カワウソ単語たんご

カワウソ

1.1千せん文字もじの記事きじ

カワウソとは、ネコ目め（食しょく肉にく目め）イタチ科かカワウソ亜あ科かに属ぞくする哺乳類ほにゅうるいの仲間なかまの総称そうしょう。
あるいは、上記じょうきの動物どうぶつのカワウソが化ばけて出でるとされる、子供こどものような姿すがたをした妖怪ようかい。

動物どうぶつの概要がいよう

属ぞくからもわかるように、平ひらたたく言いえば泳およぐイタチ。その名なの通とおり川かわなどに生息せいそくする細長ほそながい生いき物もの。特殊とくしゅな剛毛ごうもうで身体しんたいを覆おおい、体温たいおんの低下ていかを防ふせぐ。細長ほそながいのは水みずの中なかで泳およぎやすくするためである。

その毛皮けがわの価値かちが高たかいことから乱獲らんかくされ、ほとんどの種たねが絶滅ぜつめつを危惧きぐされている。また、我わがが国くに日本にっぽん固有こゆうのカワウソであったニホンカワウソは、ついに絶滅ぜつめつとなってしまった。
現在げんざいは海外かいがい産さんのカワウソが日本にっぽんの動物どうぶつ園えんで見みられるくらいである。

意外いがいとワイルド

愛あいらしい顔立かおだちとスタイルをしているが、イタチの仲間なかまということもあって、肉にく食しょく性せいを持もち合あわせている生いき物ものでもある。
普段ふだんはエビやカニ、カエルなどを食たべているが、時ときとして同おなじ哺乳類ほにゅうるいであるネズミや、油断ゆだんして地上ちじょうに降おりていた鳥とりまで食たべてしまうことがある。
本来ほんらいは自分じぶんの体長たいちょう以上いじょうのものを狙ねらったりすることはないが、時ときとして自分じぶんの体長たいちょう並なみかそれ以上いじょうの相手あいてまで襲おそう。

カワウソは非常ひじょうに賢かしこく、見み張ちょうりを立たてつつ岩いわから滑すべって遊あそぶという行為こういを行おこなうことがある。その賢かしこさゆえに、自分じぶんが狩かりれると十分じゅうぶんに判断はんだんした相手あいてなら平ひらた気きで体からだ躯むくろのデカイ相手あいてにも襲おそい掛かかる。

動画どうがのランキングにもあがって特とくに有名ゆうめいになったのは、サルやワニを襲おそうというものである。

特とくにサルに関かんしては、海外かいがいの動物どうぶつ園えんで何故なぜか同おなじ空そら間あいだで飼育しいくされているサルとカワウソのゾーンで起おこった事件じけんであり、来場らいじょう者しゃを震撼しんかんさせた。なお、これはサルが日頃ひごろカワウソを挑発ちょうはつしていたため、怒おこったカワウソが見みせしめを兼かねてか複数ふくすうで一いち匹ひきのサルに襲おそいかかり、水みずの中なかに引ひきずり込こんだものである。
カワウソからの集団しゅうだんリンチに合あうサルの断末魔だんまつまの叫さけびは、我わが々人間にんげんも他人事たにんごととは思おもえない…。

とか思おもってたら、実際じっさいに人ひとに襲おそいかかってくることもある。流石さすがに捕と殺ころされるほど恐おそろしいものではないが、迂まが闊に手てを出だせば指ゆびの一本いっぽんや二に本ほんは覚悟かくごしなくてはならないかも。カワウソは賢かしこいゆえ、自分じぶんの恐おそろしさを相手あいてに植うえつけることによって身みを守まもるのである。