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機動戦士Vガンダム (きどうせんしびくとりーがんだむ)とは【ピクシブ百科事典】

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機動きどう戦士せんしVガンダム

きどうせんしびくとりーがんだむ

機動きどう戦士せんしVガンダム』とは、1993ねん4がつ~1994ねん3がつにかけて放映ほうえいされた、株式会社かぶしきがいしゃサンライズが最後さいご単独たんどく制作せいさくしたTVアニメである。宇宙うちゅう世紀せいきガンダムとしては最後さいご年代ねんだいえがかれているため、モビルスーツ技術ぎじゅつ最高さいこうレベルにたっしている。
目次もくじ [表示ひょうじ]
  • 概要がいよう
  • 2 ストーリー
  • 登場とうじょう人物じんぶつ
  • 3.1 メインキャラ
  • 3.2 リガ・ミリティア
  • 3.3 シュラクたい
  • 3.4 地球ちきゅう連邦れんぽうぐん
  • 3.5 ザンスカール帝国ていこく
  • 3.6 その
  • 登場とうじょうメカニック
  • 作中さくちゅう用語ようご
  • 音楽おんがく関連かんれん
  • 6.1 オープニングテーマ
  • 6.2 エンディングテーマ
  • 6.3 げきちゅう挿入歌そうにゅうか
  • 6.4 『千住せんじゅあきら 交響こうきょう組曲くみきょくだいばん “THOUSAND NESTS”(機動きどう戦士せんしVガンダムより)』
  • 7 ナレーション
  • かくはなしリスト
  • 関連かんれん作品さくひん
  • 9.1 漫画まんがばん
  • 9.2 それ以外いがい有名ゆうめい漫画まんが作品さくひん
  • 9.3 ウエダハジメ作品さくひん
  • 9.4 TVゲーム
  • 10 関連かんれん書籍しょせき関連かんれん記事きじとう
  • 11 余談よだん
  • 11.1 富野とみのゆかりゆう
  • 11.2 声優せいゆう
  • 11.3 放映ほうえいはなしすう順序じゅんじょかんするはなし
  • 11.4 放送ほうそうきょく
  • 11.5 スポンサー
  • 11.6 あん秀明ひであき
  • 12 関連かんれんイラスト
  • 13 関連かんれん動画どうが
  • 13.1 アイキャッチ
  • 14 関連かんれん項目こうもく
  • 15 外部がいぶリンク
  • 伝説でんせつしろきモビルスーツがいまよみがえる!

    概要がいよう

    機動きどう戦士せんしVガンダム』は、1993ねん4がつ2にちから1994ねん3がつ25にちまでANNけいぜん51放送ほうそうされた。

    おも略称りゃくしょうは『Vガンダム』『Vガン』『VG』など。

    これまでガンダムシリーズのTVアニメは名古屋なごやテレビによる制作せいさくだったが、これより『機動きどうしん世紀せいきガンダムX』までテレビ朝日てれびあさひ制作せいさくとなる。


    STAND UP!!!


    アムロシャア行方ゆくえ不明ふめいになってから60ねん宇宙うちゅう世紀せいき0153ねん舞台ぶたい地球ちきゅう連邦れんぽうぐん衰退すいたいしたすきをついてコロニーサイド2に勃興ぼっこうしたザンスカール帝国ていこくと、抵抗ていこうすべくがったレジスタンス組織そしきリガ・ミリティアとのたたかいをえがいている。宇宙うちゅう世紀せいき舞台ぶたいにした映像えいぞう作品さくひん宇宙うちゅう世紀せいき正史せいし)としては、ほんさくげきちゅう時間じかんにおいて最後さいご年代ねんだいたり、歴代れきだいかずある『ガンダムシリーズ』のなかでもとく重苦おもくるしく陰鬱いんうつ雰囲気ふんいき作品さくひんとなっている。


    もともと「テレビアニメの原点げんてんもどった、たのしいロボットアニメ」目指めざして製作せいさくされており、主人公しゅじんこう年齢ねんれいもシリーズ最年少さいねんしょうの13さい大幅おおはばげられた。

    主人公しゅじんこう ウッソ・エヴィン幼馴染おさななじみシャクティ・カリンあこがれの女性じょせいであるカテジナ・ルースまもためにガンダムにてきかすというストーリーと、子供こどもたちが真似まねえがくことができるデザインのVガンダムなど子供こども意識いしきした製作せいさくもなされていた。

    これらについては番組ばんぐみ放送ほうそう開始かいしまえから積極せっきょくてきかくメディアでアピールされており、バンダイ刊行かんこうの『模型もけい情報じょうほう』1993ねん3がつごうでは、当時とうじ編集へんしゅう委員いいんだった川口かわぐち克己かつみ編集へんしゅう後記こうき以下いかのように記述きじゅつしている。


    視聴しちょうしゃにとってわかりやすい設定せってい世界せかいかんによるストーリー展開てんかい、またSDガンダムそだった年代ねんだいにもアピールするため、主人公しゅじんこう年齢ねんれい設定せっていをガンダムシリーズでは最年少さいねんしょうの13さいとしている。」

    サンライズ植田うえだえきろうプロデューサーによれば『未来みらい少年しょうねんコナンのような少年しょうねんぞうをガンダム世界せかい導入どうにゅうしたい』という。」


    しかし、番組ばんぐみのメインスポンサーであるバンダイ意向いこう不満ふまんしめした原作げんさくしゃおよそう監督かんとくである富野とみのゆかりゆうによる、玩具おもちゃ会社かいしゃ商業しょうぎょう主義しゅぎたいする皮肉ひにくまじりのバイク戦艦せんかん登場とうじょうスポンサーがわ最高さいこう権力けんりょくしゃだった村上むらかみ克司かつしおおいによろこんだらしい)、げきちゅう戦略せんりゃく兵器へいきもろに放送ほうそうギリギリな形状けいじょう映像えいぞう作品さくひんにおいて宇宙うちゅう世紀せいき最後さいごかざるモビルアーマー戦闘せんとうシーンすらなくばくてき味方みかたわず、登場とうじょう人物じんぶつ徹底的てっていてき虐殺ぎゃくさつしていく富野とみの演出えんしゅつ炸裂さくれつした所謂いわゆるくろ富野とみの作品さくひんとなっている。


    これを金曜日きんようび夕方ゆうがた17子供こども番組ばんぐみとして放送ほうそうしていた大変たいへん素晴すばらしい時代じだいである。


    また、このような残虐ざんぎゃく設定せってい背景はいけいには当時とうじ苛烈かれつきわめていた現実げんじつユーゴスラビア連邦れんぽう人民じんみん共和きょうわこく連邦れんぽう共和きょうわこく崩壊ほうかいつながった内部ないぶ紛争ふんそううらテーマにしていた(というより当時とうじ時代じだい背景はいけいけて「おのずとそうなった」とのこと)ためで、実際じっさい現地げんちロケもおこなわれている。

    現在げんざい、ガンダムシリーズが5わくになってからも、ショッキング展開てんかいがあるたびに、SNSのトレンドに『機動きどう戦士せんしVガンダム』が浮上ふじょうするほど古参こさんのガンダムファンのあいだでは「Vガンダム=うつという印象いんしょうつよい。最新さいしんさくいたっては30ねんっているのだからその根深ねぶかさはなおのことである。

    なかでもミューラ・ミゲル最期さいごのシーン視聴しちょうしゃ大半たいはんトラウマけたことでられ、ほんさく製作せいさくとおして重度じゅうどうつびょうおちいった富野とみの監督かんとくは、1998ねんの『ブレンパワード』までTVアニメ監督かんとくぎょう休止きゅうしする状態じょうたいにまでいやられた。


    そういった経緯けいい制作せいさく背景はいけいもあり、富野とみの監督かんとく自身じしんとう作品さくひんには消極しょうきょくてき態度たいどせている。

    何故なぜ機動きどう戦士せんしVガンダム』と作品さくひんてはいけないのか?」という質問しつもんたいうつになるからです」う、なにかと難解なんかいでひねくれた発言はつげん目立めだ富野とみの監督かんとくとはおもえないほどめずらしく率直そっちょくぎる回答かいとうたほど。

    2004ねんほんさくがDVD-BOXされたさいに、商品しょうひんどうこりされたブックレットでのスタッフインタビュー記事きじにおいて富野とみの監督かんとくは、「このDVDは、られたものではないのでってはいけません!!」という警告けいこくのコメントを(わなければめないのに)せている。

    なお、これはどう文中ぶんちゅうにおいて本当ほんとうにそういうポスターをしてみると、きっとこのDVDはきっとすごれるでしょう。」めくくられている。

    その11ねんの2015ねんほんさくはBlu-rayもされ、上下じょうげ2BOXの形態けいたい発売はつばいされるさいおこなわれたスタッフインタビューの収録しゅうろくにおいても富野とみの監督かんとくなにがダメなのかさがしてください。」し、「この作品さくひんぜん否定ひていしたいとおもっているものです。このような結果けっかになったのは、すべ監督かんとく責任せきにんです。なにかの間違まちがいでこのBlu-rayでほうは『機動きどう戦士せんしVガンダム』のなにがダメなのかをさがしてみてください。そこからけるひとがひとりでもいらっしゃればBlu-rayとしてした意味いみがあるとおもっています。」と、この作品さくひんわるいところをつけてこそ意味いみがある趣旨しゅしのコメントをのこしている。


    しかし、上記じょうきげたよう富野とみの監督かんとくによるきびしい自己じこ批判ひはんとは裏腹うらはらに、アニメーション作品さくひんとしてのストーリーの出来できけっしてひくくはなく、よう所要しょようしょ陰鬱いんうつ描写びょうしゃがあるものとしてってれば、かなりった内容ないようたのしめる。

    とく最終さいしゅうばんだい50えがかれたリーンホースJr.特攻とっこうのシーンはガンダム史上しじょう屈指くっしめいシーンのひとつとしてげられており、しばしばかたぐさとなる。

    また、戦闘せんとうシーン、メカアクションにかんしてもΖぜーたぎゃくシャアの時代じだいまで多用たようされつづけたファンネルによる遠隔えんかく射撃しゃげき描写びょうしゃて、モビルスーツ同士どうし派手はで格闘かくとうせん射撃しゃげきせんのみならず、地形ちけいかした戦術せんじゅつくわえて機体きたい分離ぶんり変形へんけい機構きこうかしたトリッキーな戦術せんじゅつやパーツアタック、そしてひかりつばさなどのじょうのギミックや特徴とくちょう最大限さいだいげんかした斬新ざんしん変幻へんげん自在じざい戦法せんぽうなど、ロボットアニメとして視聴しちょうしゃきさせないよう最大限さいだいげん工夫くふうらされており、シリーズのなかでもたかいクオリティをほこっている。

    また、前述ぜんじゅつとおモビルスーツ武装ぶそうとしてファンネルの存在そんざいこそくなったが、オールレンジ攻撃こうげきそのものはゲンガオゾのバックユニットとうられるようにファンネルとはちがった様々さまざまかたち表現ひょうげんされている。


    なにかとうつ要素ようそ強調きょうちょうされがちなアニメ作品さくひんではあるが、げきちゅう経過けいか時間じかんヶ月かげつはんみじかいのもあって、LM・ザンスカールあいだで「長期ちょうきてき裏切うらぎり」や「善悪ぜんあく逆転ぎゃくてん」が発生はっせいするのはカテジナぐらいでしかなく、シリーズで顕著けんちょだった複数ふくすう裏切うらぎりや対立たいりつかさなってストーリー展開てんかい複雑ふくざつといった要素ようそはないので、宇宙うちゅう世紀せいきでもとく戦争せんそうながれがかりやすい作品さくひんという利点りてんもある。

    そのの「裏切うらぎ描写びょうしゃ」はあったとしてもはなし影響えいきょうおよぼさないよう「そく戦死せんし」というかたち退場たいじょうさせられるため、全編ぜんぺんとおしてほぼリガ・ミリティアの人員じんいんはリガ・ミリティア、ザンスカールの人員じんいんはザンスカールのままで一貫いっかんしている。

    富野とみの監督かんとく最終さいしゅうばなしまでうつびょうわずらいながらも監督かんとくした作品さくひんではあるが、これでもスポンサーが要求ようきゅうしていた「視聴しちょうしゃ子供こどもたちにもかりやすい勢力せいりょくとシナリオ構成こうせい」という課題かだいはしっかりクリアしていたりする。


    なお、近年きんねんではロシアウクライナ紛争ふんそうはしはっした激動げきどう世界せかい情勢じょうせい影響えいきょうによって富野とみの監督かんとくかんがかた多少たしょう軟化なんかしたようで、『グレートメカニックG 2023 SUMMER』機動きどう戦士せんしVガンダム30周年しゅうねん特集とくしゅう」としておこなわれたインタビューでは以下いかのように総括そうかつしている。


    富野とみの監督かんとく「1ばんびっくりしたのは『タイヤきの戦艦せんかんなんか、したってしょうがねぇじゃねえか』とおもっていたのが、どうも作品さくひんのなかではそうじゃなかったということ。ぼくはガンダムはリアルロボットだってしんじていた部分ぶぶんがあったからタイヤ戦艦せんかんはゆるしがたいものがあったんです。」

    「でも、しょせん巨大きょだいロボットものでアニメなんだからこれでいいと。たしかに見返みかえしてみると、ちゃんとるべくしてるように手順てじゅんまれていて、それほどひどくなかった。むしろ、それにからめてのキャラクターろんまえたときギロチンしたときのような感覚かんかくがありました。」

    「ギロチンにしても、はじめはいやだったけど、ファラのキャラクターを最後さいごまでっていったことをかんがえると、どちらも意外いがいわるくなかったらしい。『富野とみのくんんでいたけど、頑張がんばっていたんだね』というのはわかりました。」


    編集へんしゅうしゃ本当ほんとう見返みかえしてみると見事みごとに『機動きどう戦士せんしΖぜーたガンダム』から『Vガンダム』を経過けいかして『G-レコ』につながっていることがわかります。」


    富野とみの監督かんとく「『G-レコ』はここからはじまっているとわかったという意味いみでは【『Vガンダム』をつくったのは間違まちがいではなかった】とおもえます。自分じぶん体感たいかん知識ちしき…とまではわないけど情報じょうほうりょうみたいなものは確実かくじつがれていますから。単純たんじゅんなロボットものじゃないということは、はっきりとえるとおもいます。」

    「また、今回こんかいプーチン戦争せんそうがあったおかげで、むしろ『Vガンダム』は『機動きどう戦士せんしガンダム』よりも、リアルなものがあったとかんじられました。たしかに手際てぎわのいい作品さくひんではない部分ぶぶんもあるんだけど、きらいでないひともいるというのがわかったのはよかったです。」


    このように、富野とみの監督かんとくほんさくなおしたうえで作品さくひんとしての価値かちみとめるむね発言はつげんをしており、インタビューの最後さいご担当たんとうしゃうながされてシャクティ調しらべみなさんちゃんとてください!』冗談じょうだんじりにめている。


    カサレリア


    ストーリー

    地球ちきゅう汚染おせんさせてしまった人類じんるいが、宇宙うちゅう移民いみんをして、それに充分じゅうぶんなじむ時代じだいとなっていた。

    しかし人類じんるいは、この宇宙うちゅうでも地球ちきゅうじょうおなじように戦争せんそう歴史れきしかえしていた。

    それは、みずからのおろかさをなおして、あたらしい環境かんきょう適応てきおうしようとするひと本能ほんのうがさせていることなのだろう。

    こんな人類じんるいでも、宇宙うちゅうらすことができるとしんじなければ、ひと歴史れきしあまりにもかなしい。

    だい冒頭ぼうとうナレーションより。)



    ──宇宙うちゅう世紀せいき0153ねん、サイド2のほぼ全域ぜんいき支配しはいするザンスカール帝国ていこくは、ながきにわたる地球ちきゅうけん統治とうちすえ形骸けいがい腐敗ふはいした地球ちきゅう連邦れんぽう政府せいふたい独立どくりつ宣言せんげん宇宙うちゅうにおけるあらたな秩序ちつじょづくりのした地球ちきゅうへの武力ぶりょく侵攻しんこう開始かいしする。

    それはウッソ・エヴィンシャクティ・カリン東欧とうおう不法ふほう居住きょじゅうポイント・カサレリアもまた例外れいがいではなく、ザンスカールとそれに対抗たいこうするレジスタンス組織そしきリガ・ミリティア戦闘せんとう遭遇そうぐうしたウッソたちは、運命うんめいみちびかれるがごとくたたかいにまれてく。


    周囲しゅうい人々ひとびとまもりたい一心いっしんヴィクトリーガンダムのパイロットとなったウッソは、戦争せんそう不条理ふじょうり現実げんじつなか様々さまざま経験けいけんかさねてくのだった…。(TVアニメ公式こうしきサイトより。)


    登場とうじょう人物じんぶつ

    メインキャラ


    リガ・ミリティア


    シュラクたい


    地球ちきゅう連邦れんぽうぐん


    ザンスカール帝国ていこく


    その


    登場とうじょうメカニック


    ※1:アレキサンドリアきゅう

    ※2:スペースアークきゅう

    ※3:ラー・カイラムきゅう

    ※4:漫画まんがばん


    作中さくちゅう用語ようご

    • ガチとう

    宇宙うちゅう世紀せいき146ねんにフォンセ・カガチが発足ほっそくした政党せいとう

    とう擁立ようりつした独自どくじ宗教しゅうきょうである『マリア主義しゅぎ』と、腐敗ふはいした権力けんりょくしゃギロチン粛清しゅくせいするはん体制たいせい思想しそうおもかんがえとし、地球ちきゅう連邦れんぽう蹴落けおとしザンスカール帝国ていこくとして独立どくりつ成功せいこうした。

    帝国ていこくないでもたか支持しじりつ維持いじしているが、その実態じったいはマリアのカリスマせいせられ盲目的もうもくてきにマリア主義しゅぎ賛同さんどうするもの、ギロチンという腐敗ふはいした地球ちきゅう連邦れんぽう政府せいふ官僚かんりょうへの粛清しゅくせい英雄えいゆうするものたち構成こうせいされている。

    よっておおくはマリア主義しゅぎを「けられている」ことはん体制たいせいがわ莫大ばくだいとみ名声めいせいたことで「あらたな体制たいせいんでいる」事実じじつ自覚じかくがない。

    帝国ていこく組織そしきした軍隊ぐんたいである『ベスパ』が地球ちきゅう侵略しんりゃく開始かいししていた本編ほんぺん開始かいし時点じてんではすでにラゲーンでギロチンを使つかった処刑しょけいおこなわれており、オデロ、ウォレン、スージィはその光景こうけいたりにしてしまっている。


    • 特別とくべつ居住きょじゅう

    地球ちきゅうじょう地球ちきゅう連邦れんぽうぐんによりアースノイドの居住きょじゅう認可にんかされた場所ばしょ

    カテジナがんでいたウーイッグやラゲーンが特別とくべつ居住きょじゅう該当がいとうし、ウッソがんでいたカサレリアは自然しぜん環境かんきょう保護ほごのため本来ほんらい居住きょじゅうみとめられておらず不法ふほう居住きょじゅうあつかいとなる。

    しかし、ザンスカール帝国ていこく地上ちじょうようモビルスーツであるゾロとビームローターの開発かいはつ成功せいこうしたことですでにベスパによる占拠せんきょはじまっており、本編ほんぺん序盤じょばんあいだもなくしてウーイッグは野原のはらとなった。

    ちなみに、のちにウッソはムバラク・スターンはたらきかけにより地球ちきゅう連邦れんぽう政府せいふから正式せいしきにカサレリア居住きょじゅうみとめられている。


    • Vプロジェクト

    リガ・ミリティア独自どくじげたさい新鋭しんえいMS開発かいはつ計画けいかく

    たたかいにではない地球ちきゅう連邦れんぽうぐんちからあてにせず、LMないもとメカニックじん集結しゅうけつして、ベスパのMSに対抗たいこうできるさい新鋭しんえい独自どくじ開発かいはつしたもの。

    上述じょうじゅつどお正規せいきぐんちからりてないため、ベスパのものとくらべジェネレーター出力しゅつりょくではけていたり、種類しゅるいふたつ(およかくマイナーチェンジモデル)しかないなどの難点なんてんもあったが、それでも当時とうじ連邦れんぽう最新さいしんくらべれば戦闘せんとうりょく大幅おおはばがっている。

    レジスタンスらしくかく武装ぶそう内部ないぶ構造こうぞう共通きょうつう規格きかくされ、ジェネレータから武装ぶそう兵器へいき直接ちょくせつエネルギー供給きょうきゅうおこなえるハードポイントを各所かくしょもうけたことでいかなる形態けいたいでも攻撃こうげき可能かのうになっているなどたか拡張かくちょうせいあわっている。


    いちねん戦争せんそうとおむかしとなったことによるアースノイドとスペースノイド各々おのおの価値かちかん変化へんか地球ちきゅう連邦れんぽう政府せいふ腐敗ふはいにより勃発ぼっぱつしている戦争せんそう

    ガンダムシリーズ宇宙うちゅう戦国せんごく時代じだいという言葉ことば最初さいしょてきたのはほん作品さくひんからで、そこから逆算ぎゃくさんして『機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム』シリーズを筆頭ひっとうに、ほん作品さくひんとき系列けいれつである宇宙うちゅう世紀せいき153ねん前後ぜんこう発生はっせいした地球ちきゅうけん木星もくせいけんでの内乱ないらんえがいた宇宙うちゅう世紀せいきガンダムシリーズのメディアミックス作品さくひんつづけに発表はっぴょうされることとなった。


    15メートルきゅう小型こがたされた所謂いわゆるだいモビルスーツ』がかかえる問題もんだい

    このMSぐんサナリィ開発かいはつした新型しんがたミノフスキー・イヨネスコがたねつかく反応はんのう過去かこのジェネレーターより小型こがたこう出力しゅつりょくという画期的かっきてきなものだったが、同時どうじにジェネレーターにビームが直撃ちょくげきするとかく爆発ばくはつしょうじてしまう

    MSのかく爆発ばくはつについては『機動きどう戦士せんしガンダムF91』のころから描写びょうしゃされていたが、この要素ようそほんさく物語ものがたり序盤じょばんから深刻しんこく問題もんだいとしてかたられ、英才えいさい教育きょういくけていたとは民間みんかんじんだったウッソも熟知じゅくちしており、りょうぐんとも機体きたい四肢ししねらった銃撃じゅうげきやコックピットブロックをピンポイントでねらった接近せっきんせんなどにたよらざるをなくなっている。


    • ハイランド

    静止せいし軌道きどうじょう位置いちするちゅういきにある太陽たいよう電池でんち衛星えいせい太陽光たいようこう発電はつでん衛星えいせい)。

    げきちゅうねんまえまでは、発電はつでんした電力でんりょくをマイクロ・ウェーブに変換へんかんして地球ちきゅうけて送電そうでんしていた。

    ザンスカール帝国ていこく開発かいはつしたカイラスギリーの電力でんりょく確保かくほのため、マサリクとクランスキーとイエリネスさん家族かぞくにより構成こうせいされるハイランド住人じゅうにん親達おやたち子供こどもたちをザンスカールぐんにより人質ひとじちられていた。

    リガ・ミリティアにより救出きゅうしゅつされたのちさん家族かぞく全員ぜんいん停戦ていせん協定きょうていまで、マサリク兄弟きょうだいとクランスキー姉妹しまいはエンジェル・ハイロゥでの最終さいしゅう決戦けっせんまでリーンホースJr.部隊ぶたいホワイトアーク乗船じょうせんして協力きょうりょくし、ソフィアとブラスタのおさなあねおとうとかかえるイエリネス停戦ていせん協定きょうていふたた宇宙うちゅうにはがらずに一家いっか全員ぜんいんでカサレリアにのこった。

    太陽たいよう電池でんち衛星えいせいたんなる発電はつでんスポットとしてだけではなく、マイクロ・ウェーブをザンスカール艦隊かんたい局所きょくしょてき集中しゅうちゅう放出ほうしゅつさせて下痢げりひとし体調たいちょう不良ふりょう誘発ゆうはつさせたり、逆光ぎゃっこうによる目眩めまいましといった戦術せんじゅつ兵器へいきとしても活躍かつやくしている。


    サイド2に併設へいせつされたザンスカール帝国ていこく敷地しきちない国家こっかだが、独自どくじはんザンスカール活動かつどうおこなっている。

    金銭きんせんめんでは逼迫ひっぱくしているようで宇宙うちゅう世紀せいき150年代ねんだいには最早もはやまわりはかたおくれのヘビーガン主力しゅりょく兵器へいきで、補給ほきゅうたリガ・ミリティアからもリーンホースJr.ごと保有ほゆう兵器へいきを掻っさらおうとしていた。

    また、Vガンダムにたいして平気へいきでビームを発砲はっぽうしていたあたり、パイロットはだいモビルスーツの概念がいねんすららないらしく、住人じゅうにん浮世うきよばなれしている様子ようすもある。

    しかし粛清しゅくせいしとするザンスカール帝国ていこくがわなにもしないはずもなく、あたらしく開発かいはつしたタイヤがたサブフライトシステムであるアインラッド専用せんようモビルスーツのゲドラフ試運転しうんてんねた最初さいしょ標的ひょうてきにされてしまった。


    • セント・ジョセフ

    月面げつめんにある大都市だいとし

    コロニーの人口じんこう都市としふくめて『世界せかい名作めいさく劇場げきじょう』みたいなヨーロッパの街並まちなみをしたクラシックな景色けしきばかりがうつほんさくもっと都会とかいらしい場所ばしょ

    リガ・ミリティアの秘密ひみつ工場こうじょうがあるが、同時どうじにザンスカール帝国ていこく秘密ひみつ警察けいさつもおり、ウッソの母親ははおやミューラ・ミゲル指名しめい手配てはいされていた。


    • アンダーフック

    やくまんにん地球ちきゅう人工じんこう海洋かいよう都市とし

    表向おもてむきはリガ・ミリティアに協力きょうりょくてき態度たいどせているが、その正体しょうたいはその上層じょうそう大半たいはんがマリア主義しゅぎ狂信きょうしんしゃというほぼザンスカールのスパイであふれかえってるような場所ばしょ

    皮肉ひにくにもカテジナをったウッソによって早期そうき正体しょうたいがバレてしまい、マリア主義しゅぎしゃだけが潜水せんすいかん避難ひなんし、LM討伐とうばつのために投入とうにゅうされた新型しんがたモビルアーマー・ドッゴーラ差別さべつ攻撃こうげきによって崩壊ほうかい末路まつろ辿たどった。

    避難ひなんしたマリア主義しゅぎしゃたちのち宇宙うちゅうへとおくられて、ザンスカール帝国ていこく最終さいしゅう兵器へいきであるエンジェル・ハイロゥ稼働かどうさせるサイキッカーとして利用りようされた。


    • 地球ちきゅうクリーン作戦さくせん

    ザンスカール帝国ていこく提唱ていしょうした地球ちきゅう浄化じょうかさせる作戦さくせん

    しかし「浄化じょうか」とはばかりの、実態じったいたか剛性ごうせいったタイヤがた兵器へいきぐん使つかって建築けんちくぶつ地球人ちきゅうじんつぶし、物理ぶつりてきにクリーン(たいら)にするという人道的じんどうてきかつ極悪ごくあく非道ひどう作戦さくせん

    この作戦さくせんには発案はつあんしゃとされるドゥカー・イク地球ちきゅうをバイクりの楽園らくえんにする(=バイクが自由じゆうはしまわれる平地ひらちやす)」という個人こじんてき野望やぼうふくまれている。

    ベスパでバイク戦艦せんかんアドラステア本格ほんかく運用うんようアインラッド量産りょうさん態勢たいせい完了かんりょうすると、クロノクルが艦隊かんたい司令しれい就任しゅうにんしたモトラッド艦隊かんたいによって執行しっこう開始かいしされた。

    だが、この作戦さくせんすら地球ちきゅう連邦れんぽうぐんとの停戦ていせん協定きょうていむす口実こうじつづくりのためミスリードぎなかったことを発案はつあんしゃのドゥカーさえもらず、しん地球ちきゅうクリーン作戦さくせん停戦ていせんうら別途べっとおこなわれようとしていた…。


    音楽おんがく関連かんれん


    以下いか楽曲がっきょくすべキングレコードより発売はつばいサウンドトラック機動きどう戦士せんしVガンダム SCORE Ⅰ~Ⅲ』に収録しゅうろくされている。


    オープニングテーマ



    • 『DON'T STOP! CARRY ON!』(32~51
      • 作詞さくし西脇にしわきゆい
      • 作曲さっきょく小泉こいずみ誠司せいじ
      • 編曲へんきょく福田ふくだ裕彦ひろひこ
      • うた:RD

    エンディングテーマ


    • もう一度いちどTENDERNESS』(32~51
      • 作詞さくし浜口はまぐちつかさ
      • 作曲さっきょく安宅あたか美春みはる
      • 編曲へんきょく葉山はやまたけし
      • うた:KIX-S

    げきちゅう挿入歌そうにゅうか

    • 『ひなげしのたびのむこうに』(だい31だい38だい39だい42だい45だい50
      • 作詞さくしおぎ
      • 作曲さっきょく編曲へんきょく千住せんじゅあきら
      • うた小峰こみね公子きみこ(karak)、黒田くろだ由美ゆみ
      • げきちゅうでシャクティが頻繁ひんぱんうた子守こもりうた

    • 『いつかまたまれたときのために』(だい30だい32
      • 作詞さくし小峰こみね公子きみこおぎ
      • 作曲さっきょく保刈ほかり久明ひさあき
      • 編曲へんきょくうた:karak
      • ウッソがミューラにみずからの戦歴せんれきかたるシーンと、オリファーの葬儀そうぎのシーンで使用しよう

    • まれてくるものへ』(げきちゅう使用しようきょく
      • 作詞さくしおぎ
      • 作曲さっきょく編曲へんきょく千住せんじゅあきら
      • うた:ACEILUX
      • ボーカル楽曲がっきょくとしては挿入歌そうにゅうかとして使つかわれていないが、きょく一部いちぶがBGMとしてげきちゅう使つかわれた可能かのうせいはある。

    • いくつものあいをかさねて』(だい50だい51
      • 作詞さくしおぎ
      • 作曲さっきょく編曲へんきょくうた岩崎いわさきもと
      • リーンホースJr.特攻とっこうシーンと最終さいしゅうかいラストシーンで使用しよう

    千住せんじゅあきら 交響こうきょう組曲くみきょくだいばん “THOUSAND NESTS”(機動きどう戦士せんしVガンダムより)』

    • 演奏えんそう:ポーランド放送ほうそう管弦楽かんげんがくだん
    • 指揮しき:アンソニー・イングリス
    • 作曲さっきょく編曲へんきょく組曲くみきょく千住せんじゅあきら
      • 交響こうきょう組曲くみきょくだいばん ”THOUSAND NESTS” Ⅰ~Ⅸ』の9きょく収録しゅうろくしたCDアルバム。
      • 千住せんじゅはこのアルバムを自身じしん代表だいひょうさくとしてかたっている。
      • 機動きどう戦士せんしVガンダム』のげきちゅう音楽おんがく当時とうじのTVアニメ作品さくひんとしてはめずらしいフルオーケストラでの収録しゅうろく起用きようしており、アニメーション制作せいさくかかわったスタッフはもちろん、自分じぶんのアニメ作品さくひん音楽おんがく担当たんとうした作曲さっきょくめることもほとんどない富野とみの監督かんとくは、きょく収録しゅうろく風景ふうけい見学けんがくってしあわせだ」かんじたという。
      • 千住せんじゅ「Vガンダムを担当たんとうするにたって、自分じぶんのもつしをすべてるつもりでのぞんだ」かたっている。
      • 機動きどう戦士せんしVガンダム』のサウンドトラックは『SCORE Ⅰ~Ⅲ』が発売はつばいされているが、上記じょうきとお富野とみの監督かんとく千住せんじゅ音楽おんがく感銘かんめいけていたことがあり、『SCORE Ⅱ』と『SCORE Ⅲ』収録しゅうろくきょくのタイトルは富野とみの監督かんとくみずからが名付なづけている。
      • れいはるなつ祭典さいてんを」、「スカートのすそゆかれましょう」、「錯覚さっかくする予兆よちょう(または同性愛どうせいあい)」、「血糊ちのりのついた包帯ほうたいのまま進軍しんぐんしろという」
      • このため、『Gジェネレーションシリーズ』などでBGM一覧いちらんると、ほんさくのBGMタイトルが
      • 千住せんじゅのち脚本きゃくほん野島のじましん企画きかくした『人間にんげん失格しっかく』や『未成年みせいねん』といったTBS金曜きんようドラマシリーズや、日本にほんテレビ制作せいさく安達あだち祐実ゆみ主演しゅえん人気にんきドラマ『いえなきとう民放みんぽうドラマで数多すうたげきちゅう音楽おんがく担当たんとうし、NHK大河たいがドラマでは『風林火山ふうりんかざん』のげきちゅう音楽おんがく手掛てがけている。

    ナレーション

    本編ほんぺん中田なかた譲治じょうじ

    サブタイトルコール:阪口さかぐち大助だいすけ

    次回じかい予告よこく黒田くろだ由美ゆみ


    かくはなしリスト

    はなしすうサブタイトル退場たいじょうしゃ(斜線しゃせん明確めいかく死亡しぼう描写びょうしゃのあるもの)
    だい1しろいモビルスーツボイスン
    だい2マシンとった
    だい3ウッソのたたかカルルマンのはは、クリス・ロイド、テングラシー・ルース、リー・ロン
    だい4たたかいはだれのためにジム・スティフ、ライオール・サバト
    だい5ゴッゾーラの反撃はんげきガリー・タン
    だい6戦士せんしのかがやきバクー・チー、ディ・トランプ、ワタリー・ギラ
    だい7ギロチンのおとオイ・ニュング
    だい8激闘げきとう波状はじょう攻撃こうげきキーラ
    だい9旅立たびだ
    だい10鮮烈せんれつ!シュラクたいゲトル・デプレ
    だい11シュラクたい防壁ぼうへきヘレン・ジャクソン
    だい12ギロチンを粉砕ふんさいせよロブ・オレスケス
    だい13ジブラルタル空域くういきマヘリア・メリル
    だい14ジブラルタル攻防こうぼうケイト・ブッシュ、メッチェ・ルーベンス、クワン・リー
    だい15スペースダスト
    だい16リーンホース浮上ふじょう
    だい17帝国ていこく女王じょおう
    だい18宇宙うちゅう艦隊かんたいせん
    だい19シャクティをさが
    だい20決戦けっせん前夜ぜんや
    だい21戦略せんりゃく衛星えいせいはた
    だい22宇宙うちゅうとらゴッドワルド・ハイン
    だい23ザンスカール潜入せんにゅう
    だい24首都しゅと攻防こうぼう
    だい25敵艦てきかんてき
    だい26マリアとウッソペギー・リー
    だい27宇宙うちゅうはし閃光せんこうジュンコ・ジェンコ
    だい28だい脱走だっそう
    だい29あたらしいスーツV2アジス・バギ
    だい30ははのガンダム
    だい31モトラッド発進はっしんオリファー・イノエ
    だい32ドッゴーラげきすすむブロッホ
    だい33うみ人々ひとびと
    だい34巨大きょだいローラー作戦さくせんミズホ・ミネガン、メルクリン
    だい35ははかシャクティかアドラステアの艦内かんない洗濯せんたくをしていた少女しょうじょへい
    だい36はは大地だいちにかえれミューラ・ミゲル、ゴズ・バール
    だい37逆襲ぎゃくしゅうツインラッドシシリー・フィツィーネ
    だい38北海ほっかいほのおにそめてドゥカー・イク、レンダ・デ・パロマ
    だい39ひかりつばさうたマチス・ワーカー
    だい40ちょう高空こうくう攻撃こうげきした
    だい41ちちのつくった戦場せんじょう
    だい42鮮血せんけつひかりうずルペ・シノ、アルベオ・ピピニーデン
    だい43戦場せんじょう彗星すいせいファラキル・タンドン
    だい44あいひかりてにカリンガ・ヴォーゲル、キスハール・バグワット
    だい45幻覚げんかくおどるウッソトッリ・アーエスたい
    だい46タシロ反乱はんらん
    だい47おんなたちの戦場せんじょうファラ・グリフォン
    だい48えるいのち いのちマリア・ピァ・アーモニア、タシロ・ヴァゴ
    だい49天使てんしうえユカ・マイラス、ネネカたい
    だい50にくしみが対決たいけつムバラク・スターン、レオニード・アルモドバル、ロメロ・マラバル、オーティス・アーキンズ、ジン・ジャハナム(影武者かげむしゃ)、ロベルト・ゴメス、フランチェスカ・オハラ、ミリエラ・カタン、コニー・フランシス
    だい51天使てんしたちの昇天しょうてんムッターマ・ズガン、オデロ・ヘンリーク、クロノクル・アシャー、フォンセ・カガチ

    関連かんれん作品さくひん

    漫画まんがばん

    ほんさくにはTVアニメがほん放送ほうそうされていた当時とうじ発表はっぴょうされた、有名ゆうめい種類しゅるいのコミカライズばん存在そんざいする。


    • コミックボンボン連載れんさいのコミカライズばん
      • 講談社こうだんしゃ児童じどう漫画まんが雑誌ざっしコミックボンボン誌上しじょうにおいて1993ねんがつごうから1994ねんがつごうまで連載れんさいされた、岩村いわむら俊哉としや独自どくじ解釈かいしゃくによるコミカライズ作品さくひんである。
      • ファンからは通称つうしょうボンボンばんVガンダムばれてあいされている。
      • 破天荒はてんこう性格せいかくをして、凶悪きょうあく目付めつきの野性やせいあじあふれる笑顔えがおがチャームポイントで、うしがみ逆立さかだてた暴走ぼうそうぞくよう派手はで髪形かみがたをしたウッソ(しかも個人こじんしょうも「オレ」)が登場とうじょうする。
      • 児童じどう漫画まんがとしてアレンジするさいに「シャクティ1にんにヒロインをしぼりたかった」と理由りゆうから漫画まんがげきちゅうにカテジナは存在そんざいしないのだが、それでも中盤ちゅうばんからシャクティが完全かんぜん空気くうきになってしまった事実じじつから単純たんじゅん作者さくしゃ力量りきりょう不足ふそくからカテジナをえがくのが面倒臭めんどうくさかっただけである
      • アニメばんではえがかれることはなかった「『未来みらい少年しょうねんコナン』や『戦闘せんとうメカ ザブングル』のような、未来みらい世界せかい舞台ぶたいにしたあかるい冒険ぼうけん活劇かつげきう、バンダイがわ提示ていじした機動きどう戦士せんしVガンダム』の番組ばんぐみ企画きかく当初とうしょのコンセプトをなぞりながらも、児童じどう漫画まんが作品さくひんとしてとくした描写びょうしゃにより最終さいしゅうてきにはまったちがった印象いんしょうあたえている。


    • いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!
      • 『MS SAGA』や『DYNE』とうバンダイ発行はっこうしていたアンソロジーコミックスけにことぶきつかさ執筆しっぴつしていた『機動きどう戦士せんしVガンダム』を題材だいざいにしたパロディギャグ漫画まんがぜんへんふくめた、ガンダム関連かんれん漫画まんが作品さくひんばかりをまとめた単行本たんこうぼんのタイトルがいけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!である。
      • 単行本たんこうぼんは1994ねんメディアワークスより発売はつばいされており、2012ねんには改訂かいてい新装しんそうばん単行本たんこうぼんことぶきつかさたん編集へんしゅう いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!改題かいだいされてKADOKAWAより発売はつばいされた。
      • メディアワークスきゅう単行本たんこうぼんには1994ねん当時とうじことぶきつかさ当時とうじなんかんがえもなくなぐっただけ」う「自分じぶん漫画まんが作品さくひんかんする裏話うらばなし」と「ガンダム作品さくひんたいするコメント」のページがっていたのだが、関係かんけいしゃ喧嘩けんかっていると誤解ごかいされてもおかしくなかった内容ないようだとKADOKAWA編集へんしゅうしゃから指摘してきされており、やめコメント」だと反省はんせいした本人ほんにん意向いこうにより改訂かいていばん単行本たんこうぼんでは当時とうじのコメントがっていたページは「あとがき」をのこしてすべ削除さくじょされている。
      • また、きゅう単行本たんこうぼん巻末かんまつ収録しゅうろくされていた、あん秀明ひであき鶴巻つるまき和哉かずや筆頭ひっとううたたねひろゆき園田そのだ健一けんいちといった数多すうたちょう豪華ごうかゲストじんが1994ねん当時とうじ寄稿きこうした祝辞しゅくじページは削除さくじょされることもなく、KADOKAWAはんでもそのままである。
      • ちなみに、KADOKAWAはん単行本たんこうぼん削除さくじょされてしまったコメントページのうち、『機動きどう戦士せんしVガンダム』という作品さくひんたいしてかたっていたぺーじでは唯一ゆいいつった『くろおんなひと』がマーベットさんだった。」「もう今更いまさらこの作品さくひんかんしてかたることはなにもない。マーベットさんにはじまりマーベットさんにわったのである。ただそれだけ。」辛辣しんらつひょうしていた。
      • KADOKAWAはん単行本たんこうぼんよう新規しんき収録しゅうろくされた対談たいだんコメントではきゅう単行本たんこうぼんのちにVガンダムをなんかんかえしてるんですが、当時とうじわからなかったあじ徐々じょじょえてくるわけですよ。なのにその作品さくひんさに気付きつけなかった鈍感どんかんころ自分じぶん言葉ことばしかきゅう単行本たんこうぼんには記録きろくされていない。」ことぶきつかさ過去かこ自分じぶん発言はつげんをかなり後悔こうかいしていた。
      • 基本きほんてきにアニメ本編ほんぺん台詞せりふやストーリーをそれなりになぞってパロディ漫画まんがしてはいるが、当時とうじことぶきつかさはファースト原理げんり主義しゅぎしゃ「『0083でもギリOK』とか生意気なまいきってたころだったので『1stガンダム』から70ねん時代じだい設定せっていの『機動きどう戦士せんしVガンダム』にたいしてはまった興味きょうみてず「ストーリーぶつからげたくてギャグ漫画まんがにしたけど、それまでギャグ漫画まんがえがいたことがく、結局けっきょくやりかたからずにブラックにいじくるしかなかった」述懐じゅっかいしている。
      • しかも漫画まんが執筆しっぴつちゅうには度重たびかさなりバンダイサンライズがわからキャラクターの台詞せりふチェックがはいり、なん漫画まんがちゅう過激かげき台詞せりふ訂正ていせいもとめられてはバンダイ担当たんとうしゃと「表現ひょうげん自由じゆう」にかんしてめており、最早もはややる欠片かけらすらもなくなった後半こうはんげやりで暴力ぼうりょくてき描写びょうしゃ目立めだようになり、大半たいはんのキャラクターがアニメとはかけはなれた破天荒はてんこう残虐ざんぎゃく性格せいかくをしている内容ないようとなった。
      • ことぶきつかさ現在げんざいでこそガンダムのアニメ作品さくひんにキャラクターデザインやそう作画さくが監督かんとくとしておおきくかかわっているが、これらの若気わかげいたいた当時とうじ漫画まんが作品さくひんやコメントを「そんな人間にんげんがコミックスのあとがきで『今後こんごのガンダム作品さくひんでデザイン参加さんかとかしたいなぁ』とかってる(笑)かっこわらいナメとんのかと(笑)かっこわらい回想かいそう苦笑にがわらいしていた。
      • なお、「カテこう」「これ…かあさんです…」といった『機動きどう戦士せんしVガンダム』関連かんれんでよくかたられるパワーワードはこの漫画まんがから発生はっせいしたものである。
      • 最終さいしゅうばなしシャクティがワッパのオートコンパスだといつわ時限じげんばくだん仕掛しかけてカテジナを爆殺ばくさつしたシーン視聴しちょうしゃの1年間ねんかん鬱憤うっぷんらしてくれた」とファンからは称賛しょうさんされた。

    それ以外いがい有名ゆうめい漫画まんが作品さくひん



    • 機動きどう戦士せんしVガンダム外伝がいでん オデロ・ヘンリークからの手紙てがみ
      • 機動きどう戦士せんしVガンダム』の放送ほうそう30周年しゅうねん記念きねんした外伝がいでん漫画まんがである。2023ねん12月25にち発売はつばいのマンガ雑誌ざっし月刊げっかんガンダムエースKADOKAWA)』2024ねん2がつごうより連載れんさいをスタートした。
      • オデロ・ヘンリークにスポットをてた外伝がいでんで、『機動きどう戦士せんしガンダム ゼロのきゅうザク』とう執筆しっぴつした岡本おかもと一広かずひろ漫画まんが担当たんとうする
      • 機動きどう戦士せんしVガンダム』のげきちゅうエピソードにおけるオデロの心情しんじょう動向どうこうを、オデロ本人ほんにんおよかれかかわったキャラクターの視点してんまじえてげるかたちえがかれる、回顧かいころくてきモノローグ漫画まんが作品さくひんである。

    ウエダハジメ作品さくひん

    物語ものがたりシリーズ』のEDアニメーションとう有名ゆうめいな、イラストレーターけん漫画まんがウエダハジメほんさくだいファンでられており、過去かこに『機動きどう戦士せんしVガンダム関連かんれん同人どうじんえがいたり、ほんさくのDVD-BOXのブックレットにも『Vガンダムのたのしみかた ― how to fun of V GUNDAM』として2ページのイラストエッセイを寄稿きこうしている。


    • 幸福こうふくである『Vガンダムろん
      • ∀ガンダム』の放送ほうそうちゅうである2000ねんがつ徳間書店とくましょてんより発行はっこうされた『ロマンアルバム GaZOスペシャル ガンダムミレニアム』に収載しゅうさいされたえがきおろしイラストエッセイ作品さくひんである。
      • シャクティ・カリン口調くちょう真似まねた、やや過激かげき放送ほうそう禁止きんし用語ようごじりな文章ぶんしょうと、才気さいきあふれたイラストでつづられた、「Vガンダムあいちた内容ないようである。
      • 幸福こうふくである。幸福こうふくであるのです。Vガンダムをでる人々ひとびとよ。じゅう周年しゅうねんということあふかえる、様々さまざまなメディアの総括そうかつ企画きかく。カッコーろしいくちだったりするそれらすべてが、もういちかいすべてが!Vガンダムをシカトこいてくださる現状げんじょうまえにすれば、戸惑とまどうことかもれませんし、きずつきもするでしょう。」
      • 「ハリでらくになるまえの、トミノヨシユキが、おそらくもっとちかかったとき創作そうさくであり、凶暴きょうぼう危険きけんだまであることは、あきらかであります。そこに、MS忌諱ききというかMS忌諱ききといったものも、あいわらずにおい、が、だからこそ、その粗野そや誠実せいじつに、我々われわれは、それこそチ○コいじっているのとおなじくらいやってきたガンプラあそび(どう体裁ていさいつくろおうが連中れんちゅう本質ほんしつはそれでありましょうよ。)よりも、つよこころよられたのですから、これは、幸福こうふくであります。」
      • 「Vガンダムをでる人々ひとびとよ。我々われわれかれた存在そんざいでありましょうが、幸福こうふくであるのです。我々われわれっているのです。オデロ・ヘンリークすこやかであったと。千住せんじゅあきら理性りせい楽曲がっきょくかなでられるならなか展開てんかいする、乗用車じょうようしゃおもわすしんやさしいかたちのビクトリーと、トミノメモへのアンサーを用意よういしなかったような石垣いしがきおもしろメカとの、凄絶せいぜつなバトルを。」
      • 「だから、Vガンダムをでる人々ひとびとよ、カテこうんで整理せいりするしかない人々ひとびとゆるし、Vガンダムという作品さくひんをつくり方々かたがた一部いちぶのぞく)に、感謝かんしゃいのりをささげましょう。」
      • 上記じょうきした文章ぶんしょう全文ぜんぶんではなく一部いちぶ抜粋ばっすいであるが、非常ひじょうにセンスにあふれた文章ぶんしょうであり、『ガンダム20周年しゅうねん当時とうじガンプラ至上しじょう主義しゅぎ物語ものがたりやキャラクターの魅力みりょくかえりみられない状況じょうきょう(これは現在げんざいたいしてわっていない)」痛烈つうれつ皮肉ひにくっており、ページないにギッシリとえがかれたサイケデリックかつ繊細せんさい秀逸しゅういつなイラストとあいまって一度いちどむと脳裏のうりにこびりついてはなれないのである。
      • このぜんページに掲載けいさいされている、「富野とみのガンダム特有とくゆう金髪きんぱつヒロインたち」にまとしぼったイラストエッセイとうがトミノ御大おんたいだい宿業しゅくごう金髪きんぱつさん」の系譜けいふ古参こさんのガンダムファンならば必見ひっけん内容ないようである。
      • これにより『∀ガンダム放送ほうそう終盤しゅうばんの2000ねんがつ時点じてんで、すで富野とみの監督かんとくがファンのあいだ御大おんたいばれていたことがわかる。

    • 宇宙うちゅう世紀せいき小話こばなし バグの
      • 月刊げっかんガンダムエース』2003ねん6がつごう(No.010)に掲載けいさいされた2ページのフルカラー漫画まんが作品さくひん
      • 同人どうじん『バグの』に収録しゅうろくしていたどうタイトル作品さくひんさい構成こうせいしてあらたにえがろしたものである。
      • シャクティ・カリン主役しゅやくであり、『機動きどう戦士せんしガンダムF91』に登場とうじょうした殺人さつじん兵器へいきバグ野生やせいして人々ひとびとらしをおどかしている独自どくじ世界せかいかんえがかれている。

    TVゲーム

    • 機動きどう戦士せんしVガンダム』(スーパーファミコン・12メガビットロムカセット)
      • バンダイより1994ねん3がつ11にち発売はつばいされた、ほんさく原作げんさくとするスーパーファミコンようゲームソフトである。
      • ジャンルはアクションシューティング、開発元かいはつもとはトーセ。かくステージあいだには『ビジュアルストーリー』としょうする大雑把おおざっぱなデモシーンによるストーリー解説かいせつ挿入そうにゅうされる。
      • TVアニメの番組ばんぐみ放送ほうそう終了しゅうりょう直前ちょくぜん発売はつばいされており、アニメばんだい39をモチーフにしたデモシーンからは一気いっき最終さいしゅう決戦けっせんへとなだれむ。
      • アニメ終盤しゅうばん設定せってい提供ていきょうわず、エンジェル・ハイロゥいろアニメとちがへんいろだったり、ザンスカール帝国ていこくがわのMSが極端きょくたんすくなく、リグ・コンティオゴトラタン登場とうじょうせずノーマルタイプのコンティオラスボスになっている。
      • ゲームないでは何故なぜかプレイちゅうのステージすうとステージめい画面がめん一切いっさい表示ひょうじされない。
      • 難易なんい設定せってい変更へんこう可能かのうで、ビームライフルざんだんすうやコンティニューの回数かいすう、クリアのエンディング内容ないよう変化へんかする。
      • ゲームプレイちゅう単調たんちょうでやたらなが戦闘せんとうばかり強要きょうようされ、テンポがわる操作性そうさせいわるくないため爽快そうかいかんとは無縁むえんのゲーム内容ないようである。
      • プレーヤーのVガンダム途中とちゅう宇宙うちゅうステージではVダッシュガンダム)、ステージがすすむと後半こうはんV2ガンダムになる。
      • 移動いどう方法ほうほう歩行ほこう、ダッシュ、飛行ひこうさん形態けいたいがあるが、歩行ほこうはやたらと移動いどうスピードがおそいため、つねにダッシュか飛行ひこうばかり使つかうことになる
      • 通常つうじょう攻撃こうげき頭部とうぶバルカンほうビームライフルがあり、頭部とうぶバルカンほうはアニメげきちゅうでの設定せっていをガン無視むししてたますう制限せいげん。ビームライフルは十字じゅうじキー操作そうさ射撃しゃげき方向ほうこうさん方向ほうこうえることもでき、威力いりょくつよいがこちらは律儀りちぎたますう制限せいげんがある
      • ビームサーベル攻撃こうげき十字じゅうじキーとボタン操作そうさわせでダッシュしたままで突撃とつげきしたり、鍔迫つばぜなか格闘かくとうゲームのようなコマンド入力にゅうりょく特殊とくしゅわざせるようになっている。
      • 防御ぼうぎょビームシールド展開てんかいして、こちらもアニメの設定せってい無視むししてあらゆる攻撃こうげきふせぐことができるばかりか、展開てんかいちゅう何故なぜ頭部とうぶバルカンほうでのみ攻撃こうげきができる。
      • 前半ぜんはん宇宙うちゅうステージではVダッシュガンダムになり、ビームライフルがメガビームライフルに、頭部とうぶバルカンほうがオーバーハングパックのキャノンに変化へんかするが、何故なぜビームサーベル使用しよう不可ふかになる。

    関連かんれん書籍しょせき関連かんれん記事きじとう

    • ニュータイプ100%コレクション21『機動きどう戦士せんしVガンダム VOL.1 ÜSO'S BATTLE』
    • ニュータイプ100%コレクション23『機動きどう戦士せんしVガンダム VOL.2 SHAHKTI'S PRAYER』
      • 1994ねんがつと6がつ角川書店かどかわしょてんより発行はっこうされたムックほんである。
      • 月刊げっかんニュータイプ掲載けいさいされたほんさく様々さまざまなカラーイラストと、カトキハジメによる新規しんきえがろしカラーイラストが収載しゅうさいされている。
      • ほんさくのファン必須ひっす資料しりょうほんであり、キャラクター設定せっていとモビルスーツおよびメカニカル設定せってい掲載けいさいりょう関連かんれん書籍しょせき追随ついずいまったゆるさないほどである。
      • VOL.2に掲載けいさい富野とみの監督かんとくへのインタビュー記事きじはややすくなめだが、後述こうじゅつする『機動きどう戦士せんしVガンダムだい事典じてん』に収載しゅうさいのインタビュー記事きじあわせてむと1994ねん当時とうじ富野とみの監督かんとく作品さくひん制作せいさくたいするかんがかたあらためて理解りかいできるだろう。
      • げきちゅう本編ほんぺん使用しようわったボツ設定せってい企画きかく段階だんかいのラフ設定せっていまでっており、宇宙うちゅう世紀せいき用語ようご解説かいせつとういたれりことごとくせりの内容ないようである。

    • ラポートデラックス 機動きどう戦士せんしVガンダムだい事典じてん
      • 1994ねんがつにラポートしゃより発行はっこうされた。
      • 設定せってい掲載けいさいりょう上述じょうじゅつの『ニュータイプ100%コレクション』にはおとるが、ぎゃく本書ほんしょにしかっていない設定せっていもあり、おたがいに補完ほかんっている関係かんけいえる。
      • アニメック編集へんしゅうしゃ小牧こまきまさしんによる富野とみの監督かんとくへのロングインタビューは後述こうじゅつする『それがVガンダムだ』のものとくらべると、小牧こまき私見しけん極力きょくりょくはさまずに上手うま富野とみの監督かんとく本音ほんねしており、当時とうじ制作せいさくじょうきょう作品さくひんとキャラクターにたいする本音ほんね詳細しょうさいかたられている。
      • ぼく名作めいさくものがやれそうだ」富野とみの監督かんとくかたっているように、インタビューがおこなわれた1994ねんがつ22にち作品さくひんのフィルム作業さぎょう終了しゅうりょうして声優せいゆうによるアフレコのこすだけとなった時点じてんではほんさく出来できたいしてはある程度ていど満足まんぞくかんており、それほど嫌悪けんおかんいていなかったことほどける。
      • 巻末かんまつにはほんさくのメインシナリオライターである桶谷おけたにあらわのインタビュー記事きじ収載しゅうさいされており、当時とうじ制作せいさくじょうきょううかがれる。
      • オマケの『宇宙うちゅう引越ひっこし公社こうしゃ』の企業きぎょうポスターは必見ひっけんである。

    • それがVガンダムだ ──機動きどう戦士せんしVガンダム徹底てっていガイドブック──
      • フリー・ライターのササキバラ・ゴウによるほんさくのガイドブックである。
      • 2004ねんがつ発売はつばいされたほんさくのDVD-BOX発売はつばいあわせて銀河ぎんが出版しゅっぱんより発刊はっかんされた。
      • ほんさくのファンのあいだではバイブルともえる書籍しょせきであり、徹底てっていしたストーリー解説かいせつ的確てきかく文章ぶんしょうは、初心者しょしんしゃにもわかりやすく、ほん作品さくひんのガイドブックとしてはもちろん、評論ひょうろんほんとしても、そして貴重きちょう資料しりょうほんしても非常ひじょうにレベルがたかいちさつとなっている。
      • ストーリー解説かいせつ多少たしょうはササキバラ私見しけんはいざってはいるものの、読者どくしゃが『機動きどう戦士せんしVガンダム』という作品さくひん曲解きょっかいすることがないよう誇張こちょう表現ひょうげんもちいず冷静れいせいに、そして個人こじんてき極端きょくたん色眼鏡いろめがね忖度そんたくなしに分析ぶんせきして解説かいせつする内容ないようはまさに本書ほんしょおびにあるとおり決定けっていばんであろう。
      • ほん作品さくひん本当ほんとう興味きょうみったのならば、YouTubeニコニコ動画どうが動画どうが解説かいせつ動画どうがたり、それら罵詈ばり雑言ぞうごんだらけのコメントらん作品さくひん内容ないようったかぶるよりは、まずは本書ほんしょ片手かたてにDVDなりBlu-rayでぜんはなしとおしてるのがベストだとえる。
      • 42ページにもおよ富野とみの監督かんとくとササキバラ対談たいだん記事きじ一読いちどく価値かちありである。
      • 機動きどう戦士せんしVガンダム』製作せいさく当時とうじ裏話うらばなし事情じじょうだけでなく、『ブレンパワード』から『∀ガンダム』、そして『OVERMANキングゲイナー』を当時とうじ富野とみの監督かんとく本心ほんしん垣間見かいまみえる内容ないようである。
      • ほんさく勿論もちろんのこと、富野とみのゆかりゆう作品さくひんげてたのしむためにも貴重きちょういちさつとなっている。


    • ごく私的してきくろ歴史れきしこう
      • 神様かみさまドォルズとう作品さくひん有名ゆうめい漫画まんがやまむらはじめによるガンダムシリーズ独自どくじ視点してんからかた自伝じでんてきイラストエッセイ作品さくひん
      • とう作品さくひんKADOKAWA発行はっこうしているガンダムエース創刊そうかんごうからすうかいわたって不定期ふていき掲載けいさいされており、最初さいしょは『ごく私的してきくろ歴史れきしくだり』とうタイトルだった。
      • 2001ねん6がつ発売はつばいの『ガンダムエース創刊そうかんごう』のだいかい掲載けいさいぶんではカテジナについてすこしだけ見解けんかいかれており、2003ねん3がつ発売はつばいの『月刊げっかん記念きねん特別とくべつごう・ガンダムエース5がつごう増刊ぞうかん』の掲載けいさいぶんでは『機動きどう戦士せんしVガンダム』をまるごとあつかっている。
      • 尋常じんじょうではないボルテージでマイノリティな人々ひとびとすさんだしんのヒダを乱暴らんぼうに、けれどもこまかになぞってくれた」「全編ぜんぺんこれ悪意あくいかたまりというようなタイトなフィルム」「あんまし商売しょうばいにならん」「ガンダムのうそっぱちをみずかあばてるという荒業あらわざ」「ソーカントクののテロ行為こういもテレビのまえ視聴しちょうしゃそう無視むし
      • このように、『機動きどう戦士せんしVガンダム』と作品さくひん一般いっぱんてきには「マイノリティけの商業しょうぎょうてき失敗しっぱいした作品さくひんだとしており、富野とみの監督かんとくして本文ほんぶんちゅうでは「ソーカントク」などと表記ひょうきしてみたり、なにかと著者ちょしゃの「自己じこ陶酔とうすい傲慢ごうまんさ」が随所ずいしょけてえる内容ないようである。
      • また、シャクティ・カリン「この作品さくひんしん悪質あくしつなところ」「すべての物事ものごと元凶げんきょうとし、反省はんせいしてもまたすぐおな行為こういかえす」「やがて行為こういはエスカレート」「ゆきダルマしき状況じょうきょう悪化あっかさせ、よりおおくの人死ひとじにをまねいていく」「このむすめまえではカテジナの狂乱きょうらんなど可愛かわいいもんだ。」と、ひょうしている。
      • これにたいして、カテジナ・ルース一貫いっかんしておとこうんがなかった」「ウッソが大人おとなならカテジナはくるわなかった」「環境かんきょうくるわされた被害ひがいしゃ」「最後さいごはシャクティに救済きゅうさい機会きかいまでうばわれた」としている。このカテジナにたいする「おとこうんがない」という見解けんかい上述じょうじゅつしたウエダハジメのイラストエッセイない記述きじゅつとも似通にかよっており、富野とみの監督かんとくも「カテジナは不幸ふこう」だと過去かこのインタビュー記事きじ発言はつげんしている。
      • しかし、やまむらシャクティ・カリンうキャラクターにかんしてはまったおもれがなかったらしく、きわめて個人こじんてき主観しゅかんによって『機動きどう戦士せんしVガンダム』アニメ本編ほんぺんない描写びょうしゃ曲解きょっかいしており、極端きょくたん片寄かたよった誇張こちょう表現ひょうげんまでもちいて捏造ねつぞうってもつかえないほどにまでざまかたっている。
      • 本来ほんらいなら自費じひ出版しゅっぱん同人どうじんせるべきの内容ないようであり、日本にっぽん全国ぜんこく書店しょてんけに大量たいりょう出版しゅっぱんされる漫画まんが雑誌ざっしせる評論ひょうろん記事きじとしてはいちじるしく良識りょうしきいているわざるをない内容ないようである。
      • このイラストエッセイは全国ぜんこく大量たいりょう発売はつばいされた雑誌ざっし媒体ばいたい掲載けいさいされた作品さくひんであったことにくわえ、2003ねん当時とうじは『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』のだいヒットにより新規しんきのガンダムファンが参入さんにゅうしてガンダムエース発行はっこう部数ぶすうび、隔月かくげつから月刊げっかん移行いこうするようなタイミングであり、また2003ねん時代じだい世間せけんにインターネット環境かんきょう完全かんぜん普及ふきゅうえた時期じきでもあった。
      • 上記じょうき事実じじつからても、このイラストエッセイにおける無責任むせきにんかたよった記述きじゅつ内容ないようは、現在げんざいつづ死神しにがみシャクティ」とネットミームや「カテジナを被害ひがいしゃとして擁護ようごして、シャクティを諸悪しょあく権化ごんげとしてはたけばつうぶれる」といったミスリードまでこした「ライトそうによる誤解ごかい連鎖れんさまねいている極論きょくろん暴論ぼうろん」の発生はっせいげんだとえる。
      • やまむら本人ほんにんがエッセイない「あまりかたられていないことですが」前置まえおきしているように、2003ねんまでに一般いっぱん発売はつばいされた書籍しょせきった『機動きどう戦士せんしVガンダム』関連かんれん記事きじ漫画まんが作品さくひんで(同人どうじん上述じょうじゅつしたことぶきつかさの『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』をのぞけば)ここまでほんさくげきちゅう描写びょうしゃ曲解きょっかいした極論きょくろんつづった評論ひょうろん記事きじ存在そんざいしない事実じじつがそれを裏付うらづけている。
      • シャクティにのみかんしてえば、富野とみの監督かんとくはもちろんのこと業界ぎょうかい関係かんけいしゃ著名ちょめいじんがこのようざま見識けんしき公式こうしきしるした書物しょもつ文献ぶんけん現在げんざいまで一切いっさい存在そんざいしないのである。
      • また、2003ねんは『機動きどう戦士せんしVガンダム』の10周年しゅうねん記念きねんという節目ふしめでもあり、よく2004ねんの1がつにははつのDVDおこなわれたが、かくメディアや世間せけん反応はんのうつめたいものだった。
      • このイラストエッセイはほんさくからさい評価ひょうか絶好ぜっこう機会きかいうばっただけでなく、作品さくひんたいする誤解ごかい連鎖れんさまで発生はっせいさせてしまい、現在げんざいでも「Vガンダムはガンダムシリーズ随一ずいいち不人気ふにんきでマイノリティけのカルト作品さくひんだと世間せけんから認識にんしきされるにとどまってしまっている要因よういんひとつになったのである。
      • なお、やまむら小学校しょうがっこうときからずーっと富野とみのゆかりゆう小説しょうせつやらエッセイをんできた」自負じふするほどの自称じしょう富野とみの作品さくひんマニア」であり、『アニメージュ』に連載れんさい富野とみのけ!!』のコーナーでは挿絵さしえ担当たんとうしており、徳間書店とくましょてんオフィスでのわせで富野とみの監督かんとくなん面会めんかいしているようで、「ただの役得やくとくねらいです…」X(Twitter)自慢じまんげにかたっている。

    余談よだん

    ぜん方位ほういにおいて多数たすう存在そんざいする。


    富野とみのゆかりゆう

    機動きどう戦士せんしVガンダム』の放送ほうそう終盤しゅうばんかった時期じき富野とみの監督かんとく次回じかいさくとしてサンライズ企画きかくしていた火星かせい舞台ぶたいにしたスペースオペラ作品さくひん」である『機動きどう戦士せんしポルカガンダム監督かんとく依頼いらい断固だんこ拒否きょひし、わりに愛弟子まなでし今川いまがわ泰宏やすひろ監督かんとく指名しめいして、「ここまでVガンダムで滅茶苦茶めちゃくちゃやったんだから、つぎ戦争せんそうものではなくロボットでプロレスをやるように。いいかい、プロレスだよ。それ以外いがい絶対ぜったいにやっちゃいけないよ。」指示しじした。

    その結果けっか誕生たんじょうしたのが、 みなさんおちかね!」 の『機動きどう武闘ぶとうでんGガンダム』である。

    富野とみの監督かんとく「プロレス」った原因げんいんバンダイがわから当時とうじだい流行りゅうこうしていた『ストリートファイターII』のような「格闘かくとうゲーム要素ようそ」を要求ようきゅうされたからである。

    機動きどう戦士せんしVガンダム』より5ねんの1998ねんがつにち「ガンダム20周年しゅうねんけてのおおがかりな企画きかくである『ガンダム・ビッグバン・プロジェクト』一環いっかんとしてだい規模きぼなイベント『ガンダム・ビッグバン宣言せんげんパシフィコ横浜ぱしふぃこよこはま国立こくりつ横浜よこはま国際こくさい会議かいぎじょう国立こくりつだいホール」で開催かいさいされた。

    このイベント会場かいじょうないおこなわれた豪華ごうかゲストじんによる対談たいだんトークショーで、よく1999ねんから放送ほうそうされる『∀ガンダム』でキャラクターデザインを担当たんとうする『あきまん』こと安田やすだあきらたいして富野とみの監督かんとく冗談じょうだん半分はんぶんリップサービスではあるとはいえぼくはTVゲームそのものがきではないんですが、格闘かくとうゲームはとく大嫌だいきらいです。あんなのでよろこんでる人間にんげん最低さいていです。」とまでいいはなったのは、おそらく上述じょうじゅつした『ポルカガンダム企画きかくのゴタゴタが原因げんいんである(安田やすだCAPCOM在籍ざいせきに『ストリートファイターII』のキャラクターデザインを手掛てがけていた)。

    なお、このとき富野とみの監督かんとくのち有名ゆうめいとなるエヴァつぶしたい!」「あんにはけん!」といった強気つよき発言はつげんもしていた。


    原作げんさくしゃでありそう監督かんとくである御大おんたい言葉ことばりれば、「このような結果けっかとなってしまった事態じたいには色々いろいろ要因よういんがあるのだが、えてうならサンライズが、ほんさく終了しゅうりょう直後ちょくごバンダイげんバンダイナムコ)からの買収ばいしゅうけるという決定けってい事項じこうを、富野とみの監督かんとくとスタッフたちにはかくしていたという事実じじつおおきく影響えいきょうしているのは間違まちがいだろう。

    なお、富野とみの監督かんとくは(すくなくとも2004ねん時点じてんでは)本件ほんけんゆるしていなかったが、2017ねん10がつ15にちけのORICON NEWSのインタビューでは過去かこみずからがサンライズにわたした『ガンダム』の著作ちょさくけん会社かいしゃへのおもいについて以下いかのようにこたえている。


    富野とみの監督かんとく当時とうじ著作ちょさくけんもあいまいな時代じだいでしたので、3ほんの『ガンダム』のとき著作ちょさくけんをちゃんと自分じぶんれるようにとストーリーをえがき、映画えいが視野しやれてづくりました。スポンサーをだましながら、そういう仕掛しかけをつくっていったわけです(笑)。つまり、『ガンダム』は自分じぶんが“びるために仕掛しかけた”ことなので、命拾いのちびろいした作品さくひん、という印象いんしょうです。」

    人気にんきがここまで継続けいぞくしたことをかんがえれば、ぼく自身じしんの“命拾いのちびろい”というだけの生易なまやさしいものではありませんでした。うと、ぼくひとりが発案はつあんして『ガンダム』が成功せいこうしたわけではなく、キャラクターデザインの安彦やすひこ良和よしかずきみ、メカニカルデザインの大河原おおかわら邦男くにおきみがいたから、でもないんです。どういうことかというと、著作ちょさくけんがあり、映像えいぞうけんがあり、商品しょうひんけんがあり、それぞれの権利けんり獲得かくとくし、それをうためのシステムをどうつくっていったか。そして、それを会社かいしゃという組織そしきでみんなが意識いしきしたからいまのガンダムがあるんです。この総体そうたいてきうごきについては、10ねんくらいたってづきました。」

    「ガンダムの著作ちょさくけんは“まるい”だったために腹立はらだたしい気分きぶんもありましたが、だからこそサンライズは作品さくひんつくつづけてこられたわけです。」

    「もし、ガンダムの著作ちょさくけんぼくひとりで管理かんりしていたら、マーケットはいまみたいにひろがっていないとおもいます。そうかんがえると、“ガンダム”は長生ながいきしたとおもっています。」

    「そのてん日本にっぽんにおけるアニメコンテンツの著作ちょさくけん管理かんり仕方しかたも『ガンダム』が開拓かいたくしていった部分ぶぶんはあって、結果けっかてきぼく個人こじんかされたし、ガンダム周辺しゅうへん企業きぎょう全体ぜんたいかされたとおもっています。」



    声優せいゆう

    ほんさくにサブおよびゲストのキャラクターとして出演しゅつえんした声優せいゆうじんおおくは平成へいせいガンダムシリーズとなる『G』~『X』以降いこう続投ぞくとうされることとなり、後続こうぞく作品さくひんでメインキャラに昇格しょうかくしているというれいおおい。

    トマーシュ・マサリクやくせき智一ともかずが、ほんさく次回じかいさくである『機動きどう武闘ぶとうでんGガンダム』では主人公しゅじんこうドモン・カッシュえんじたれいもっと顕著けんちょである(なお、せきはそのの『W』でもOZ専属せんぞく技師ぎしのメーザーやくとして続投ぞくとうされている)。

    ほんさくげきちゅうのキャラクターが次々つぎつぎわかくして死亡しぼうしていったように、えんじた声優せいゆうじん比較的ひかくてきちか年齢ねんれい同士どうし構成こうせいされてるにもかかわらず、クロノクルやくだんしんこう(50さいぼつ)、タシロやく中村なかむら秀利ひでとし(60さいぼつ)、ストライカー/トランプやく藤原ふじわらあきら(55さいぼつ)、にせジン・ジャハナムやく松尾まつおぎんさん(49さいぼつ)と、しまれつつも早世そうせいしている御仁ごじんおお作品さくひんである。

    キャラクターをえんじた声優せいゆうのみならず、キャラクターのデザインを担当たんとうしたアニメーターの逢坂おうさか浩司こうじも44さいわかさでくなっている。

    また、くなってはいなくともマーベットやく白石しらいし文子ふみこやオデロやく中田なかた雅之まさゆきなど、出番でばんおおいメインキャラクターをえんじた声優せいゆうであってもしょ事情じじょうによりすで声優せいゆうかい引退いんたいみで、最早もはや復帰ふっき絶望ぜつぼうてきというケースが多々たたある。

    このためほんさくはゲーム作品さくひんのキャラクター参戦さんせんさいしても、かなりはや段階だんかいからライブラリーや代役だいやくたよらざるをなかったガンダム作品さくひんでもある。


    放映ほうえいはなしすう順序じゅんじょかんするはなし

    ほんさくはなしすうめんでもTVアニメのガンダムシリーズのなかで、ぜん51という『SDガンダムフォース』にぐ2番目ばんめはなしすうっている。

    1stガンダム』はぜん43。『機動きどう戦士せんしガンダムSEED』や『∀ガンダム』はぜん50。『SDガンダムフォース』は最大さいだいぜん52となっており、SD作品さくひんのぞいた場合ばあいほんさくがトップとなる。


    TVシリーズのガンダム作品さくひんとしてはほんさくは『機動きどう戦士せんしガンダムΖぜーたΖぜーた』から7ねんぶり、放送ほうそう終了しゅうりょうタイミングふくめても6ねんぶりで、(もちろんそのあいだにも劇場げきじょうばんやOVAこそ発表はっぴょうされていたものの)この空白くうはくは2023ねん現在げんざいでも最長さいちょうで、このためTVシリーズに10ねん以上いじょう空白くうはくがあった仮面かめんライダーシリーズウルトラマンシリーズのような事態じたいまぬかれている。

    機動きどう戦士せんしガンダム鉄血てっけつのオルフェンズ』から『機動きどう戦士せんしガンダム水星すいせい魔女まじょ』も7ねんだが、こちらは分割ぶんかつ2クールだったため放送ほうそう終了しゅうりょうからは5ねんはんほどしかいていない。そしてこの期間きかんないにも『ガンダムビルドシリーズ』のほうはしっかり制作せいさくされていた。


    ほんさく序盤じょばんかくはなし系列けいれつはなしすうにズレがあり、だいしろいモビルスーツ」はとき系列けいれつじょうは4と5途中とちゅうはなしとなる。

    これは番組ばんぐみタイトルをかんした主役しゅやくであるVガンダムだいまで登場とうじょうしないことに難色なんしょくしめしたバンダイ忖度そんたくしたサンライズがわがアニメ放映ほうえい開始かいしのギリギリになって無理むりやり放送ほうそうはなしすうえたためきたはなしすうズレである。

    一応いちおう、2~4までは冒頭ぼうとうにナレーションによる説明せつめいはいり、サブタイトルとエンディング直前ちょくぜんにはVガンダムを整備せいびするウッソの現在げんざい状況じょうきょうえがかれており、ストーリー自体じたい「シャクティによる回想かいそう」というかたちにして整合せいごうせいられているものの、この作品さくひんとき系列けいれつじゅんたのしみたい場合ばあい、2→3→4→1→5以降いこう……のじゅんほう物語ものがたり整理せいりしやすい。


    放送ほうそうきょく

    当初とうしょは『伝説でんせつ勇者ゆうしゃダ・ガーン』で勇者ゆうしゃシリーズ終了しゅうりょうさせ、そのつぎ番組ばんぐみとして従来じゅうらいどお名古屋なごやテレビ担当たんとうする予定よていだった。

    しかしテレビ朝日てれびあさひが『クレヨンしんちゃん』と『美少女びしょうじょ戦士せんしセーラームーン』とともANNネットワーク拡大かくだい運動うんどう活用かつようすべく全国ぜんこくネットのゴールデンタイムで放送ほうそうする」こと条件じょうけん名古屋なごやテレビから企画きかく権利けんり買収ばいしゅうした。

    セーラームーンシリーズとともANNネットワーク拡大かくだい運動うんどうささえるはずだった平成へいせいガンダムシリーズだが、序盤じょばんからつまず羽目はめになった。(『機動きどう戦士せんしVガンダム』の放送ほうそうまつわるゴタゴタについては徳間書店とくましょてんかん月刊げっかんアニメアニメージュ』94ねん7がつごう富野とみのゆかりゆうあん秀明ひであき対談たいだんインタビューより引用いんよう

    ガンダムシリーズ権利けんり譲渡じょうとした名古屋なごやテレビ(メ~テレ)は勇者ゆうしゃシリーズ続行ぞっこう変更へんこう

    テレビ朝日てれびあさひがわ全国ぜんこくわく放送ほうそうわくわく出来できる1993ねん10がつスタートを希望きぼうしていたが、バンダイがわゴリ押ごりおしで半年はんとしげとなったため、ローカルセールスわくでの放送ほうそう余儀よぎなくされた(放送ほうそう期間きかんちゅう開局かいきょくした山口朝日放送やまぐちあさひほうそう当時とうじネット)。


    当然とうぜんことながら製作せいさくスケジュールも滅茶苦茶めちゃくちゃになり、富野とみの監督かんとくがおいかたてまつったのも無理むりく、上記じょうきいかりもこの放送ほうそう開始かいしげにともな製作せいさくスケジュールのゴタゴタとも無関係むかんけいではあるまい。

    もしもゴールデンタイムでの放送ほうそう実現じつげんしていたら、木曜もくようよる19時半じはんか、または土曜どようよる19時半じはん編成へんせいされたかもれない(この経緯けいいは『富野とみのゆかりゆう ぜん仕事しごと』でメ~テレプロデューサーの談話だんわより抜粋ばっすい)。


    そして、この内容ないようわざわいし、番組ばんぐみの『機動きどう武闘ぶとうでんGガンダム以後いご系列けいれつきょくからのネット拒否きょひ相次あいつぎ、放送ほうそうきょく徐々じょじょっていった。一方いっぽう勇者ゆうしゃシリーズはシリーズ終了しゅうりょうまで放送ほうそうきょくすう保持ほじした。


    そのテレ朝てれあさガンダムシリーズ手放てばなすことになる(ただしメ~テレわくで『機動きどう戦士せんしガンダムUC』のTV編集へんしゅうばん放送ほうそうしているため完全かんぜんにはえんれてはいない。特撮とくさつばんガンダムである『G-SAVIOUR』もメ~テレが制作せいさく委員いいんかいとしてかかわっている)。

    ついでにテレ朝てれあさセーラームーンシリーズも手放てばなしている(特撮とくさつばんがTBSけい放送ほうそう)が、そのわりに仮面かめんライダーシリーズ毎日放送まいにちほうそうからテレ朝てれあさけいもどった。

    ある意味いみふたたびの腸捻転ちょうねんてんである。


    テレ朝てれあさから解放かいほうされたガンダムはフジテレビうつり『∀ガンダム』を放送ほうそうするが、放送ほうそう時間じかんテレ朝てれあさ時代じだい同様どうよう金曜きんよう夕方ゆうがた17だいのローカルわくおくれネットすらなくまった放送ほうそうされない地域ちいきすくなくなかった。

    しかしフジの都合つごうによりまたもやガンダムシリーズは毎日放送まいにちほうそうTBS系列けいれつ)へさい移籍いせきする。

    この時点じてんでようやく全国ぜんこくネットわく確保かくほし、歴代れきだいシリーズちゅう一番いちばん好条件こうじょうけん編成へんせい優遇ゆうぐうされた。21世紀せいきガンダムは毎日放送まいにちほうそうのカラーがつよいがテレビ東京てれびとうきょうけいでもガンダム作品さくひんをいくつか放送ほうそうしてはいる。


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    前述ぜんじゅつとおり、名古屋なごやテレビは『勇者ゆうしゃ特急とっきゅうマイトガイン』を導入どうにゅうガンダムシリーズあなめたが、そのつぎさく勇者ゆうしゃ警察けいさつジェイデッカー放送ほうそうちゅうサンライズバンダイ買収ばいしゅうされる事件じけんきる。

    勇者ゆうしゃシリーズのスポンサーはタカラ(げん:タカラトミー)だったため(それ以外いがいにも要因よういんはあるが)シリーズは存廃そんぱい危機ききむかえたが、関係かんけいしゃ尽力じんりょくで『勇者ゆうしゃおうガオガイガーまで延命えんめいすること出来できた。

    一方いっぽうのガンダムシリーズは前述ぜんじゅつのスポンサー要望ようぼう放送ほうそう前倒まえだおしや放送ほうそうわく確保かくほけんなどでゴタゴタがき、なおかつスケジュールの圧迫あっぱくわく終了しゅうりょうまで結果けっかとなった。

    そして、これからやく10ねんガンダムシリーズ作品さくひんである『機動きどう戦士せんしガンダムSEEDDESTINY』でも同様どうようにスポンサー云々うんぬんめることとなってしまう。

    ただしこちらは本来ほんらいいちシリーズでわる予定よていだった作品さくひんが、商業しょうぎょうてきだい成功せいこうしてろくな準備じゅんび体制たいせい用意よういされないまま無理矢理むりやり続編ぞくへん制作せいさくめいじられた」という『機動きどう戦士せんしVガンダム』とはぎゃく理由りゆうである。


    あん秀明ひであき

    機動きどう戦士せんしVガンダム』のアニメーション制作せいさくには『しん世紀せいきエヴァンゲリオン』で有名ゆうめいGAINAX参加さんかしている。

    あん秀明ひであき富野とみのゆかりゆう監督かんとく作品さくひんだいファンで、とくに『伝説でんせつきょしんイデオン』からつよ影響えいきょうけており、1988ねん公開こうかい劇場げきじょうばんアニメ『機動きどう戦士せんしガンダム 逆襲ぎゃくしゅうのシャア』の制作せいさくあんGAINAXとして参加さんかしたエピソードが有名ゆうめいで、ラー・カイラムひとし戦艦せんかんのデザインはすべGAINAX担当たんとうしている。

    機動きどう戦士せんしVガンダム』に登場とうじょうするラー・カイラムきゅう戦艦せんかんクラップきゅう巡洋艦じゅんようかん設定せっていは、『機動きどう戦士せんしガンダム 逆襲ぎゃくしゅうのシャア』のときえがかれた設定せっていからTVアニメようせんらしたものである。

    あんが『機動きどう戦士せんしガンダム 逆襲ぎゃくしゅうのシャア』の主役しゅやくコンペえがいた初代しょだいガンダムのイメージそのもののνにゅーガンダムのラフデザインを富野とみのゆかりゆう激怒げきどあんなんて○んじゃえばいいのよ!」といいはなったはなし有名ゆうめいである。

    1993ねん当時とうじGAINAX所属しょぞくしていたあんは、『機動きどう戦士せんしVガンダム』にかなりんでおり、みずか富野とみの監督かんとく直談判じかだんぱんしてGAINAXとして制作せいさく協力きょうりょく志願しがんしたほどであり、「『機動きどう戦士せんしVガンダム』がなければ『しん世紀せいきエヴァンゲリオン』のよう作品さくひんつくらなかった」のちかたっている。

    しん世紀せいきエヴァンゲリオン』の主人公しゅじんこうであるいかりシンジ名前なまえは、ウッソの名前なまえ由来ゆらいである「うそ」のたいとなる「真実しんじつ」から名付なづけられた。


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    機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダム 鋼鉄こうてつの7にん機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダムゴースト機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダムDUST機動きどう戦士せんしクロスボーン・ガンダムX-11

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