ヘブライ語(ヘブライ語:עברית、英語:Hebrew)とは、アフロ・アジア語族セム語派に属する言語である。
概要
ヘブライ語(現代ヘブライ語)は、イスラエルの公用語として主にイスラエルで話されている。
特徴としては、
等があげられる。
なぜか日本ではやたらとオカルト系の都市伝説で言及され、日本ユダヤ同祖論なども絡んで日本語との関係性を強調する言説もあるが、実際のところそのようなことはほとんどなく特にどうってことない一言語に過ぎない(ていうかほぼ親戚みたいなアラビア語はなぜかまったくそういう話がないのはあれか、文字か、文字がダメなのか)。
אלפבית(アルファベット)
ヘブライ文字を参照
ヘブライ文字を手書きするときは筆記体がよく用いられるが、この筆記体が活字体と結構違うため覚えるのに一苦労する。しかもあまり恰好良くない (参照) 。
文法
そもそも語族が違うので当たり前だが、英語などと比べてもだいぶ要領が違う。
まず基本としてヘブライ語の人称の区別は、単数1人称、2人称男性、2人称女性、3人称男性、3人称女性、複数1人称、2人称男性、2人称女性、3人称男性、3人称女性の10種類である。
名詞は男性名詞、女性名詞を単数複数にあわせて語尾を変えればいいだけなのだまだいい(名詞の所謂てにをはは主に前置詞で表す)。
問題は動詞なのだ。
ヘブライ語は基本的にアルファベット3文字(基本的には子音)の語根をすべての基礎としており、そこにどのような母音をつけるかでまず7種類の動詞を作ることができるのである。
※XYZは語根の子音
さて、察しのいい人ならわかると思うが、これを単数1人称、2人称男性、2人称女性、3人称男性、3人称女性、複数1人称、2人称男性、2人称女性、3人称男性、3人称女性に活用させるのだ(とはいえ大体どの動詞でもそれぞれの人称を表す接頭辞、接尾辞は共通している)。
なお上に挙げた動詞の作り方は過去形のものであり(ヘブライ語では過去形が動詞の基本となっている)、現在形や未来形、命令形、不定詞などはまた異なる組み合わせで語根から作る(現在形のみ名詞と全く同じ変化をする)。
加えて付け加えると、この動詞の作り方は語根である子音に左右され、実は様々なヴァリエーションがあるためそれらを一つ一つ覚える必要があるのだ。
基本的にヘブライ語の屈折要素はシンプルなものであり、一番のネックは語根からどう変化させるかといっても過言ではない(なので、個人的にはヘブライ語を勉強したいと思う人には辞書をできるだけ早く入手することをお勧めする)。
簡単な会話
右から左へ記述する。また基本的に子音のみの表記である。(そのため最後の二つは綴りは同じに見えるが発音が異なる)
.שלום(shalóm, シャローム):こんにちは(平安、という意味。さようならにもなる)
.נעים מאוד(na'ím me'ód, ナイム メオド):はじめまして
.~קוראים לי(kor'ím li, コリム リー):私の名前は~です(私を~と呼んでください)
.להתראות(lehitra'ót, レヒトラオト):さようなら
.תודה רבה(todá rabá, トダ ラバ):ありがとうございます
?מה שלוםך(ma shlomkhá?, マー シュロムハ?):(男性に向かって)ご機嫌いかがですか?
?מה שלוםך(ma shlomékha?, マー シュロメーハ):(女性に向かって)ご機嫌いかがですか?
あいらぶゆーは
ヘブライ語で『絆よ蘇れ』という意味……ではない。
.אני אוהב אותך(aní ohév otákh, アニ オヘッブ オタフ):I love you.
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関連項目
ヘブライ語由来の言葉 (記事中でヘブライ語について触れているもの限定)
ヘブライ語そのものが日本ではマイナーな存在である割に、ヘブライ語由来の言葉を外来語として耳にする機会は結構多い。これはアブラハムの宗教が世界中に広まった結果、各地の言語に聖書由来の言葉が多数存在するため。
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