バハムート単語たんご

バハムート

1.2千せん文字もじの記事きじ

バハムート（Bahamut）とは、イスラーム伝説でんせつの怪物かいぶつ。ユダヤ教きょうおよびキリスト教きりすときょうのベヒーモスをルーツに持もつが、その姿すがたや役割やくわりは大おおきく異ことなる。ベヒーモスの項こう目めも参照さんしょうの事こと。

現代げんだいのゲーム等ひとしの創作そうさく物ものでは、主あるじにドラゴンの一種いっしゅとして定着ていちゃくしている。

概要がいよう

イスラ―ムの伝承でんしょうではバハムート（بهموت, Bahamūt）はカバまたはゾウの顔かおをした巨大きょだいな魚さかなであり、これはユダヤ教きょうおよびキリスト教きょうでは対たいの存在そんざいであったベヒーモスとリヴァイアサンが融とおる合あわしたものであるという説せつがある。

イスラームの世界せかい観かんは上うえから順じゅんに「天てん＞大地だいち＞天使てんし＞ルビーの岩山いわやま＞巨大きょだいな牡おす牛うし＞バハムート＞海うみ＞空気くうき＞火ひ＞大蛇おろち」という多層たそう構造こうぞうを成なしており、いわばインドの世界せかい観かんでの世界せかいを支ささえる巨大きょだいなカメに相当そうとうする存在そんざいであった。

『千せん一夜いちや物語ものがたり』の中なかではバハムートを見みてその余あまりの大おおきさに気絶きぜつしたが、3日にち後ごに眼めを覚さますとバハムートはまだ目めの前まえを通過つうか中なかだったという話はなしが残のこされている。

現代げんだいの創作そうさく物ものにおけるバハムートは巨大きょだいな竜りゅうの姿すがたが一般いっぱん的てきとなっている。ドラゴン型かたのバハムートを描えがいたのは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』が初はじめだといわれているが、日本にっぽんでここまで定着ていちゃくしたのはやはり「ファイナルファンタジーシリーズ」の影かげ響ひびきが大おおきいと思おもわれる。

本来ほんらいの相方あいかたであるリヴァイアサンに先駆さきがけて『ファイナルファンタジー（第だい1作さく）』から登場とうじょうし、『ファイナルファンタジーⅢ』以降いこうのシリーズにも皆勤かいきんしている。主あるじな役割やくわりは最強さいきょうの召喚しょうかん獣じゅうとしての強つよ力ちからな攻撃こうげきであるが、Ⅵ以降いこうではその他たの召喚しょうかん獣じゅうに最強さいきょうの座ざを奪うばわれていたりする。

『FF6』以前いぜんは1～2種類しゅるいしか登場とうじょうしなかったが、『FF7』シリーズで5種類しゅるいに増加ぞうか（『FF7』本編ほんぺんで無印むじるしを含ふくめた3種類しゅるい(無印むじるし、改あらため、零れい式しき)、『FF7AC』にて1種類しゅるい(震しん)、『CCFF7』でさらに1種類しゅるい(烈れつ)追加ついか）している。