最大さいだいHDD6台だい、SSD8台だいすべてを搭載とうさい可能かのう!?

余裕よゆうあるケースで拡張かくちょう性せいも抜群ばつぐん、超ちょう大だい容量ようりょうストレージ構成こうせいも可能かのうなゲーミングPC「G-Master Spear X570A II」

　タワー型がたデスクトップパソコンの魅力みりょくは、その拡張かくちょう性せいにある。購入こうにゅう時じの構成こうせいのまま使つかえるのはもちろんだが、メモリーやストレージの増設ぞうせつ、CPUやビデオカードの換かわ装そうなどで性能せいのうを後ごから強化きょうかしやすいため、末永すえながく使つかえるのがメリットだ。

　とくに大型おおがたのミドルタワーケースを採用さいようしているサイコムの「G-Master Spear X570A II」は、ケースの内部ないぶが広ひろく取とられているのが特徴とくちょうだ。このケース内部ないぶの空間くうかん余裕よゆうは、大型おおがたパーツの組くみ込こみでも有利ゆうり。水冷すいれいなどの大型おおがたCPUクーラーはもちろん、高性能こうせいのうなビデオカード、大だい容量ようりょう電源でんげんも楽々らくらくと行くだりなえるため、将来しょうらいのアップグレードまで考かんがえている人ひとにもピッタリなモデルといえる。

　このG-Master Spear X570A IIについて、今回こんかいはその内部ないぶをチェックしていこう。

G-Master Spear X570A IIの主おもなスペック
	標準ひょうじゅんスペック	試用しよう機きのスペック
CPU	Ryzen 5／7／9各種かくしゅ	Ryzen 7 5800X
グラフィックス	GeForce RTX 3060 Ti	GeForce RTX 3070
メモリー	16GB	CENTURY MICRO 16GB×2
ストレージ	512GB SSD（Intel SSD 660p Series）	500GB SSD（CSSD-M2B5GPG3VNF）
マザーボード	GIGABYTE X570 AORUS ELITE
PCケース	CoolerMaster MasterBoxCM694
電源でんげん	SilverStone SST-ST75F-GS V3 （750W／80PLUS Gold）	SilverStone SST-ST85F-GS V2 （850W／80PLUS Gold）

ストレージ用ようのベイが充実じゅうじつ
最大さいだいHDD6台だい、SSD8台だいすべてを搭載とうさい可能かのう!?

　G-Master Spear X570A IIで採用さいようされているケースは、Cooler Masterの「MasterBox CM694」。多おおくのストレージを搭載とうさいできるベイの数かずが多おおいのが特徴とくちょうだ。

　最近さいきんのケースは5インチベイがなく、光学こうがくドライブが搭載とうさいできないというものもあるが、このケースはしっかりと2つの5インチベイを装備そうび。標準ひょうじゅん構成こうせいでDVDスーパーマルチドライブが搭載とうさいされているので、特別とくべつなカスタマイズをすることなく、CDやDVDを読よみ書かきできるようになっている。

　以前いぜんに比くらべれば必要ひつよう性せいは薄うすれているものの、今いまでも機器ききのドライバーやソフトのインストールで使つかうこともあるだけに、標準ひょうじゅんで搭載とうさいされていても損そんはない。

　HDDなどを搭載とうさいできる内部ないぶのベイは、少々しょうしょう特殊とくしゅな構成こうせいだ。

　まず目めにつくのが、フロント部ぶに6つあるように見みえるシャドウベイ。実じつはこれ、6つの大おおきなシャドウベイではなく、2つのシャドウベイをもつドライブケージが3つ装着そうちゃくされた状態じょうたいとなっている。

　このドライブケージは個別こべつに着脱ちゃくだつできるため、エアフローを重視じゅうしするために使用しようしていないものを外はずすとか、大型おおがたビデオカードを挿さす際さいに外はずしてスペースを作つくるといったことが簡単かんたんにできるわけだ。

　また、ドライブケージに装着そうちゃくされているトレイも特殊とくしゅで、上部じょうぶに3.5インチHDD、下部かぶに2.5インチSSDを同時どうじに搭載とうさいできるようになっている。つまり、6つのベイで合計ごうけい12台だいものストレージが増設ぞうせつ可能かのうとなっているのだ。

　さらに、マザーボードの裏側うらがわに2台だいの2.5インチSSDを搭載とうさい可能かのうとなっているため、ケースだけで合計ごうけい14台だいのストレージ＋5インチベイ×2のドライブが搭載とうさいできる。

　さすがにこのすべてを埋うめるほど増設ぞうせつすることはないとはいえ、それだけ余裕よゆうがあるというのはありがたい。

大型おおがたビデオカードやCPUクーラーを搭載とうさいしても余裕よゆうあり

　ケースの内部ないぶはパーツをジャマする部品ぶひんがほとんどなく、広々ひろびろとしているのが特徴とくちょうだ。そのため、大型おおがたのビデオカードやCPUクーラーも余裕よゆうで装着そうちゃく可能かのう。

　今回こんかいの構成こうせいではビデオカードにGeForce RTX 3070が搭載とうさいされていたが、ケースサイズに対たいしてコンパクトに見みえるほどだった。これなら、さらに上位じょういのGeForce RTX 3080や同どう3090へとカスタマイズしても、安心あんしんして利用りようできる。

　大型おおがたビデオカードを装着そうちゃくした場合ばあいに心配しんぱいなのが、振動しんどうで抜ぬけて脱落だつらくしてしまうこと。ブラケット部分ぶぶんをネジ止どめしているうえ、スロットにロックがあるのでそう簡単かんたんには抜ぬけないのだが、ハイエンドクラスのビデオカードになると重量じゅうりょうがかなり重おもたく、抜ぬけないまでもスロットへの負担ふたんはかなり大おおきくなってしまう。

　この負担ふたんを軽減けいげんするため、グラフィックスカードスタビライザーが用意よういされている。可動かどう式しきのアームでカードを挟はさむようにして支ささえてくれるため、重量じゅうりょう級きゅうのカードを装着そうちゃくした場合ばあいでも、自重じちょうによる歪ゆがみやスロットへのダメージを軽減けいげんできるのがうれしい。

　CPUクーラーは、CoolerMasterの「Hyper 212 EVO V2」を採用さいよう。CPUの熱ねつを4本ほんのヒートパイプで大おおきなヒートシンクへと伝つたえ、冷却れいきゃくするサイドフローのCPUクーラーだ。ファンサイズが120mmと大おおきいこともあり、CPUクーラーとしても大おおきな部類ぶるいとなる。

　見みてのとおり、この大型おおがたCPUクーラーも余裕よゆうで装着そうちゃく可能かのう。周囲しゅういにスペースがしっかりと確保かくほされているため空気くうきの流ながれもよく、高速こうそくCPUをしっかりと冷ひやしてくれる。

　空冷くうれいのCPUクーラーは、いかに空気くうきの流ながれを改善かいぜんし、素早すばやくケース外がいへと熱ねつを逃にがせるかが性能せいのうのカギとなる。それだけに、大型おおがたCPUクーラーを搭載とうさいしても余裕よゆうのあるG-Master Spear X570A IIは、空冷くうれい向むきの構成こうせいだといえるだろう。

　なお、CPUとビデオカードの隙間すきまには、PCIe接続せつぞくのSSDを装着そうちゃく可能かのう。標準ひょうじゅんはインテルの「660p Series（512GB）」となっているが、カスタマイズでより高速こうそくなPCIe4.0対応たいおうのSSDも選択せんたくできる。CPUやビデオカードだけでなく、ストレージも高速こうそく性せいを求もとめるなら、こういった高速こうそくSSDへとカスタマイズしておきたい。

ハイエンド構成こうせいでも安心あんしんして動作どうさできる余裕よゆうのスペース

　高性能こうせいのうなパーツを搭載とうさいするほど、熱ねつやスペースの問題もんだいに悩なやまされるようになるが、これだけケースの内部ないぶに余裕よゆうがあれば、その心配しんぱいは不要ふよう。長ながく使つかえる拡張かくちょう性せいに優すぐれたパソコンを探さがしているというのであれば、G-Master Spear X570A IIはその期待きたいに応こたえてくれる製品せいひんといえるだろう。

　将来しょうらいの拡張かくちょう性せいを重視じゅうしする人ひとはもちろんだが、まずはこだわりの1台だいを購入こうにゅうしたいと考かんがえている人ひとにも、サイコムのBTOパソコンは満足まんぞくできる選択肢せんたくしとなるのは間違まちがいない。