使つかってみようSlack入門にゅうもん ～使づかい倒たおして業務ぎょうむ効率こうりつアップ！ 第だい26回かい

社外しゃがい取引とりひき先さきやプロジェクトメンバー、アルバイトなどをシングルチャンネルゲストとして招待しょうたい、節約せつやくしよう

Slackでは1アカウントあたり5人にんまで無料むりょうでゲストを招待しょうたいできる

　社内しゃないでSlackを活用かつようしはじめてその便利べんりさを実感じっかんすると、社外しゃがいの取引とりひき先さきともSlackでコミュニケーションしたくなってくる。双方そうほうの会社かいしゃがSlackの有償ゆうしょうプランを契約けいやくしている場合ばあいは、「Slackコネクト」機能きのうを使つかって追加ついかコストなしでチャンネルをつなぐ（共有きょうゆうする）ことができる。しかし、そうでない場合ばあいはゲストユーザーとして招待しょうたいするしかない。

　ゲストユーザーの種類しゅるいには「シングルチャンネルゲスト」と「マルチチャンネルゲスト」がある。自社じしゃワークスペースにある複数ふくすうのチャンネルに参加さんかしてもらいたい場合ばあいは、マルチチャンネルゲストとして招待しょうたいする必要ひつようがある。ただし、マルチチャンネルゲストの追加ついかは、社内しゃないメンバーの追加ついかと同おなじように料金りょうきんが発生はっせいする。招待しょうたいしておいて相手あいてに料金りょうきんを請求せいきゅうするわけにもいかないので、中小ちゅうしょう企業きぎょうにとっては少すこし悩なやましい負担ふたんとなる。

　その一方いっぽうで、シングルチャンネルゲストは1つのチャンネルにしか参加さんかできないが、無料むりょうで招待しょうたいすることができる。しかも、有料ゆうりょうのアクティブメンバー1人にんにつき最大さいだい5名めいまで招待しょうたいできるという“太ふとっ腹ぱら”な機能きのうだ。たとえばワークスペースの有料ゆうりょうメンバーが10人にんいたら、シングルチャンネルゲストを最大さいだい50人にんまで招待しょうたいできるというわけだ。

　筆者ひっしゃの職場しょくば（原価げんかBAR）でも、このシングルチャンネルゲストを活用かつようしている。社外しゃがいの動画どうがコンサルタントと契約けいやくしたときは、「動画どうが作成さくせい」チャンネルにコンサルタントのチームを招待しょうたいしてコミュニケーションを図はかった。アルバイトを雇用こようしたときも、しばらくは「情報じょうほう共有きょうゆう」チャンネルのみにシングルチャンネルゲストとして招待しょうたいし、その間あいだのコストを軽減けいげんさせた。

　貸切かしきりパーティの打うち合あわせなど、ある程度ていどのやり取とりが必要ひつような一般いっぱんのお客様きゃくさまとのコミュニケーションもここで行おこなえるとよいのだが、お客様きゃくさまに新あたらしいツールをインストールしてもらうようお願ねがいするのは少すこしハードルが高たかく、現在げんざいのところはお客様きゃくさまが使つかっているチャットアプリに合あわせるようにしている。

　ゲストの招待しょうたいは、ワークスペースのメニューから「メンバーを以下いかに招待しょうたい」をクリックする。招待しょうたい相手あいてのメールアドレスを入力にゅうりょくしたら、「招待しょうたいの種類しゅるい」を「ゲスト」に変更へんこうし、招待しょうたいするチャンネルを選択せんたくする。チャンネル名めいの一部いちぶを入力にゅうりょくして検索けんさくすれば楽らくだ。

ワークスペースのメニューから「メンバーを以下いかに招待しょうたい」をクリック

招待しょうたい相手あいてのメールアドレスを入力にゅうりょくしたら、「招待しょうたいの種類しゅるい」を「ゲスト」に変更へんこうする

招待しょうたいするチャンネルを選択せんたくする

　続つづいて「有効ゆうこう期限きげん」を設定せっていする。「制限せいげんなし」を選択せんたくすれば、ゲストはそのチャンネルにずっとアクセスできるようになる。ただし、プロジェクトが終おわったのにゲストの解除かいじょを忘わすれていて、いつまでもアクセスできるという状態じょうたいはセキュリティ面めんから考かんがえてあまり好このましくない。長期ちょうき的てきにやり取とりするゲストであっても、数カ月すうかげつ～半年はんとし程度ていどの有効ゆうこう期限きげんを設定せっていしておき、有効ゆうこう期限きげんが来くるごとにアクセス権けんが必要ひつようかどうかを見直みなおしたほうがよいだろう。

　以上いじょうの設定せっていが終おわったら「送信そうしん」をクリックしよう。相手あいてには招待しょうたいメールが届とどくので、メール内ないの「今いますぐ参加さんか」をクリックしてもらう。氏名しめいとパスワードを入力にゅうりょくしてアカウントを作成さくせいしたら、指定していのチャンネルに参加さんかできるようになる。もちろん、IDは受信じゅしんしたメールアドレスとなる。

ゲストメンバーの有効ゆうこう期限きげんを設定せっていしたうえで「送信そうしん」をクリックする

ゲストメンバーには招待しょうたいメールが届とどく。「今いますぐ参加さんか」をクリック

名前なまえとパスワードを入力にゅうりょくしてアカウントを作成さくせいする

シングルチャンネルゲストとして参加さんかできた。共有きょうゆうされた1つのチャンネルのみアクセスできる

　ゲストメンバーは、共有きょうゆうされたチャンネルにしかアクセスできないが、チャンネルへのメッセージ投稿とうこうなどは通常つうじょうどおり行おこなえる。また、チャンネルに参加さんかしているメンバーとダイレクトメッセージをやり取とりすることもできる。コミュニケーションに関かんする機能きのうはほとんど利用りようできるので、快適かいてきに情報じょうほう共有きょうゆうが行おこなえるだろう。

　もちろん、あくまでもゲストメンバーなので、新規しんきチャンネルの作成さくせいや他たのメンバーの招待しょうたい、メンバーとのグループDMなどは行おこなえない。

ゲストメンバーでも、招待しょうたいされたチャンネル内ないではほとんどの機能きのうが利用りようできる

　ゲストアカウントから有料ゆうりょうアカウントにアップグレードすることもできる。たとえば筆者ひっしゃの職場しょくばの例れいだと、アルバイトメンバーが長期ちょうきに働はたらいてくれたり、社員しゃいんに登用とうようされた場合ばあいなどには、有料ゆうりょうアカウントに変更へんこうすることにしている。

　アカウントの変更へんこうは「メンバー管理かんり」の設定せってい画面がめんで、シングルチャンネルゲストのアカウントの「…」メニューから「アカウント種別しゅべつを変更へんこうする」をクリック。「通常つうじょうメンバー」もしくは「マルチチャンネルゲスト」に変更へんこうすればいい。

「メンバー管理かんり」画面がめんで「…」メニューの「アカウント種別しゅべつを変更へんこうする」をクリック

メンバーのアカウント種別しゅべつを「通常つうじょうメンバー」に変更へんこうする

　シングルチャンネルゲストが無料むりょうで招待しょうたいできるのは、本当ほんとうに助たすかる仕組しくみだ。これがあるおかげで、メンバーをあらかじめ厳選げんせんしたりせず、必要ひつように応おうじてゲストとして追加ついかできる。特とくにIT予算よさんの限かぎられる中小ちゅうしょう企業きぎょうの場合ばあいは、シングルチャンネルゲストの仕組しくみを賢かしこく利用りようし、どうしても必要ひつような場合ばあいになったら有料ゆうりょうアカウントに切きり替かえるようにするとよいだろう。

（提供ていきょう：Slack）