マザー・テレサ単語たんご

マザーテレサ

1.6千せん文字もじの記事きじ

概要がいよう

世界せかいで暮くらす最さい貧困ひんこん層そうの人々ひとびとを助たすけた「神かみの愛あいの宣教せんきょう者しゃ会かい」の修道しゅうどう女おんな。

ノーベル平和へいわ賞しょう受賞じゅしょう者しゃであり、聖人せいじんの代名詞だいめいしの一ひとつとなるほど知名度ちめいどが高たかい。

近年きんねんは黒くろい噂うわさが取とり沙汰ざたされることもあるが、それらの多おおくは虚偽きょぎの可か能のう性せいが高たかいとされる。詳くわしくはWikipediaの「マザー・テレサに対たいする批判ひはん」および「民族みんぞく義勇ぎゆう団だん」を参照さんしょう。

1910年ねん8月がつ26日にち、コソボ州しゅう・ユスキュプ(現在げんざいの北きたマケドニア共和国まけどにあきょうわこく・スコピエ）にて、アグネス・ゴンジャ・ボヤジュとして生せいを受うける。両りょう親おやが熱心ねっしんなカトリック教徒きょうとだったため翌よく27日にちに洗礼せんれいを受うけた。

1919年とし、父ちちが急死きゅうしする。生計せいけいを立たてるため母ははが手作てづくりの刺繍ししゅうの販売はんばいを開始かいし。また、気丈きじょうにボランティアに参加さんかしキリスト教きりすときょうの教おしえを守まもる母ははの姿すがたに強つよく感化かんかされる。

1922年ねん、教会きょうかいの神父しんぷからインドを始はじめとした途上とじょう国くにで苦くるしむ人々ひとびとの話はなしを聞きき、12歳さいにして修道しゅうどう女おんなになって一生いっしょうを神かみにささげることを誓ちかう。

1929年ねん、カルカッタ(現在げんざいのコルカタ)からダージリンに向むかい、ヒマラヤ山脈さんみゃくのふもとに建たてられた修おさむ道みち院いんで修道しゅうどう女おんなになるための修業しゅうぎょうを始はじめる。

1931年ねん、修道しゅうどう女おんなになるための初はつ誓願せいがんをたてテレサの名なを授さずかり、カルカッタに戻もどって修おさむ道みち会かい設立せつりつの学校がっこうで生徒せいとを教おしえながら病院びょういんの手伝てつだいにも顔かおを出だす。

1937年ねん、最終さいしゅう誓願せいがんを経へて正式せいしきに修道しゅうどう女おんなとなる。また、聖きよしマリア女学院じょがくいんの校長こうちょうに就任しゅうにんし、さらに修おさむ道みち院いんの外そとにある学校がっこうでも教おしえを任まかされ、途上とじょう国くにの中なかの貧困ひんこん層そうの暮くらしを目めの当あたりにする。

1946年ねん、黙想もくそう会かいに出席しゅっせきするため乗のったダージリン行いきの汽車きしゃの中なかで神かみのお告つげを聞きき、修おさむ道みち会かいを出でて、真しんの貧困ひんこん層そうのために働はたらくことを決意けつい。

1948年ねん、ロレット修おさむ道みち会かいを出でて、看護かんご法ほうを学まなんだあと、カルカッタのスラム街がいでどん底ぞこの生活せいかつをする人々ひとびとの中なかに入はいってゆく。

1950年ねん、ローマ教皇きょうこう庁ちょうの認可にんかを得えて「神かみの愛あいの宣教せんきょう者しゃ会かい」を設立せつりつ。この頃ころからマザー・テレサと呼よばれだす。

1952年ねん、カルカッタにあるヒンズひんずー教きょうの大だい寺院じいんに、助たすかる見込みこみのない人々ひとびと向むけのホスピス「死しを待まつ人々ひとびとの家いえ」を開設かいせつ。

1953年ねん、28人にんのシスターとともにイスラム教いすらむきょうから譲ゆずり受うけた建物たてもの「マザーハウス」へと引ひっ越こし、ここを本部ほんぶとする。

1955年ねん、捨すて子ごや障害しょうがいを持もつ子供こどものための施設しせつ「聖きよしなる子供こどもの家いえ」を開設かいせつ。

1959年ねん、チタガールにハンセン病びょう患者かんじゃのための施設しせつ「休憩きゅうけいの家いえ」を開設かいせつ。

1960年ねん、諸しょ外そと国くにを訪問ほうもんし、ローマにて実みの兄あにと30年ねんぶりに再会さいかいする。

1965年ねん、ローマ法王ほうおうから「神かみの愛あいの宣教せんきょう者しゃ会かい」がインド国くに外そとで修おさむ道みち院いんを開ひらくことを認可にんかされる。手始てはじめにベネズエラに修おさむ道みち院いんを開設かいせつ。

1979年ねん、ノーベル平和へいわ賞しょうを受賞じゅしょう。12月のノルウェーで行おこなわれた授賞じゅしょう式しきに普段ふだんどおり白しろいサリーにサンダルといういで立だちで出席しゅっせきし、スピーチでは受賞じゅしょうパーティーの費用ひようを貧まずしい人々ひとびとのために使つかってほしいと訴うったえた。