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だい26かい ユーザックシステムのRPAで実現じつげんした業務ぎょうむ自動じどう事例じれい

kintoneアプリの管理かんりもAutoジョブ名人めいじん自動じどう

あじもと冷凍れいとう食品しょくひんのRPA浸透しんとうプロセス 5つのステップで現場げんば開発かいはつしゃ育成いくせい 

ぶん指田さしだ昌夫まさお 編集へんしゅう大谷おおやイビサ

提供ていきょう: ユーザックシステム

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 ユーザックシステムは、2022ねん11月にオンラインセミナー「だい9かい RPA勉強べんきょうかい」を開催かいさいした。そのなかで、あじもと冷凍れいとう食品しょくひんのIT部門ぶもん担当たんとうしゃ登壇とうだんし、同社どうしゃにおけるRPA全社ぜんしゃ展開てんかいのための教育きょういく管理かんり体制たいせいについて説明せつめいした。講演こうえんは、同社どうしゃ経営けいえい企画きかく情報じょうほう戦略せんりゃくグループマネージャーの本村もとむら貴幸たかゆきと、どうほりあつしの2めい担当たんとうした。

伴走ばんそう支援しえんから自立じりつ支援しえんへステップアップさせる育成いくせい体制たいせい

 あじもと冷凍れいとう食品しょくひんは、1970ねん創業そうぎょうした冷凍れいとう食品しょくひん研究けんきゅう開発かいはつ製造せいぞう販売はんばい企業きぎょうである。従業じゅうぎょう員数いんずうあじもと冷凍れいとう食品しょくひんグループ全体ぜんたいやく2900めい発売はつばい50ねんむかえたロングセラーである冷凍れいとうギョーザなど、おおくの人気にんき商品しょうひん販売はんばいする。

 同社どうしゃでは、2019ねん3がつにAutoジョブ名人めいじん導入どうにゅうした。あらたな企業きぎょう価値かち創造そうぞう必要ひつよう業務ぎょうむ時間じかんを、RPAをもちいた単純たんじゅん作業さぎょう自動じどうによって捻出ねんしゅつすることがねらいだ。当初とうしょ本村もとむら1にん事務じむきょくとして運営うんえい担当たんとうしていたが、現在げんざいほりくわわって2めい体制たいせいとなっている。また、社内しゃないのRPA開発かいはつしゃは53めいで、内訳うちわけ生産せいさん部門ぶもん所属しょぞくが36めい、コーポレート14めい営業えいぎょう部門ぶもん3めいとなっている。営業えいぎょう部門ぶもん今後こんご増加ぞうかしていく見込みこみだ。現在げんざい、RPAの利用りよう部門ぶもん全体ぜんたいの44%の54部門ぶもんまでひろがっている。

RPAの推進すいしん体制たいせい

 RPAの開発かいはつ環境かんきょうは、事務じむきょくよう開発かいはつ1だい実行じっこう1だいがあるほか、現場げんば部門ぶもん開発かいはつしゃけに開発かいはつ2だい実行じっこう3だい設置せっちして、けい7だいのサーバーで運営うんえいしている。開発かいはつしゃけの5だいのサーバーでデータベースは一元化いちげんかされ、開発かいはつしたスクリプトを実行じっこう稼働かどうさせるさいに、スクリプトのれを不要ふようにしており、開発かいはつ管理かんり効率こうりつたかめている。

 また、開発かいはつしゃはリモートデスクトップから本社ほんしゃ開発かいはつ環境かんきょうにアクセスする仕組しくみをとり、自宅じたくまたはオフィスのどちらからでもRPAの開発かいはつ利用りようができるようになっている。「リモートに対応たいおうしていたため、コロナでもRPAの開発かいはつスピードがちなかったことはよかった」と本村もとむらかえる。

 つぎ本村もとむらは、RPA開発かいはつしゃ育成いくせい方法ほうほうについて説明せつめいした。同社どうしゃでは5段階だんかい育成いくせいステップを設定せっていしており、ステップ1~3を「伴走ばんそう支援しえんフェーズ」、ステップ4、5を「自立じりつ支援しえんフェーズ」とんでいる。

RPA開発かいはつしゃ育成いくせい方法ほうほう

 基礎きそ教育きょういくからスタートし、最終さいしゅうてき部門ぶもん周辺しゅうへん部門ぶもんでRPA展開てんかいができる人材じんざいとして自立じりつするところまでを事務じむきょくがサポートする。「育成いくせいプロセスでは、スキルだけでなく、業務ぎょうむ課題かだいをどう解決かいけつするかをまなぶ。成功せいこう体験たいけんんでもらい、安心あんしんかん自信じしんあたえることをねらっている」(本村もとむら

 とくに、ステップ1の基礎きそ教育きょういくは、非常ひじょう丁寧ていねいがく仕組しくみを構築こうちくしている。ユーザーはAutoジョブ名人めいじん利用りようルールと基本きほん操作そうさをはじめ、使用しよう頻度ひんどたかいWebブラウザやExcelシートの操作そうさかんするスクリプト開発かいはつかえ処理しょり、スケジューラーによる自動じどう実行じっこう設定せってい方法ほうほうなどをまなぶ。カリキュラムは合計ごうけい8あいだで、Teamsによる集合しゅうごう教育きょういく形式けいしきで2~3かいけて実施じっしされる。講義こうぎすべ自社じしゃ開発かいはつした学習がくしゅうコンテンツを使用しようする。

 つづくステップ4、5の自立じりつ支援しえんフェーズでは、開発かいはつしゃまなびと交流こうりゅう推進すいしんするために、Teamsの専用せんようチャンネルを開設かいせつして意見いけん交換こうかんとしている。このチャンネルは自社じしゃないのコミュニティのため、外部がいぶのコミュニティよりも質問しつもんするさいのハードルがひくく、活発かっぱつなやりとりがおこなわれているという。

 「社内しゃない専門せんもん用語ようご業務ぎょうむ課題かだいについて会話かいわができることも社員しゃいんには好評こうひょうだ。成果せいか共有きょうゆうすることで、スクリプトのブラッシュアップや重複じゅうふくした開発かいはつふせぐことにもつながっている。また、開発かいはつしゃあいだでノウハウ共有きょうゆう課題かだい解決かいけつなどをおしうことをつうじて、推進すいしんリーダーがそだっているてん成果せいかの1つである」と本村もとむらはアピール。開発かいはつしゃから推進すいしんリーダーへてんじた人材じんざいは、自分じぶん職場しょくばだけでなく、組織そしきへのRPAのよこ展開てんかいもリードしている。

 現場げんば組織そしき開発かいはつしゃ育成いくせいサイクルをまわすことができるようになったため、事務じむきょくのIT部門ぶもんは、RPAの導入どうにゅうができていない組織そしきへの導入どうにゅう利用りよう促進そくしんちからそそぐことができている。

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