兜かぶと単語たんご

カブト

兜かぶととは、頭部とうぶを守まもるための防具ぼうぐである。

概要がいよう

投擲とうてき物ぶつや落下らっか物ぶつその他た物理ぶつり攻撃こうげきから頭部とうぶを守まもるために着用ちゃくようする。頭部とうぶは感覚かんかく器官きかんが集中しゅうちゅうしており、特とくに脳のうを損傷そんしょうすると戦闘せんとう続行ぞっこうどころか命いのちの危機ききであるので、とても重要じゅうような防具ぼうぐである。また、頭あたまという目め立たつ部位ぶいであるため、立だて派はな兜かぶとを被こうむり威厳いげんを出だすことにも利用りようされていた。

日本にっぽんでは鎧よろい等ひとしも合あわせた甲冑かっちゅうを構成こうせいする装備そうびの一ひとつでもあった。

命いのちを守まもるために必要ひつようなものであるため装着そうちゃくしないことはまずありえないが、創作そうさく物もののネームドキャラクターは割わりと被こうむっていないことが多おおい。本人ほんにんの主あるじ義ぎだったりするのであるが、単純たんじゅんに被おおっていると誰だれだかわかりにくいという理由りゆうも多おおいと思おもわれる。逆ぎゃくに名前なまえのない一般いっぱん兵へいや衛兵えいへいなど個性こせいが要いらない場合ばあいに兜かぶとを被かぶらせて顔かおを隠かくすことで、描写びょうしゃの手間てまを省はぶくこともある。当然とうぜんそれを逆手さかてにとった手法しゅほうも存在そんざいする。

英語えいご「hemlet」（ヘルメット）はこういった「兜かぶと」も指ゆびして使つかわれる。ではいわゆる日本語にほんごで「ヘルメット」と言いった時ときに想像そうぞうする、兵士へいしや工事こうじ現場げんば作業さぎょう員いんや二輪車にりんしゃ運転うんてん手しゅなどが付つける頭部とうぶ防護ぼうご具ぐは英語えいごでどう呼よぶのかというと、こちらも「hemlet」（ヘルメット）と呼よぶ。つまり英語えいごでは、日本語にほんごのように「兜かぶと」と「ヘルメット」を呼よび分わけない。「兜かぶとは英語えいごで「helm」（ヘルム）じゃないの？」と思おもわれるかもしれないが、英語えいご辞書じしょなどによると「helm」は古いにしえ語かたり/古いにしえ風ふうな言葉ことばということらしい。