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ASCII.jp:Cyberpunk 2077最高画質プレイに必要なRyzenとRadeonの組み合わせについて考える (2/3)

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最新さいしんパーツ性能せいのうチェック だい326かい

Cyberpunk 2077最高さいこう画質がしつプレイに必要ひつようなRyzenとRadeonのわせについてかんがえる

2021ねん01がつ05にち 1100ふん更新こうしん

ぶん加藤かとう勝明かつあき(KTU) 編集へんしゅうジサトラハッチ

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CPU負荷ふかはかなりたか

 えがみのいゲームはCPU負荷ふかたかい。このてんはCyberpunk 2077もおなじだ。そこで今回こんかいベンチマークとして使用しようした移動いどうシーンにおけるCPU負荷ふかはいかほどかチェックしてみよう。以下いかのタスクマネージャのキャプチャーは、すべてRX 6800 XT、解像度かいぞうどフルHD+画質がしつ“ウルトラ”設定せっていでのものである。比較的ひかくてきくるま通行人つうこうにんすくないシーンでの計測けいそくなので、CPU占有せんゆうりつはさらに1~2わりたかくなる可能かのうせいもある。

Ryzen 5 5600X環境かんきょうにおけるCPU占有せんゆうりつぜんコアを満遍まんべんなく使つかっており、一部いちぶのコアはほぼフルロード状態じょうたい。このてんから6C/12T未満みまんのCPUでは検証けんしょうあたいしないと判断はんだんした

Ryzen 7 5800X環境かんきょうにおけるCPU占有せんゆうりつ占有せんゆうりつたかいのはおなじだが、SMTでえたコアは一部いちぶのぞ使つかわれない傾向けいこうがある

Ryzen 9 5900X環境かんきょうにおけるCPU占有せんゆうりつ負荷ふからんだかくだしているコアが4あるが、隣接りんせつしているので実質じっしつてきに2物理ぶつりコアであるてん注目ちゅうもくしよう

Ryzen 9 5950X環境かんきょうにおけるCPU占有せんゆうりつ。16C32Tであってもこれだけの負荷ふかがかかるてんおどろきだ

 Cyberpunk 2077のCPU負荷ふか非常ひじょうたかく、6コア(C)/12スレッド(T)のRyzen 5 5600Xだとほぼフルロードにちか状態じょうたいまで使つかわれる。ゲームだけをあそぶならこれでも問題もんだいないかんじだが、うらなにべつ処理しょり配信はいしんやDiscordなど)をさせるにはきびしすぎる。なに並列へいれつ処理しょりさせたいならRyzen 7 5800XよりうえのCPUが必要ひつようになるだろう。

 また、8C/16TよりうえのRyzen環境かんきょうでは、CPUの負荷ふかかたよりがあることもわかる。タスクマネージャで確認かくにんすると、基本きほんてき負荷ふかたかいコア(グラフ)とひくいコアが隣接りんせつしていることから、Cyberpunk 2077の負荷ふか物理ぶつりコア部分ぶぶん集中しゅうちゅうし、SMTでえた論理ろんりコアをけているようだ。

 ただ、いくつかの論理ろんりコアにかんしてはすぐとなり物理ぶつりコアとどう程度ていど負荷ふかがかかっているものもある。さらにえば、2CCD構成こうせいのRyzen 9 5900Xと5950Xにかんしては、タスクマネージャのうえにあるコアのほう負荷ふかたかい。

 これはCPU負荷ふかがRyzenの“Preferred Core”あるいは“Elite Core”とばれるもの(ひらたくいえば“優秀ゆうしゅうなコア”)にかかると、論理ろんりコアも使つかわれることと、CCDがCCD0とCCD1にかれている場合ばあいは、CCD0が優先ゆうせんして使つかわれるからである。

RyzenのPreferred Coreを確認かくにんするには「Ryzen Master」を使つかうのが一番いちばんだ。今回こんかい検証けんしょう利用りようしたRyzen 9 5950Xの場合ばあい、CCD0はC 08とC 05、CCD1ではC 14とC 12に★と●がけられている。これがいたコアが優秀ゆうしゅうだとしめされているのだ

ぜんコアの順位じゅんい確認かくにんしたい場合ばあいは「HWiNFO」を使つかうとよい。ここではCore 0~Core 7がCCD0、Core 8~Core 15までがCCD1となるが、もっと優秀ゆうしゅう(perf #1/1)はCore 7(Ryzen MasterじょうではC 08)、2番目ばんめ(perf #1/2)はCore 4(おなじくC 05)となる。CCD1がわのトップはCore 13と11だが、OSかられば優先ゆうせんひくいコアとなっている

そこでもう一度いちどRyzen 9 5950Xの負荷ふかのかかり具合ぐあい観察かんさつすると、CCD0のPreferred CoreであるCore 4と7と、らんだかくだしているコアが一致いっちしていることがかる

 Cyberpunk 2077は発売はつばい当初とうしょRyzen環境かんきょうにおけるパフォーマンスチューニングのあまさが指摘してきされ、Patch 1.05で挙動きょどう改善かいぜん実装じっそうされた。これによると6C/12Tでは顕著けんちょなパフォーマンス向上こうじょう確認かくにんされたようだ。ただ、8C/16T以上いじょうでは効果こうかがみられないようだが、Ryzen 7/9ではCPUがわにかなりの余裕よゆうがみられるので、Ryzen 7/9で改善かいぜんされなかったのは当然とうぜんといえるだろう。

Cyberpunk 2077をあそぶならRyzen 3000シリーズよりも5000シリーズ

 まずはGPUをおなじもの(RX 6800 XT)に固定こていした場合ばあい、CPUを変更へんこうすることでフレームレートにどの程度ていど影響えいきょうるかをためしてみたい。画質がしつは“ウルトラ”、解像度かいぞうどはフルHDである。特定とくていのルートをくるま移動いどうしたときのフレームレートを「CapFrameX」で測定そくていしているが、手動しゅどう計測けいそくであり、かつ通行人つうこうにんくるま出方でかたがその都度つどちがうので誤差ごさおおきめなことはご容赦ようしゃいただきたい。

RX 6800 XT環境かんきょうにおける「Cyberpunk 2077」のフレームレート

 Cyberpunk 2077のウルトラ設定せっていではフルHD環境かんきょうにおいてもGPUバウンド(GPUがわ圧倒的あっとうてきりつそく)な状況じょうきょうになりやすいらしく、平均へいきんfpsでるとCPUのちがいはさほどおおきくない。平均へいきんfpsトップのRyzen 5 5600Xと最下位さいかいのRyzen 5 3600 XTとRyzen 5 3600Xでは8%もいていない。そしてRyzen 9 5950Xを筆頭ひっとうとしたRyzen 5000シリーズない性能せいのうはほとんどなく、誤差ごされない部分ぶぶんもある。

 しかし、最低さいていfpsにけてみると、CPUの世代せだいじつおおきいことがよくかる。Ryzen 5 3600XからてRyzen 5 5600Xの最低さいていfpsは17%もびており、大幅おおはばにIPCやレイテンシーを改善かいぜんしたRyzen 5000シリーズの長所ちょうしょ遺憾いかんなく発揮はっきされた結果けっかとなった。6C/12TのRyzen 5 5600Xよりも12C/24TのRyzen 9 5900Xや16C/32TのRyzen 9 5950Xのほうがさらに最低さいていfpsがびているが、これはほぼ体感たいかんできないレベルといってい。

 ただ、Cyberpunk 2077を快適かいてきあそぶためには、前述ぜんじゅつのCPU占有せんゆうりつわせてかんがえるとRyzen 5000シリーズのうち、Ryzen 7以上いじょうこのましいといえるだろう。

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