庵あん野の監督かんとくはノリ気きだけど

庵あん野の秀明ひであき氏し、『シン・仮面かめんライダー』続編ぞくへん構想こうそうも難むずかしいワケ――興行こうぎょう成績せいせきと池いけ松まつ壮たけし亮あきら問題もんだい

2023/04/12 15:22

サイゾーウーマン編集へんしゅう部ぶ

庵野秀明氏、『シン・仮面ライダー』続編構想も難しいワケ――興行成績と池松壮亮問題 — Getty Imagesより

　4月がつ9日にち、東京とうきょう・丸まるの内うちTOEIで特撮とくさつ映画えいが『シン・仮面かめんライダー』（3月がつ17日にちに一部いちぶ劇場げきじょうで最速さいそく上映じょうえい、翌日よくじつから全国ぜんこく375スクリーンで上映じょうえい開始かいし）の舞台ぶたいあいさつが行おこなわれ、監督かんとく・脚本きゃくほんを務つとめた庵あん野の秀明ひであき氏しが“続編ぞくへん”に言及げんきゅうする一幕ひとまくがあった。しかし、上映じょうえい中ちゅうの今いま作さくはネット上じょうで賛否さんぴ両論りょうろんを招まねいており、期待きたいされていたほどの興行こうぎょう成績せいせきを上あげられていないだけに、「続編ぞくへんは厳きびしいのでは」（芸能げいのうライター）という。

　池いけ松まつ壮たけし亮あきらが仮面かめんライダー1号ごう・本郷ほんごう猛たけしを演えんじる『シン・仮面かめんライダー』は、「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」シリーズの最新さいしん作さく。これまでに公開こうかいされた『シン・ゴジラ』（2016年ねん7月がつ）、『シン・エヴァンゲリオン劇場げきじょう版ばん』（21年ねん3月がつ）、『シン・ウルトラマン』（22年ねん5月がつ）は、いずれも全国ぜんこく週末しゅうまつ興行こうぎょう成績せいせきを集計しゅうけいした映画えいがランキング（興行こうぎょう通信つうしん社しゃ調しらべ）で初はつ登場とうじょう1位いを獲得かくとくしていた。

「かたや『シン・仮面かめんライダー』は、同どう週末しゅうまつに公開こうかいされたSnow Man・目黒めぐろ蓮れんの主演しゅえん映画えいが『わたしの幸しあわせな結婚けっこん』（上映じょうえい館かん数すう313スクリーン）に勝かてず、初はつ登場とうじょう2位いに。その後ごも首位しゅいに立たてないまま、公開こうかい2週しゅう目めは3位い、3週しゅう目めは5位いと、徐々じょじょにランクダウンしていました」（同どう）

　最新さいしんのランキング（4月がつ10日とおか発表はっぴょう）によると、公開こうかい4週しゅう目めを迎むかえた『シン・仮面かめんライダー』は4位いにつけ、前週ぜんしゅうより順位じゅんいを1つ上あげているが……。

「今回こんかいは、同どう7日にちに公開こうかいした『劇場げきじょう版ばん美うつくしい彼かれ～eternal～』（萩原はぎはら利久としひさとFANTASTICS from EXILE TRIBE・八木やぎ勇いさむ征せいのダブル主演しゅえん）が154スクリーンと小規模しょうきぼ上映じょうえいながら、初はつ登場とうじょう3位いをマーク。『シン・仮面かめんライダー』は、上映じょうえい館かん数すうが半分はんぶん以下いかの作品さくひんにもかなわなかったというわけです」（同どう）

　一方いっぽう、9日にちに行おこなわれた『シン・仮面かめんライダー』の舞台ぶたいあいさつでは、庵あん野の氏しが司会しかい・進行しんこうを務つとめ、主演しゅえんの池いけ松まつとメインキャストの浜辺はまべ美波みなみ、柄本えもと佑たすく、森山もりやま未來みらいがトーク。これまですべての『シン』シリーズに携たずさわってきた庵あん野の氏しが「次回じかい作さく（の製作せいさく）は何なにも決きまっていません」と述のべたのに対たいし、柄本えもとは「続編ぞくへんはあるんですか？」と質問しつもん。すると池いけ松まつが「今いま、『ない』って言いったよね」と指摘してきしたというくだりは、ネットニュースでも取とり上あげられている。

「そんな庵あん野の氏しは『続編ぞくへんが可能かのうなものにすることを意識いしき』して脚本きゃくほんを書かいていたと明あかし、そのタイトルは『シン・仮面かめんライダー　仮面かめんの世界せかい』に決きめているとも語かたったそう。ネット上じょうには『ぜひ続つづきを作つくってほしい』との声こえもありますが、『あんまりヒットしてる印象いんしょうないし、続編ぞくへんは厳きびしそう』といった見方みかたも。実際じっさい、今いま作さくを鑑賞かんしょうしたというネットユーザーの間あいだでは、当初とうしょから評価ひょうかが分わかれていました」（同どう）

　さらに、3月31日にちにNHK BSプレミアムで放送ほうそうされた『ドキュメント「シン・仮面かめんライダー」～ヒーローアクション挑戦ちょうせんの舞台裏ぶたいうら～』も物議ぶつぎを醸かもした。同どう番組ばんぐみは、映画えいがの撮影さつえいに密着みっちゃくしたドキュメンタリーだったが、明確めいかくな指示しじをせず、スタッフや俳優はいゆう陣じんに“ダメ出だし”を繰くり返かえす庵あん野の氏しを見みて「パワハラにあたるのでは」「池いけ松まつくんがかわいそう」などと感かんじたネットユーザーも少すくなくなかったようだ。

「同どう番組ばんぐみは今月こんげつ15日にちに、NHKの地上波ちじょうはでもオンエアされる予定よてい。BS放送ほうそう時じよりも視聴しちょう者しゃからの反発はんぱつは大おおきくなるでしょうし、劇場げきじょうへの集客しゅうきゃくにつなげられるとは考かんがえ難がたい。このまま、『シン』シリーズで唯一ゆいいつ“1位いを獲えれなかった作品さくひん”として終おわると、やはり続編ぞくへんは難むずかしいのでは。また、密着みっちゃく番組ばんぐみで庵あん野の氏しに振ふり回まわされていた様子ようすの池いけ松まつサイドも、続編ぞくへんオファーを快諾かいだくするかどうか……」（同どう）