにんしたことも、日本にっぽん法人ほうじんのサーバービジネスにとっては追おい風かぜになる」（上原うえはら氏し）

事業じぎょう部門ぶもん名めいを「レノボデータセンターグループ（DCG）」へと変更へんこう。SDS/SDNも念頭ねんとうに、データセンターインフラ製品せいひん全般ぜんぱんを提供ていきょうしていく構かまえ

　パートナー向むけの「Lenovo Togetherプログラム」では、パートナーとの連携れんけいをこれまで以上いじょうに強化きょうかし、共同きょうどうでのマーケティング活動かつどうのほか、お互たがいのエンジニアによる技術ぎじゅつ的てき活動かつどう、共同きょうどう検証けんしょうなどを行おこない、共同きょうどうで需要じゅようを発掘はっくつしていくという。「最終さいしゅう的てきには100社しゃと連携れんけいしていくことになるが、まずはSDx分野ぶんやを中心ちゅうしんとして連携れんけいを取とる」（上原うえはら氏し）。

　グローバルでは、SAPやニュータニックス、レッドハット、ジュニパーネットワークスなどのISV／IHVとエンジニアレベルでの深ふかい協業きょうぎょう関係かんけいにあるが、Lenovo Togetherプログラムは国内こくないマーケティング展開てんかいにおける協業きょうぎょうと位置いちづけ、幅広はばひろいパートナーとの連携れんけい強化きょうかを図はかることになる。

「Lenovo Togetherプログラム」の概要がいよう

NEC PC米沢よねざわ事業じぎょう場じょうを活用かつようした「サーバー製品せいひん付加ふか価値かちサービス」

　また2016年ねん6月がつから、NEC PC米沢よねざわ事業じぎょう場じょうを活用かつようした「サーバー製品せいひん付加ふか価値かちサービス」を有償ゆうしょうサービスとして開始かいしする。対象たいしょう製品せいひんは「System x」「Converged HX Series」「Flex System」「NetScale」の各かくサーバー製品せいひんとストレージ製品せいひん。

　具体ぐたい的てきなサービス内容ないようは、製品せいひん輸送ゆそう時じの不慮ふりょの衝撃しょうげきによる不具合ふぐあいなどが発生はっせいしないようにするための事前じぜん検品けんぴんのほか、故障こしょう診断しんだんプログラムによる検査けんさ、LinuxやVMwareのインストール、ファームウェアのアップデート、RAID構成こうせいやCPU換かわ装そう、メモリやハードディスクの組くみ替かえなど。米沢よねざわ事業じぎょう場じょうで検査けんさを行おこなった上うえで出荷しゅっかする製品せいひんには、「米沢よねざわ工場こうじょう検査けんさ製品せいひん」のシールを貼付ちょうふする。

NECパーソナルコンピュータ米沢よねざわ事業じぎょう場じょうで検品けんぴんやキッティングなどの付加ふかサービスを提供ていきょうする

　「パートナー企業きぎょうにとっては輸送ゆそう中ちゅうに発生はっせいする着荷ちゃっか時じ不良ふりょうなどのトラブルを削減さくげんできるほか、ユーザー企業きぎょうにとっては現場げんば作業さぎょうの削減さくげんにつなげられる。今回こんかいのサービスはスモールスタートを考かんがえている。収益しゅうえきを追求ついきゅうするものではなく、信頼しんらいを提供ていきょうするものになる」（上原うえはら氏し）