二歩(にふ)とは、将棋における反則である。
概要
二歩の例
【図は▲3三歩まで】
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将棋においては、同じ筋(縦の列)に歩兵(歩)を二枚置いてはならない。このとき、と金(成った歩)は枚数としてカウントされない。すでに歩のある筋に持ち駒の歩を打った場合は二歩の反則となり、通常は即座に負けとなる。しかし、実際は相手側が指摘した時点で反則負けとなり、今まで起こったことがないが、もし二歩に気づかないまま相手が投了すれば、二歩した指し手の勝ちになってしまう(秒読み、記録係は審判の役割を果たさないため)。
二歩は将棋の中でも特に不注意で起こしやすい反則であろう。プロ棋士においても最も頻繁に見られる反則で、全公式戦中で年1回程度の割合で出ている。テレビ対局においてもNHK杯で3度あった(2004年度:豊川孝弘、2005年度:松尾歩、2014年度:橋本崇載)。
特に2004年度での二歩はテレビ対局初の珍事であったため、トリビアの泉でも紹介された。 なお、ネット配信対局の叡王戦においても、かつて松尾に二歩を食らった先崎学が今度はする側に回ってしまっている(2019年度:対島朗戦)。
コンピュータの将棋ソフトにおいては、そもそも二歩になる場所に歩兵が打てないようになっていることが多い。コンピュータでの将棋に慣れている人は、実際に駒を使って対局するときに注意が必要であろう。
また、プロでも二歩を指してしまう原因として「二歩はいい手」という俚諺もあるほどで、解説などでうっかり二歩を紹介してしまうケースも多い。特に、劣勢になるほど打開策としての有効手に見える錯覚に陥りやすいという。
ちなみに、福崎文吾九段曰く「三歩は反則じゃない」そうである。
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