つぎのIoTの姿すがたえる!SORACOM Discovery 2022レポート

きたるWeb 3.0の時代じだい見据みすえて

IoTビジネスをとおして顧客こきゃくのDXやIoTささえるソニーネットワークコミュニケーションズ

大河原おおかわら克行かつゆき 編集へんしゅうMOVIEW 清水しみず

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 7がつ6にち~7にち開催かいさいされたソラコムの年次ねんじイベント「SORACOM Discovery 2022 ONLINE」のキーノートとして、ソニーネットワークコミュニケーションズ 代表だいひょう取締役とりしまりやく執行しっこう役員やくいん社長しゃちょう渡辺わたなべじゅん登壇とうだん。「IoTグローバル戦略せんりゃくとソラコムとの協業きょうぎょう」とだいしたセミナーをおこなった。

ソニーネットワークコミュニケーションズ 代表だいひょう取締役とりしまりやく執行しっこう役員やくいん社長しゃちょう 渡辺わたなべじゅん

ソラコムと提携ていけいし、法人ほうじんけソリューションを提供ていきょうするソニーネットワークコミュニケーションズ

 ソラコムは、2021ねん6がつにソニーグループと資本しほん業務ぎょうむ提携ていけい発表はっぴょうし、グローバル展開てんかいにおいて協業きょうぎょうすすめている。今回こんかいのセミナーでは、2022ねん5がつ発表はっぴょうしたソニーネットワークコミュニケーションズとのIoTプラットフォームサービスにかんする提携ていけい内容ないようなどについて説明せつめいした。

 ソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーグループにおいて、通信つうしん事業じぎょう中心ちゅうしんに、IoTやAI分野ぶんや担当たんとうしており、高速こうそく光通信ひかりつうしんサービスのNUROこうや、格安かくやすSIMなどのNURO mobile、ソニー独自どくじのLPWA通信つうしん規格きかくのELTRESなどのネットワークサービスを提供ていきょうしている。さらに、ネットワークサービスを活用かつようした法人ほうじんけソリューションも提供ていきょうしている。

ソニーネットワークコミュニケーションズのIoTビジネス展開てんかいれい

 ソニーネットワークコミュニケーションズの渡辺わたなべじゅん社長しゃちょうは、「コロナでは固定こてい通信つうしん需要じゅようたかまり、昨今さっこんではオフィスへの回帰かいきにより、わって無線むせん通信つうしん需要じゅようたかまってきた。このあいだ一貫いっかんして成長せいちょうしているのが、IoTデバイスをつなげるサービスである」とす。そのうえで「ソニーネットワークコミュニケーションズでは、IoTビジネスとして、スマートホーム、スマートオフィス、ロジスティクス、ヘルスケア、安全あんぜんみまもりと幅広はばひろ手掛てがけている。また、デバイスメーカーであるつよみをかして、ソリューションにむすびつくデバイスも一緒いっしょ提供ていきょうしているのが特徴とくちょうである」とべた。

 また、「欧州おうしゅう市場いちばは、北欧ほくおう中心ちゅうしん展開てんかいしている。拠点きょてんがあるスウェーデンでは、福利ふくり厚生こうせいがしっかりしており、インキュベーションにたいするハードルがひくい。あらたなことに挑戦ちょうせんするというひとたちがおおく、たのしそうに仕事しごとをしている。その結果けっか、ユニークなソリューションが誕生たんじょうしている。スマートオフィスソリューションNimwayは、欧州おうしゅう開発かいはつし、日本にっぽん展開てんかいしている」などとした。

 2022ねん5がつ発表はっぴょうしたIoTプラットフォームサービスにかんする提携ていけいは、ソニーネットワークコミュニケーションズの100%子会社こがいしゃであるソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォームとソラコムによる協業きょうぎょうであり、ソラコムが提供ていきょうするSIMをつうじたフルMVNO回線かいせんや、グローバル回線かいせん活用かつよう監視かんしカメラ画像がぞう利用りようしたクラウドAI分析ぶんせきや、IoTデバイスの製造せいぞう段階だんかいにおいてSIMをむといった用途ようと利用りようできるとしている。

両社りょうしゃ業務ぎょうむ提携ていけいにより顧客こきゃくのDX、IoTささえる

 渡辺わたなべ社長しゃちょうは、「日本にっぽん国内こくないでは通信つうしんインフラを提供ていきょうできる状況じょうきょうにあるが、海外かいがい展開てんかいすすめるうえで、ソラコムとの提携ていけい有効ゆうこう手段しゅだんになる。ソニーグループ全体ぜんたいでは、海外かいがいでのビジネスのほうおおきい。ビジネスをおおきくまえすすめることができる」とべた。

 また、日本にっぽんでは通信つうしん環境かんきょう安定あんていしているが、海外かいがいではその常識じょうしきつうじないことにもれ、「ロジスティクスやヘルスケアの分野ぶんや、IoTデバイスが利用りようされる場所ばしょは、とくにつながりにくい。さらに、地域ちいきによって、キャリアの得意とくい不得意ふとくい明確めいかくにある。顧客こきゃくにサービスを提供ていきょうするさいに、この地域ちいきはつながらないとはいいにくい。そこに課題かだいがあったが、ソラコムのマルチキャリアを活用かつようすることで解決かいけつできる。そのてんおおきなメリットになる」とした。

 そのうえで、「デバイスを開発かいはつする立場たちばとしては、eSIMが利用りようしやすい。eSIM対応たいおうのキャリアをやしてもらえるとうれしい。また、衛星えいせい利用りようしたあらたなメッセージ送信そうしん機能きのうにも期待きたいしている」とべた。

Web 3.0の時代じだい分散ぶんさんがたトークン経済けいざいけん時代じだい

 さらに、渡辺わたなべ社長しゃちょうは、「Web 3.0の時代じだいになると、これまでのプラットフォーマーの時代じだいから、分散ぶんさんがたトークン経済けいざいけん時代じだいわるとわれている。ここでは、クラウドを仲介ちゅうかいせずにサービスを利用りようでき、スマホやPC以外いがいのデバイスが直接ちょくせつつながることが増加ぞうかする。必要ひつようとされる要素ようそは、通信つうしんもうと、通信つうしんもうにつながるエッジデバイスにしゅうれんされる。ソニーグループはデバイスのつよみをっており、通信つうしん領域りょういきでは、今回こんかいのソラコムとの連携れんけいおおきな役割やくわりたすことになる」とかたった。

Web 3.0の時代じだい分散ぶんさんがたトークン経済けいざいけん時代じだいわる

 スマホやPCでは、ひと通信つうしん設定せっていおこなうが、IoTデバイスでは自動じどう設定せってい遠隔えんかくでの設定せってい重要じゅうようになる。これを解決かいけつするというてんでも、ソラコムの技術ぎじゅつ有効ゆうこうだとかんがえているという。

 ソニーネットワークコミュニケーションズでは、日本にっぽん欧州おうしゅう米国べいこく、インドで事業じぎょう展開てんかい。さらに、ロジスティクス、スポーツ、農業のうぎょう畜産ちくさん、ヘルスケア、教育きょういく居住きょじゅう空間くうかんはたらかた環境かんきょうモニタリングの領域りょういき展開てんかい。「Web 3.0の時代じだいは、IoTデバイスを製造せいぞうしているメーカーにとってはかぜくことになる。ソラコムとの協業きょうぎょうにより、ともに成長せいちょうしたい」とかたったほか、「ソニーネットワークコミュニケーションズは、ソニーというおおきなグループのなかにいるが、どんどん挑戦ちょうせんし、める会社かいしゃ目指めざしている。そのてんでも、ソラコムとの協業きょうぎょうはいい機会きかいである」とべた。

IoTビジネスをとおして、グローバルに社会しゃかい貢献こうけんしていく

 セミナーでは、現在げんざい、ヘルステック分野ぶんやにおいて、両社りょうしゃはないを開始かいししていることにもれ、「いい展開てんかいにつなげたい」とべた。

 また、「ユーザーにクラウドサービスを提供ていきょうするさいに、ソラコムのサービスとより緊密きんみつ連携れんけいできるように機能きのうつくこめみたいかんがえている。ソラコムでは、仕様しようをオープンにしており、それをベースに協業きょうぎょうすすめたい」などとべた。

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