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ASCII.jp:測定モデルも発売開始!CPUやPCの本当の総合性能を計測できるUL Procyonとは何か、UL Solutionsに直接聞いてみた! (1/4)

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測定そくていモデルも発売はつばい開始かいし!CPUやPCの本当ほんとう総合そうごう性能せいのう計測けいそくできるUL Procyonとはなにか、UL Solutionsに直接ちょくせついてみた!

2022ねん10がつ20日はつか 1100ふん更新こうしん

ぶん笠原かさはら一輝いっき 編集へんしゅうジサトラハッチ

提供ていきょう: 日本にっぽんAMD

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 かつてはFuturemarkの社名しゃめいられたUL Benchmarks(ユーエル・ベンチマークス)は、GPUの性能せいのう計測けいそくする3DMark、PCの総合そうごう性能せいのう計測けいそくするPCMark 10などのベンチマーク・プログラムを提供ていきょうするソフトウェア・ベンダーとしてられている。そのUL Benchmarksが提供ていきょうする最新さいしんベンチマーク・プログラムが「UL Procyon」(ユーエル・プロシオン、以下いかProcyon)だ。

Procyonは、クリエイターけに提供ていきょうする商用しょうようのベンチマークソフトウェア

 UL ProcyonはMicrosoft OfficeやAdobe Creative Cloudなどの、現代げんだいPCのユースケースで主力しゅりょくとなっているアプリケーション・ソフトウェアを実際じっさいうごかして、その処理しょりにかかった時間じかん計測けいそくするベンチマーク・プログラムで、ユーザーの体感たいかんちか結果けっかるという意味いみで、本当ほんとうのPCの性能せいのうためしたいというエンドユーザーにとって注目ちゅうもくすべきベンチマーク・プログラムとなっている。

 今回こんかい、AMD Ryzen CPU&Radeon GPUを搭載とうさいしたUL Benchmarksで測定そくていしたPCがサードウェーブから発売はつばいされる企画きかくがあり、その一環いっかんとしてUL Benchmarksのベンチマーク・プログラムを日本にっぽん販売はんばいしている株式会社かぶしきがいしゃUL Solutions 事業じぎょう開発かいはつ ベンチマークソフト担当たんとう シニアセールスエグゼクティブ 新谷しんたに修一しゅういちにおはなしうかがってきた。

株式会社かぶしきがいしゃUL Solutions 事業じぎょう開発かいはつ ベンチマークソフト担当たんとう シニアセールスエグゼクティブ 新谷しんたに修一しゅういち

直線ちょくせん番長ばんちょうのベンチマークから、直線ちょくせんもコーナーもはやいようなベンチマークへと移行いこうすす

 PCの性能せいのう評価ひょうかというのは、ふるくてあたらしい問題もんだいだ。というのも、PCのスペックシートをているだけでは、性能せいのうというのはわからないからで、それを説明せつめいするために、PC業界ぎょうかいや、そのPCにCPUやメモリ、ストレージなどのパーツを供給きょうきゅうするメーカーは長年ながねん知恵ちえしぼってきた歴史れきしがある。

 このため、PC産業さんぎょうではふるくからPCの性能せいのう客観きゃっかんてき説明せつめいする指標しひょうとして「ベンチマーク・プログラム」が利用りようされてきた。ベンチマーク・プログラムというのはPCになにかの処理しょりをさせてみて、それがわるまでの時間じかん計測けいそくして、その長短ちょうたんおうじてスコアをすというソフトウェアのことだ。数字すうじという客観きゃっかんてき指標しひょうで、CPUやPCの性能せいのう直感ちょっかんてき比較ひかくしエンドユーザーにたいしてわかりやすく説明せつめいできる、それがベンチマーク・プログラムの数字すうじ威力いりょくえる。

 だが、そのベンチマーク・プログラムにもとしあなはちゃんとある。たしかにベンチマークは、ある性能せいのう計測けいそくするのに客観きゃっかんてき指標しひょうだが、問題もんだいはそのベンチマークがどこをはかっているのかというてんだ。というのも、ベンチマーク・プログラムによって、PCの性能せいのうのどこをはかっているのかもちがう。

 たとえば、メモリの速度そくどはかるベンチマークテストはメモリへデータをきする速度そくど計測けいそくしているが、それによりCPUのしをろんじれないのはうまでもないからだ。あるいはPC全体ぜんたい性能せいのうろんじたいときに、1つのコンポーネントの優劣ゆうれつだけをかたっても意味いみがない。PC全体ぜんたい性能せいのうろんじるときには、PC全体ぜんたい性能せいのうはかるベンチマークが必要ひつようになるのだ。

 それはどういうことなのかというと、自動車じどうしゃたとえてかんがえてみるとわかりやすい。自動車じどうしゃ性能せいのう指標しひょうもたくさんある。カタログにっているところではエンジンの馬力ばりきがそうだし、燃費ねんぴもその1つだろう。また、自動車じどうしゃのパフォーマンスという意味いみでは、「0-100km/h」という静止せいし状態じょうたいから時速じそく100kmの速度そくどまで加速かそくする時間じかん、さらには直線ちょくせんでの最高さいこう時速じそく…さまざまな数字すうじ利用りようされる。

 だが、これは自動車じどうしゃ性能せいのう議論ぎろんするじょう一部分いちぶぶんかたっているのにぎない。というのはいくら直線ちょくせんでの最高さいこう時速じそくはやくても、実際じっさい道路どうろでは直線ちょくせんもあればコーナーもあり、自動車じどうしゃはブレーキで速度そくどとしながらコーナーをがっていく。そのとき性能せいのう最高さいこう時速じそくという数値すうちではまった評価ひょうかできず、それらもふくめて総合そうごうてき指標しひょう必要ひつようになるだろう。

 このため、近年きんねん自動車じどうしゃ産業さんぎょうではスポーツカーの評価ひょうかおこなときに、サーキットをプロのドライバーがはしらせて、どれだけの時間じかんで1しゅう走行そうこうしてくるのか指標しひょうとすることがえている。サーキットには直線ちょくせんもあれば、コーナーもある、そうしたさまざまな環境かんきょうはしらせて本当ほんとうはやいタイムをせるくるまこそ、直線ちょくせん番長ばんちょうではなく本当ほんとう高性能こうせいのうくるまだとかんがえられているからだ。

 PCの評価ひょうかおなじだ。PCの一部分いちぶぶん性能せいのうはかるのではなく、ユーザーが実際じっさいにPCを使つかとき環境かんきょう再現さいげんして、性能せいのう計測けいそくするようなベンチマークがこん必要ひつようとされてきているのだ。ってみれば、くるまをサーキットではしらせるように、PCでも実際じっさいのアプリケーション・ソフトウェアをはしらせて"直線ちょくせん番長ばんちょう"ではない結果けっかせてくれるようなベンチマーク・プログラムだ。

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