異い邦人ほうじん単語たんご

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記事きじ編集へんしゅう

異い邦人ほうじんとは、「異こと国くにの人ひと」、「別べつの土地とちの人ひと」のことである。読よんで字じのごとく「異ことなる邦くに（くに）の人ひと」をさす。孔子こうしの「論語ろんご」にも登場とうじょうする言葉ことばである。

また、そこから転てんじて以下いかのものを表あらわす。

聖書せいしょ（ユダヤ教きょうやキリスト教きりすときょうの聖きよし典てん）の和訳わやくにおいて、「ユダヤ人じんではない人々ひとびと」を指ゆびして使用しようされる言葉ことば。
1942年ねんに発行はっこうされた、フランスの作家さっかアルベール・カミュの小説しょうせつの邦題ほうだい。原題げんだいは『L'Étranger』であり、「étranger」は「外国がいこく人じん」「異邦いほう人じん」の意味いみなので邦題ほうだいは概おおむね直訳ちょくやく。社会しゃかいにとっての「異邦いほう人じん」である青年せいねんを描えがく。
1979年ねんにリリースされた、久保田くぼた早紀さきの楽曲がっきょく。
1980年ねんにリリースされた「ランドセル」に収録しゅうろくされているP-MODELの楽曲がっきょく。

本ほん記事きじでは上記じょうき3.の楽曲がっきょくについて扱あつかう。

概要がいよう

シンガーソングライター久保田くぼた早紀さきのデビュー曲きょく。作詞さくし・作曲さっきょく・歌唱かしょうはいずれも久保田くぼた早紀さき。編曲へんきょくは萩田はぎた光ひかり雄ゆう。

1979年ねん 10月1日にちにレコードが発売はつばいされ、三洋電機さんようでんきのカラーテレビのCMソングとしても使用しようされた。レコード同時どうじ収録しゅうろく曲きょく（カップリング曲きょく）は「夢ゆめ飛行ひこう」。

全体ぜんたいとしては「焦こがれた人ひとに思おもいが届とどかず、相手あいてにとって自分じぶんは単たんなる通とおりすがりの「異邦いほう人じん」に過すぎなかった」といった内容ないようの歌詞かしで、愁うれいの曲きょくである。だが「石いしだたみの街まち角かく」「祈いのりの声こえ　ひづめの音おと」といった、通常つうじょうの意味いみの「異邦いほう人じん」として異こと国くにの地ちをさまようようなフレーズも含ふくんでいる。

レコード封入ふうにゅうの、歌詞かしや楽曲がっきょく・アーティスト情報じょうほうが書かかれたリーフレットでは、この曲きょくに「シルクロードのテーマ」というサブタイトルが冠かんせられている。上記じょうきのような異こと国くにを思おもわせる歌詞かし、民族みんぞく楽器がっきを使用しようした伴奏ばんそうと相あいまって、エキゾチックなイメージの強つよい楽曲がっきょくとなっている。

当時とうじも大だいヒットした楽曲がっきょくだが、その後ご様々さまざまな人物じんぶつによりカバーされているため、世代せだいを超ちょうえて知しられる曲きょくとなっている。

元々もともとは【白しろい朝あさ】というタイトルのフォークソング調しらべの曲きょくだった。（この曲きょくはタイアップに伴ともなって制作せいさくされた曲きょくではなく元々もともとの持もち歌うたの曲調きょくちょうを変かえたもの）
曲調きょくちょうが変かわったため、歌詞かしから連想れんそうされる情じょう景けいは異こと国くに情緒じょうちょにあふれているが、元々もともとは当時とうじ通学つうがくに使用しようしていた中央ちゅうおう線せん沿線えんせんの風景ふうけい。当時とうじは空そらき地ちなども多おおく子供こども達いたるが遊あそんでいるところを見みることが多おおかったとか……