IBM Security、AWSとの統合とうごう拡大かくだい　クラウドセキュリティーを簡素かんそ化かへ

2023年ねん06月がつ26日にち 17時じ00分ふん更新こうしん

文ぶん● ASCII

　IBM Securityは、6月13日にち・14日にち（米国べいこく時間じかん）開催かいさいの「AWS re:Inforce 2023」において、Amazon Web Services（AWS）との統合とうごう拡大かくだいを発表はっぴょうした。

　ネイティブのAWS Cloud Foundational ServicesとIBM Security QRadar Log InsightsおよびIBM Security QRadar SIEMを組くみ合あわせることで、クラウドセキュリティーを簡素かんそ化か、強化きょうかできるよう支援しえんする。また、データセキュリティー製品せいひんであるGuardiumファミリーの強化きょうかに向むけた戦略せんりゃく的てき投資とうしを実施じっしし、データの可視かし化かおよび制御せいぎょをAWSなどの主要しゅようなクラウドサービスプロバイダーに拡張かくちょうする。

IBM、AWSの組くみ込こみソリューションを発表はっぴょう

　AWSビルトインパートナーソリューションの一部いちぶとして、IBMはAWSと協力きょうりょくして新あたらしいAWSビルトインソリューションを開発かいはつ。本ほんソリューションは、AWSの基盤きばんサービスと自動的じどうてきに統合とうごうし、導入どうにゅう体験たいけんを簡素かんそ化か・合理ごうり化かする。本ほんソリューションは、自動的じどうてきにインストール、設定せってい、統合とうごうされ、クラウドネイティブな管理かんりプラットフォームであるIBM Security QRadar Log Insightsを、一部いちぶのAWSネイティブサービスに統合とうごうする。

　本ほんソリューションでは、AWS CloudTrailの監査かんさログをIBM Security QRadar Log Insightsに統合とうごうし、AWSとハイブリッドクラウド環境かんきょう全体ぜんたいのイベントを簡単かんたんに検索けんさくし、潜在せんざい的てきな悪意あくいのある行動こうどうや誤あやま設定せっていを特定とくていできるようになる。

　また、脅威きょうい検出けんしゅつサービスAmazon GuardDutyをIBM Security QRadar Log Insightsと連携れんけいさせることで、他たのクラウドやオンプレミスからデータソースを取とり込こむことが可能かのうとなり、データへのアクセスを迅速じんそくかつ一いちヵ所かしょに集約しゅうやくして、効率こうりつ的てきに脅威きょういの検出けんしゅつ、調査ちょうさ、対応たいおうができるという。

IBM Security QRadar SuiteがAmazon Security Lakeに対応たいおう

　さらに、IBM SecurityのQRadar SuiteがAmazon Security Lakeをサポート。最近さいきん、一般いっぱん提供ていきょうが開始かいしされたAmazon Security Lakeは、ユーザーのAWS環境かんきょうから異種いしゅのログとイベントデータを専用せんようのデータレイクに集約しゅうやくし、セキュリティー関連かんれんデータをより完全かんぜんに、組織そしき全体ぜんたいで理解りかいできるようにする。Amazon Security Lakeの利用りよう者しゃは、IBM Security QRadar SIEMとIBM Security QRadar Log Insightsを活用かつようすることで、包括ほうかつ的てきなハイブリッドクラウドの可視かし化かを実現じつげんできる。

クラウドデータセキュリティーの高度こうど化か

　IBMは、データセキュリティー製品せいひんであるGuardiumのポートフォリオを強化きょうかするために戦略せんりゃく的てき投資とうしを実施じっしし、拡大かくだいし続つづけるクラウドデータ領域りょういきをより適切てきせつに保護ほご・管理かんりできるようにすることを目指めざすとしている。その一環いっかんとして、新あたらしいGuardium InsightsのSaaS版ばんをAWS Marketplaceで提供ていきょうするほか、データセキュリティーポスチャー管理かんり（DSPM）でGuardiumを強化きょうかする。

IBM Security ServicesがAWSグローバルパートナーセキュリティーイニシアチブを支援しえん

　IBM Consultingの一いち部門ぶもんであるIBM Security Servicesは、AWSグローバルパートナーセキュリティーイニシアチブを支援しえんすることを発表はっぴょうした。この新あたらしいイニシアチブは、IBMとAWSが、生成せいせいAIを活用かつようした実用じつよう的てきなセキュリティーデータを用もちいて、変革へんかく的てきなセキュリティーおよびコンプライアンスサービスを提供ていきょうする機会きかいを創出そうしゅつするもの。

　このイニシアチブを通つうじて、IBMは当初とうしょ、ユーザーが重要じゅうようなビジネスワークロードをクラウドに移行いこう・モダナイズ・運用うんようするための支援しえんに注力ちゅうりょくする意向いこうだ。また、IBM Consultingのリソースと深ふかい専門せんもん知識ちしきをもとに、AWSと共通きょうつうのユーザーと協力きょうりょくし、ハイブリッドクラウド環境かんきょうに安全あんぜんで自動じどう化かされたソリューションを提供ていきょうする。

　IBM QRadar Suite全体ぜんたいで利用りようできる1000以上いじょうの実装じっそう済ずみ統合とうごう機能きのうに加くわえて、IBM QRadar SIEMのユーザーは、Amazon KinesisやAmazon CloudWatch Eventsといった様々さまざまなAWSデータコレクターを介かいして提供ていきょうされる9つのAWSサービスとネイティブに統合とうごうできる。