内容ないよう紹介しょうかい

 データスチュワードシップは、データを信頼しんらいできる、高こう品質ひんしつなものにし続つづける取とり組くみです。ビッグデータそしてAI（人工じんこう知能ちのう）の時代じだいになり、あらゆる組織そしきにデータスチュワードシップが求もとめられています。

 『データマネジメント知識ちしき体系たいけいガイド第だい二に版はん（DMBOKガイド）』は第だい3章しょうで担にない手てであるデータスチュワードの重要じゅうよう性せいを指摘してきしています。そこに発言はつげんを引用いんようされているDavid Plotkin氏しはこのテーマの第一人者だいいちにんしゃであり、著書ちょしょ“Data Stewardship”はロングセラーになっています。

 本書ほんしょは“Data Stewardship”の第だい二に版はんの邦訳ほうやくであり、日本にっぽんで初はつのデータスチュワードシップ書籍しょせきになります。データスチュワードシップの導入どうにゅうと運用うんように関かんする明確めいかくかつ簡潔かんけつ、そして実践じっせん的てきなアドバイスとガイドラインを提供ていきょうします。ガイドラインを見みれば組織そしきの構造こうぞう、ビジネス機能きのう、データ所有しょゆう権けんに基もとづき、どう進すすめていけばよいかが分わかります。Plotkin氏しが様々さまざまな企業きぎょうの現場げんばで実践じっせんしてきたノウハウが多おおくの成果せいか物ぶつの例れいとともに紹介しょうかいされています。

 第だい二に版はんで次つぎの点てんが強化きょうかされました。

●グローバルビジネス：国際こくさい企業きぎょう向むけの体制たいせいをより詳くわしく解説かいせつ。国くにの違ちがいを考慮こうりょしたビジネス用語ようごの構成こうせいなど。
●プライバシー規制きせい：国内外こくないがいのプライバシー規制きせいの実施じっしに関与かんよするデータスチュワードシップを解説かいせつ。
●ビッグデータとデータレイク：非ひ構造こうぞうデータも含ふくめたデータガバナンスの在あり方かたを提示ていじ。
●プロジェクトマネジメント（PM）：データガバナンスのPM方法ほうほう論ろんへの統合とうごうを提唱ていしょう。WBSにデータガバナンスのタスクを追加ついか。
●データドメイン：ビジネス/組織そしき機能きのうからデータドメインへの移行いこうを提案ていあん。推奨すいしょうされるデータドメイン詳細しょうさいを提示ていじ。データドメインの長所ちょうしょと短所たんしょも説明せつめい。

＜目次もくじ＞

1章しょう　データスチュワードシップとデータガバナンス
2章しょう　データスチュワードのタイプ
3章しょう　データスチュワードの役割やくわりと責任せきにん
4章しょう　データスチュワードシップの導入どうにゅう
5章しょう　ビジネスデータスチュワードのトレーニング
6章しょう　データスチュワードシップの実践じっせん
7章しょう　データスチュワードの重要じゅうような役割やくわり
8章しょう　データスチュワードシップ進捗しんちょくの計測けいそく
9章しょう　データスチュワードシップ成熟せいじゅく度ど
10章しょう　ビッグデータとスチュワードシップ
11章しょう　データドメインの利用りよう