虎ノ門とらのもんヒルズで『女おんなの子このためにスポーツを変かえるウィーク - COACH THE DREAM -』が開催かいさい

女性じょせいアスリートの未来みらいを考かんがえる国際こくさいイベント開催かいさい

　2024年ねん10月がつ16日にち～20日にち、東京とうきょうの虎ノ門とらのもんヒルズで「女おんなの子このためにスポーツを変かえるウィーク - COACH THE DREAM -」が開催かいさいされた。

　同どうイベントは、スポーツを通つうじて子こどもや若者わかものの支援しえんに取とり組くむ国際こくさい組織そしき「ローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団ざいだん（以下いか「ローレウス」）」とナイキが共同きょうどうで実施じっししたもの。今回こんかいは、3日にち目めに開催かいさいされた本ほんイベントのハイライト「東京とうきょうサミット」の模様もようを紹介しょうかいする。

スポーツを楽たのしみたい女おんなの子この未来みらいを考かんがえるイベント

　ローレウスとナイキは、2020年ねんにプロテニスプレーヤーの大坂おおさかなおみ選手せんしゅと共ともに「プレー・アカデミー with 大坂おおさかなおみ（以下いか、「プレー・アカデミー」）」を設立せつりつ。「プレー・アカデミー」では、女おんなの子こがスポーツを続つづけていくのに必要ひつような、安心あんしん安全あんぜんなスポーツの場ばづくりや指導しどう者しゃ研修けんしゅうなど、スポーツを楽たのしみたい女おんなの子この未来みらいのための活動かつどうを行おこなっている。

　今回こんかい実施じっしされた「女おんなの子このためにスポーツを変かえるウィーク - COACH THE DREAM -」も、「女おんなの子ことスポーツを取とり巻まく課題かだいとそれらに対たいするアプローチを話はなし解決かいけつ策さくを提示ていじすること」が目的もくてきとなる。

　マスターコーチ研修けんしゅうやガールズセッションなど、5日間にちかんそれぞれでさまざまな催もよおしが行おこなわれ、10月18日にちには本ほんイベントのハイライトである「東京とうきょうサミット」が開催かいさい。

「東京とうきょうサミット」は、午前ごぜんと午後ごごの2部ぶ構成こうせいになっており、午前ごぜんは国内外こくないがいのアスリートが登壇とうだんし、女おんなの子このスポーツを取とり巻まく環境かんきょうや課題かだい、解決かいけつ方法ほうほうなどをディスカッションした。

スポーツに取とり組くみ女おんなの子この実情じつじょう

　午前ごぜんの部ぶでは、まず「プレー・アカデミー」に参加さんかしている大学生だいがくせいと中学生ちゅうがくせいの2名めいが登壇とうだん。「私わたしにとってのスポーツ」をテーマにしたスピーチを行おこなった。

　桃山学院大学ももやまがくいんだいがく4年生ねんせいの世古せこ汐音しおねさんは、これまでにプレー以外いがいの悩なやみで競技きょうぎを諦あきらめた人ひとを何人なんにんも見みてきたこと、自身じしんも指導しどう者しゃとのコミュニケーションがうまくいかずに、苦くるしんだことを告白こくはく。その上うえで、支ささえてくれた先生せんせいやチームメートの大切たいせつさを伝つたえた。今後こんごは自身じしんも子供こどもたちに寄より添そえる指導しどう者しゃになることを目指めざしているという。

　次つぎに、視覚しかく障害しょうがいというハンデを抱かかえつつも、フリークライミングと柔道じゅうどうの2つに取とり組くみ、素晴すばらしい成果せいかを残のこしている中山なかやま杏あんず珠たまさんが登壇とうだん。フリークライミングと柔道じゅうどうの2つの競技きょうぎに対たいする感謝かんしゃや、諦あきらめないで前向まえむきにチャレンジすることの大切たいせつさを語かたった。

現役げんえきアスリートや識者しきしゃによるディスカッションを実施じっし

　続つづいて、大学生だいがくせいの世古せこ汐音しおねさんのほか、読売よみうりジャイアンツの田中たなか美羽みわ選手せんしゅ、前ぜんバスケットボール女子じょし日本にっぽん代表だいひょうヘッドコーチの恩おん塚づか亨とおる氏し、スポーツ界かいのジェンダー問題もんだいについての専門せんもん家かである來らい田た享子きょうこ教授きょうじゅが登壇とうだん。スポーツに関かかわる女おんなの子こを取とり巻まく環境かんきょうや課題かだいなどをディスカッションした。

　ディスカッションでは、「報ほうじられる際さいもアスリートではなく女性じょせいという部分ぶぶんが先行せんこうする形かたちになる」、「アイドル的てきな目線めせんで扱あつかわれる」など、メディアの扱あつかいにおける女性じょせいアスリートの問題もんだいなどが上あがった。また、指導しどう者しゃは女性じょせいアスリートをどう扱あつかえばいいのといった知見ちけんの不足ふそくや、ロールモデルが少すくないことなどを指摘してき。今後こんごの改善かいぜんなどの議論ぎろんが行おこなわれた。

　ディスカッションの第だい2部ぶでは、ローレウスアカデミーメンバーであり、オリンピアンのミッシー・フランクリン・ジョンソン氏し、スポーツ支援しえん団体だんたいのメーガン・バートレット氏しが登壇とうだん。ナイキのヴァネッサ・ガルシア・ブリトー氏しが登場とうじょう。自分じぶんらしくスポーツができる未来みらいをテーマとする意見いけん交換こうかんを行おこなった。

　同どうイベントには国内外こくないがいから400人にん以上いじょうが参加さんかし大だい成功せいこうに終おわった。ここでのディスカッションで生うまれたアイデアやメッセージが、女性じょせいアスリートの取とり巻まく環境かんきょうを改善かいぜんするきっかけのひとつになると期待きたいされている。