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ソーラ・レイ単語たんご

26件けん

ソーラレイ

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ソーラ・レイとは、

太陽たいよう光ひかり線せんを意味いみする英語えいご
1989年ねんに発売はつばいされた平沢ひらさわ進すすむの曲きょく
機動きどう戦士せんしガンダムに登場とうじょうする巨大きょだい兵器へいき

である。ここでは3について記載きさいする。

概要がいよう

初はつ登場とうじょうは第だい42話わ「宇宙うちゅう要塞ようさいア・バオア・クー」。コロニーそのものを砲ほう身みに見立みたてた巨大きょだい大量たいりょう破壊はかい兵器へいきで、宇宙うちゅう世紀せいき初はつのコロニーレーザーでもある。

ソーラ・レイはいわゆる炭酸たんさんガスレーザーの一種いっしゅと言いわれている。二酸化炭素にさんかたんそやヘリウムなどをコロニー内部ないぶのシリンダーに充填じゅうてんし、エネルギーを加くわえて電磁波でんじはを増幅ぞうふく。原子げんしを衝突しょうとつさせて発射はっしゃするというもの。エネルギー供給きょうきゅうには太陽たいよう光ひかりパネルが使用しようされ、ソーラ・レイの周囲しゅういには大量たいりょうのパネルが展開てんかいされる。影かげを落おとすと出で力ちからが落おちるという事ことで、邪魔じゃまなムサイに退避たいひ命いのち令れいを出だしている。砲ほう身みコロニーには大量たいりょうのスラスターが装備そうびされており、これを使つかって射い角かくを変更へんこうする。

劇げき中ちゅうの活躍かつやく

一いち年ねん戦争せんそう末期まっきの12月22日にち、ジオン軍ぐんは来きたるべき決戦けっせんに備そなえ、切きり札ふだとなりうるソーラ・レイの建造けんぞうに着手ちゃくしゅした。砲ほう身みそのものにはコロニーを流用りゅうようし、3バンチコロニーのマハルが選えらばれた。貧困ひんこん層そう300万まん人にんの住民じゅうみんを強制きょうせい疎開そかいさせると、さっそく改造かいぞう工事こうじが行おこなわれた。しかし時間じかんが無むい事ごとから凝こった作つくりには出来できず、エネルギー源みなもとの太陽たいよう光ひかりシステムは他たコロニーからの流用りゅうようで済すませている他ほか、発射はっしゃ実験じっけんも行おこなっていない。レーザー集しゅう光ひかりや冷却れいきゃく時間じかんの問題もんだいから、再さい発射はっしゃには膨大ぼうだいな時間じかん(約やく10日にち程度ていど)が掛かかると予想よそうされ、実質じっしつ1発はつ限かぎりの兵器へいきだった。開発かいはつ責任せきにん者ものとして技術ぎじゅつ将校しょうこうのアサクラ大佐たいさが着任ちゃくにん、計画けいかくを推進すいしんした。

その頃ころ、地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐんは一大いちだい反攻はんこう作戦さくせんを開始かいし。ジオン軍ぐんの宇宙うちゅう要塞ようさいソロモンを攻略こうりゃくし、勢いきおいに乗のっていた。追おい詰つめられたジオン軍ぐんだったが、かろうじてア・バオア・クー攻防こうぼう戦せん前まえにソーラ・レイが完成かんせいした。ソーラ・レイ自身じしん移動いどうが出来できず、敵てきに散開さんかいされると効果こうかが激げき減げんするので存在そんざいは秘匿ひとくされた。このためソーラ・レイの存在そんざいを知しっていたのは軍ぐん上層じょうそう部ぶやカスペン大佐たいさ、モニク・キャディラック特務とくむ大尉たいいなど一いち握にぎりであった。そんな中なか、デギン公おおやけ王おうが密ひそかに連邦れんぽう軍ぐんと接触せっしょくし、隠密おんみつ裏うらに和わ平ひらた交渉こうしょうを進すすめているとの情報じょうほうが入はいった。総帥そうすいのギレン・ザビはこれを阻止そしすべくソーラ・レイの使用しようを決定けってい。

12月30日にち 21時じ5分ふん、ゲル・ドルバ照準しょうじゅんでソーラ・レイが発射はっしゃされた。放はなたれた巨大きょだいな光ひかりの放流ほうりゅうは真しんっ直すぐに真空しんくうを貫つらぬき、ア・バオア・クー要塞ようさいをかわして連邦れんぽう軍艦ぐんかん隊たいを貫通かんつう。大量たいりょうのサラミスやマゼラン、ジムが犠牲ぎせいとなった。その中なかにはデギン公おおやけ王おうとレビルの乗艦じょうかんであるグレート・デギンとフェーベも含ふくまれており、両りょう陣じん営のトップが同時どうじに死亡しぼうする異常いじょう事態じたいに発展はってん。和わ平ひらた交渉こうしょうすら跡形あとかたも無むく吹ふっ飛とばしてしまった。これを近ちかくで見みていたアムロは「あれは憎にくしみの光ひかりだ！」と絶叫ぜっきょうしている。またグラナダ方面ほうめんに向むかっていた第だい603技術ぎじゅつ試験しけん隊たいも光芒こうぼうを観測かんそく。遠とおく離はなれていたにも関かかわらず、その光ひかりは艦かん橋はし内うちを真まっ白しろに染そめた。

ソーラ・レイ照射しょうしゃにより連邦れんぽう軍艦ぐんかん隊たいは戦たたかえ力ちからの30%を喪失そうしつし、指ゆび揮系統けいとうが混乱こんらん。ア・バオア・クー攻防こうぼう戦せんに投入とうにゅうする予定よていだったソーラシステムをも喪失そうしつし、星ほし一いち号ごう作戦さくせんに大おおきな悪わる影かげ響ひびきを及およぼした。残存ざんそんの艦艇かんていはホワイトベースを基点きてんに集結しゅうけつし、再さい編成へんせいを強しいられる事ことになる。ソーラ・レイによる大損おおそん害がいは、本来ほんらい迂まが回かいするはずだったア・バオア・クーを急遽きゅうきょ攻略こうりゃくせざるを得えなくなったとする説せつもあり、何なにがともあれ連邦れんぽう軍ぐんに災厄さいやくをもたらした。ソーラ・レイが挙あげた戦果せんかは、ギレンの演説えんぜつにも使つかわれている。

小説しょうせつ版はん『コロニーが落おちた地ちで…』下巻げかんでは、ソーラ・レイの被害ひがいによって地球ちきゅう軌道みち上うえの連邦れんぽう軍艦ぐんかん艇ていが引ひき抜ぬかれ、手薄てうすになる事態じたいに陥おちいっている。ジオン軍ぐんが生物せいぶつ環境かんきょう兵器へいきアスタロスを宇宙うちゅうに打うち上あげてようとしている状況じょうきょうでの手薄てうす化かは連邦れんぽう軍ぐんには痛恨つうこん事ごとだった。アスタロスの重要じゅうよう性せいを鑑かんがみ、改あらためめて封鎖ふうさ艦隊かんたいが急きゅう派はされたが、どうしても24時じ間あいだは掛かかる計算けいさんだった。

その後ご、ソーラ・レイは使用しようされずに放置ほうち。終戦しゅうせんを迎むかえた後のち、どうなったかは不明ふめい。

トミノメモでは

ガンダムが途中とちゅうで打うち切きりにならなかった場合ばあいの展開てんかいが書かかれたトミノメモによると、ソーラ・レイは2回かい発射はっしゃされる予定よていだったという。

第だい47話わ「ジオン最終さいしゅう兵器へいきを探さぐれ」でソーラ・レイ建造けんぞうのための疎開そかいが行おこなわれる。第だい48話わ「ジュピター船ふね団だんを撃うつ」で、シャアから提案ていあんされる形かたちでソーラ・レイの存在そんざいが明あきらかになる。どうやらシャアのアイデアだったらしい。この報告ほうこくを聞きいたギレンは勝利しょうりを確信かくしんしたという。第だい49話わ「ソーラ・レイ　パート1」で遂ついにその全貌ぜんぼうが明あきらかになる。そしてグラナダを攻略こうりゃくし、月つきの裏側うらがわに出でてきた連邦れんぽう軍艦ぐんかん隊たいに第だい一いち射しゃが加くわえられる。連邦れんぽう軍ぐんの半分はんぶんの戦せん力ちからが消けし飛とび、第だい50話わ「ソーラ・レイ　パート2」で第だい二に射しゃを行おこなってレビルもろとも艦隊かんたいを消けし飛とばした。その後ご、アムロとシャアがソーラ・レイを巡めぐって攻防こうぼう戦せんを繰くり広ひろげる予定よていだった。

余談よだん

シーマ・ガラハウの出身しゅっしん地ちは、ソーラ・レイに改造かいぞうされたマハル。よって彼女かのじょの故郷こきょうはもう存在そんざいしない。
デギンとレビルを無視むしし、連邦れんぽう軍艦ぐんかん隊たいの中核ちゅうかくを撃うっていれば更さらなる被害ひがいを与あたえられたとする説せつがある。故ゆえにゲーム『ギレンの野望やぼう』では原作げんさく通とおりゲル・ドルバ照準しょうじゅんで撃うつか(30%の損そん害がい)、レビルを無視むしして主あるじ力ちからを撃うつか(50%の損そん害がい)を選択せんたくできる。ただし後者こうしゃを選えらんだ場合ばあいはレビルとデギンの会談かいだんが成立せいりつし、自軍じぐんの士気しきが下さがるデメリットがある。
連邦れんぽう軍ぐんが使用しようしたソーラシステムと名前なまえが似にている事ことから混同こんどうされがちだが、原理げんりは全まったく違ちがう。ソーラシステムは太陽たいよう光ひかりを集あつめるための巨大きょだいな凹面めん鏡かがみ、ソーラ・レイは炭酸たんさんガスレーザー発生はっせい装置そうちである。どちらも巨大きょだいな指ゆび向性こうせいエネルギー兵器へいきであるためか、アムロやプロホノウ艦長かんちょうがソーラ・レイをソーラシステムと同様どうようの兵器へいきだと勘違かんちがいしている。また、名称めいしょうの混同こんどうは製作せいさく側がわにもあったのか、第だい36話わ「恐怖きょうふ！機動きどうビグ・ザム」冒頭ぼうとうのナレーションにおいて「地球ちきゅう連邦れんぽう軍ぐん第だい三さん艦隊かんたいの宇宙うちゅう要塞ようさいソロモンに対たいしての総そう攻撃こうげきは、ソーラレイシステムによって一ひとつの突破口とっぱこうを開ひらいた」と語かたりられている。