タルトフランベとはどんな食べ物か
タルトフランベはフランスの郷土料理で、薄いパン生地にチーズや生クリーム、タマネギ、細切りベーコンなどを乗せて焼いたものです。特に本場で使うチーズはフロマージュブランというクリーム状のチーズを使用します。
見た目はピザに似ていますが、クリスピーな食感と独特の風味が特徴です 。
タルトフランベの発祥
タルトフランベの起源はフランスのアルザス地方の農家だといわれており、パンを焼く際に余った生地を活用するために作られました。加えて、窯の温度を確かめる目的でも焼かれていました。窯の温度が高すぎると本来パンを焼くのには向いておらず、窯の温度を下げるために時間を少し置く必要がありました。高温状態の窯はパンを焼くには適していませんが、その代わり余った生地でつくるタルト・フランベを焼き上げるには適温だったのが発祥と言われています。
現在では、レストランや家庭で手軽に楽しめる一品として親しまれています。
タルトフランベとピザとの違い
タルトフランベとピザとの違いについて説明します。
生地の違い
タルトフランベの生地は非常に薄く、パン生地をベースにしていますが発酵させずに生地を作ることが特徴です。一方、ピザの生地は厚みがあり、酵母を使用して発酵させるため、もちもちした食感が特徴です。
トッピングの違い
タルトフランベのトッピングは基本的にフロマージュブランや生クリーム、タマネギ、細切りベーコンなどが主流ですが、ピザはトマトソース、チーズ、様々な具材が使用されます。日本ではフロマージュブランは手に入りにくいので、代わりに水切りヨーグルトが使われることがあります。
焼き方の違い
タルトフランベは高温の窯で短時間で焼き上げるため、クリスピーな仕上がりになります。ピザも高温で焼かれますが、厚みがある分、焼き時間が若干長くなります 。
タルトフランベの食べ方
タルトフランベは手でつまんで食べるのが一般的です。大きな四角形や楕円形の形状で提供されることが多く、シェアして食べるのにも適しています。
タルトフランベの作り方
ここからはタルトフランベの作り方についてご紹介します。
材料も手に入りやすく、簡単に作ることができますので、ぜひ一度挑戦してみてください。
また今回ご紹介するタルトフランベのレシピは以下で動画でもご紹介しています。ぜひこちらもご視聴ください。
水切りヨーグルトで作る!タルトフランベ
材料
☆生地
薄力粉・・・・・・・50g
強力粉・・・・・・・50g
塩・・・・・・・・・小さじ1/4
水・・・・・・・・・50cc
オリーブオイル・・・大さじ1
★トッピング
ヨーグルト[無糖]・・・100g
ベーコン・・・・・・6枚
玉ねぎ・・・・・・・1/2個(100g)
塩・・・・・・・・・小さじ1/4
こしょう・・・・・・少々
ナツメグ・・・・・・少々
手順
①《下準備》ボウルにキッチンペーパーをのせたざるをおき、ヨーグルトを入れて、冷蔵庫で2時間以上水切りする(水切りヨーグルト)。
【ポイント】ヨーグルトは、50gになるまで水切りしてください。
②【生地】ボウルに薄力粉、強力粉をふるい入れ、塩を加えて泡立て器で混ぜる。水、オリーブオイルを加え、ゴムベラで切るように混ぜる。表面がなめらかになるまで手でこねる。ふんわりとラップをし、トッピングの準備ができるまで常温においておく。
【ポイント】生地がベタつく場合は、打ち粉(強力粉:分量外:適量)をして、調整してください。
③【トッピング】玉ねぎは芯を取り除き、切り口を下にして縦に薄切りにする。
【ポイント】オーブンを200℃に予熱し始めましょう。
④ベーコンは1cm幅に切る。
⑤クッキングシートの上に生地をのせ、打ち粉(強力粉:分量外:適量)をしながら、20×25cmの長方形にのばす。
⑥水切りヨーグルトをのせ、スプーンの背などでうすくぬりひろげる。玉ねぎ、ベーコンをまんべんなく順にのせる。塩、こしょう、ナツメグをふる。
⑦200℃に予熱したオーブンで、15〜20分焼く。
【ポイント】焼き色が薄い場合は、様子を見ながら追加で加熱してください。
タルトフランベをお家でも楽しもう!
タルトフランベはアルザス地方の伝統料理で、ピザとは異なる独特の風味と食感が楽しめます。簡単に作れるため、自宅でのパーティーや食事にぴったりです。ぜひ一度、試してみてください。