コメダさん、やってくれたな！星乃珈琲店と比べてわかった「サンドイッチ」の決定的な違いPhoto:Diamond

快かい進撃しんげきを続つづけるコメダ珈琲こーひー店てんの「ワケのわからない」魅力みりょくの源泉げんせんはどこにあるのか？ ライバル・星乃ほしの珈琲こーひー店てんと徹底てってい比較ひかくしてみたら、採算さいさん度外視どがいしの「異い次元じげんのこだわり」が浮うかび上あがってきた。（イトモス研究所けんきゅうじょ所長しょちょう　小倉おぐら健一けんいち）

◇◇◇

コメダvs星乃ほしの珈琲こーひー店てん、比くらべてみたら

　ダイヤモンド・オンライン『コメダさん、やりすぎだって！異い次元じげんのボリュームと「ワケのわからなさ」に完全かんぜんに持もってかれた』（6月がつ9日にち）で、コメダ珈琲こーひー店てんの異い次元じげんの魅力みりょくについて詳報しょうほうしたが、この「ワケのわからなさ」について、まだまだ伝つたえきれていないのではないかという反省はんせいが筆者ひっしゃの心しんの中なかにあった。

　あれから、どうやったらコメダの持もつ「異い次元じげんのワケのわからなさ」を伝つたえられるのか、思案しあんしていた。そして、ひとつ思おもいついた。ライバル店てんとの比較ひかくである。

「競争きょうそう戦略せんりゃくは、競争きょうそう相手あいてに対たいする優位ゆうい性せいを持もつための計画けいかくである」と述のべたのは、著名ちょめいな経営けいえい学者がくしゃマイケル・ポーター。競争きょうそう優位ゆういとは、企業きぎょうが競争きょうそう相手あいてに対たいして持もつ優すぐれた点てんや特長とくちょうのことだ。コメダはライバルとされる星乃ほしの珈琲こーひー店てんに対たいして、どうやって競争きょうそう優位ゆういを保たもとうとしているのか？ 今回こんかいはそれを探さぐっていく。

　星乃ほしの珈琲こーひー店てんは、こんなチェーン店てんだ。

　運営うんえいするのは、ドトールを展開てんかいするドトール・日にちレスホールディングス。2011年ねん3月がつに1号ごう店てん（埼玉さいたま県けん蕨わらび市し）をオープンした。同社どうしゃの不ふ採算さいさん店舗てんぽ（洋よう麺めん屋や五右衛門ごえもんなど）を積極せっきょく的てきに星乃ほしの珈琲こーひー店てんへと転換てんかんしてきた経緯けいいから、立地りっちは都心としん部ぶ繁華はんか街がいから郊外こうがいロードサイドまで幅広はばひろい。

　店みせによって価格かかくは異ことなるが、1杯はいずつ手てで淹いれるブレンドコーヒーの価格かかくは600円えんほどで、ドトールコーヒー（Sサイズ250円えん、Mサイズ300円えん）の約やく2倍ばいだ。かつて自社じしゃが手てがけたドトールコーヒーによって激減げきげんした“街まちの喫茶店きっさてん”の雰囲気ふんいきを再現さいげんしているようにも見みえる。

星乃ほしの珈琲こーひー店てんの「お手本てほん」はコメダ？

　星乃ほしの珈琲こーひー店てんの出店しゅってん経緯けいいについて、ドトール・日にちレスホールディングスの大林おおばやし豁史（おおばやし・ひろふみ）代表だいひょう取締役とりしまりやく会長かいちょうは、自みずからこう話わしている。