桜蔭高校→慶應医学部→モルガン・スタンレー……。まさに“超エリート”といえる経歴を持ちながら、年収や地位を捨てて南房総に移住したくるみさん(24)の人生は、SNSでたびたび話題になっている。
「平均年収2000万」と言われる会社を辞め、20歳で結婚した夫と長男の家族3人で“年間100万円未満の生活”をするようになるまでに、一体何があったのか? 「毒親だった」という幼少期の家庭環境とは。(全3回の1回目/続きを読む)
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結婚はくるみさんから“超合理的”プロポーズ
――お二人とも結婚が早いですよね。
くるみさん(以降、くるみ) 2020年に出会って、その2年後に結婚してますね。私は20歳だったかな。
トマトさん(以降、トマト) 僕はまだ学生で、大学4年生でしたね。
――結婚に至った経緯は?
くるみ 慶應大学の医学部を中退した後、モルガン・スタンレーに入る前に不動産会社で働いていたんですけど、転職を考えて会社をやめていたので、名前を変えるんだったら今が合理的かなと思って。
――籍を入れない選択肢もあったと思うのですが、あえて結婚を選んだのはなぜ?
くるみ 結婚した方が日本の制度的にメリットが多いのと、私は苗字にこだわりがなかった一方で、トマトの方は苗字にアイデンティティがあったので、夫の方に合わせればいいかなって。
両親は学生結婚に反対
――プロポーズもくるみさんから?
くるみ プロポーズと言えるのかって感じですけど、「会社入ってから途中で名前変えるの面倒だから、今のタイミングで籍入れちゃわない?」みたいな、全然ロマンチックじゃないやつです(笑)。
――夫のトマトさんはプロポーズをどう受け止めたのでしょうか。
トマト そのときすでにくるみがうちの実家の近くに中古の戸建てを買ってて、もう逃げられないなっていう(笑)。両親も最初、学生結婚には反対だったんですけど、家を買ってしまったこともあって、最後は「まぁいいわ」みたいな感じになってました。
くるみ トマトの家族ってすっごくいい家族なんですよ。私の家庭環境があまり良くなかったこともあって、衝撃を受けましたね。