大学だいがく授業じゅぎょう成果せいか出版しゅっぱんによる波及はきゅう効果こうか省察せいさつ

DOI

書誌しょし事項じこう

タイトル別名べつめい
  • Examination of the impact of publication of the outcomes at university's course
  • メディアをつうじたアウトリーチの視点してんから
  • in the perspective of the outreach of the geography

抄録しょうろく

1. はじめに/目的もくてき 演者えんじゃ総合そうごうがくとしての地理ちり視点してんひろ社会しゃかいひろめる一環いっかんとして、大学だいがく実施じっしした1授業じゅぎょう成果せいかを2016ねんがつ出版しゅっぱんした(おちゃ水女子大学みずじょしだいがくガイドブック編集へんしゅう委員いいんかいへん2016).この雑誌ざっし出版しゅっぱんをきっかけとして様々さまざまなメディアに露出ろしゅつする機会きかいがあった。今後こんごのアウトリーチ活動かつどう参考さんこうとするために、これまでに対応たいおうしたメディアとのやりとりや学生がくせい主体しゅたい社会しゃかい発信はっしんについて報告ほうこく総括そうかつしたい。   <br> 2. メディアからのわせと対応たいおう 学生がくせいによるTwitterのみを日本にっぽん地理ちり学会がっかいがRetweetした。タモリ倶楽部くらぶのプロデューサーが日本にっぽん地理ちり学会がっかいのツイートをフォローしており、地理ちり女子じょしみをつけた。地理ちり女子じょしという存在そんざいがいるという発見はっけんと、そのフォローすうすくないことからまだメジャーでないと認識にんしきされ(メジャーなものはげない主義しゅぎ)、タモリ倶楽部くらぶ出演しゅつえん依頼いらいがあった。  タモリ倶楽部くらぶ担当たんとうしゃからおちゃ水女子大学みずじょしだいがく広報こうほうあてに2016ねん2がつ2にち出演しゅつえん依頼いらいがあった。その時点じてん収録しゅうろくは2がつ20日はつか予定よていしているのことだった。学生がくせい希望きぼうつのり、出演しゅつえん希望きぼう学生がくせい制作せいさく会社かいしゃとでわせがやく週間しゅうかんかけておこなわれた。雑誌ざっし発売はつばい3がつ20にちごろ文京ぶんきょう経済けいざい新聞しんぶんから取材しゅざい依頼いらいがあった。販売はんばい反響はんきょう作成さくせいがわおもとうについて、演者えんじゃ学生がくせい2めい取材しゅざい対応たいおうされ、記事きじやく1週間しゅうかん掲載けいさいされた。  4がつ1にちにタモリ倶楽部くらぶ放送ほうそうされた。放送ほうそうかみかいひょうされ、そのツイッターをまとめたサイトtogetterは放送ほうそう直後ちょくごに60まんビュー、(2017ねん1がつ現在げんざい70まんビュー)をえた。その反響はんきょうおおきさから、aol.news やlivedoor.newsの記事きじになった。「地理ちり女子じょしというあらたなジャンルの誕生たんじょう」というtogetterのまとめサイトもつくられた。  5月12にち大学だいがく広報こうほう経由けいゆ東京とうきょう新聞しんぶん記者きしゃから取材しゅざい依頼いらいがあった。東京とうきょう新聞しんぶん最終さいしゅうめんTOKYOはつ掲載けいさいする記事きじで、地理ちり女子じょし実態じったいりたいとのことだった。記者きしゃさんからの依頼いらい学生がくせいめい記者きしゃさんをまちあるき案内あんないしながら、地理ちり魅力みりょくとう質問しつもんこたえるというかたち取材しゅざいおこなわれ、6月23にち記事きじ掲載けいさいされた。  6月25にち雑誌ざっし版元はんもと経由けいゆ東京とうきょうFMの放送ほうそう作家さっかから取材しゅざい依頼いらいがあった。内容ないよう学生がくせいあさ番組ばんぐみクロノスへなま出演しゅつえんし、地理ちり魅力みりょくについてかたってほしいというものだった。学生がくせい2めいが7がつ15にち生放送なまほうそう出演しゅつえんした。  7がつ21にち大学だいがく広報こうほう経由けいゆでJ-waveの放送ほうそう作家さっかから取材しゅざい依頼いらいがあった。東京とうきょういまるtokyo dictionaryというコーナーで紹介しょうかいするため、演者えんじゃ電話でんわ録音ろくおんでの取材しゅざいこたえ、7がつ28にち放送ほうそうされた。  9月28にち日経にっけいMJの記者きしゃから取材しゅざい依頼いらいがあった。日経にっけいMJ最終さいしゅうめんの「トレンド」というコーナーで、最近さいきんブームになりつつある地理ちりおんな実態じったいやそのひろがりを取材しゅざいしたいということだった。10月22にちおこなわれるひらめき☆ときめきサイエンスで地理ちり女子じょし女子じょし中高生ちゅうこうせいをまちあるき案内あんないするというイベントが地理ちり女子じょし活動かつどうひろがりにあたるということで取材しゅざいをしたいということだった。そのためこのイベントに参加さんかする中高生ちゅうこうせい同伴どうはんしゃ全員ぜんいん許可きょかり(日本にっぽん学術がくじゅつ振興しんこうかいのルールによる)、取材しゅざいおこなわれた。日経にっけいMJの記事きじ好評こうひょうだったことを理由りゆうに、日経新聞にっけいしんぶん全国ぜんこくばん)11月26にち縮小しゅくしょう記事きじ再掲さいけいされた。  なお、文京ぶんきょう経済けいざい新聞しんぶんのぞくラジオと新聞しんぶん取材しゅざいはすべて、タモリ倶楽部くらぶ出演しゅつえんがきっかけとなっていた。   <br> 3.まとめ 雑誌ざっし出版しゅっぱんしてもタモリ倶楽部くらぶ出演しゅつえんがなければそののマスコミ取材しゅざいはなかったとおもわれる。がタモリ倶楽部くらぶ視点してんが(番組ばんぐみ性質せいしつじょう出演しゅつえん学生がくせい一部いちぶにとっては違和感いわかんかんじるものであったことも事実じじつである(真面目まじめな「地理ちりがく」をかたりたかったのにステレオタイプな「女子じょし」のめん強調きょうちょうされた)。そのようなことがかえって、一部いちぶ学生がくせいないに「女子じょし」とわれることへの違和感いわかんやアレルギーをこしていることも事実じじつである。しかしこれをきっかけに、(自分じぶんかんがえる、社会しゃかいかんがえる)「地理ちり」や「女子じょし」とはなんなのか、といった議論ぎろん学生がくせいないこり、それについて真剣しんけんかんがえていることは、ある意味いみでの教育きょういくにもなっているとかんがえる。  かかわった教員きょういんとしては、「発信はっしん結果けっかこったことを教員きょういんのせいにするのではなく、学生がくせい自身じしんかんがえて結論けつろんし、その結果けっかこったものはみずからでその責任せきにんう」という自立じりつせいまなんでもらうところまでもって必要ひつようがあるとかんがえているが、その部分ぶぶんがまだできていないことが課題かだいである。   (ほん研究けんきゅうはJSPSけん課題かだい番号ばんごう26560154)の成果せいか一部いちぶである。   <br> 参考さんこう文献ぶんけん:ちゃ水女子大学みずじょしだいがくガイドブック編集へんしゅう委員いいんかいへん(2016)「地理ちり×女子じょしあたらしいまちあるき」古今ここん書院しょいん.128p

収録しゅうろく刊行かんこうぶつ

詳細しょうさい情報じょうほう 詳細しょうさい情報じょうほうについて

  • CRID
    1390001205694496640
  • NII論文ろんぶんID
    130005635617
  • DOI
    10.14866/ajg.2017s.0_100082
  • 本文ほんぶん言語げんごコード
    ja
  • データソース種別しゅべつ
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録しょうろくライセンスフラグ
    使用しよう不可ふか

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