セミナーと個別こべつ相談そうだん会かいへの積極せっきょく的てきな参加さんかで短期間たんきかんでの導入どうにゅうを実現じつげん

「アカウント登録とうろくの壁かべ」でつまづいたダスキン草加そうかがLINE WORKSになじむまで

　従来じゅうらい、LINEで行おこなっていた業務ぎょうむ上じょうのやりとりをLINE WORKSに移行いこうしたダスキン草加そうか。導入どうにゅう当初とうしょは「アカウント登録とうろくの壁かべ」でつまづいたものの、セミナーや個別こべつ相談そうだん会かいでの情報じょうほう収集しゅうしゅうが功こうを奏そうし、今いまではLINE WORKSの導入どうにゅう効果こうかを加盟かめい店てんに語かたるまでに成長せいちょうした。1年間ねんかんの導入どうにゅうまでの苦労くろうと成功せいこうのポイントをダスキン草加そうか 代表だいひょう取締役とりしまりやく 田上たうえ誠まこと児じ氏しに聞きいた。

LINE WORKSを活用かつようしているダスキン草加そうか

3人にんが別々べつべつのアカウントを作成さくせいし、うまくいかなかった半年はんとし間あいだ

　ダスキン草加そうかは、ハウスクリーニングや家事かじ代行だいこう、害虫がいちゅう駆除くじょなどを手てがけるダスキンの加盟かめい店てんで、草加そうか、八潮やしお、吉川よしかわ、越谷こしがや、松伏まつぶしなどの地域ちいきで、1万まん件けん以上いじょうの実績じっせきを持もつという。そんなダスキン草加そうかの代表だいひょう取締役とりしまりやく 田上たうえ誠まこと児じ氏しは、ITに遅おくれがちな業界ぎょうかいや加盟かめい店てんに「デジタルシフト」を説といている。

　もともとダスキン草加そうかは従業じゅうぎょう員いん同士どうしのやりとりに長ながらくLINEを使つかっていた。しかし、あくまで個人こじんアカウントなので、メンバーが退社たいしゃするときには、やりとりの削除さくじょはあくまで本人ほんにんに依頼いらいするしかなく、情報じょうほう管理かんり上じょうの課題かだい感かんがあった。また、スケジュールに関かんしては別途べっとGoogleカレンダー、掲示板けいじばんに関かんしては紙かみのものを使つかっており、これらもデジタルで統合とうごうする必要ひつようがあった。「これまでいろいろなツールを導入どうにゅうしましたが、リテラシの差さで使つかう人ひとと使つかわない人ひとがでてきました。従業じゅうぎょう員いんに浸透しんとうさせようと思おもったら、いかにシンプルにするか重要じゅうようなのですが、なかなかいいのが見当みあたりませんでした」と語かたる。

ダスキン草加そうか 代表だいひょう取締役とりしまりやく 田上たうえ誠まこと児じ氏し

　このニーズを満みたすのがLINE WORKSだった。LINE WORKSに惹ひかれた理由りゆうは「LINEユーザーともつながる」という点てんだ。「Chatworkを社内しゃないで使つかっていたのですが、B2Cに拡ひろがりがないと感かんじていました。でも、LINEとつながるLINE WORKSであれば、お客きゃくさまともつながれます。すごく魅力みりょく的てきでした」と語かたる。

　昨年さくねんの3月がつ頃ごろにたまたまLINE WORKSを知しり、社内しゃないの幹部かんぶ3人にんで使つかってみたが、実じつは半年はんとし間あいだうまくいかなかった。「今いまから振ふり返かえれば、同おなじ組織そしきなのにもかかわらず、3人にんが別々べつべつにアカウントを作成さくせいし、トークしていたのが原因げんいんでした」と田上たうえ氏しは振ふり返かえる。

セミナーや個別こべつ相談そうだん会かいで情報じょうほう収集しゅうしゅう　毎日まいにちの声こえがけで現場げんばに浸透しんとう

　LINE WORKSでは、利用りようする企業きぎょう・組織そしきの「ワークスグループ」を管理かんり者しゃとして新規しんき開設かいせつするとともに個人こじんアカウントを作成さくせいし、その「ワークスグループ」にユーザーを追加ついか（または招待しょうたい）するという流ながれになる。しかし、ダスキン草加そうかでは3人にんの幹部かんぶが管理かんり者しゃとしてそれぞれワークスグループを作つくってしまったため、同おなじ会社かいしゃ・組織そしきのビジネスチャットとして利用りようできなかったのだ。

　約やく半年はんとし後ご、あるメンバーがその誤あやまりに気きがつき、アカウントを作つくり直なおしたという。「まずはダスキン草加そうかの会社かいしゃ名めいでワークスグループを開設かいせつし直なおし、管理かんり者しゃ画面がめんで部署ぶしょごとの組織そしきも作成さくせいしました。会社かいしゃで使つかう場合ばあい、従業じゅうぎょう員いんの個人こじんアカウントもあらかじめ管理かんり者しゃ画面がめんで作成さくせいし、所属しょぞく組織そしきも設定せっていしてから始はじめた方ほうがスムーズだとわかったのです。幹部かんぶでのテスト運用うんよう後ご、従業じゅうぎょう員いんにお知しらせしました。そうしたら、今いままでのつまづきが嘘うそのようにトークが始はじまりました」と田上たうえ氏しは振ふり返かえる。

　アカウントを作つくり直なおしてから約やく2ヶ月かげつ、田上たうえ氏しなどはわからないところがないかを毎日まいにちのようにメンバーに尋たずね、普及ふきゅうに務つとめた。「LINE WORKSは機能きのうが豊富ほうふなので、『大切たいせつな情報じょうほうを消けしちゃいそうで怖こわくて触ふれない』とか、『トークからスケジュールに行いったら元もとに戻もどれない』といった声こえがありました。だから、まずはトークのみ使つかってもらい、普通ふつうのLINEと変かわらないことをアピールしました」（田上たうえ氏し）。最初さいしょは1対たい1の個人こじんトークだったが、所属しょぞく組織そしきごとのグループが自動じどう生成せいせいされるので、従業じゅうぎょう員いん展開てんかい後ごはグループトークがスムーズに始はじまった。

　トークに慣なれた後のちはスケジュールに進すすんだ。もともと部署ぶしょごとにスケジュールの管理かんり方法ほうほうがばらばらだったため、これを一元化いちげんかするのはLINE WORKS導入どうにゅうの大おおきな目的もくてきだった。当初とうしょはトークグループのサブメニューのカレンダーを利用りようしていたことで思おもい描えがく使つかい勝手がってにならずにいたが、LINE WORKSの初心者しょしんしゃ向むけ個別こべつ相談そうだん会かいでアドバイスを受うけ、チーム全体ぜんたいの予定よていが一目いちもくで把握はあくできるようになった。

　スケジュールの見みえる化かは大おおきかった。現在げんざいダスキン草加そうかでは、個人こじん用よう、事業じぎょう部ぶ用よう、年間ねんかん計画けいかくまであわせて全部ぜんぶで10くらいのカレンダーが用もちいられている。社員しゃいんは全部ぜんぶを見みられるようになっており、パート・アルバイトは所属しょぞくグループのみ見みられるようになっているという。「幹部かんぶだけではなく、社員しゃいんや準じゅん社員しゃいんまで含ふくめ、たくさんの目めで見みられるようになったのが大おおきいと思おもいます。業務ぎょうむの詰つまり具合ぐあいや空あき状況じょうきょうが互たがいにわかるので、作業さぎょう負荷ふかに合あわせて業務ぎょうむ量りょうを調整ちょうせいできるようになりました」（田上たうえ氏し）。

今後こんごは加盟かめい店てん同士どうしや顧客こきゃくともLINE WORKSでつながりたい

　昨年さくねんの11月には従来じゅうらい使つかっていたLINEやChatwork、G SuiteなどもLINE WORKSへ統合とうごうし、ダスキン草加そうかで標準ひょうじゅんコミュニケーションツールとなった。紙かみだった掲示板けいじばんも、AirDropで個別こべつにやりとりしていたファイル共有きょうゆうもすべてLINE WORKSになったという。

　導入どうにゅうがうまくいったポイントは、セミナー参加さんかや情報じょうほう収集しゅうしゅうを積極せっきょく的てきに行おこない、あきらめずに試行錯誤しこうさくごを繰くり返かえしたことだ。まずはLINE WORKSの全体ぜんたい像ぞうをつかみ、ワークスモバイルジャパンの初心者しょしんしゃ向むけセミナーと個別こべつ相談そうだん会かいに参加さんかしたことで、業務ぎょうむ課題かだいの解決かいけつや現場げんばへのツールの落おとし込こみにまで進すすむことができた。

　田上たうえ氏しは自社じしゃでの体験たいけんが素晴すばらしかったこともあり、今いまではLINE WORKSの導入どうにゅうや効果こうかについて他ほかの加盟かめい店てんに話はなす立場たちばになっているという。「LINE WORKSの販売はんばいパートナーになりたいと思おもい、ダスキンの本部ほんぶにリクエストを投なげました（笑）」ということで、すっかりファンになったようだ。

　今後こんごはダスキンの加盟かめい店てん同士どうしをLINE WORKSでつないだり、当初とうしょ描えがいていた顧客こきゃくのLINEともつないで行いきたいという。田上たうえ氏しは「私わたしたちはLINE WORKSを使つかっているので、LINEとつなぎましょうということはすでに名刺めいしに入いれてあります。まだまだ数すう件けんですが、本格ほんかく的てきに増ふやして行いきたいと思おもいます」と今後こんごの計画けいかくについて語かたる。