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　3月がつ20日はつか、新しん日本にっぽんプロレス宮城みやぎ県けん・ゼビオアリーナ仙台せんだい大会たいかいの試合しあい中ちゅうに震度しんど5強きょうの地震じしんが発生はっせいした。

　震度しんど5強きょうの地震じしんが起おきた6時じ9分ふん頃ごろ、リング上じょうでは飯めし伏ふく幸さいわい太ふとし＆棚橋たなはし弘ひろし至いたり＆オカダ・カズチカvs［BULLET CLUB］ジェイ・ホワイト＆KENTA＆高橋たかはし裕ひろし二郎じろうの6人にんタッグマッチが行おこなわれていた。
　ジェイが棚橋たなはしを場外じょうがいに投なげ捨すてて、KENTAと裕ひろし二郎じろうが棚橋たなはしを痛いためつけている最中さいちゅうに緊急きんきゅう地震じしん速報そくほうのアラームがあちこちから鳴なり響ひびき、地震じしんが起おきると観客かんきゃくから悲鳴ひめいが上あがる。
　試合しあいが中断ちゅうだんされた状態じょうたいで館内かんないの安全あんぜん確認かくにんが行おこなわれ、不安ふあんが広ひろがる客席きゃくせきへ棚橋たなはしがリングサイドを周まわりポージングなどで勇気ゆうきづける。
　さらにオカダがリングに上あがると棚橋たなはしもリングに上あがりエアギター。客席きゃくせきも棚橋たなはしのエアギターに拍手はくしゅをあわせ会場かいじょうに笑顔えがおが戻もどり始はじめる。飯めし伏ふくもリングに上あがりアップを始はじめると、3人にんで横並よこならびになり四方しほうへ順番じゅんばんにポーズを決きめて撮影さつえいタイムへ。

　25分ふんほど経たち会場かいじょうの安全あんぜん確認かくにんが取とれると『もう一度いちど大おおきな揺ゆれがあった場合ばあいは大会たいかいを中断ちゅうだんする』という条件じょうけんのもと試合しあい再開さいかいの告知こくちがされる。
　控室ひかえしつに戻もどっていたBULLET CLUBが再さい入場にゅうじょうするが、ジェイは地震じしんのどさくさでいつのまにか本部ほんぶ席せきから奪うばっていたIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無む差別さべつのベルトを肩かたにかけて“三冠王さんかんおう”として登場とうじょう。
　NEVER王者おうじゃの棚橋たなはしとIWGPニ冠かんむり王者おうじゃの飯めし伏ふくがジェイのベルトへクレームをつけて試合しあいが再開さいかいし、ジェイが棚橋たなはしを返かえり討うちにするとKENTAが追撃ついげき。だが棚橋たなはしもドラゴンスクリューで反撃はんげきすると、オカダが裕ひろし二郎じろうの動うごきを止とめて飯めし伏ふくがその場ば飛とびムーンサルト。ジェイが出でてきて裕ひろし二郎じろうとの連携れんけい攻撃こうげきで飯めし伏ふくを攻せめ立たてるが、棚橋たなはしとオカダの連携れんけい攻撃こうげきから飯めし伏ふくがカミゴェを裕ひろし二郎じろうに叩たたき込こみ３カウントを奪うばった。

　会場かいじょうとなったゼビオアリーナ仙台せんだいは災害さいがい時じの一時いちじ滞在たいざい施設しせつとして仙台せんだい市しから指定していされている場所ばしょであり、その後ご２試合しあいが行おこなわれたが無事ぶじ大会たいかいは終了しゅうりょう。地震じしん直後ちょくごは公共こうきょう交通こうつう機関きかんもストップしていたため、この対応たいおうにSNS上じょうにも「勇気ゆうきをもらった」「不安ふあんな状況じょうきょうで再開さいかいしてくれて嬉うれしかった」「このメンバーがリング上じょうに居いてくれてよかった」「あの状況じょうきょうでベルトを火事場かじば泥棒どろぼうして試合しあいに戻もどるのはすごい」と好意こうい的てきな声こえで溢あふれている。

　2011年ねん3月がつ11日にちの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい以降いこう、新しん日本にっぽんプロレスは『KIZUNA ROAD』という題だいで北海道ほっかいどう＆東北とうほく地方ちほうを周まわり、絆きずなとプロレスの力ちからで被災ひさい地ちに希望きぼうを与あたえ続つづけてきた。
　業界ぎょうかい全体ぜんたいでは『被災ひさい地ちキャラバン』やプロレスラーによるボランティア活動かつどうなども永続えいぞく的てきに行おこなわれており、プロレスは地震じしんに立たち向むかう原動力げんどうりょくとしてこれからも闘たたかいを続つづけていく。