パリで閉幕へいまくした、スポーツ選手せんしゅにとって4年ねんに一いち度どの祭典さいてん。かたや昆虫こんちゅう学者がくしゃにとっての4年ねんに一いち度どの大だい舞台ぶたいが、京都きょうとで開催かいさいされようとしている――。8月25日にちから30日にちの6日間にちかんにわたって開催かいさいされる「国際こくさい昆虫こんちゅう学がく会議かいぎ」だ。

　この国際こくさい会議かいぎがにわかに注目ちゅうもくを集あつめたのは6月がつ中旬ちゅうじゅんのこと。その理由りゆうは、インターネット上じょうで公開こうかいされた展示てんじプログラムにあった。

〈The Odonata fauna of the Imperial Palace, Tokyo〉

　直訳ちょくやくすると、〈東京とうきょう・皇居こうきょで見みられるトンボ相しょう〉。“第だい二に著者ちょしゃ”として記しるされた名前なまえは、〈Hisahito Akishinonomiya〉。秋篠宮あきしののみや家かの長男ちょうなん・悠ゆう仁ひとしさま（17）である。

　科学かがく部ぶ記者きしゃの解説かいせつ。

「国際こくさい昆虫こんちゅう学がく会議かいぎは、1910年ねんに第だい1回かい会議かいぎが開催かいさいされた昆虫こんちゅう学がくにおける世界せかい最大さいだい規模きぼの国際こくさい会議かいぎです。おおよそ4年ねんに一いち度ど、世界せかい各国かっこくの都市としで会議かいぎが開催かいさいされ、世界中せかいじゅうから集あつまった昆虫こんちゅうの研究けんきゅう者しゃらが成果せいかを発表はっぴょうすることから、“昆虫こんちゅう学者がくしゃのオリンピック”とも称しょうされる。日本にっぽんで開催かいさいされるのは1980年ねん以来いらい44年ねんぶり。五輪ごりんと同様どうよう、綿密めんみつなプレゼンテーションの末すえに誘致ゆうちに成功せいこうしました。世界せかい各国かっこくから約やく3000名めいが参加さんかする予定よていです」

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