着物きものを脱ぬがされ揉もみしだかれる激はげしい絡がらみに挑いどみ…木村きむら佳乃よしの（47）の“転機てんき”

　夏期かき、期待きたいのドラマの1本ほん、『この素晴すばらしき世界せかい』は、「普段ふだんはスーパーでパートをしている主婦しゅふがじつは大物おおもの女優じょゆう」という主人公しゅじんこう・浜岡はまおか妙子たえこを若村わかむら麻由美まゆみが演えんじるコメディー。その妙子たえこの所属しょぞくプロダクション社長しゃちょう・比嘉ひか莉湖を演えんじるのが、ベテラン女優じょゆう・木村きむら佳乃よしのだ。

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　木村きむらは1976年ねん4月がつ10日とおか生うまれの英国えいこく・ロンドンのキングストン地区ちく出身しゅっしん。帰国きこく後ごは東京とうきょう世田谷せたがやの成城せいじょうで育そだった。中学ちゅうがく時代じだいの3年間ねんかんは父親ちちおやの仕事しごとの都合つごうでニューヨークで過すごしたという、筋金入すじがねいりの帰国きこく子女しじょだ。成城学園せいじょうがくえん高等こうとう学校がっこうを経へて成城大学せいじょうだいがく文芸ぶんげい学部がくぶ英文えいぶん学科がっかを中退ちゅうたい。高校こうこう在学ざいがく中ちゅうから読者どくしゃモデルとしての活動かつどうを始はじめた。

「私わたしはデビューが他たの人ひとより遅おそいから…」

　‘96年ねんにNHKドラマ『元気げんきをあげる～救命きゅうめい救急きゅうきゅう医い物語ものがたり』の主人公しゅじんこう役やくでTVドラマデビュー。翌よく’97年ねんに役所広司やくしょこうじ・黒木くろき瞳ひとみ主演しゅえんの映画えいが『失しつ楽園らくえん』で銀幕ぎんまくデビューを果はたし、日本にっぽんアカデミー賞しょう新人しんじん俳優はいゆう賞しょうを受賞じゅしょうする。さらに、翌よく’98年ねんには歌手かしゅデビューも果はたし、その芸げい達者たっしゃぶりも示しめした。

　当時とうじ、本人ほんにんは「私わたしはデビューが19歳さいで、他たの方ほうより遅おそいから人一倍ひといちばいがんばらないと……」と言いっていたが、女優じょゆうとして順調じゅんちょうなスタートを切きったのは確たしかだ。

　続つづいて「週刊しゅうかん少年しょうねんマガジン」（講談社こうだんしゃ）連載れんさいの人気にんきコミック『将太しょうたの寿司すし』（原作げんさく・寺沢てらさわ大介だいすけ）に出演しゅつえん。柏原かしわばら崇たかし演えんじる主人公しゅじんこう、関口せきぐち将太しょうたの働はたらく鳳おおとり寿司ずしの娘むすめ・鳳おおとりさゆり役やくを演えんじた。このさゆりは原作げんさくにないキャラクターで、記者きしゃ会見かいけん時じ、木村きむらさんは「原作げんさくにない役やくなので、果はたしてドラマになじめるか心配しんぱいです」と語かたっていたが、第だい1話わから見事みごとになじんでいた。このころから印象いんしょうに残のこる女優じょゆうだったと思おもう。

　その後ご、フジテレビ系けいの人気にんきシリーズ『世よにも奇妙きみょうな物語ものがたり』（’90年ねん～）にもゲスト出演しゅつえん（’96、’02、’05年ねんに出演しゅつえん）。同おなじくフジの金曜きんよう2時じ間あいだドラマ枠わく「金曜きんようエンタテイメント」の『スチュワーデス刑事けいじ』で3人にんの主人公しゅじんこうのひとり、佐藤さとう瑠璃るり役やくを演えんじた。