銀行取締役&監査役「株主賛成率ワースト」ランキング【全819人】1位・2位に入った金融グループとは?
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2024年6月に開催された上場金融グループおよび銀行の定時株主総会で、選任の対象となった取締役と監査役は819人。ダイヤモンド編集部は全員の株主賛成率を調べ、ランキングを作成した。ワースト上位の顔ぶれとは。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)
銀行取締役&監査役819人
株主賛成率の全序列を一挙公開!
上場している金融持ち株会社と銀行は合計83社。その83社において、2024年6月開催の定時株主総会で、取締役の選任議案の対象になったのは合計819人だった。ダイヤモンド編集部は、819人全員の株主賛成率を調べ、低い順に並べたワーストランキングを作成した。
賛成率は前年と比較すると、全体的に下落傾向だ。地方銀行の頭取76人に限定してランキングを作成したところ、6割超に当たる49人の賛成率が下落していることが判明している。(『地銀全頭取「株主賛成率ワースト」ランキング【全76行】ワースト3位滋賀銀行、2位東和銀行、1位は?』参照)
背景には、政策保有株式を純資産に比べて過大に保有していたり、低PBR(株価純資産倍率)と低ROE(株主資本利益率)に対して有効な策を提示できていなかったりする銀行に、株主は厳しい姿勢で臨んでいることがありそうだ。
またワースト上位には、法令違反などの不祥事を起こした金融グループの取締役が目立つ結果となった。これらの金融グループは、国内外の金利上昇と株高の影響を受け、足元の業績は絶好調。PBRなどの各種指標も業界トップクラスだ。それにもかかわらず反対票を投じた株主が例年よりも多かったということは、業績うんぬんよりも、不祥事に対して厳格な態度をとったということだろう。
メガバンクなどの大手銀行グループ、地銀、インターネットを主戦場とするネット銀行で取締役と監査役を務める819人の、株主賛成率の最新序列はどうだったのか。次ページで、一挙公開する。