南みなみ相馬そうま市し単語たんご

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南みなみ相馬そうま市しとは、福島ふくしま県けんの太平洋たいへいよう沿岸きしの北部ほくぶに位置いちする市しである。

基本きほんデータ

面積めんせき……398.58k m²
総そう人口じんこう……56,248人にん（推計すいけい人口じんこう、2024年ねん 2月がつ1日にち）
人口じんこう密度みつど……141人にん/km²
隣接りんせつ自治体じちたい……相馬そうま市し、相馬そうま郡ぐん飯めし舘たて村むら、双葉ふたば郡ぐん浪江なみえ町まち
市しの木き……けやき
市しの花はな……さくら
市しの鳥とり……ひばり
市しの魚さかな……さけ
市しの昆虫こんちゅう……ほたる

概要がいよう

東京とうきょうから東北とうほくへおよそ280kmの距離きょりにある、福島ふくしま県けん浜はま通どおり北部ほくぶに位置いちする田園でんえん都市とし。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）1月がつ1日にち、原町はらまち市しおよび相馬そうま郡ぐん小高おだか町まち・鹿島かしま町まちが合併がっぺいしたことで発足ほっそくした。市し内うちは旧きゅう市し町まちごとに原町はらまち区く、小高おだか区く、鹿島かしま区くの３地区ちくに分わかれている。

気き候こうは穏おだやかな北関東きたかんとう型かたで、夏なつは比ひ較的涼すずしく、冬ふゆは降くだ雪ゆきが少すくない。

西にしに阿武隈あぶくま山系さんけいが走はしる東方とうほうに開ひらかれた緩斜地かんしゃちに存在そんざいし、相あい双そう地方ちほうで最大さいだいの人口じんこうを抱かかえる地方ちほう公共こうきょう団体だんたいとなっている。

市しの面積めんせきのうち、約やく5割わりが森林しんりん、約やく2割わりが農用地のうようちであることからも分わかるように、産業さんぎょう構造こうぞうは第だい一いち次じ産業さんぎょうの占しめる割合わりあいが高たかい。震災しんさい後ごは安全あんぜん性せいを考慮こうりょした再生さいせい可か能のうエネルギーに注ちゅう目めが集あつまり、太陽光たいようこう発電はつでんで作物さくもつを育そだてる実験じっけん農場のうじょうなどが増加ぞうかした。

南みなみ相馬そうま市しは馬うまのまちとして知しられ、街まち中なかを乗の馬うまで移動いどうする人ひとの姿すがたもちらほら見みかける。また、毎年まいとし7月がつ下旬げじゅんに開催かいさいされる、馬うまに乗のった武者むしゃが旗はたの争奪そうだつなどを行おこなう相馬そうま野の馬うま追おいという勇壮ゆうそうな行事ぎょうじは市しで一番いちばんのイベント。

江戸えど時代じだいは陸前りくぜん浜はま街道かいどうの宿場しゅくば町まちとして栄さかえた。

北きた泉いずみ海岸かいがんは夏なつになると世界せかい大会たいかいが開催かいさいされるなど日本にっぽんのサーファーにとってメッカの一ひとつ。

南みなみ相馬そうま市しは移住いじゅう者しゃを受うけ入いれるためにさまざまな支援しえん制度せいどを用意よういしている。その甲斐かいもあり、移住いじゅう者しゃが起おこした酒さけ蔵ぞうが高たかい評価ひょうかを受うけるなど、市しの復ふく興きょうを後押あとおしする外そとからの力ちからが増ふえてきている。

福島ふくしま県けんでは地域ちいきの特色とくしょくに合あわせた様々さまざまな野菜やさいが栽培さいばいされている。南みなみ相馬そうま市しにおいては生産せいさん量りょうが全ぜん国くにでも上位じょういにランクインするブロッコリーと温暖おんだんな気き候こうの中なかで日光にっこうをしっかり浴あびて太ふとく育そだったネギ、香かおりがよく甘あまい玉たまねぎ、そしてブランドかぼちゃの「黄色おうしょくいハート」などが有名ゆうめい。

2011年ねんの東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいでは地震じしんの揺ゆれそのものに加くわえ津波つなみが来襲らいしゅう。海うみ沿ぞいの住宅じゅうたくや漁港ぎょこう、交通こうつう機関きかんがダメージを受うけ、福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょ事故じこによる影かげ響ひびきで一部いちぶが帰宅きたく困難こんなん区域くいきとなるなど甚大じんだいな被害ひがいをこうむった。中なかでも小高おだか区くは一時いちじ人口じんこうが0に。今いまも震災しんさいの傷跡きずあとは大おおきく残のこっているが、復ふく興きょうが進すすむにつれ人々ひとびとは戻もどり、かつての活気かっきを取とり戻もどしつつあるなど、困難こんなんを経へてより強固きょうこな自治体じちたいへと成長せいちょう中ちゅう。