充実じゅうじつ機能きのうをスリムな筐体きょうたいおさめた快適かいてきな14がたノートパソコン

うすくてカッコよくて、しかも性能せいのうにも妥協だきょうしたくない1だいしいならコレ! <Lenovo Yoga Slim 750>レビュー

ぶん山口やまぐちゆう編集へんしゅう村野むらの晃一こういち(ASCII)

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 レノボから14.0がたディスプレイを搭載とうさいしたノートパソコン<Lenovo Yoga Slim 750>が登場とうじょうした。うすさ:やく15.1mmのメタルボディに、高性能こうせいのうなAMD Ryzen 4000シリーズ モバイル・プロセッサーや高速こうそくSSD、だい容量ようりょうバッテリー、かお認証にんしょう対応たいおうカメラ、高音こうおんしつスピーカーなどを搭載とうさいしており、普段ふだん使づかいだけでなくテレワークやゲームも快適かいてきにこなせるのが特徴とくちょうになっている。今回こんかい、その実機じっきためすことができたので、実際じっさい使用しようかんやパフォーマンスをチェックしてみた。

メタル素材そざい個性こせいてきなボディカラーを採用さいよう

 テレワークを導入どうにゅうする企業きぎょう増加ぞうかにともない、自宅じたくでビジネス文書ぶんしょ作成さくせいしたりオンライン会議かいぎ参加さんかしたりする機会きかいえてきた。そこであらためて注目ちゅうもくあつめているのが、液晶えきしょうディスプレイのサイズがおおきく画面がめんやすいノートパソコンだ。とくにナローベゼルを採用さいようして画面がめんサイズの大型おおがた本体ほんたい小型こがた軽量けいりょう両立りょうりつした14がたクラスの製品せいひんは、ココへきてとく人気にんきがある。

 今回こんかい紹介しょうかいする<Yoga Slim 750>も、そんなすじノートパソコンのひとつ。14.0がたフルHD液晶えきしょうディスプレイを搭載とうさいしながら、4へんナローベゼルを採用さいようして、はばやく320.6mm×奥行おくゆき:やく208.2mmというコンパクトなフットプリントを実現じつげんあつみもやく15.1mmとうすく、質量しつりょうやく1.36kgと外出がいしゅつさきにも気軽きがるはこんで使用しようできるサイズになっている。

 ボディがスリムだとになるのが堅牢けんろうせいだが、<Yoga Slim 750>の場合ばあい本体ほんたいにメタル素材そざい使用しようすることで剛性ごうせいたかさと上質じょうしつ質感しつかん両立りょうりつさせている。ボディカラーはレノボが”オーキッド”と独特どくとくあか紫色むらさきいろだが、ひかりたり具合ぐあいによっていブラウンにもえるいた上品じょうひんいろで、部屋へやのインテリアなどにもなじみやすい。個性こせいてきでありながら、ビジネスシーンでもプライベートでも使つかいやすいカラーだとかんじた。

 実際じっさい製品せいひんをパッケージからして、まず印象いんしょうのこったのがディスプレイのけやすさ。液晶えきしょう上部じょうぶすこっており、ゆびをかけやすくなっている。また、質量しつりょうかるいノートパソコンの場合ばあい、ディスプレイをけようとするとボトムケースも一緒いっしょがってきてけづらいことがあるが、<Yoga Slim 750>は本体ほんたいさえていなくてもゆび一本いっぽんらくけられるのが地味じみ使つかいやすかった。

フットプリントは、はばやく320.6mm×奥行おくゆき:やく208.2mmと14がたノートパソコンとしてはかなりコンパクト

メタル素材そざい使用しようしたうつくしく頑丈がんじょう筐体きょうたい採用さいようしている

ディスプレイはゆび一本いっぽんらくけられる

高画質こうがしつ高音こうおんしつでおうち時間じかん快適かいてき

 液晶えきしょうディスプレイは14.0がたのIPSパネルで、解像度かいぞうどはフルHD(1920×1080ドット)となっている。パソコンの標準ひょうじゅんてきいろいきであるsRGBを100%カバーしており、一般いっぱんてき映像えいぞうコンテンツよりも明暗めいあん幅広はばひろいDolby Visionコンテンツの視聴しちょうにも対応たいおうする。さらに、キーボードよこには立体りったいてき音響おんきょう再現さいげんするDolby Atmos対応たいおうのステレオスピーカーも内蔵ないぞうされている。

 「Netflix」などの一部いちぶ動画どうが配信はいしんサービスではDolby VisionやDolby Atmosに対応たいおうしたコンテンツを提供ていきょうしているが、ほん製品せいひんならそういった映画えいがなどの作品さくひん本来ほんらい画質がしつ音質おんしつちかいクオリティで臨場りんじょうかんたっぷりにたのしめるというわけだ。

ディスプレイは14.0がたのIPS液晶えきしょうパネルを採用さいよう解像度かいぞうどはフルHD(1,920×1,080ピクセル)でsRGBを100%カバーしている

キーボードよこにはDolby Atmos対応たいおうのステレオスピーカーが内蔵ないぞうされている

 また、ディスプレイ上部じょうぶには720pのHD動画どうが撮影さつえいできるWebカメラが内蔵ないぞうされており、オンライン会議かいぎやリモートかいなどに活用かつようすることが可能かのう。「Windows Hello」に対応たいおうしたかお認証にんしょうセンサーも搭載とうさいされており、あらかじめ設定せっていしておけばパスワードを入力にゅうりょくすることなく自動じどうでサインインすることもできる。このほか、カメラと連動れんどうしてせきはなれたさい自動じどう画面がめんをロックしたり、他人たにんのぞ検知けんちして警告けいこくしてくれる「Lenovo Smart Assist」というセキュリティ機能きのう装備そうびしている。カフェやコワーキングスペースなどでリモートワークする場合ばあい役立やくだちそうだ。

ディスプレイ上部じょうぶには720pの動画どうが撮影さつえい対応たいおうしたWebカメラやかお認証にんしょうセンサーが搭載とうさいされている

 ちなみにほん製品せいひんはディスプレイの開閉かいへい電源でんげん連動れんどうさせることも可能かのう。そのためかお認証にんしょうわせれば、ディスプレイをひらいてすぐサインインして作業さぎょうかることができる。オフィスでもテレワークでも、ちょくちょく業務ぎょうむ中断ちゅうだんしてはなれせきすることがあるが、そんな場合ばあいでもスムーズに作業さぎょう再開さいかいすることが可能かのうだ。

キーボードやインターフェイスの使つか勝手がって良好りょうこう

 キーボードはキーピッチが実測じっそくやく19mmあり、キーストロークも薄型うすがたノートパソコンとしては十分じゅうぶん確保かくほされている。キーをしたときの感触かんしょくもよく打鍵だけんおん比較的ひかくてきしずかなので、長時間ちょうじかん使用しようでもつかれにくくかんじた。

 タッチパッドはクリックボタンが一体いったいになったタイプ。ゆびざわりがなめらかで操作そうさスペースがひろいため、スクロールやピンチなどのジェスチャーがしやすかった。

フルサイズのキーボードを搭載とうさい。レノボらしく、キートップは下端かたんまるまった独特どくとく形状けいじょうをしている

キーボードはバックライトを内蔵ないぞうしている

 インターフェイスは、本体ほんたい左側ひだりがわめんにUSB 3.1(Type-C)、USB 2.0(Type-C)、HDMI出力しゅつりょく端子たんし、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックが、本体ほんたい右側みぎがわめんにUSB 3.0×2、microSDメディアカードリーダーが搭載とうさいされている。薄型うすがたノートとしてはかなり充実じゅうじつしており、実際じっさいうすさ:やく15.1mmというのは、標準ひょうじゅんHDMIやUSB Type Aポートを搭載とうさいしたさい使つかいやすさを加味かみしたぎりぎりのうすさだ。別途べっとアダプターやドックなどを用意よういしなくてもさまざまな周辺しゅうへん機器ききをつないで使用しようできるのはうれしいポイントだ。

本体ほんたい左側ひだりがわめんにUSB 3.1(Type-C)、USB 2.0(Type-C)、HDMI出力しゅつりょく端子たんし、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックが搭載とうさいされている

本体ほんたい右側みぎがわめんにUSB 3.0×2、microSDメディアカードリーダーが搭載とうさいされている

 ちなみに左側ひだりがわめんのふたつのUSB Type-Cポートは、いずれも「Power Delivery」たいおうとなっている。そのうちUSB 3.1のほうはDisplay出力しゅつりょく機能きのう搭載とうさいする。このポートにUSB Type-C対応たいおうそとけモニターをつなげば、ケーブル1ほんほん製品せいひん充電じゅうでんしながらモニターへ映像えいぞう出力しゅつりょくすることが可能かのう。ケーブルまわりをスッキリさせられるので、テレワークなどで画面がめんサイズのおおきなそとけモニターを使つかいたいという場合ばあいには便利べんりそうだ。

クリエイティブけいアプリもゲームも快適かいてき

 <Yoga Slim 750>は、プロセッサーに高性能こうせいのうな「AMD Ryzen 5 4000シリーズ」を採用さいようしているのも魅力みりょくてき部分ぶぶんおもなスペックはつぎとおりになっている。

おもなスペック
機種きしゅめい Lenovo Yoga Slim 750
CPU AMD Ryzen 5 4500U(2.30GHz/最大さいだい4.00GHz)
グラフィックス AMD Radeonグラフィックス(プロセッサーに内蔵ないぞう
メモリ 8GB
ストレージ 512GB SSD(PCIe NVMe/M.2)
バッテリー やく20.4時間じかん(JEITA 2.0)

 薄型うすがたノートけの6コアプロセッサー、「AMD Ryzen 5 4500U」と、統合とうごうがたのグラフィックスである「AMD Radeonグラフィックス」を搭載とうさいしているが、どのくらいのパフォーマンスなのだろうか。

 そこで、いくつかベンチマークテストを実行じっこうしてみた。まず、「CINEBENCH R20」はマルチコアのスコアが2360pts、シングルコアが451ptsという結果けっかになった。インテルせいCPUと比較ひかくすると、Core i7-10710Uと同等どうとうすこ上回うわまわ数値すうちで、非常ひじょう高性能こうせいのうであることがわかる。

「CINEBENCH R20」の結果けっか

 つぎにパソコンの総合そうごうてき性能せいのうをチェックするため「PCMARK 10」を実行じっこうしたところ、総合そうごうスコアは4814となった。

 その詳細しょうさいをみると、基本きほん性能せいのうしめすEssentialsが9175、ビジネスアプリのパフォーマンスをしめすProductivityが6864、クリエイティブアプリのパフォーマンスをしめすDigital Content Creationは4809と、いずれも快適かいてきさの目安めやすとなる3000をおおきくえている。さらにこまかくると、Photo Editingのスコアが7089、Video Editingが3498となっており、写真しゃしん編集へんしゅうはもちろん、映像えいぞう編集へんしゅうもある程度ていど快適かいてきにこなせる性能せいのうであることがわかる。

「PCMARK 10」の結果けっか

 つづいてストレージの性能せいのうを「CrystalDiskMark 7.0.0」でチェックしてみたところ、PCIe接続せつぞくのSSDを採用さいようしているだけあってシーケンシャルリードが3500MB/s前後ぜんご非常ひじょう高速こうそくだった。実際じっさい、OSやアプリの起動きどうもあっというあいだで、スリープや休止きゅうし状態じょうたいからも瞬時しゅんじ復帰ふっきするため、はなれせきからもどって作業さぎょう再開さいかいする場合ばあいもスムーズだった。

「CrystalDiskMark」の結果けっか

 つづいてグラフィックス関連かんれんのベンチマークもためしてみた。

「3DMark」スコア
Time Spy 1053
Fire Strike 2821
Night Raid 11743
Sky Diver 10141

「3DMark」では、統合とうごうがたグラフィックスけのDirectX 12世代せだいのテスト「Night Raid」で11743という結果けっか

「ドラゴンクエストX ベンチマーク テスト」
グラフィック設定せってい 解像度かいぞうど スコア 評価ひょうか
てい品質ひんしつ 1920×1080 10967 すごく快適かいてき
標準ひょうじゅん品質ひんしつ 1920×1080 10099 すごく快適かいてき
最高さいこう品質ひんしつ 1920×1080 8532 とても快適かいてき

「ドラゴンクエストX ベンチマーク テスト」の結果けっか

「FINAL FANTASY XIV: 漆黒しっこくのヴィランズ ベンチマーク」
グラフィック設定せってい 解像度かいぞうど スコア 評価ひょうか
標準ひょうじゅん品質ひんしつ 1920×1080 4622 快適かいてき
高品たかしなただし 1920×1080 3496 やや快適かいてき
最高さいこう品質ひんしつ 1920×1080 2548 やや快適かいてき

「FINAL FANTASY XIV: 漆黒しっこくのヴィランズ ベンチマーク」の結果けっか

 インテルの統合とうごうがたグラフィックスでいうと、一般いっぱんてきなインテルUHDグラフィックスよりも、その強化きょうかばんのインテルIris Plusグラフィックスにちかいパフォーマンスだ。『FINAL FANTASY XIV: 漆黒しっこくのヴィランズ』のようなそこそこおもいゲームも快適かいてきたのしめるほどグラフィック性能せいのうたかいことがわかる。

驚異きょういてきなバッテリー駆動くどう時間じかん

付属ふぞくのACアダプター。最大さいだい出力しゅつりょくは65W。質量しつりょう本体ほんたいやく280g、コードがやく160gとなっている

 モバイルノートパソコンの場合ばあい、コンセントにつながずバッテリーで使用しようすることもおおい。ほん製品せいひんはカタログスペックでやく20.4あいだという驚異きょういてきなバッテリー駆動くどう時間じかんうたっているが、これはあくまでもJEITA2.0準拠じゅんきょ測定そくていによるもの。使用しよう環境かんきょう(とくに通信つうしんしながら使用しようする場合ばあいなど)によっては、グッとみじかくなるはず。

 そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使つかって計測けいそくしてみることに。電源でんげんモードを「よりいバッテリー」、画面がめんあかるさを「40%」、BBenchのオプションで「60びょう間隔かんかくでのWeb巡回じゅんかい」と「10びょう間隔かんかくでのキーストローク」にチェックをれて実行じっこうし、そのまま電源でんげんちるのをつことにした。

 結果けっか、なんと13あいだ10ふん(!)もの駆動くどう可能かのうだった。就寝しゅうしんまえに「あさきるころには電源でんげんちているだろう」とベンチマークをスタートしてから布団ふとんにもぐりんだのだが、<Yoga Slim 750>のスタミナを完全かんぜんあまていたようだ。これだけてば、外出がいしゅつさきなどAC電源でんげん確保かくほするのがむずかしい場所ばしょでも、電池でんちざんりょう心配しんぱいすることなく作業さぎょう集中しゅうちゅうできそうだ。

 <Yoga Slim 750>の印象いんしょう一言ひとことでいうなら、”かっこよさと高性能こうせいのう見事みごと融和ゆうわさせた1だい”とえる。独創どくそうせいとエレガントさをあわつ”オーキッド”カラーのメタル素材そざい採用さいようした、上質じょうしつ剛性ごうせいたか薄型うすがた筐体きょうたい高性能こうせいのうなAMD Ryzen 5 4500Uや高速こうそくSSD、14.0がたこう品位ひんい大型おおがたやすい液晶えきしょうディスプレイ、長時間ちょうじかん駆動くどうバッテリーなどを搭載とうさい、しかもゆび1ほん開閉かいへいできるディスプレイなど、こまかな使つかいやすさまで配慮はいりょした<Yoga Slim 750>。テレワークを快適かいてきにこなせる高性能こうせいのうなノートパソコンをさがしているひとや、オンラインゲームもある程度ていど快適かいてきたのしみたいひとはこびしやすく使つか勝手がってのよいパソコンをさがしているひとなど、どんな用途ようとにでも活用かつようできる、ぜひ注目ちゅうもくしてほしい製品せいひんだ。

提供ていきょう:レノボ・ジャパン)

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