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ASCII.jp:小型でデュアル水冷、第8世代CPUとGTX 1070 Ti搭載PCの実力をチェック

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じつはサイレント設定せっていでも結構けっこうえる!

小型こがたでデュアル水冷すいれいだい8世代せだいCPUとGTX 1070 Ti搭載とうさいPCの実力じつりょくをチェック

2017ねん12月24にち 0900ふん更新こうしん

ぶん宮里みやさと圭介けいすけ 編集へんしゅう八尋やひろ/ASCII

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「G-Master Hydro Z370-Mini」

 CPUにCoffee LakeのCore i7-8700K、グラボにはGeForce GTX 1070 Tiと、しゅんなパーツを搭載とうさいした「G-Master Hydro Z370-Mini」。これをコンパクトなミニタワーケースにみ、さらにCPUもグラボも両方りょうほう水冷すいれいしているという欲張よくばりなBTOパソコンとなっている。

 前回ぜんかいおもにその内部ないぶ構成こうせいについて紹介しょうかいしたが、今回こんかい実際じっさい性能せいのうについてチェックしていこう。

試用しようおもなスペック
機種きしゅめい G-Master Hydro Z370-Mini
CPU Core i7-8700K(3.7GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1070 Ti(8GB GDDR5)
メモリー 16GB
ストレージ 525GB SSD

コアすう増加ぞうかでCPU性能せいのう大幅おおはばアップ!
グラフィック性能せいのうもしっかりと上昇じょうしょうしているのを確認かくにん

 まずはCPU性能せいのうからチェックしてみよう。比較ひかく対象たいしょうとしたのは過去かこのデータにあったPCで、ひとつは「Core i7-7700K+GeForce GTX 1070」というもの。CPUは1世代せだいまえどうクラス、グラボはワンランクとなる。もうひとつは「Ryzen 7 1700+GeForce GTX 1070」。こちらはAMDの8コアCPUで、性能せいのうてきちかくなるのではないかとおもってえらんでみた。

 純粋じゅんすいなCPU性能せいのう比較ひかくするため、CGレンダリング性能せいのうからスコア[cb]を算出さんしゅつする定番ていばんの「CINEBENCH R15」の結果けっかからていこう。なお、スコアのたかいほど性能せいのうたかくなる。

マルチスレッドとなるCPUのは、1434cbと非常ひじょうたかい。コアすうが4から6へとえた効果こうか如実にょじつあらわれている。地味じみに、シングルスレッド性能せいのうがっている

Ryzen 7 1700は8コアなので単純たんじゅんなコアすうでは有利ゆうりだが、コアあたりの性能せいのうたかさから、Core i7-8700Kがわずかながらリードする結果けっか

 Core i7-7700KではRyzen 7 1700にまったく太刀打たちうちできなかったマルチスレッドのスコアだが、Core i7-8700KならわずかとはいえRyzen 7 1700を上回うわまわった。コアすうではおとるものの、コアたりの性能せいのうたかさに性能せいのう拮抗きっこうしているというのが面白おもしろい。

 つづいてゲーム性能せいのうとして、こちらも定番ていばんの「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮ぐれんのリベレーター ベンチマーク」でくらべてみよう。設定せっていは1980×1080ドット、最高さいこう品質ひんしつ、フルスクリーン。なお、ゲームではCPUのコアすうよりも動作どうさクロックがたかほう有利ゆうりとなること、そしてグラボの性能せいのうおおきく影響えいきょうするというのが一般いっぱんてきだ。

CPUコアたりの性能せいのうひくいRyzen 7 1700が苦戦くせんする結果けっかに。Core i7-8700Kよりもコアすうすくないものの、ベースクロックのたかいCore i7-7700Kがグラボのふくめても有利ゆうりになっているようだ

CPUコアたりの性能せいのうひくいRyzen 7 1700が苦戦くせんする結果けっかに。Core i7-8700Kよりもコアすうすくないものの、ベースクロックのたかいCore i7-7700Kがグラボのふくめても有利ゆうりになっているようだ

 FFベンチの結果けっか意外いがいで、グラボのでGeForce GTX 1070 Tiがおおきくリードするかとおもいきや、Core i7-7700K+GeForce GTX 1070とのわせと僅差きんさとなっていた。ただし、GeForce GTX 1070 Tiは登場とうじょうしてまだあいだもないあたらしいもの。ドライバーのバージョンががればさらにスコアがアップする可能かのうせいもあるだけに、これが本来ほんらい性能せいのうだという判断はんだんするのは時期じき尚早しょうそうだろう。

 Ryzen 7 1700搭載とうさいパソコンではコアたりの性能せいのうひくさがあしっているのか、スコアはおおきくはなされてしまっていた。とはいえ、どれも7000をおおきくえているため、快適かいてきにプレーできるという意味いみではおなじだ。

 さらにもうすこしグラフィック性能せいのうてみようとおもい、「3DMark」でもスコアをチェックしてみた。テストには「Time Spy」を使つかい、Graphics scoreとCPU scoreの両方りょうほう比較ひかくした。

3DMarkのなかでも負荷ふかたかめとなるDirectX 12を使つかった「Time Spy」でチェック。CPUとグラフィックの2つの計測けいそくできる

FF XIVベンチとちがい、CPUとグラフィックが個別こべつはかれているので、スコアは非常ひじょう素直すなおなもの。GeForce GTX 1070 Tiのスコアのたかさがわかる

 CPUとグラフィックでべつ数値すうちとしてはかれるので、それぞれの性能せいのうるのに好都合こうつごうなベンチだ。CPU性能せいのうはCINEBENCH R15の結果けっか非常ひじょうていて、Core i7-8700Kがトップ。僅差きんさでRyzen 7 1700がかたちとなっている。グラフィックはGeForce GTX 1070 Tiがおおきくリード。Core i7-8700KとGeForce GTX 1070 Tiのわせは、ハイスペックゲーミングパソコンとしての資質ししつ十分じゅうぶんそなわっているといえるだろう。

デュアル水冷すいれいでのCPUとグラボの温度おんどになるのでチェックしてみた

 G-Master Hydro Z370-MiniはCPUもグラボも水冷すいれいされたデュアル水冷すいれい仕様しようだが、120mmとちいさいラジエーターを採用さいようしているてん、そしてケースがちいさいためケースない温度おんどがりやすいというハンデがあるため、大型おおがたケースのデュアル水冷すいれいよりもねつ心配しんぱいになる。

フロントにCPUようのラジエーター、リアにグラボようのラジエーターを装備そうび。コンパクトなケースに2つの簡易かんい水冷すいれいクーラーが搭載とうさいされている

 実際じっさいどのくらいの温度おんどまで上昇じょうしょうするのか、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮ぐれんのリベレーター ベンチマーク」ちゅう温度おんどでチェックしてみよう。せっかくなので、ファンの回転かいてんすうをUEFIで変更へんこうし、「標準ひょうじゅん」と「サイレント」の2つのパターンでためしてみた。ただし、ファンの回転かいてんすうわるのはCPUだけで、グラボの水冷すいれいクーラーにかんしては変化へんかしていないようだった。

ファンの回転かいてんすうえてみたところ温度おんどわっているが、そのはわずか。標準ひょうじゅんでもサイレントでも、ほとんどが60以下いかとなっていた

こちらはファン回転かいてんすうおなじで、温度おんどならんでからのはない。前半ぜんはんがあるのは、スタート温度おんどちがったためだろう

 いきなりグラフをしてしまったが、てもらってわかるとおり「標準ひょうじゅん」でも「サイレント」でもおおきなはない。わずかにサイレントのほう温度おんどたかくなる傾向けいこうはあるものの、この程度ていど騒音そうおんちいさくなるのであれば、サイレントのまま使つかほうがよさそうだ。120mmとちいさなラジエーターでコンパクトなケースというハンデはあるものの、せいおん設定せっていのままゲームをあそんでも問題もんだいないといえるだろう。

 しゅんのパーツを使つかったコンパクトなデュアル水冷すいれいパソコンのG-Master Hydro Z370-Miniは、ハイスペックゲーミングマシンとして十分じゅうぶん性能せいのうがあるのはうたが余地よちがない。せいおんせいにもすぐれているだけに、長時間ちょうじかんのゲーム、クリエイティブ用途ようとのパソコンとして非常ひじょう魅力みりょくてきな1だいだ。

ハイスペックゲーミングマシンとして十分じゅうぶん性能せいのう

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