KYとは、以下のものを指す。
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空気が読めない
「空気が読めない」もしくは「空気読め」を略したもの。
ここで言う「空気」とはその場の雰囲気や暗黙の了解のことである。
人間集団においては、明文化されていなくとも、その場にいるメンバーが共通して持っているルールが存在し、それに反する行動を取ると反感を買うことになる。それが著しい場合や幾度も繰り返される場合、非難を込めてそのような暗黙のルールから外れる人を指す言葉が「KY」である。
→ 同調圧力 の記事も参照。
KYの例:
- 習慣として一番の新人がお茶くみをすることになっているのに、それは自分の仕事ではないと拒否する。
- みんなで始業前に自主的にラジオ体操をしようと話し合ったが、やりたくないと言って参加しない。
- AさんはBさんと別れたばかりだから、皆、Aさんの前でその話はしないようにしていたのに、なんの躊躇もなくBさんの話をしてAさんを泣かせる。
空気を読むというのは対人コミュニケーション能力の最も肝要なスキルであり、常識に通じていること、人間の心理や感情に配慮できること、表情や視線などの非言語的メッセージに敏感であることなどが要求される。特に日本の社会では重視される能力と言われ、KYは集団から排斥され、悪くすればいじめや村八分の対象にもなり得る。(もっとも、日本が特別空気に敏感というわけではなく、海外であっても空気を読む能力は重要という意見もある)
発達障害・パーソナリティー障害・アスペルガー症候群等の特徴の一つとして空気が読めないというものがあるが、精神医学の専門家でもない人間が、安易にKYをこれらの障害認定するのは避けるべきである。
朝日珊瑚事件
1989年、朝日新聞記者が沖縄の珊瑚に「K・Y」と傷を刻み、それを日本人のマナーの悪さの象徴として報道した。
以下がその時の記事の一部である。
「八〇年代の日本人の記念碑になるに違いない。百年単位で育ってきたものを、
瞬時に傷付けて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の。にしても、いったいK・Yってだれだ。」
日本人を貶めようとする実に朝日新聞らしい記事だが、
この記事に疑問を持った地元ダイバー達が、調査を始めたことにより、朝日新聞の自作自演ではないかという指摘が上がり始めた。
それを指摘されると朝日新聞は「既にあった落書きをはっきりと撮影するため上からなぞった」と嘘の上塗りをした。それでも地元ダイバー達の綿密な調査によって、動かぬ証拠をつきつけられ、ようやく観念したのか、謝罪広告を出すことになった。
これが朝日新聞珊瑚捏造事件と呼ばれる事件の概要であり、マスコミの捏造体質の象徴とされる。
このため「KY」がネット上に出始めた当時の意味は「捏造する」「珊瑚に傷をつける」「嘘をつく」であった。しかし「空気を読め」という言葉がこの事件を上書きするかのように浸透してしまったことと、事件自体が30年も前のことである為、当初の意味は現在は一般的には知られていない。現在の「KY」は「KYされた」可能性がある、と考えるとなにやらやるせない気分である。
現在でも一部ではKYの本来の意味を取り戻そうという草の根の運動が根強く存在しており、2ch等では珊瑚に関する事件や捏造に関する事件が起こると、速攻でK・YのAAが貼られる場合が多く、場の空気を読んで捏造の意味であるかどうかを判断すべきである。
アニメ版「侵略!イカ娘」第1話でパロられている。ここの3:47辺りの右下。
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