日本にっぽんイチのダンディー＆セクシーがカムバック！
舘たてひろし、柴田しばた恭兵きょうへい、土屋つちや太ふとし鳳おおとり、
映画えいが『帰かえってきた あぶない刑事けいじ』への思おもい

ドラマ放送ほうそう開始かいしから38年とし、劇場げきじょう版ばん最新さいしん作さくから８年ねん――。あの『あぶない刑事けいじ』の二人ふたりが帰かえってきた！

伝説でんせつの『あぶ刑事けいじ』、8年ねんぶりに映画えいが化か

舘たてひろしさん演えんじるタカ（鷹山ようざん敏樹としき）、柴田しばた恭兵きょうへいさんが演えんじるユージ（大下おおした勇次ゆうじ）主演しゅえんの『あぶない刑事けいじ』の伝説でんせつが始はじまったのは、38年とし前まえ。放送ほうそう当時とうじのドラマ最高さいこう視聴しちょう率りつは26.4％、ロケ地ちの横浜よこはまが人ひとであふれかえり撮影さつえいが中止ちゅうしになることもあったそうだ。そんな社会しゃかい現象げんしょうを巻まき起おこした「あぶ刑事けいじ」に、また劇場げきじょうで会あえる。最新さいしん映画えいが『帰かえってきた あぶない刑事けいじ』が５月がつ24日にちから公開こうかいされた。

唯一ゆいいつ無二むにのエンターテインメントをつくりあげてきた背景はいけいや当時とうじの裏話うらばなし、さらにはいい男おとこの条件じょうけんなどなど、主演しゅえんの舘たてひろしさん、柴田しばた恭兵きょうへいさん、そしてニューヒロインを演えんじた土屋つちや太ふとし鳳おおとりさんに作品さくひんへの思おもいを聞きいた。『帰かえってきた あぶない刑事けいじ』での役やくどころにも通つうじる、仲なかむつまじい雰囲気ふんいきと共ともに、どうぞ。

――８年ねんぶりに『あぶない刑事けいじ』を作つくると知しったときの気持きもちは？

舘たて：前作ぜんさくの『さらば あぶない刑事けいじ』（『あぶない刑事けいじ』劇場げきじょう版ばんシリーズの第だい７作さく）で終おわったと思おもっていたので、もう一いち回かい、恭きょうサマと演えんじることができるのは、すごくうれしかったですね。タイトルの“帰かえってきた”が最初さいしょはしっくりこなかったけれど、撮とり終おえた今いまはぴったりだったなと感かんじています。

柴田しばた：僕ぼくは最初さいしょ「もういいでしょう」って言いっていたんですけれど、「今回こんかい、“娘むすめかもしれない人物じんぶつ”が出でてきます」と聞きいたときに、そういうお芝居しばいができるのは面白おもしろいなと思おもいました。今いままでタカとユージはプライベートなことをあまり出だしてこなかったので。まさかこんなステキな娘むすめが出でてくるとは思おもいませんでしたね。

土屋つちや：お話はなしをいただいたとき、私わたしは「なんとしてでもやりたい！」と熱望ねつぼうしました。昔むかし、私わたしが役やく作づくりで悩なやんでるときに母ははから『あぶない刑事けいじ』を見みるように勧すすめられたことがあったんです。あの『あぶない刑事けいじ』の世界せかいに入いれるかもしれないというのが、とてもうれしかったです。

舘たて：お母かあさん、間違まちがった教育きょういくをしたね（笑）。

土屋つちや：実際じっさいに娘むすめ役やくを演えんじた感想かんそうは、たぶん、みなさんが想像そうぞうしている以上いじょうに……最高さいこうでした！　スタッフさんと俳優はいゆう部ぶでお互たがいを尊重そんちょうしながら、意見いけんを出だし合あえる現場げんばで。私わたしが言いうなんておこがましいのですけど、すばらしい現場げんばでした！

唯一ゆいいつ無二むにのエンターテインメント

――『あぶ刑事けいじ』は刑事けいじドラマにおけるサスペンスやアクションという要素ようそに加くわえ、時ときにスタイリッシュに、時ときにコミカルに描えがかれていて、それが唯一ゆいいつ無二むにのエンターテインメントを作つくり上あげている。台本だいほんにはないが、柴田しばたさんがアイデアを出だして舘たてさんと現場げんばで調整ちょうせいしたセリフもあるそう。

柴田しばた：台本だいほんはあってないようなものなのでね。

舘たて：恭きょうサマは、ほとんどそうですね。ちゃんと真面目まじめにやったのは、僕ぼくぐらいなんですよ（笑）。

柴田しばた：（笑）。

舘たて：恭きょうサマが「こう言いってください、僕ぼくがこう言いいますから」って、もう恭きょうサマはほとんどプロデューサーです。二に人ひとのシーンはすべてが見みどころですよ。

土屋つちや：最近さいきんそういう映画えいがってなかなかないんです。役者やくしゃ陣じんがアイデアを出だすってすごく大切たいせつなんだなってあらためて思おもいました。

柴田しばた：「あぶ刑事けいじ」は、最初さいしょから「鷹山ようざん」はまんま「舘たてさん」なんですよ。だから役やく作づくりや台本だいほんがあっても、「自分じぶんがやりたいことがいちばん大事だいじ」。舘たてさんはダンディーな存在そんざいで、そこは崩くずれませんからね。もう全部ぜんぶOK、何なにしてもOKなんですよ。

舘たて：建物たてもので言いうと僕ぼくはたぶん土台どだいなんです。その上うえでデザインしていくのが、「柴田しばた恭兵きょうへい」なんだと思おもいます。パイロット版ばん(1986年とし)を撮とられた長谷部はせべ安春やすはる監督かんとくが僕ぼくに求もとめたのは、たぶんそれだったんですね。恭きょうサマの軽快けいかいなお芝居しばいに憧あこがれたこともありましたが、監督かんとくに止とめられて。最初さいしょの映画えいがの公開こうかい日び（1987年とし）に、監督かんとくが僕ぼくに「“舘たてさん”で『あぶない刑事けいじ』を撮とってた」と言いうんですよ。土台どだいを作つくって、作品さくひんが揺ゆらがないようにしていたそうです。

土屋つちや：でも舘たてさん、揺ゆらいでるときありました！　面白おもしろすぎて笑わらったりして。

一同いちどう：（笑）。

舘たて：もうね、NGを何なん度ど出だしたことか（笑）。昔むかしは、後うしろを向むいているけど背中せなかは笑わらっている、みたいなことがよくありましたね。ベンさんや恭きょうサマ、中条ちゅうじょうさん（※）とかいて、みんなもう面白おもしろくて！（※ベンガルさん、中条ちゅうじょう静夫しずおさん）

ド派手はでなアクションシーン

――キャバレーでの銃撃じゅうげき戦せんやコンテナヤードでの攻防こうぼう戦せん、さらにタカがハーレーに乗のってのショットガン、ユージの華麗かれいな走はしりとレパードのドライビングなど、「あぶ刑事けいじ」ファンが喜よろこぶアクションシーンも満載まんさいだ。

舘たて：僕ぼくにとってハーレーに乗のってガンを撃うつアクションはもう自転車じてんしゃと一緒いっしょで、どうってことないんです。ほら、西部せいぶ警察けいさつとか石原いしはらプロで育そだってますから。ただ実際じっさいに僕ぼくが運転うんてんをしているので、命懸いのちがけですよ。

柴田しばた：今回こんかいの舘たてさんのハーレーのシーンは、今いままででいちばんかっこいいなって思おもいます。もうね、「待まってました！」という感かんじ、拍手はくしゅを送おくりたいぐらい！　今回こんかいのユージは、僕ぼくが覚おぼえてるなかでいちばん速はやく走はしってます。太ふとし鳳おおとりさんのアクションシーンも「タカの娘むすめかな？」「もしかしたらユージの娘むすめかもしれない」と思おもわせられて、ステキでしたね。

土屋つちや：本当ほんとうにうれしいです。あの……運動うんどう神経しんけいが良よくてよかったって（笑）。私わたしは普段ふだんから走はしっているんですが、ユージと走はしるシーンでどのくらいのスピードで走はしるのがいいかなと思おもったんですね。

柴田しばた：あ、僕ぼくに気きを使つかってくれたのね？

舘たて：じじいが走はしるからね？

土屋つちや：いえいえ、私わたしもタッグを組くむつもりで走はしるぞと意気込いきごんでいて。テストの「よーい、スタート！」の声こえでガーッと走はしったら、ユージがビューーーッ！！と走はしっていて、追おいつこうと思おもっても距離きょりが縮ちぢまらなかったんです。恭兵きょうへいさんは「遅おそいと思おもったでしょう～」って余裕よゆうで。あの速はやさはすごく印象いんしょうに残のこっています。

――タカとユージは「ダンディー鷹山ようざん」「セクシー大下おおげ」とも称しょうされるダンディー＆セクシーコンビ。年齢ねんれいをまったく感かんじさせない二人ふたりの考かんがえる“いい男おとこ”の条件じょうけんとは？

柴田しばた：優やさしさ。

舘たて：わからないなぁ。憧あこがれたのはジェームズ・ボンド、ショーン・コネリー、あとはスティーブ・マックイーン。そんな俳優はいゆうになれたかというと、実際じっさいは全然ぜんぜん。

柴田しばた：舘たてさんは持もって生うまれたダンディーさが魅力みりょくですよ。小ちいさなころから、ダンディーだったと思おもう。

舘たて：絶対ぜったいそんなことないと思おもうよ（笑）。恭きょうサマはこのまま。お芝居しばいの軽快けいかいさ、僕ぼくにはまったくないものをもっている、思おもいがすっと入はいってくる演技えんぎ。……天才てんさい！

――ピンチをよりピンチにする真山まやま 薫かおる役やくの浅野あさの温子あつこさんや横浜よこはま港こう署しょ捜査そうさ課か課長かちょうの町田まちだ 透とおる役やくの仲村なかむらトオルさんなど、おなじみのメンバーも健在けんざい。チームを導みちびき、いい作品さくひんを作つくる秘訣ひけつ（ひけつ）は？

柴田しばた：テレビシリーズが始はじまってから、みんなでプライベートで食事しょくじや飲のみに行いったことが1回かいもないんです。舘たてさんとは年としに1回かいぐらいゴルフをすることはあるんですけど。そのせいかタカ＆ユージ、薫かおる、透とおるの関係かんけいもずーっとそのままなんですよ。お互たがいに尊敬そんけいし合あっていて、会あう度たびに新鮮しんせんだし、その距離きょり感かんでやってきたのもよかったのかなと思おもいますね。

舘たて：お互たがいがすごくリスペクトしているのはありますね。「舘たてさん、CM見みたよ」って恭きょうサマが言いってくれて、僕ぼくは恭きょうサマの演えんじる時代じだい劇げきを見みて「いいな」と思おもっていたり、トオルの俳優はいゆうとしての生いき方かたみたいなものに「いいな」と思おもったり。

土屋つちや：私わたしとしては、舘たてさんと恭兵きょうへいさんは、「心しんづくり」がうまいんだなって思おもっていました。現場げんばのスタッフさんの心しんを育そだてていき、作つくっていく――。そういう作業さぎょうがすごくお上手じょうずで、疑似ぎじ家族かぞくになれるんです。だから、映画えいがを見みにきてくださる方々かたがたも絶対ぜったいに後悔こうかいしないなっていう自信じしんがあります！

『帰かえってきた あぶない刑事けいじ』５月がつ24日にちから全国ぜんこくロードショー
監督かんとく：原はら 廣ひろ利り
脚本きゃくほん：大川おおかわ俊道としみち、岡おか 芳郎よしお
プロデューサー：近藤こんどう正ただし岳だけ
出演しゅつえん：舘たて ひろし、浅野あさの温子あつこ、仲村なかむらトオル、柴田しばた恭兵きょうへい
　　　土屋つちや太ふとし鳳おおとり
　　　西野にしの七瀬ななせ、早乙女さおとめ太一たいち、深ふか水元みずもと基はじめ
　　　ベンガル、長谷部はせべ香苗かなえ、鈴木すずき康やすし介かい、小越おごし勇いさむ輝あきら／杉本すぎもと哲太てつた
　　　岸谷きしたに五朗ごろう／吉瀬よしせ美智子みちこ
公式こうしきサイト：https://abu-deka.com/
配給はいきゅう：東映とうえい

（土屋つちやさん）ビスチェ￥41,800／08サーカス（08ブック 03-5329-0801）、イヤーカフ￥20,900、パール付つきチョーカー￥29,700、バングル￥39,600、シルバーリング￥22,000／イー・エム（e.m.表参道おもてさんどう店てん 03-6712-6797）、チェーンネックレス￥39,600、ゴールドリング¥34,100／リューク（リュークinfo@rieuk.com）、ジャケット／スタイリスト私物しぶつ