Opera(オペラ)とは、タブブラウザ・インターネットスイートである。
開発はノルウェーの Opera Software社。ちゃんと日本語版も存在する。
そこでこっちを見ている君! そう、君だよ、君! Opera使いなさい。(ダウンロード)
最新安定版は2017年4月末時点でVer. 44.0.2510.1449。
Prestoエンジン版の最終は2016年2月16日のVer. 12.18
概要
現在、PC向けの対応OSはWindows、Mac、Linux、FreeBSD。(尚、Solarisは2010年4月にサポートを終了)
Android等のスマートフォンOS向けのOpera Mobile、iOSやその他携帯端末に対応したOpera miniもある。
IEやFirefoxとは別に独自のレンダリングエンジンPrestoを搭載していたため通称「第3のブラウザ」と呼ばれていた。(JavaScriptエンジンはCarakan)
2013年2月PrestoからWebkitへ移行することが発表された。同年、GoogleがChromeのためにWebkitからBlinkエンジンをフォークさせると、これに追随してBlinkを使用するようになり、結局Webkitを使用したのはバージョン14だけだった。
ニンテンドーDSやWiiのウェブブラウザとしても採用されている。(但しこれらにはタブ機能はついていない)
公開当初は有料だったが(広告ありの無料版の使用もできた)、2005年9月から広告が無くなり完全に無料版としてリリースされている。
2016年7月、Operaを提供するOpera Softwareが、奇虎360を中心とする複数の企業から成る中国企業コンソーシアムの買収に応じ、ブラウザ事業、VPNサービス、データ関連技術を売却(、および全社員の3分の2にあたる1100人を移籍)することに合意した。同社は「Opera」ブランドも売却対象に含めたため社名をオテロ・コーポレーション(Otello Corporation)に変更した。以降「Opera」は中国企業のブランドとなった。[1]
特徴
タブ機能やマウスジェスチャー機能、ページズーム機能などを世界で初めて採用した。
独自のレンダリングエンジンを搭載し、高速なウェブブラウジングを実現している。
高度なカスタマイズ機能も備え、外観のレイアウト、マウスジェスチャ、キーボードショートカット、ユーザースタイルシートなどをかなり幅広くカスタマイズできる。
「10年前のパソコンでも動作する」という設計理念があるので、例えばWindows95上であっても動作する。
但し、Opera10からは必須環境が変わったので、要件を満たしていなければ旧バージョンの使用となる。
携帯電話などモバイルデバイスとの親和性も高く、ブックマーク等を外部と同期できる。
市場シェアとしては2%程度[2]だが、それを逆手に取って、使用者が多いためセキュリティホールが発見されやすいInternet ExplorerやFirefoxに比べ強固なセキュリティを持っている。
W3Cの定めたWeb標準との互換性も高いが、その一方でIEとの一定の互換性もサポートしている。(例:スクロールバーの色指定が反映されるなど)
機能
Opera はブラウザとしてだけでなく、以下の記したような非常に多くの優れた機能を標準搭載しており、高度なインターネットスイートを実現している。
その他にも、Opera Link (同期ツール)、Opera Turbo (ナローバンド向け表示高速化技術) など、モバイルブラウザも開発しているOperaならではの機能も搭載している。
Opera11 からは簡単に追加・削除できる Opera extensions (拡張機能) や、スタンドアロンインストールにも対応している。
Opera12からOpera WidgetsとOpera Uniteはデフォルトでは無効で、段階的に廃止される。また、ハードウェアアクセラレーションに対応するようになったが、まだ実験的なものであるためデフォルトでは無効。設定を変えれば利用できる。そして、64bit版OS用が提供されるようになった。
Opera12.10で通信を高速化するSPDYへの対応、DNSプリフェッチ搭載、拡張機能関連のAPIが拡充、Windows 7およびWindows 8 Classicで基本的なタッチ操作が可能に。また、Retinaディスプレイを利用できるようになった。
検索の作成
サイト上の任意のフォームをOperaの検索欄に組み込む事が出来る。
例えば、ニコニコ大百科の検索をOperaに組み込むには、
- このページ右上の検索窓で右クリック。
- 「検索の作成」をクリック。
- 「ニコニコ大百科」とでも名前をつけて、キーワードはnicodicの略で「nd」とでも入力してOKを押す。
(名前もキーワードも別に何でもよい)
- 登録完了!
アドレス欄からの履歴・ブックマーク検索
アドレス欄にキーワードを入力すると閲覧履歴やブックマークを同時に検索することができる。過去に視聴した動画などをもう一度見たいがタイトルがうろ覚えのときやブックマークをしすぎて探すのが面倒なときに便利。
ツール > 設定 > 詳細設定 > 履歴 の「表示したページのコンテンツを記憶する」にチェックすれば、過去に閲覧したページの“本文”からも検索可能(履歴の全テキスト検索)になる。アドレス欄に「opera:historysearch」と入力してEnterキーで全テキスト検索用のタブが開く。
ニコニコ動画の検索機能を使うと過去に閲覧したことがない動画まで検索結果として出るため、もう一度見たいがタイトルがうろ覚えの動画を探しにくい。
それに対して、これらの検索は自分が過去に閲覧したページだけにしぼることができる点が大きい。アドレス欄から検索をうまく利用すれば、より快適にニコニコを楽しめるかもしれない。
空間ナビゲーション
Shiftキーを押しながら矢印キーの上下左右を押すことでマウスを使わずブラウジングできる機能。
実際にやってもらえるとわかるが、青い枠が矢印キーの動作に合わせて動く。そのままEnterキーを押せば青枠で囲まれたリンクにアクセスできる。Shift+Enterでリンクを新しいタブで開く。
キーボードとマウスをいちいち持ち替えるのが面倒な人にお勧め。もちろん標準搭載の機能である。
複数行入力できるフォーム(例えばブログの本文を書く場所)などではでShiftキーと矢印キーの組み合わせではただの範囲選択になってしまうので、Escキーで抜け出せる。
またCtrlキー+上下キーで携帯電話でブラウズするようにリンクを上から下へとなぞっていくことが可能。
Ctrl+左右キーで戻る・進むになる。
合わせて知っておくと便利なショートカットキー(Firefox等でも使える)
- Ctrl + Tab
- タブ切り替え(Ctrlキーは押したままでTabキーを押すたび切り替わる)
- Ctrl + Shift + Tab
- タブ切り替え(逆順)
- Ctrl + F4
- 現在開かれているタブを閉じる
- Alt + ←
- 戻る(Alt + → で進む)
スピードダイヤル
新しくタブを開くとスピードダイヤルが表示される。ここによく行くサイト(ニコニコ動画など)を登録しておけば一発でアクセス可能になる。また、1~9まで数字が割り当てられているので例えばニコニコ動画を「1」に登録すれば、Ctrlキーを押しながらキーボードの「1」を押すことでどんなページを見ていようとすぐにニコニコ動画にアクセスできる。
Opera10 からはスピードダイヤルの個数を、「2×2」から「5×5」の間の6個の選択肢から簡単に設定できるようになった。また背景画像も自由に変えられる。
Opera11 からはスピードダイヤルの個数を、好きなだけ追加できるようになり、大きさも変更できる。
なお10個目以降に登録されているサイトについてはCtrl+数字キーを押してサイトを開くということが出来ない。
ニコニコ動画とOpera
ニコニコ動画ではOpera 9.x以降が推奨環境とされていた。
しかし、現在のニコニコ動画ページ下に記載された推奨環境には『ブラウザ:Internet Explorer, Firefox, Safari(Mac版のみ), 各最新版』とだけ書かれており悲しいことにOperaはハブられている。
それと関係があるのか定かではないが、FlashPlayerバージョン10.0において動画プレイヤーにコメントを入力している時にクラッシュするという現象が多発していた。現在もそのような症状が現れる人はFlashPlayerとOperaを最新版にアップデートすることをお勧めする。またセキュリティ上の観点からも古いバージョンのFlashPlayerやOperaを使用し続けることは推奨されない。
ニコニコ大百科とOpera
ニコニコ大百科での推奨環境はOpera最新版とページ下部に明記されている。
以下の記述は暫定的に残しておくが現在の状況がどうなっているかは不明。
残念ながらニコニコ大百科のHTMLエディタが使用できない。しかし、大百科の編集画面ですぐにタグ編集をできるため、エディタでできないことをしたい人や、HTMLに慣れている人にとっては使いやすい。
また、ニコニコ大百科をブラウズするにあたってOpera利用者には最小フォントサイズの変更をお勧めする。
ツール→設定→フォント→最小フォントサイズ の項目で2を設定すると、他のブラウザ同様に見ることができる記事がいくつかある。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
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