伝説 でんせつ の白 しろ きモビルスーツが今 いま 、蘇 よみがえ る!
概要 がいよう 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』は、1993年 ねん 4月 がつ 2日 にち から1994年 ねん 3月 がつ 25日 にち までANN系 けい で全 ぜん 51話 わ が放送 ほうそう された。
主 おも な略称 りゃくしょう は『Vガンダム 』『Vガン』『VG』など。
これまでガンダムシリーズのTVアニメは名古屋 なごや テレビ による制作 せいさく だったが、これより『機動 きどう 新 しん 世紀 せいき ガンダムX 』までテレビ朝日 てれびあさひ の制作 せいさく となる。
アムロ とシャア が行方 ゆくえ 不明 ふめい になってから60年 ねん 後 ご の宇宙 うちゅう 世紀 せいき 0153年 ねん が舞台 ぶたい 。地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん が衰退 すいたい した隙 すき をついてコロニーサイド2に勃興 ぼっこう したザンスカール帝国 ていこく と、抵抗 ていこう すべく立 た ち上 あ がったレジスタンス組織 そしき リガ・ミリティア との戦 たたか いを描 えが いている。宇宙 うちゅう 世紀 せいき を舞台 ぶたい にした映像 えいぞう 作品 さくひん (宇宙 うちゅう 世紀 せいき の正史 せいし )としては、本 ほん 作 さく が劇 げき 中 ちゅう 時間 じかん において最後 さいご 年代 ねんだい に当 あ たり、歴代 れきだい の数 かず ある『ガンダムシリーズ 』の中 なか でも特 とく に重苦 おもくる しく陰鬱 いんうつ な雰囲気 ふんいき の作品 さくひん となっている。
もともと「テレビアニメの原点 げんてん に戻 もど った、楽 たの しいロボットアニメ」 を目指 めざ して製作 せいさく されており、主人公 しゅじんこう の年齢 ねんれい もシリーズ最年少 さいねんしょう の13歳 さい と大幅 おおはば に引 ひ き下 さ げられた。
主人公 しゅじんこう ウッソ・エヴィン が幼馴染 おさななじみ のシャクティ・カリン や憧 あこが れの女性 じょせい であるカテジナ・ルース を守 まも る為 ため にガンダムに乗 の り込 こ み敵 てき を打 う ち負 ま かすというストーリーと、子供 こども たちが真似 まね て描 えが くことができるデザインのVガンダム など子供 こども を意識 いしき した製作 せいさく もなされていた。
これらについては番組 ばんぐみ 放送 ほうそう 開始 かいし 前 まえ から積極 せっきょく 的 てき に各 かく メディアでアピールされており、バンダイ 刊行 かんこう の『模型 もけい 情報 じょうほう 』1993年 ねん 3月 がつ 号 ごう では、当時 とうじ の編集 へんしゅう 委員 いいん だった川口 かわぐち 克己 かつみ 氏 し が編集 へんしゅう 後記 こうき で以下 いか のように記述 きじゅつ している。
「視聴 しちょう 者 しゃ にとって解 わか りやすい設定 せってい 、世界 せかい 観 かん によるストーリー展開 てんかい 、またSDガンダム で育 そだ った年代 ねんだい にもアピールするため、主人公 しゅじんこう の年齢 ねんれい 設定 せってい をガンダムシリーズでは最年少 さいねんしょう の13歳 さい としている。」
「サンライズ の植田 うえだ 益 えき 朗 ろう プロデューサーによれば『未来 みらい 少年 しょうねん コナン のような少年 しょうねん 像 ぞう をガンダム世界 せかい に導入 どうにゅう したい』という。」
しかし、番組 ばんぐみ のメインスポンサーであるバンダイ の意向 いこう に不満 ふまん を示 しめ した原作 げんさく 者 しゃ 及 およ び総 そう 監督 かんとく である富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 氏 し の手 て による、玩具 おもちゃ 会社 かいしゃ の商業 しょうぎょう 主義 しゅぎ に対 たい する皮肉 ひにく まじりのバイク戦艦 せんかん の登場 とうじょう (スポンサー 側 がわ の最高 さいこう 権力 けんりょく 者 しゃ だった村上 むらかみ 克司 かつし 氏 し は大 おお いに喜 よろこ んだらしい)、劇 げき 中 ちゅう の戦略 せんりゃく 兵器 へいき がもろに 放送 ほうそう ギリギリな形状 けいじょう 、映像 えいぞう 作品 さくひん において宇宙 うちゅう 世紀 せいき 最後 さいご を飾 かざ るモビルアーマー が戦闘 せんとう シーンすらなく爆 ばく 散 ち 、敵 てき 味方 みかた 問 と わず、登場 とうじょう 人物 じんぶつ を徹底的 てっていてき に虐殺 ぎゃくさつ していく富野 とみの 演出 えんしゅつ が炸裂 さくれつ した所謂 いわゆる 「黒 くろ 富野 とみの 」 作品 さくひん となっている。
これを「金曜日 きんようび の夕方 ゆうがた 17時 じ 」 に「子供 こども 向 む け番組 ばんぐみ 」 として放送 ほうそう していた大変 たいへん 素晴 すば らしい時代 じだい である。
また、このような残虐 ざんぎゃく な設定 せってい の背景 はいけい には当時 とうじ 苛烈 かれつ を極 きわ めていた現実 げんじつ のユーゴスラビア 連邦 れんぽう 人民 じんみん 共和 きょうわ 国 こく ~連邦 れんぽう 共和 きょうわ 国 こく の崩壊 ほうかい に繋 つな がった内部 ないぶ 紛争 ふんそう も裏 うら テーマにしていた(というより当時 とうじ の時代 じだい 背景 はいけい を受 う けて「自 おの ずとそうなった」との事 こと )ためで、実際 じっさい に現地 げんち ロケも行 おこな われている。
現在 げんざい 、ガンダムシリーズが日 ひ 5枠 わく になってからも、ショッキング な展開 てんかい がある たびに、SNSのトレンドに『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』が浮上 ふじょう するほど古参 こさん のガンダムファンの間 あいだ では「Vガンダム=鬱 うつ 」 という印象 いんしょう が強 つよ い。最新 さいしん 作 さく に至 いた っては30年 ねん も経 た っているのだからその根深 ねぶか さはなおのことである。
中 なか でもミューラ・ミゲル の最期 さいご のシーン は視聴 しちょう 者 しゃ の大半 たいはん にトラウマ を植 う え付 つ けたことで知 し られ、本 ほん 作 さく の製作 せいさく を通 とお して重度 じゅうど の鬱 うつ 病 びょう に陥 おちい った富野 とみの 監督 かんとく は、1998年 ねん の『ブレンパワード 』までTVアニメ監督 かんとく 業 ぎょう を休止 きゅうし する状態 じょうたい にまで追 お いやられた。
そういった経緯 けいい や制作 せいさく 時 じ の背景 はいけい もあり、富野 とみの 監督 かんとく 自身 じしん も当 とう 作品 さくひん には消極 しょうきょく 的 てき な態度 たいど を見 み せている。
「何故 なぜ 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』と云 い う作品 さくひん を見 み てはいけないのか?」 という質問 しつもん に対 たい し「鬱 うつ になるからです」 と云 い う、何 なに かと難解 なんかい でひねくれた発言 はつげん の目立 めだ つ富野 とみの 監督 かんとく とは思 おも えない程 ほど に珍 めずら しく率直 そっちょく 過 す ぎる回答 かいとう が出 で たほど。
2004年 ねん に本 ほん 作 さく がDVD-BOX化 か された際 さい に、商品 しょうひん に同 どう 梱 こり されたブックレットでのスタッフインタビュー記事 きじ において富野 とみの 監督 かんとく は、「このDVDは、見 み られたものではないので買 か ってはいけません!!」 という警告 けいこく のコメントを(買 か わなければ読 よ めないのに)寄 よ せている。
なお、これは同 どう 文中 ぶんちゅう において「本当 ほんとう にそういうポスターを張 は り出 だ してみると、きっとこのDVDはきっと凄 すご く売 う れるでしょう。」 と締 し めくくられている。
その11年 ねん 後 ご の2015年 ねん に本 ほん 作 さく はBlu-ray化 か もされ、上下 じょうげ 2BOXの形態 けいたい で発売 はつばい される際 さい に行 おこな われたスタッフインタビューの収録 しゅうろく 時 じ においても富野 とみの 監督 かんとく は「何 なに がダメなのか探 さが してください。」 と切 き り出 だ し、「この作品 さくひん は全 ぜん 否定 ひてい したいと思 おも っているものです。このような結果 けっか になったのは、全 すべ て監督 かんとく の責任 せきにん です。何 なに かの間違 まちが いでこのBlu-rayで見 み た方 ほう は『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』の何 なに がダメなのかを探 さが してみてください。そこから気 き 付 つ ける人 ひと がひとりでもいらっしゃればBlu-rayとして出 だ した意味 いみ があると思 おも っています。」 と、この作品 さくひん は悪 わる いところを見 み つけてこそ意味 いみ がある趣旨 しゅし のコメントを残 のこ している。
しかし、上記 じょうき に挙 あ げた様 よう な富野 とみの 監督 かんとく による厳 きび しい自己 じこ 批判 ひはん とは裏腹 うらはら に、アニメーション作品 さくひん としてのストーリーの出来 でき は決 けっ して低 ひく くはなく、要 よう 所要 しょよう 所 しょ に陰鬱 いんうつ な描写 びょうしゃ があるものとして割 わ り切 き って観 み れば、かなり振 ふ り切 き った内容 ないよう で楽 たの しめる。
特 とく に最終 さいしゅう 盤 ばん の第 だい 50話 わ で描 えが かれた「リーンホースJr. 特攻 とっこう 」 のシーンはガンダム史上 しじょう 屈指 くっし の名 めい シーンの一 ひと つとして挙 あ げられており、しばしば語 かた り草 ぐさ となる。
また、戦闘 せんとう シーン、メカアクションに関 かん してもΖ ぜーた ~逆 ぎゃく シャアの時代 じだい まで多用 たよう され続 つづ けたファンネル による遠隔 えんかく 射撃 しゃげき 描写 びょうしゃ を棄 す て、モビルスーツ 同士 どうし の派手 はで な格闘 かくとう 戦 せん や射撃 しゃげき 戦 せん のみならず、地形 ちけい を活 い かした戦術 せんじゅつ に加 くわ えて機体 きたい の分離 ぶんり 変形 へんけい 機構 きこう を生 い かしたトリッキーな戦術 せんじゅつ やパーツアタック、そして光 ひかり の翼 つばさ などの乗 じょう 機 き のギミックや特徴 とくちょう を最大限 さいだいげん に活 い かした斬新 ざんしん で変幻 へんげん 自在 じざい な戦法 せんぽう など、ロボットアニメとして視聴 しちょう 者 しゃ を厭 あ きさせない様 よう に最大限 さいだいげん の工夫 くふう が凝 こ らされており、シリーズの中 なか でも高 たか いクオリティを誇 ほこ っている。
また、前述 ぜんじゅつ の通 とお りモビルスーツ の武装 ぶそう としてファンネルの存在 そんざい こそ無 な くなったが、オールレンジ攻撃 こうげき そのものはゲンガオゾ のバックユニット等 とう に見 み られるようにファンネル とは違 ちが った様々 さまざま な形 かたち で表現 ひょうげん されている。
何 なに かと鬱 うつ 要素 ようそ が強調 きょうちょう されがちなアニメ作品 さくひん ではあるが、劇 げき 中 ちゅう の経過 けいか 時間 じかん が二 に ヶ月 かげつ 半 はん と短 みじか いのもあって、LM・ザンスカール間 あいだ で「長期 ちょうき 的 てき な裏切 うらぎ り」や「善悪 ぜんあく の逆転 ぎゃくてん 」が発生 はっせい するのはカテジナぐらいでしかなく、他 た シリーズで顕著 けんちょ だった複数 ふくすう の裏切 うらぎ りや対立 たいりつ が重 かさ なってストーリー展開 てんかい が複雑 ふくざつ 化 か といった要素 ようそ はないので、宇宙 うちゅう 世紀 せいき でも特 とく に戦争 せんそう の流 なが れが分 わ かりやすい作品 さくひん という利点 りてん もある。
その他 た の「裏切 うらぎ り描写 びょうしゃ 」はあったとしても話 はなし に影響 えいきょう を及 およ ぼさないよう「即 そく 戦死 せんし 」という形 かたち で退場 たいじょう させられるため、全編 ぜんぺん 通 とお してほぼリガ・ミリティアの人員 じんいん はリガ・ミリティア、ザンスカールの人員 じんいん はザンスカールのままで一貫 いっかん している。
富野 とみの 監督 かんとく が最終 さいしゅう 話 ばなし まで鬱 うつ 病 びょう を患 わずら いながらも監督 かんとく した作品 さくひん ではあるが、これでもスポンサーが要求 ようきゅう していた「視聴 しちょう 者 しゃ の子供 こども 達 たち にも分 わ かりやすい勢力 せいりょく 図 ず とシナリオ構成 こうせい 」という課題 かだい はしっかりクリアしていたりする。
なお、近年 きんねん ではロシア とウクライナ の紛争 ふんそう に端 はし を発 はっ した激動 げきどう の世界 せかい 情勢 じょうせい の影響 えいきょう によって富野 とみの 監督 かんとく の考 かんが え方 かた も多少 たしょう 軟化 なんか したようで、『グレートメカニックG 2023 SUMMER』 で「機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム30周年 しゅうねん 特集 とくしゅう 」として行 おこな われたインタビュー では以下 いか のように総括 そうかつ している。
富野 とみの 監督 かんとく 「1番 ばん びっくりしたのは『タイヤ付 つ きの戦艦 せんかん なんか、出 だ したってしょうがねぇじゃねえか』と思 おも っていたのが、どうも作品 さくひん のなかではそうじゃなかったということ。僕 ぼく はガンダムはリアルロボットだって信 しん じていた部分 ぶぶん があったからタイヤ戦艦 せんかん はゆるしがたいものがあったんです。」
「でも、しょせん巨大 きょだい ロボットものでアニメなんだからこれでいいと。確 たし かに見返 みかえ してみると、ちゃんと出 で るべくして出 で るように手順 てじゅん が踏 ふ まれていて、それほどひどくなかった。むしろ、それに絡 から めてのキャラクター論 ろん を踏 ふ まえた時 とき にギロチン を持 も ち出 だ した時 とき のような感覚 かんかく がありました。」
「ギロチンにしても、はじめは嫌 いや だったけど、ファラ のキャラクターを最後 さいご まで引 ひ っ張 ぱ っていったことを考 かんが えると、どちらも意外 いがい と悪 わる くなかったらしい。『富野 とみの 君 くん 、落 お ち込 こ んでいたけど、頑張 がんば っていたんだね』というのはわかりました。」
編集 へんしゅう 者 しゃ 「本当 ほんとう に見返 みかえ してみると見事 みごと に『機動 きどう 戦士 せんし Ζ ぜーた ガンダム 』から『Vガンダム』を経過 けいか して『G-レコ 』に繋 つな がっていることがわかります。」
富野 とみの 監督 かんとく 「『G-レコ 』はここから始 はじ まっているとわかったという意味 いみ では【『Vガンダム』を作 つく ったのは間違 まちが いではなかった】と思 おも えます。自分 じぶん の体感 たいかん や知識 ちしき …とまでは言 い わないけど情報 じょうほう 量 りょう みたいなものは確実 かくじつ に受 う け継 つ がれていますから。単純 たんじゅん なロボットものじゃないということは、はっきりと言 い えると思 おも います。」
「また、今回 こんかい のプーチン の戦争 せんそう があったおかげで、むしろ『Vガンダム』は『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム 』よりも、リアルなものがあったと感 かん じられました。確 たし かに手際 てぎわ のいい作品 さくひん ではない部分 ぶぶん もあるんだけど、嫌 きら いでない人 ひと もいるというのがわかったのはよかったです。」
この様 よう に、富野 とみの 監督 かんとく は本 ほん 作 さく を観 み 直 なお したうえで作品 さくひん としての価値 かち を認 みと める旨 むね の発言 はつげん をしており、インタビューの最後 さいご は担当 たんとう 者 しゃ に促 うなが されてシャクティ 調 しらべ に「皆 みな さんちゃんと『見 み てください!』 」 と冗談 じょうだん 混 ま じりに締 し めている。
ストーリー 地球 ちきゅう を汚染 おせん させてしまった人類 じんるい が、宇宙 うちゅう に移民 いみん をして、それに充分 じゅうぶん なじむ時代 じだい となっていた。
しかし人類 じんるい は、この宇宙 うちゅう でも地球 ちきゅう 上 じょう と同 おな じように戦争 せんそう の歴史 れきし を繰 く り返 かえ していた。
それは、自 みずか らの愚 おろ かさを直 なお して、新 あたら しい環境 かんきょう に適応 てきおう しようとする人 ひと の本能 ほんのう がさせていることなのだろう。
こんな人類 じんるい でも、宇宙 うちゅう で暮 く らすことができると信 しん じなければ、人 ひと の歴史 れきし は余 あま りにも悲 かな しい。
(第 だい 1話 わ 冒頭 ぼうとう ナレーションより。)
──宇宙 うちゅう 世紀 せいき 0153年 ねん 、サイド2のほぼ全域 ぜんいき を支配 しはい するザンスカール帝国 ていこく は、長 なが きにわたる地球 ちきゅう 圏 けん 統治 とうち の末 すえ 、形骸 けいがい 化 か 、腐敗 ふはい した地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 政府 せいふ に対 たい し独立 どくりつ を宣言 せんげん 。宇宙 うちゅう における新 あら たな秩序 ちつじょ づくりの名 な の下 した に地球 ちきゅう への武力 ぶりょく 侵攻 しんこう を開始 かいし する。
それはウッソ・エヴィン とシャクティ・カリン の住 す む東欧 とうおう の不法 ふほう 居住 きょじゅう 区 く ポイント・カサレリアもまた例外 れいがい ではなく、ザンスカールとそれに対抗 たいこう するレジスタンス組織 そしき リガ・ミリティア の戦闘 せんとう に遭遇 そうぐう したウッソたちは、運命 うんめい に導 みちび かれるがごとく戦 たたか いに巻 ま き込 こ まれて行 い く。
周囲 しゅうい の人々 ひとびと を守 まも りたい一心 いっしん でヴィクトリーガンダム のパイロットとなったウッソは、戦争 せんそう と言 い う不条理 ふじょうり な現実 げんじつ の中 なか で様々 さまざま な経験 けいけん を重 かさ ねて行 い くのだった…。(TVアニメ公式 こうしき サイトより。)
登場 とうじょう 人物 じんぶつ メインキャラ 地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん その他 た 登場 とうじょう メカニックリガ・ミリティア 地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん ザンスカール帝国 ていこく マケドニア政府 せいふ 軍 ぐん
※1:アレキサンドリア級 きゅう
※2:スペースアーク級 きゅう
※3:ラー・カイラム 級 きゅう
※4:漫画 まんが 版 ばん
作中 さくちゅう 用語 ようご 宇宙 うちゅう 世紀 せいき 146年 ねん にフォンセ・カガチが発足 ほっそく した政党 せいとう 。
党 とう が擁立 ようりつ した独自 どくじ の宗教 しゅうきょう である『マリア主義 しゅぎ 』と、腐敗 ふはい した権力 けんりょく 者 しゃ をギロチン で粛清 しゅくせい する反 はん 体制 たいせい 思想 しそう を主 おも な考 かんが えとし、地球 ちきゅう 連邦 れんぽう を蹴落 けお としザンスカール帝国 ていこく として独立 どくりつ に成功 せいこう した。
帝国 ていこく 内 ない でも高 たか い支持 しじ 率 りつ を維持 いじ しているが、その実態 じったい はマリアのカリスマ性 せい に魅 み せられ盲目的 もうもくてき にマリア主義 しゅぎ に賛同 さんどう する者 もの 、ギロチンという腐敗 ふはい した地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 政府 せいふ 官僚 かんりょう への粛清 しゅくせい を英雄 えいゆう 視 し する者 もの 達 たち で構成 こうせい されている。
よって多 おお くはマリア主義 しゅぎ を「押 お し付 つ けられている」事 こと と反 はん 体制 たいせい 側 がわ が莫大 ばくだい な富 とみ と名声 めいせい を得 え たことで「新 あら たな体制 たいせい を生 う んでいる」事実 じじつ に自覚 じかく がない。
帝国 ていこく が組織 そしき した軍隊 ぐんたい である『ベスパ』が地球 ちきゅう 侵略 しんりゃく を開始 かいし していた本編 ほんぺん 開始 かいし 時点 じてん では既 すで にラゲーンでギロチンを使 つか った処刑 しょけい が行 おこな われており、オデロ、ウォレン、スージィはその光景 こうけい を目 ま の当 あ たりにしてしまっている。
地球 ちきゅう 上 じょう の地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん によりアースノイドの居住 きょじゅう が認可 にんか された場所 ばしょ 。
カテジナが住 す んでいたウーイッグやラゲーンが特別 とくべつ 居住 きょじゅう 区 く に該当 がいとう し、ウッソが住 す んでいたカサレリアは自然 しぜん 環境 かんきょう 保護 ほご 区 く のため本来 ほんらい 居住 きょじゅう が認 みと められておらず不法 ふほう 居住 きょじゅう 扱 あつか いとなる。
しかし、ザンスカール帝国 ていこく が地上 ちじょう 用 よう モビルスーツであるゾロとビームローターの開発 かいはつ に成功 せいこう した事 こと ですでにベスパによる占拠 せんきょ が始 はじ まっており、本編 ほんぺん 序盤 じょばん 間 あいだ もなくしてウーイッグは焼 や け野原 のはら となった。
ちなみに、後 のち にウッソはムバラク・スターン の働 はたら きかけにより地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 政府 せいふ から正式 せいしき にカサレリア居住 きょじゅう を認 みと められている。
リガ・ミリティア が独自 どくじ に立 た ち上 あ げた最 さい 新鋭 しんえい MS開発 かいはつ 計画 けいかく 。
戦 たたか いに乗 の り気 き ではない地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん の力 ちから を宛 あて にせず、LM内 ない の元 もと メカニック陣 じん が集結 しゅうけつ して、ベスパのMSに対抗 たいこう できる最 さい 新鋭 しんえい 機 き を独自 どくじ に開発 かいはつ したもの。
上述 じょうじゅつ 通 どお り正規 せいき 軍 ぐん の力 ちから を借 か りてないため、ベスパのものと比 くら べジェネレーター出力 しゅつりょく では負 ま けていたり、種類 しゅるい が二 ふた つ(及 およ び各 かく マイナーチェンジモデル)しかないなどの難点 なんてん もあったが、それでも当時 とうじ の連邦 れんぽう の最新 さいしん 機 き に比 くら べれば戦闘 せんとう 力 りょく は大幅 おおはば に上 あ がっている。
レジスタンスらしく各 かく 武装 ぶそう や内部 ないぶ 構造 こうぞう も共通 きょうつう 規格 きかく 化 か され、ジェネレータから武装 ぶそう 兵器 へいき に直接 ちょくせつ エネルギー供給 きょうきゅう が行 おこな えるハードポイントを各所 かくしょ に設 もう けたことでいかなる形態 けいたい でも攻撃 こうげき が可能 かのう になっているなど高 たか い拡張 かくちょう 性 せい も併 あわ せ持 も っている。
一 いち 年 ねん 戦争 せんそう が遠 とお い昔 むかし となった事 こと によるアースノイドとスペースノイド各々 おのおの の価値 かち 観 かん の変化 へんか や地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 政府 せいふ の腐敗 ふはい により勃発 ぼっぱつ している戦争 せんそう 。
ガンダムシリーズ で「宇宙 うちゅう 戦国 せんごく 時代 じだい 」 という言葉 ことば が最初 さいしょ に出 で てきたのは本 ほん 作品 さくひん からで、そこから逆算 ぎゃくさん して『機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダム 』シリーズを筆頭 ひっとう に、本 ほん 作品 さくひん の時 とき 系列 けいれつ である宇宙 うちゅう 世紀 せいき 153年 ねん 前後 ぜんこう に発生 はっせい した地球 ちきゅう 圏 けん や木星 もくせい 圏 けん での内乱 ないらん を描 えが いた宇宙 うちゅう 世紀 せいき ガンダムシリーズ のメディアミックス作品 さくひん が立 た て続 つづ けに発表 はっぴょう されることとなった。
15メートル級 きゅう に小型 こがた 化 か された所謂 いわゆる 『第 だい 二 に 期 き モビルスーツ』が抱 かか える問題 もんだい 。
このMS群 ぐん が持 も つサナリィ が開発 かいはつ した新型 しんがた ミノフスキー・イヨネスコ型 がた 熱 ねつ 核 かく 反応 はんのう 炉 ろ は過去 かこ のジェネレーターより小型 こがた ・高 こう 出力 しゅつりょく という画期的 かっきてき なものだったが、同時 どうじ にジェネレーターにビームが直撃 ちょくげき すると核 かく 爆発 ばくはつ が生 しょう じてしまう
MSの核 かく 爆発 ばくはつ については『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムF91 』の頃 ころ から描写 びょうしゃ されていたが、この要素 ようそ は本 ほん 作 さく の物語 ものがたり 序盤 じょばん から深刻 しんこく な問題 もんだい として語 かた られ、英才 えいさい 教育 きょういく を受 う けていたとは言 い え民間 みんかん 人 じん だったウッソも熟知 じゅくち しており、両 りょう 軍 ぐん とも機体 きたい の四肢 しし を狙 ねら った銃撃 じゅうげき やコックピットブロックをピンポイントで狙 ねら った接近 せっきん 戦 せん などに頼 たよ らざるを得 え なくなっている。
静止 せいし 軌道 きどう 上 じょう に位置 いち する宙 ちゅう 域 いき にある太陽 たいよう 電池 でんち 衛星 えいせい (太陽光 たいようこう 発電 はつでん 衛星 えいせい )。
劇 げき 中 ちゅう の二 に 年 ねん 前 まえ までは、発電 はつでん した電力 でんりょく をマイクロ・ウェーブに変換 へんかん して地球 ちきゅう に向 む けて送電 そうでん していた。
ザンスカール帝国 ていこく が開発 かいはつ したカイラスギリーの電力 でんりょく 確保 かくほ のため、マサリク家 か とクランスキー家 か とイエリネス家 か の三 さん 家族 かぞく により構成 こうせい されるハイランド住人 じゅうにん の親達 おやたち は子供 こども 達 たち をザンスカール軍 ぐん により人質 ひとじち に取 と られていた。
リガ・ミリティアにより救出 きゅうしゅつ された後 のち は三 さん 家族 かぞく 全員 ぜんいん が停戦 ていせん 協定 きょうてい まで、マサリク兄弟 きょうだい とクランスキー姉妹 しまい はエンジェル・ハイロゥでの最終 さいしゅう 決戦 けっせん までリーンホースJr. 部隊 ぶたい にホワイトアーク に乗船 じょうせん して協力 きょうりょく し、ソフィアとブラスタの幼 おさな い姉 あね 弟 おとうと を抱 かか えるイエリネス家 か は停戦 ていせん 協定 きょうてい 後 ご は再 ふたた び宇宙 うちゅう には上 あ がらずに一家 いっか 全員 ぜんいん でカサレリアに残 のこ った。
太陽 たいよう 電池 でんち 衛星 えいせい は単 たん なる発電 はつでん スポットとしてだけではなく、マイクロ・ウェーブをザンスカール艦隊 かんたい に向 む け局所 きょくしょ 的 てき に集中 しゅうちゅう 放出 ほうしゅつ させて下痢 げり 等 ひとし の体調 たいちょう 不良 ふりょう を誘発 ゆうはつ させたり、逆光 ぎゃっこう による目眩 めまい ましといった戦術 せんじゅつ 兵器 へいき としても活躍 かつやく している。
サイド2に併設 へいせつ されたザンスカール帝国 ていこく の敷地 しきち 内 ない 国家 こっか だが、独自 どくじ に反 はん ザンスカール活動 かつどう を行 おこな っている。
金銭 きんせん 面 めん では逼迫 ひっぱく しているようで宇宙 うちゅう 世紀 せいき 150年代 ねんだい には最早 もはや 二 に 周 まわ りは型 かた 遅 おく れのヘビーガン が主力 しゅりょく 兵器 へいき で、補給 ほきゅう に来 き たリガ・ミリティアからもリーンホースJr.ごと保有 ほゆう 兵器 へいき を掻っ攫 さら おうとしていた。
また、Vガンダムに対 たい して平気 へいき でビームを発砲 はっぽう していたあたり、パイロットは第 だい 二 に 期 き モビルスーツの概念 がいねん すら知 し らないらしく、住人 じゅうにん は浮世 うきよ 離 ばな れしている様子 ようす もある。
しかし粛清 しゅくせい を良 い しとするザンスカール帝国 ていこく 側 がわ が何 なに もしないはずもなく、新 あたら しく開発 かいはつ したタイヤ型 がた サブフライトシステム であるアインラッド と専用 せんよう モビルスーツのゲドラフ の試運転 しうんてん も兼 か ねた最初 さいしょ の標的 ひょうてき にされてしまった。
月面 げつめん にある大都市 だいとし 。
コロニーの人口 じんこう 都市 とし も含 ふく めて『世界 せかい 名作 めいさく 劇場 げきじょう 』みたいなヨーロッパの街並 まちな みを模 も したクラシックな景色 けしき ばかりが映 うつ る本 ほん 作 さく で最 もっと も都会 とかい らしい場所 ばしょ 。
リガ・ミリティアの秘密 ひみつ 工場 こうじょう があるが、同時 どうじ にザンスカール帝国 ていこく の秘密 ひみつ 警察 けいさつ もおり、ウッソの母親 ははおや ミューラ・ミゲル が指名 しめい 手配 てはい されていた。
約 やく 2万 まん 人 にん が住 す む地球 ちきゅう の人工 じんこう 海洋 かいよう 都市 とし 。
表向 おもてむ きはリガ・ミリティアに協力 きょうりょく 的 てき な態度 たいど を見 み せているが、その正体 しょうたい はその上層 じょうそう 部 ぶ の大半 たいはん がマリア主義 しゅぎ の狂信 きょうしん 者 しゃ というほぼザンスカールのスパイで溢 あふ れかえってるような場所 ばしょ 。
皮肉 ひにく にもカテジナを追 お ったウッソによって早期 そうき に正体 しょうたい がバレてしまい、マリア主義 しゅぎ 者 しゃ だけが潜水 せんすい 艦 かん で避難 ひなん し、LM討伐 とうばつ のために投入 とうにゅう された新型 しんがた モビルアーマー・ドッゴーラ の無 む 差別 さべつ 攻撃 こうげき によって崩壊 ほうかい の末路 まつろ を辿 たど った。
避難 ひなん したマリア主義 しゅぎ 者 しゃ 達 たち は後 のち に宇宙 うちゅう へと送 おく られて、ザンスカール帝国 ていこく の最終 さいしゅう 兵器 へいき であるエンジェル・ハイロゥ を稼働 かどう させるサイキッカー として利用 りよう された。
ザンスカール帝国 ていこく が提唱 ていしょう した地球 ちきゅう を浄化 じょうか させる作戦 さくせん 。
しかし「浄化 じょうか 」とは名 な ばかりの、実態 じったい は高 たか い剛性 ごうせい を持 も ったタイヤ型 がた 兵器 へいき 群 ぐん を使 つか って建築 けんちく 物 ぶつ や地球人 ちきゅうじん を轢 ひ き潰 つぶ し、物理 ぶつり 的 てき にクリーン(平 たい ら)にするという非 ひ 人道的 じんどうてき かつ極悪 ごくあく 非道 ひどう な作戦 さくせん 。
この作戦 さくせん には発案 はつあん 者 しゃ とされるドゥカー・イク の「地球 ちきゅう をバイク乗 の りの楽園 らくえん にする(=バイクが自由 じゆう に走 はし り回 まわ れる平地 ひらち を増 ふ やす)」 という個人 こじん 的 てき 野望 やぼう も含 ふく まれている。
ベスパでバイク戦艦 せんかん アドラステア の本格 ほんかく 運用 うんよう とアインラッド の量産 りょうさん 態勢 たいせい が完了 かんりょう すると、クロノクルが艦隊 かんたい 司令 しれい に就任 しゅうにん したモトラッド艦隊 かんたい によって執行 しっこう 開始 かいし された。
だが、この作戦 さくせん すら地球 ちきゅう 連邦 れんぽう 軍 ぐん との停戦 ていせん 協定 きょうてい を結 むす ぶ口実 こうじつ 作 づく りの為 ため のミスリード に過 す ぎなかったことを発案 はつあん 者 しゃ のドゥカーさえも知 し らず、真 しん の地球 ちきゅう クリーン作戦 さくせん は停戦 ていせん の裏 うら で別途 べっと に行 おこな われようとしていた…。
音楽 おんがく 関連 かんれん 以下 いか の楽曲 がっきょく は全 すべ てキングレコード より発売 はつばい のサウンドトラック 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム SCORE Ⅰ~Ⅲ』に収録 しゅうろく されている。
オープニングテーマ 『DON'T STOP! CARRY ON!』(32~51話 わ )作詞 さくし :西脇 にしわき 唯 ゆい 作曲 さっきょく :小泉 こいずみ 誠司 せいじ 編曲 へんきょく :福田 ふくだ 裕彦 ひろひこ 歌 うた :RD エンディングテーマ 『もう一度 いちど TENDERNESS 』(32~51話 わ )作詞 さくし :浜口 はまぐち 司 つかさ 作曲 さっきょく :安宅 あたか 美春 みはる 編曲 へんきょく :葉山 はやま たけし歌 うた :KIX-S 劇 げき 中 ちゅう 挿入歌 そうにゅうか 『ひなげしの旅 たび のむこうに』(第 だい 31話 わ ・第 だい 38話 わ ・第 だい 39話 わ ・第 だい 42話 わ ・第 だい 45話 わ ・第 だい 50話 わ )作詞 さくし :井 い 荻 おぎ 麟作曲 さっきょく ・編曲 へんきょく :千住 せんじゅ 明 あきら 歌 うた :小峰 こみね 公子 きみこ (karak)、黒田 くろだ 由美 ゆみ 劇 げき 中 ちゅう でシャクティが頻繁 ひんぱん に歌 うた う子守 こもり 唄 うた 。 『いつかまた生 う まれた時 とき のために』(第 だい 30話 わ ・第 だい 32話 わ )作詞 さくし :小峰 こみね 公子 きみこ 、井 い 荻 おぎ 麟作曲 さっきょく :保刈 ほかり 久明 ひさあき 編曲 へんきょく ・歌 うた :karakウッソがミューラに自 みずか らの戦歴 せんれき を語 かた るシーンと、オリファーの葬儀 そうぎ のシーンで使用 しよう 。 『生 う まれてくるものへ』(劇 げき 中 ちゅう 未 み 使用 しよう 曲 きょく )作詞 さくし :井 い 荻 おぎ 麟作曲 さっきょく ・編曲 へんきょく :千住 せんじゅ 明 あきら 歌 うた :ACEILUXボーカル入 い り楽曲 がっきょく としては挿入歌 そうにゅうか として使 つか われていないが、曲 きょく の一部 いちぶ がBGMとして劇 げき 中 ちゅう で使 つか われた可能 かのう 性 せい はある。 『いくつもの愛 あい をかさねて 』(第 だい 50話 わ ・第 だい 51話 わ )作詞 さくし :井 い 荻 おぎ 麟作曲 さっきょく ・編曲 へんきょく ・歌 うた :岩崎 いわさき 元 もと 是 ぜ リーンホースJr.特攻 とっこう シーンと最終 さいしゅう 回 かい ラストシーンで使用 しよう 。 『千住 せんじゅ 明 あきら 交響 こうきょう 組曲 くみきょく 第 だい 二 に 番 ばん “THOUSAND NESTS”(機動 きどう 戦士 せんし Vガンダムより)』 演奏 えんそう :ポーランド放送 ほうそう 管弦楽 かんげんがく 団 だん 指揮 しき :アンソニー・イングリス作曲 さっきょく ・編曲 へんきょく ・組曲 くみきょく :千住 せんじゅ 明 あきら 『交響 こうきょう 組曲 くみきょく 第 だい 二 に 番 ばん ”THOUSAND NESTS” Ⅰ~Ⅸ』の9曲 きょく を収録 しゅうろく したCDアルバム。 千住 せんじゅ 氏 し はこのアルバムを「自身 じしん の代表 だいひょう 作 さく 」 として語 かた っている。『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』の劇 げき 中 ちゅう 音楽 おんがく は当時 とうじ のTVアニメ作品 さくひん としては珍 めずら しいフルオーケストラ での収録 しゅうろく を起用 きよう しており、アニメーション制作 せいさく に関 かか わったスタッフはもちろん、自分 じぶん のアニメ作品 さくひん の音楽 おんがく を担当 たんとう した作曲 さっきょく 家 か を褒 ほ めることも殆 ほとん どない富野 とみの 監督 かんとく は、曲 きょく の収録 しゅうろく 風景 ふうけい を見学 けんがく に行 い って「幸 しあわ せだ」 と感 かん じたという。 千住 せんじゅ 氏 し は「Vガンダムを担当 たんとう するに当 あ たって、自分 じぶん のもつ引 ひ き出 だ しをすべて出 だ し切 き るつもりで臨 のぞ んだ」 と語 かた っている。『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』のサウンドトラックは『SCORE Ⅰ~Ⅲ』が発売 はつばい されているが、上記 じょうき の通 とお り富野 とみの 監督 かんとく が千住 せんじゅ 氏 し の音楽 おんがく に感銘 かんめい を受 う けていたことがあり、『SCORE Ⅱ』と『SCORE Ⅲ』収録 しゅうろく 曲 きょく のタイトルは富野 とみの 監督 かんとく 自 みずか らが名付 なづ けている。 (例 れい :「春 はる に夏 なつ の祭典 さいてん を」、「スカートの裾 すそ が床 ゆか に触 ふ れましょう」、「錯覚 さっかく する予兆 よちょう (または同性愛 どうせいあい )」、「血糊 ちのり のついた包帯 ほうたい のまま進軍 しんぐん しろという」 ) このため、『Gジェネレーション シリーズ』などでBGM一覧 いちらん を見 み ると、本 ほん 作 さく のBGMタイトルが浮 う く 。 千住 せんじゅ 氏 し は後 のち に脚本 きゃくほん 家 か の野島 のじま 伸 しん 司 し 氏 し が企画 きかく した『人間 にんげん ・失格 しっかく 』や『未成年 みせいねん 』といったTBS 金曜 きんよう ドラマシリーズや、日本 にほん テレビ制作 せいさく の安達 あだち 祐実 ゆみ 主演 しゅえん の人気 にんき ドラマ『家 いえ なき子 こ 』等 とう の民放 みんぽう ドラマで数多 すうた の劇 げき 中 ちゅう 音楽 おんがく を担当 たんとう し、NHK の大河 たいが ドラマ では『風林火山 ふうりんかざん 』の劇 げき 中 ちゅう 音楽 おんがく を手掛 てが けている。ナレーション 本編 ほんぺん :中田 なかた 譲治 じょうじ
サブタイトルコール:阪口 さかぐち 大助 だいすけ
次回 じかい 予告 よこく :黒田 くろだ 由美 ゆみ
各 かく 話 はなし リスト話 はなし 数 すう サブタイトル 退場 たいじょう 者 しゃ (斜線 しゃせん は明確 めいかく な死亡 しぼう 描写 びょうしゃ のあるもの)第 だい 1話 わ 白 しろ いモビルスーツボイスン 第 だい 2話 わ マシンと会 あ った日 ひ 第 だい 3話 わ ウッソの戦 たたか い カルルマンの母 はは 、クリス・ロイド、 テングラシー・ルース、リー・ロン第 だい 4話 わ 戦 たたか いは誰 だれ のためにジム・スティフ、ライオール・サバト 第 だい 5話 わ ゴッゾーラの反撃 はんげき ガリー・タン 第 だい 6話 わ 戦士 せんし のかがやきバクー・チー、ディ・トランプ、ワタリー・ギラ 第 だい 7話 わ ギロチンの音 おと オイ・ニュング 第 だい 8話 わ 激闘 げきとう !波状 はじょう 攻撃 こうげき キーラ 第 だい 9話 わ 旅立 たびだ ち第 だい 10話 わ 鮮烈 せんれつ !シュラク隊 たい ゲトル・デプレ 第 だい 11話 わ シュラク隊 たい の防壁 ぼうへき ヘレン・ジャクソン 第 だい 12話 わ ギロチンを粉砕 ふんさい せよ ロブ・オレスケス 第 だい 13話 わ ジブラルタル空域 くういき マヘリア・メリル 第 だい 14話 わ ジブラルタル攻防 こうぼう ケイト・ブッシュ、メッチェ・ルーベンス、 クワン・リー第 だい 15話 わ スペースダスト 第 だい 16話 わ リーンホース浮上 ふじょう 第 だい 17話 わ 帝国 ていこく の女王 じょおう 第 だい 18話 わ 宇宙 うちゅう 艦隊 かんたい 戦 せん 第 だい 19話 わ シャクティを捜 さが せ 第 だい 20話 わ 決戦 けっせん 前夜 ぜんや 第 だい 21話 わ 戦略 せんりゃく 衛星 えいせい を叩 はた け第 だい 22話 わ 宇宙 うちゅう の虎 とら ゴッドワルド・ハイン 第 だい 23話 わ ザンスカール潜入 せんにゅう 第 だい 24話 わ 首都 しゅと 攻防 こうぼう 第 だい 25話 わ 敵艦 てきかん と敵 てき 地 ち へ第 だい 26話 わ マリアとウッソ ペギー・リー 第 だい 27話 わ 宇宙 うちゅう を走 はし る閃光 せんこう ジュンコ・ジェンコ 第 だい 28話 わ 大 だい 脱走 だっそう 第 だい 29話 わ 新 あたら しいスーツV2アジス・バギ 第 だい 30話 わ 母 はは のガンダム第 だい 31話 わ モトラッド発進 はっしん オリファー・イノエ 第 だい 32話 わ ドッゴーラ激 げき 進 すすむ ブロッホ 第 だい 33話 わ 海 うみ に住 す む人々 ひとびと 第 だい 34話 わ 巨大 きょだい ローラー作戦 さくせん ミズホ・ミネガン、メルクリン 第 だい 35話 わ 母 はは かシャクティかアドラステアの艦内 かんない で洗濯 せんたく をしていた少女 しょうじょ 兵 へい 第 だい 36話 わ 母 はは よ大地 だいち にかえれミューラ・ミゲル、ゴズ・バール 第 だい 37話 わ 逆襲 ぎゃくしゅう ツインラッドシシリー・フィツィーネ 第 だい 38話 わ 北海 ほっかい を炎 ほのお にそめてドゥカー・イク、レンダ・デ・パロマ 第 だい 39話 わ 光 ひかり の翼 つばさ の歌 うた マチス・ワーカー 第 だい 40話 わ 超 ちょう 高空 こうくう 攻撃 こうげき の下 した 第 だい 41話 わ 父 ちち のつくった戦場 せんじょう 第 だい 42話 わ 鮮血 せんけつ は光 ひかり の渦 うず にルペ・シノ、アルベオ・ピピニーデン 第 だい 43話 わ 戦場 せんじょう の彗星 すいせい ファラキル・タンドン 第 だい 44話 わ 愛 あい は光 ひかり の果 は てにカリンガ・ヴォーゲル、キスハール・バグワット 第 だい 45話 わ 幻覚 げんかく に踊 おど るウッソトッリ・アーエス隊 たい 第 だい 46話 わ タシロ反乱 はんらん 第 だい 47話 わ 女 おんな たちの戦場 せんじょう ファラ・グリフォン 第 だい 48話 わ 消 き える命 いのち 咲 さ く命 いのち マリア・ピァ・アーモニア、タシロ・ヴァゴ 第 だい 49話 わ 天使 てんし の輪 わ の上 うえ でユカ・マイラス、ネネカ隊 たい 第 だい 50話 わ 憎 にく しみが呼 よ ぶ対決 たいけつ ムバラク・スターン、レオニード・アルモドバル、ロメロ・マラバル、 オーティス・アーキンズ、ジン・ジャハナム(影武者 かげむしゃ )、ロベルト・ゴメス、フランチェスカ・オハラ、ミリエラ・カタン、コニー・フランシス 第 だい 51話 わ 天使 てんし たちの昇天 しょうてん ムッターマ・ズガン、オデロ・ヘンリーク、クロノクル・アシャー、 フォンセ・カガチ
関連 かんれん 作品 さくひん 漫画 まんが 版 ばん 本 ほん 作 さく にはTVアニメが本 ほん 放送 ほうそう されていた当時 とうじ に発表 はっぴょう された、有名 ゆうめい な二 に 種類 しゅるい のコミカライズ版 ばん が存在 そんざい する。
コミックボンボン連載 れんさい のコミカライズ版 ばん 講談社 こうだんしゃ の児童 じどう 向 む け漫画 まんが 雑誌 ざっし のコミックボンボン 誌上 しじょう において1993年 ねん 4月 がつ 号 ごう から1994年 ねん 3月 がつ 号 ごう まで連載 れんさい された、岩村 いわむら 俊哉 としや 氏 し の独自 どくじ 解釈 かいしゃく によるコミカライズ作品 さくひん である。ファンからは通称 つうしょう 『ボンボン版 ばん Vガンダム 』 と呼 よ ばれて愛 あい されている。 破天荒 はてんこう な性格 せいかく をして、凶悪 きょうあく な目付 めつ きの野性 やせい 味 あじ 溢 あふ れる笑顔 えがお がチャームポイントで、後 うし ろ髪 がみ を逆立 さかだ てた暴走 ぼうそう 族 ぞく の様 よう な派手 はで な髪形 かみがた をしたウッソ(しかも個人 こじん 称 しょう も「オレ」)が登場 とうじょう する。児童 じどう 向 む け漫画 まんが としてアレンジする際 さい に「シャクティ1人 にん にヒロインを絞 しぼ りたかった」と云 い う理由 りゆう から漫画 まんが の劇 げき 中 ちゅう にカテジナは存在 そんざい しないのだが、それでも中盤 ちゅうばん からシャクティが完全 かんぜん に空気 くうき になってしまった事実 じじつ から見 み て単純 たんじゅん に作者 さくしゃ の力量 りきりょう 不足 ふそく からカテジナを描 えが くのが面倒臭 めんどうくさ かっただけである 。アニメ版 ばん では描 えが かれる事 こと はなかった「『未来 みらい 少年 しょうねん コナン 』や『戦闘 せんとう メカ ザブングル 』のような、未来 みらい の世界 せかい を舞台 ぶたい にした明 あか るい冒険 ぼうけん 活劇 かつげき 」 と云 い う、バンダイ側 がわ が提示 ていじ した『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』の番組 ばんぐみ 企画 きかく 当初 とうしょ のコンセプト をなぞりながらも、児童 じどう 向 む け漫画 まんが 作品 さくひん として特 とく 化 か した描写 びょうしゃ により最終 さいしゅう 的 てき には全 まった く違 ちが った印象 いんしょう を与 あた えている。 いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!! 『MS SAGA』や『DYNE』等 とう のバンダイ が発行 はっこう していたアンソロジーコミックス向 む けにことぶきつかさ 氏 し が執筆 しっぴつ していた『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』を題材 だいざい にしたパロディギャグ漫画 まんが 全 ぜん 4篇 へん を含 ふく めた、ガンダム関連 かんれん の漫画 まんが 作品 さくひん ばかりを纏 まと めた単行本 たんこうぼん のタイトルが『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!! 』 である。 単行本 たんこうぼん は1994年 ねん にメディアワークス より発売 はつばい されており、2012年 ねん には改訂 かいてい 新装 しんそう 版 ばん の単行本 たんこうぼん が『ことぶきつかさ 短 たん 編集 へんしゅう いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!! 』 と改題 かいだい されてKADOKAWA より発売 はつばい された。メディアワークス の旧 きゅう 単行本 たんこうぼん には1994年 ねん 当時 とうじ のことぶきつかさ 氏 し が「当時 とうじ 、何 なん の考 かんが えもなく書 か き殴 なぐ っただけ」 と云 い う「自分 じぶん の漫画 まんが 作品 さくひん に関 かん する裏話 うらばなし 」と「ガンダム作品 さくひん に対 たい するコメント」のページが載 の っていたのだが、「関係 かんけい 者 しゃ に喧嘩 けんか を売 う っていると誤解 ごかい されてもおかしくなかった内容 ないよう 」 だとKADOKAWA の編集 へんしゅう 者 しゃ から指摘 してき されており、「痛 やめ コメント」 だと反省 はんせい した本人 ほんにん の意向 いこう により改訂 かいてい 版 ばん の単行本 たんこうぼん では当時 とうじ のコメントが載 の っていたページは「あとがき」を残 のこ して全 すべ て削除 さくじょ されている。また、旧 きゅう 単行本 たんこうぼん の巻末 かんまつ に収録 しゅうろく されていた、庵 あん 野 の 秀明 ひであき 氏 し と鶴巻 つるまき 和哉 かずや 氏 し を筆頭 ひっとう にうたたねひろゆき 氏 し や園田 そのだ 健一 けんいち 氏 し といった数多 すうた の超 ちょう 豪華 ごうか ゲスト陣 じん が1994年 ねん 当時 とうじ に寄稿 きこう した祝辞 しゅくじ ページは削除 さくじょ されることもなく、KADOKAWA 版 はん でもそのままである。 ちなみに、KADOKAWA 版 はん の単行本 たんこうぼん で削除 さくじょ されてしまったコメントページの内 うち 、『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』という作品 さくひん に対 たい して語 かた っていた頁 ぺーじ では「唯一 ゆいいつ 気 き に入 い った『黒 くろ い女 おんな の人 ひと 』がマーベットさん だった。」「もう今更 いまさら この作品 さくひん に関 かん して語 かた ることは何 なに もない。マーベットさんに始 はじ まりマーベットさんに終 お わったのである。ただそれだけ。」 と辛辣 しんらつ に評 ひょう していた。 KADOKAWA 版 はん の単行本 たんこうぼん 用 よう に新規 しんき 収録 しゅうろく された対談 たいだん コメントでは「旧 きゅう 単行本 たんこうぼん が出 で た後 のち にVガンダムを何 なん 度 ど か観 かん 返 かえ してるんですが、当時 とうじ 解 わか らなかった味 あじ が徐々 じょじょ に見 み えてくる訳 わけ ですよ。なのにその作品 さくひん の良 よ さに気付 きつ けなかった鈍感 どんかん な頃 ころ の自分 じぶん の言葉 ことば しか旧 きゅう 単行本 たんこうぼん には記録 きろく されていない。」 とことぶきつかさ 氏 し は過去 かこ の自分 じぶん の発言 はつげん をかなり後悔 こうかい していた。基本 きほん 的 てき にアニメ本編 ほんぺん の台詞 せりふ やストーリーをそれなりになぞってパロディ漫画 まんが 化 か してはいるが、当時 とうじ のことぶきつかさ 氏 し はファースト原理 げんり 主義 しゅぎ 者 しゃ で「『0083 でもギリOK』とか生意気 なまいき 言 い ってた頃 ころ 」 だったので『1stガンダム 』から70年 ねん 後 ご と云 い う時代 じだい 設定 せってい の『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』に対 たい しては全 まった く興味 きょうみ が持 も てず「ストーリー物 ぶつ から逃 に げたくてギャグ漫画 まんが にしたけど、それまでギャグ漫画 まんが は描 えが いたことが無 な く、結局 けっきょく やり方 かた が分 わ からずにブラックに弄 いじく るしかなかった」 と述懐 じゅっかい している。しかも漫画 まんが 執筆 しっぴつ 中 ちゅう には度重 たびかさ なりバンダイ とサンライズ 側 がわ からキャラクターの台詞 せりふ チェックが入 はい り、何 なん 度 ど も漫画 まんが 中 ちゅう の過激 かげき な台詞 せりふ の訂正 ていせい を求 もと められてはバンダイ の担当 たんとう 者 しゃ と「表現 ひょうげん の自由 じゆう 」に関 かん して揉 も めており、最早 もはや やる気 き の欠片 かけら すらもなくなった後半 こうはん は投 な げやりで暴力 ぼうりょく 的 てき な描写 びょうしゃ が目立 めだ つ様 よう になり、大半 たいはん のキャラクターがアニメとはかけ離 はな れた破天荒 はてんこう で残虐 ざんぎゃく な性格 せいかく をしている内容 ないよう となった。 ことぶきつかさ 氏 し は現在 げんざい でこそガンダムのアニメ作品 さくひん にキャラクターデザインや総 そう 作画 さくが 監督 かんとく として大 おお きく関 かか わっているが、これらの若気 わかげ の至 いた り で書 か いた当時 とうじ の漫画 まんが 作品 さくひん やコメントを見 み て「そんな人間 にんげん がコミックスのあとがきで『今後 こんご のガンダム作品 さくひん でデザイン参加 さんか とかしたいなぁ』とか言 い ってる(笑) かっこわらい ナメとんのかと(笑) かっこわらい 」 と回想 かいそう し苦笑 にがわら いしていた。なお、「カテ公 こう 」「これ…母 かあ さんです… 」といった『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』関連 かんれん でよく語 かた られるパワーワード はこの漫画 まんが から発生 はっせい したものである。 最終 さいしゅう 話 ばなし でシャクティがワッパ のオートコンパスだと偽 いつわ り時限 じげん 爆 ばく 弾 だん を仕掛 しか けてカテジナを爆殺 ばくさつ したシーン は「視聴 しちょう 者 しゃ の1年間 ねんかん の鬱憤 うっぷん を晴 は らしてくれた」 とファンからは称賛 しょうさん された。それ以外 いがい に有名 ゆうめい な漫画 まんが 作品 さくひん 機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム外伝 がいでん オデロ・ヘンリークからの手紙 てがみ 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』の放送 ほうそう 30周年 しゅうねん を記念 きねん した外伝 がいでん 漫画 まんが である。2023年 ねん 12月25日 にち 発売 はつばい のマンガ雑誌 ざっし 『月刊 げっかん ガンダムエース (KADOKAWA )』2024年 ねん 2月 がつ 号 ごう より連載 れんさい をスタートした。 オデロ・ヘンリーク にスポットを当 あ てた外伝 がいでん で、『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム ゼロの旧 きゅう ザク』等 とう を執筆 しっぴつ した岡本 おかもと 一広 かずひろ 氏 し が漫画 まんが を担当 たんとう する『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』の劇 げき 中 ちゅう エピソードにおけるオデロの心情 しんじょう や動向 どうこう を、オデロ本人 ほんにん 及 およ び彼 かれ と関 かか わった他 た キャラクターの視点 してん を交 まじ えて掘 ほ り下 さ げる形 かたち で描 えが かれる、回顧 かいこ 録 ろく 的 てき モノローグ漫画 まんが 作品 さくひん である。 ウエダハジメ氏 し の作品 さくひん 『物語 ものがたり シリーズ 』のEDアニメーション等 とう で有名 ゆうめい な、イラストレーター兼 けん 漫画 まんが 家 か のウエダハジメ 氏 し は本 ほん 作 さく の大 だい ファンで知 し られており、過去 かこ に『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』関連 かんれん の同人 どうじん 誌 し を描 えが いたり、本 ほん 作 さく のDVD-BOXのブックレットにも『Vガンダムの楽 たの しみ方 かた ― how to fun of V GUNDAM』として2ページのイラストエッセイを寄稿 きこう している。
幸福 こうふく である『Vガンダム論 ろん 』『∀ガンダム 』の放送 ほうそう 中 ちゅう である2000年 ねん 1月 がつ に徳間書店 とくましょてん より発行 はっこう された『ロマンアルバム GaZOスペシャル ガンダムミレニアム』に収載 しゅうさい された描 えが きおろしイラストエッセイ作品 さくひん である。 シャクティ・カリン の口調 くちょう を真似 まね た、やや過激 かげき な放送 ほうそう 禁止 きんし 用語 ようご 混 ま じりな文章 ぶんしょう と、才気 さいき に満 み ち溢 あふ れたイラストで綴 つづ られた、「Vガンダム愛 あい 」 に満 み ちた内容 ないよう である。「幸福 こうふく である。幸福 こうふく であるのです。Vガンダムを愛 め でる人々 ひとびと よ。二 に 十 じゅう 周年 しゅうねん という事 こと で溢 あふ れ返 かえ る、様々 さまざま なメディアの総括 そうかつ 企画 きかく 。カッコー良 よ ろしい切 き り口 くち だったりするそれら全 すべ てが、もう一 いち 回 かい 、全 すべ てが!Vガンダムをシカトこいて下 くだ さる現状 げんじょう を前 まえ にすれば、戸惑 とまど うことかも知 し れませんし、傷 きず つきもするでしょう。」 「ハリで楽 らく になる前 まえ の、トミノヨシユキが、おそらく最 もっと も死 し に近 ちか かった時 とき の創作 そうさく であり、凶暴 きょうぼう な危険 きけん 球 だま であることは、明 あき らかであります。そこに、MS忌諱 きき というかMS好 す き忌諱 きき といったものも、相 あい っ変 か わらず匂 にお い、が、だからこそ、その粗野 そや な誠実 せいじつ に、我々 われわれ は、それこそチ○コいじっているのと同 おな じくらいやってきたガンプラ遊 あそ び(どう体裁 ていさい 繕 つくろ おうが連中 れんちゅう の本質 ほんしつ はそれでありましょうよ。)よりも、強 つよ い快 こころよ を得 え られたのですから、これは、幸福 こうふく であります。」 「Vガンダムを愛 め でる人々 ひとびと よ。我々 われわれ は弾 ひ かれた存在 そんざい でありましょうが、幸福 こうふく であるのです。我々 われわれ は知 し っているのです。オデロ・ヘンリーク が健 すこ やかであったと。千住 せんじゅ 明 あきら 、理性 りせい の楽曲 がっきょく 奏 かな でられるならなか展開 てんかい する、乗用車 じょうようしゃ を思 おも わす心 しん 優 やさ しい形 かたち のビクトリーと、トミノメモへのアンサーを用意 ようい しなかったような石垣 いしがき おもしろメカとの、凄絶 せいぜつ なバトルを。」 「だから、Vガンダムを愛 め でる人々 ひとびと よ、カテ公 こう と呼 よ んで整理 せいり するしかない人々 ひとびと を許 ゆる し、Vガンダムという作品 さくひん をつくり得 え た方々 かたがた (一部 いちぶ 除 のぞ く)に、感謝 かんしゃ の祈 いの りを捧 ささ げましょう。」 上記 じょうき した文章 ぶんしょう は全文 ぜんぶん ではなく一部 いちぶ の抜粋 ばっすい であるが、非常 ひじょう にセンスに溢 あふ れた文章 ぶんしょう であり、『ガンダム20周年 しゅうねん 』当時 とうじ の「ガンプラ 至上 しじょう 主義 しゅぎ で物語 ものがたり やキャラクターの魅力 みりょく が顧 かえり みられない状況 じょうきょう (これは現在 げんざい も大 たい して変 か わっていない)」 を痛烈 つうれつ に皮肉 ひにく っており、ページ内 ない にギッシリと描 えが かれたサイケデリック かつ繊細 せんさい で秀逸 しゅういつ なイラストと相 あい まって一度 いちど 読 よ むと脳裏 のうり にこびりついて離 はな れないのである。この前 ぜん ページに掲載 けいさい されている、「富野 とみの ガンダム特有 とくゆう の金髪 きんぱつ ヒロイン達 たち 」に的 まと を絞 しぼ ったイラストエッセイ『我 が 等 とう がトミノ御大 おんたい の大 だい 宿業 しゅくごう 「金髪 きんぱつ さん」の系譜 けいふ 』 は古参 こさん のガンダムファンならば必見 ひっけん の内容 ないよう である。 これにより『∀ガンダム 』放送 ほうそう 終盤 しゅうばん の2000年 ねん 1月 がつ の時点 じてん で、既 すで に富野 とみの 監督 かんとく がファンの間 あいだ で「御大 おんたい 」 と呼 よ ばれていたことが判 わか る。 宇宙 うちゅう 世紀 せいき 小話 こばなし バグの子 こ 『月刊 げっかん ガンダムエース 』2003年 ねん 6月 がつ 号 ごう (No.010)に掲載 けいさい された2ページのフルカラー読 よ み切 き り漫画 まんが 作品 さくひん 。 同人 どうじん 誌 し 『バグの子 こ 』に収録 しゅうろく していた同 どう タイトル作品 さくひん を再 さい 構成 こうせい して新 あら たに描 えが き下 お ろしたものである。シャクティ・カリン が主役 しゅやく であり、『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムF91 』に登場 とうじょう した殺人 さつじん 兵器 へいき バグ が野生 やせい 化 か して人々 ひとびと の暮 く らしを脅 おど かしている独自 どくじ の世界 せかい 観 かん が描 えが かれている。TVゲーム 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』(スーパーファミコン ・12メガビットロムカセット) バンダイ より1994年 ねん 3月 がつ 11日 にち に発売 はつばい された、本 ほん 作 さく を原作 げんさく とするスーパーファミコン 用 よう ゲームソフトである。ジャンルはアクションシューティング、開発元 かいはつもと はトーセ。各 かく ステージ間 あいだ には『ビジュアルストーリー』と称 しょう する大雑把 おおざっぱ なデモシーンによるストーリー解説 かいせつ が挿入 そうにゅう される。 TVアニメの番組 ばんぐみ 放送 ほうそう 終了 しゅうりょう 直前 ちょくぜん に発売 はつばい されており、アニメ版 ばん の第 だい 39話 わ をモチーフにしたデモシーンからは一気 いっき に最終 さいしゅう 決戦 けっせん へとなだれ込 こ む。 アニメ終盤 しゅうばん の設定 せってい 画 が の提供 ていきょう が間 ま に合 あ わず、エンジェル・ハイロゥ の色 いろ がアニメと違 ちが う変 へん な色 いろ だったり、ザンスカール帝国 ていこく 側 がわ のMSが極端 きょくたん に少 すく なく、リグ・コンティオ もゴトラタン も登場 とうじょう せずノーマルタイプのコンティオ がラスボス になっている。 ゲーム内 ない では何故 なぜ かプレイ中 ちゅう のステージ数 すう とステージ名 めい は画面 がめん に一切 いっさい 表示 ひょうじ されない。 難易 なんい 度 ど の設定 せってい 変更 へんこう が可能 かのう で、ビームライフル の残 ざん 弾 だん 数 すう やコンティニューの回数 かいすう 、クリア後 ご のエンディング内容 ないよう が変化 へんか する。ゲームプレイ中 ちゅう は単調 たんちょう でやたら長 なが い戦闘 せんとう ばかり強要 きょうよう され、テンポが悪 わる く操作性 そうさせいわる も良 よ くないため爽快 そうかい 感 かん とは無縁 むえん のゲーム内容 ないよう である。 プレーヤーの自 じ 機 き はVガンダム (途中 とちゅう の宇宙 うちゅう ステージではVダッシュガンダム )、ステージが進 すす むと後半 こうはん はV2ガンダム になる。 移動 いどう 方法 ほうほう は歩行 ほこう 、ダッシュ、飛行 ひこう の三 さん 形態 けいたい があるが、歩行 ほこう はやたらと移動 いどう スピードが遅 おそ いため、常 つね にダッシュか飛行 ひこう ばかり使 つか うことになる通常 つうじょう 攻撃 こうげき は頭部 とうぶ バルカン砲 ほう とビームライフル があり、頭部 とうぶ バルカン砲 ほう はアニメ劇 げき 中 ちゅう での設定 せってい をガン無視 むし して弾 たま 数 すう は無 む 制限 せいげん 。ビームライフルは十字 じゅうじ キー操作 そうさ で射撃 しゃげき 方向 ほうこう を三 さん 方向 ほうこう に変 か えることもでき、威力 いりょく も強 つよ いがこちらは律儀 りちぎ に弾 たま 数 すう 制限 せいげん がある 。ビームサーベル 攻撃 こうげき は十字 じゅうじ キーとボタン操作 そうさ の組 く み合 あ わせでダッシュしたままで突撃 とつげき したり、鍔迫 つばぜ り合 あ い中 なか に格闘 かくとう ゲーム のようなコマンド入力 にゅうりょく で特殊 とくしゅ 技 わざ が出 だ せるようになっている。防御 ぼうぎょ はビームシールド を展開 てんかい して、こちらもアニメの設定 せってい を無視 むし してあらゆる攻撃 こうげき を防 ふせ ぐことができるばかりか、展開 てんかい 中 ちゅう は何故 なぜ か頭部 とうぶ バルカン砲 ほう でのみ攻撃 こうげき ができる。前半 ぜんはん の宇宙 うちゅう ステージでは自 じ 機 き がVダッシュガンダム になり、ビームライフルがメガビームライフルに、頭部 とうぶ バルカン砲 ほう がオーバーハングパックのキャノンに変化 へんか するが、何故 なぜ かビームサーベル は使用 しよう 不可 ふか になる。関連 かんれん 書籍 しょせき 、関連 かんれん 記事 きじ 等 とう ニュータイプ100%コレクション21『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム VOL.1 ÜSO'S BATTLE』 ニュータイプ100%コレクション23『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム VOL.2 SHAHKTI'S PRAYER』 1994年 ねん 2月 がつ と6月 がつ に角川書店 かどかわしょてん より発行 はっこう されたムック本 ほん である。 月刊 げっかん ニュータイプ に掲載 けいさい された本 ほん 作 さく の様々 さまざま なカラーイラストと、カトキハジメ 氏 し による新規 しんき 描 えが き下 お ろしカラーイラストが収載 しゅうさい されている。本 ほん 作 さく のファン必須 ひっす の資料 しりょう 本 ほん であり、キャラクター設定 せってい 画 が とモビルスーツ及 およ びメカニカル設定 せってい 画 が の掲載 けいさい 量 りょう は他 た の関連 かんれん 書籍 しょせき の追随 ついずい を全 まった く許 ゆる さない程 ほど である。VOL.2に掲載 けいさい の富野 とみの 監督 かんとく へのインタビュー記事 きじ はやや少 すく なめだが、後述 こうじゅつ する『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム大 だい 事典 じてん 』に収載 しゅうさい のインタビュー記事 きじ と併 あわ せて読 よ むと1994年 ねん 当時 とうじ の富野 とみの 監督 かんとく の作品 さくひん 制作 せいさく に対 たい する考 かんが え方 かた が改 あらた めて理解 りかい できるだろう。 劇 げき 中 ちゅう 本編 ほんぺん で未 み 使用 しよう に終 お わったボツ設定 せってい や企画 きかく 段階 だんかい のラフ設定 せってい 画 が まで載 の っており、宇宙 うちゅう 世紀 せいき の用語 ようご 解説 かいせつ 等 とう 、至 いた れり尽 ことごと くせりの内容 ないよう である。ラポートデラックス 機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム大 だい 事典 じてん 1994年 ねん 5月 がつ にラポート社 しゃ より発行 はっこう された。 設定 せってい 画 が の掲載 けいさい 量 りょう は上述 じょうじゅつ の『ニュータイプ100%コレクション』には劣 おと るが、逆 ぎゃく に本書 ほんしょ にしか載 の っていない設定 せってい 画 が もあり、お互 たが いに補完 ほかん し合 あ っている関係 かんけい と言 い える。アニメック編集 へんしゅう 者 しゃ の小牧 こまき 雅 まさ 伸 しん 氏 し による富野 とみの 監督 かんとく へのロングインタビューは後述 こうじゅつ する『それがVガンダムだ』のものと比 くら べると、小牧 こまき 氏 し の私見 しけん を極力 きょくりょく 挟 はさ まずに上手 うま く富野 とみの 監督 かんとく の本音 ほんね を引 ひ き出 だ しており、当時 とうじ の制作 せいさく 状 じょう 況 きょう や作品 さくひん とキャラクターに対 たい する本音 ほんね が詳細 しょうさい に語 かた られている。 「僕 ぼく は名作 めいさく ものがやれそうだ」 と富野 とみの 監督 かんとく が語 かた っているように、インタビューが行 おこな われた1994年 ねん 2月 がつ 22日 にち 、作品 さくひん のフィルム作業 さぎょう が終了 しゅうりょう して声優 せいゆう によるアフレコ を残 のこ すだけとなった時点 じてん では本 ほん 作 さく の出来 でき に対 たい してはある程度 ていど の満足 まんぞく 感 かん は得 え ており、それほど嫌悪 けんお 感 かん を抱 だ いていなかった事 こと が解 ほどけ る。巻末 かんまつ には本 ほん 作 さく のメインシナリオライターである桶谷 おけたに 顕 あらわ 氏 し のインタビュー記事 きじ も収載 しゅうさい されており、当時 とうじ の制作 せいさく 状 じょう 況 きょう が伺 うかが い知 し れる。オマケの『宇宙 うちゅう 引越 ひっこし 公社 こうしゃ 』の企業 きぎょう ポスターは必見 ひっけん である。 それがVガンダムだ ──機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム徹底 てってい ガイドブック── フリー・ライターのササキバラ・ゴウ 氏 し による本 ほん 作 さく のガイドブックである。 2004年 ねん 1月 がつ に発売 はつばい された本 ほん 作 さく のDVD-BOX発売 はつばい に併 あわ せて銀河 ぎんが 出版 しゅっぱん より発刊 はっかん された。 本 ほん 作 さく のファンの間 あいだ ではバイブル とも言 い える書籍 しょせき であり、徹底 てってい したストーリー解説 かいせつ と的確 てきかく な文章 ぶんしょう は、初心者 しょしんしゃ にも解 わか りやすく、本 ほん 作品 さくひん のガイドブックとしてはもちろん、評論 ひょうろん 本 ほん としても、そして貴重 きちょう な資料 しりょう 本 ほん しても非常 ひじょう にレベルが高 たか い一 いち 冊 さつ となっている。ストーリー解説 かいせつ に多少 たしょう はササキバラ氏 し の私見 しけん が入 はい り交 ま ざってはいるものの、読者 どくしゃ が『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』という作品 さくひん を曲解 きょっかい することがないよう誇張 こちょう 表現 ひょうげん を用 もち いず冷静 れいせい に、そして個人 こじん 的 てき で極端 きょくたん な色眼鏡 いろめがね や忖度 そんたく なしに分析 ぶんせき して解説 かいせつ する内容 ないよう はまさに本書 ほんしょ の帯 おび にあるとおり「決定 けってい 版 ばん 」 であろう。 本 ほん 作品 さくひん に本当 ほんとう に興味 きょうみ を持 も ったのならば、YouTube やニコニコ動画 どうが で切 き り抜 ぬ き動画 どうが や解説 かいせつ 動画 どうが を観 み たり、それら罵詈 ばり 雑言 ぞうごん だらけのコメント欄 らん を見 み て作品 さくひん 内容 ないよう を知 し ったかぶるよりは、まずは本書 ほんしょ を片手 かたて にDVDなりBlu-rayで全 ぜん 話 はなし を通 とお して観 み るのがベストだと言 い える。42ページにも及 およ ぶ富野 とみの 監督 かんとく とササキバラ氏 し の対談 たいだん 記事 きじ は一読 いちどく の価値 かち ありである。 『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』製作 せいさく 当時 とうじ の裏話 うらばなし や事情 じじょう だけでなく、『ブレンパワード 』から『∀ガンダム 』、そして『OVERMANキングゲイナー 』を経 へ た当時 とうじ の富野 とみの 監督 かんとく の本心 ほんしん が垣間見 かいまみ える内容 ないよう である。 本 ほん 作 さく は勿論 もちろん のこと、富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 作品 さくひん を掘 ほ り下 さ げて楽 たの しむ為 ため にも貴重 きちょう な一 いち 冊 さつ となっている。極 ごく 私的 してき 黒 くろ 歴史 れきし 考 こう 『神様 かみさま ドォルズ 』等 とう の作品 さくひん で有名 ゆうめい な漫画 まんが 家 か やまむらはじめ 氏 し によるガンダムシリーズ を独自 どくじ の視点 してん から語 かた る自伝 じでん 的 てき イラストエッセイ作品 さくひん 。 当 とう 作品 さくひん はKADOKAWA が発行 はっこう しているガンダムエース の創刊 そうかん 号 ごう から数 すう 回 かい に渡 わた って不定期 ふていき 掲載 けいさい されており、最初 さいしょ 期 き は『極 ごく 私的 してき 黒 くろ 歴史 れきし 行 くだり 』と云 い うタイトルだった。2001年 ねん 6月 がつ 発売 はつばい の『ガンダムエース 創刊 そうかん 号 ごう 』の第 だい 1回 かい 掲載 けいさい 分 ぶん ではカテジナについて少 すこ しだけ見解 けんかい が書 か かれており、2003年 ねん 3月 がつ 発売 はつばい の『月刊 げっかん 化 か 記念 きねん 特別 とくべつ 号 ごう ・ガンダムエース5月 がつ 号 ごう 増刊 ぞうかん 』の掲載 けいさい 分 ぶん では『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』を丸 まる ごと取 と り扱 あつか っている。 「尋常 じんじょう ではないボルテージでマイノリティな人々 ひとびと の荒 すさ んだ心 しん のヒダを乱暴 らんぼう に、けれども細 こま かになぞってくれた」「全編 ぜんぺん これ悪意 あくい の塊 かたまり というようなタイトなフィルム」「あんまし商売 しょうばい にならん」「ガンダムの嘘 うそ っぱちを自 みずか ら暴 あば き立 た てるという荒業 あらわざ 」「ソーカントクの捨 す て身 み のテロ行為 こうい もテレビの前 まえ の視聴 しちょう 者 しゃ は総 そう 無視 むし 」 この様 よう に、『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』と云 い う作品 さくひん は一般 いっぱん 的 てき には「マイノリティ向 む けの商業 しょうぎょう 的 てき に失敗 しっぱい した作品 さくひん 」 だとしており、富野 とみの 監督 かんとく を指 さ して本文 ほんぶん 中 ちゅう では「ソーカントク」 などと表記 ひょうき してみたり、何 なに かと著者 ちょしゃ の「自己 じこ 陶酔 とうすい と傲慢 ごうまん さ」が随所 ずいしょ に透 す けて見 み える内容 ないよう である。 また、シャクティ・カリン を「この作品 さくひん の真 しん に悪質 あくしつ なところ」「全 すべ ての物事 ものごと の元凶 げんきょう 」 とし、「反省 はんせい してもまたすぐ同 おな じ行為 こうい を繰 く り返 かえ す」「やがて行為 こうい はエスカレート」「雪 ゆき ダルマ式 しき に状況 じょうきょう を悪化 あっか させ、より多 おお くの人死 ひとじ にを招 まね いていく」「この娘 むすめ の前 まえ ではカテジナの狂乱 きょうらん など可愛 かわい いもんだ。」 と、評 ひょう している。 これに対 たい して、カテジナ・ルース は一貫 いっかん して「男 おとこ 運 うん がなかった」「ウッソが大人 おとな ならカテジナは狂 くる わなかった」「環境 かんきょう に狂 くる わされた被害 ひがい 者 しゃ 」「最後 さいご はシャクティに救済 きゅうさい の機会 きかい まで奪 うば われた」 としている。このカテジナに対 たい する「男 おとこ 運 うん がない」という見解 けんかい は上述 じょうじゅつ したウエダハジメ 氏 し のイラストエッセイ内 ない の記述 きじゅつ とも似通 にかよ っており、富野 とみの 監督 かんとく も「カテジナは不幸 ふこう な子 こ 」だと過去 かこ のインタビュー記事 きじ で発言 はつげん している。 しかし、やまむら氏 し はシャクティ・カリン と云 い うキャラクターに関 かん しては全 まった く良 よ い思 おも い入 い れがなかったらしく、極 きわ めて個人 こじん 的 てき な主観 しゅかん によって『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』アニメ本編 ほんぺん 内 ない の描写 びょうしゃ を曲解 きょっかい しており、挙 あ げ句 く に極端 きょくたん に片寄 かたよ った誇張 こちょう 表現 ひょうげん まで用 もち いて「捏造 ねつぞう 」 と言 い っても差 さ し支 つか えない程 ほど にまで悪 あ し様 ざま に語 かた っている。 本来 ほんらい なら自費 じひ 出版 しゅっぱん の同人 どうじん 誌 し に載 の せるべきの内容 ないよう であり、日本 にっぽん 全国 ぜんこく の書店 しょてん 向 む けに大量 たいりょう に出版 しゅっぱん される漫画 まんが 雑誌 ざっし に載 の せる評論 ひょうろん 記事 きじ としては著 いちじる しく良識 りょうしき を欠 か いている と言 い わざるを得 え ない内容 ないよう である。このイラストエッセイは全国 ぜんこく 区 く で大量 たいりょう 発売 はつばい された雑誌 ざっし 媒体 ばいたい に掲載 けいさい された作品 さくひん であったことに加 くわ え、2003年 ねん 当時 とうじ は『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムSEED 』の大 だい ヒットにより新規 しんき のガンダムファンが参入 さんにゅう してガンダムエース の発行 はっこう 部数 ぶすう も伸 の び、隔月 かくげつ 誌 し から月刊 げっかん 誌 し に移行 いこう する様 よう なタイミングであり、また2003年 ねん と云 い う時代 じだい は世間 せけん にインターネット環境 かんきょう が完全 かんぜん に普及 ふきゅう し終 お えた時期 じき でもあった。 上記 じょうき の事実 じじつ から見 み ても、このイラストエッセイにおける無責任 むせきにん で偏 かたよ った記述 きじゅつ 内容 ないよう は、現在 げんざい も続 つづ く「死神 しにがみ シャクティ」と云 い うネットミーム や「カテジナを被害 ひがい 者 しゃ として擁護 ようご して、シャクティを諸悪 しょあく の権化 ごんげ として叩 はた けば通 つう ぶれる」といったミスリード まで引 ひ き起 お こした「ライト層 そう による誤解 ごかい の連鎖 れんさ を招 まね いている極論 きょくろん や暴論 ぼうろん 」の発生 はっせい 源 げん だと言 い える。やまむら氏 し 本人 ほんにん がエッセイ内 ない で「あまり語 かた られていないことですが」 と前置 まえお きしているように、2003年 ねん までに一般 いっぱん 発売 はつばい された書籍 しょせき に載 の った『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』関連 かんれん の記事 きじ や漫画 まんが 作品 さくひん で(同人 どうじん 誌 し や上述 じょうじゅつ したことぶきつかさ 氏 し の『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!! 』を除 のぞ けば)ここまで本 ほん 作 さく の劇 げき 中 ちゅう 描写 びょうしゃ を曲解 きょっかい した極論 きょくろん を綴 つづ った評論 ひょうろん 記事 きじ は存在 そんざい しない事実 じじつ がそれを裏付 うらづ けている。 シャクティにのみ関 かん して言 い えば、富野 とみの 監督 かんとく はもちろんの事 こと 、業界 ぎょうかい 関係 かんけい 者 しゃ や著名 ちょめい 人 じん がこの様 よう に悪 あ し様 ざま な見識 けんしき を公式 こうしき の場 ば で記 しる した書物 しょもつ や文献 ぶんけん は現在 げんざい まで一切 いっさい 存在 そんざい しないのである。 また、2003年 ねん は『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』の10周年 しゅうねん 記念 きねん という節目 ふしめ でもあり、翌 よく 2004年 ねん の1月 がつ には初 はつ のDVD化 か も行 おこな われたが、各 かく メディアや世間 せけん の反応 はんのう は冷 つめ たいものだった。 このイラストエッセイは本 ほん 作 さく から再 さい 評価 ひょうか の絶好 ぜっこう の機会 きかい を奪 うば っただけでなく、作品 さくひん に対 たい する誤解 ごかい の連鎖 れんさ まで発生 はっせい させてしまい、現在 げんざい でも「Vガンダムはガンダムシリーズ随一 ずいいち の不人気 ふにんき でマイノリティ向 む けのカルト作品 さくひん 」 だと世間 せけん から認識 にんしき されるに留 とど まってしまっている要因 よういん の一 ひと つになったのである。 なお、やまむら氏 し は「小学校 しょうがっこう の時 とき からずーっと富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き の小説 しょうせつ やらエッセイを読 よ んできた」 と自負 じふ するほどの「自称 じしょう ・富野 とみの 作品 さくひん マニア」 であり、『アニメージュ 』に連載 れんさい の『富野 とみの に訊 き け!!』 のコーナーでは挿絵 さしえ を担当 たんとう しており、徳間書店 とくましょてん オフィスでの打 う ち合 あ わせで富野 とみの 監督 かんとく と何 なん 度 ど も面会 めんかい しているようで、「ただの役得 やくとく 狙 ねら いです…」 とX(Twitter) で自慢 じまん げに語 かた っている。 余談 よだん 全 ぜん 方位 ほうい において多数 たすう 存在 そんざい する。
『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』の放送 ほうそう も終盤 しゅうばん に差 さ し掛 か かった時期 じき 、富野 とみの 監督 かんとく は次回 じかい 作 さく としてサンライズ が企画 きかく していた「火星 かせい を舞台 ぶたい にしたスペースオペラ作品 さくひん 」である『機動 きどう 戦士 せんし ポルカガンダム 』 の監督 かんとく 依頼 いらい を断固 だんこ 拒否 きょひ し、代 か わりに愛弟子 まなでし の今川 いまがわ 泰宏 やすひろ 氏 し を監督 かんとく に指名 しめい して、「ここまでVガンダムで滅茶苦茶 めちゃくちゃ やったんだから、次 つぎ は戦争 せんそう ものではなくロボットでプロレスをやるように。いいかい、プロレスだよ。それ以外 いがい は絶対 ぜったい にやっちゃいけないよ。」 と指示 しじ した。
その結果 けっか 誕生 たんじょう したのが、 「皆 みな さんお待 ま ちかね!」 の『機動 きどう 武闘 ぶとう 伝 でん Gガンダム 』である。
富野 とみの 監督 かんとく が「プロレス」 と言 い った原因 げんいん はバンダイ 側 がわ から当時 とうじ 大 だい 流行 りゅうこう していた『ストリートファイターII 』の様 よう な「格闘 かくとう ゲーム要素 ようそ 」を要求 ようきゅう された からである。
『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』より5年 ねん 後 ご の1998年 ねん 8月 がつ 1日 にち 、「ガンダム20周年 しゅうねん 」 に向 む けての大 おお がかりな企画 きかく である『ガンダム・ビッグバン・プロジェクト』 の一環 いっかん として大 だい 規模 きぼ なイベント『ガンダム・ビッグバン宣言 せんげん 』 がパシフィコ横浜 ぱしふぃこよこはま の国立 こくりつ 横浜 よこはま 国際 こくさい 会議 かいぎ 場 じょう 「国立 こくりつ 大 だい ホール」で開催 かいさい された。
このイベント会場 かいじょう 内 ない で行 おこな われた豪華 ごうか ゲスト陣 じん による対談 たいだん トークショーで、翌 よく 1999年 ねん から放送 ほうそう される『∀ガンダム 』でキャラクターデザインを担当 たんとう する『あきまん 』こと安田 やすだ 朗 あきら 氏 し に対 たい して富野 とみの 監督 かんとく が冗談 じょうだん 半分 はんぶん のリップサービス ではあるとはいえ「僕 ぼく はTVゲームそのものが好 す きではないんですが、格闘 かくとう ゲームは特 とく に大嫌 だいきら いです。あんなので喜 よろこ んでる人間 にんげん は最低 さいてい です。」 とまでい放 いはな ったのは、恐 おそ らく上述 じょうじゅつ した『ポルカガンダム 』企画 きかく 時 じ のゴタゴタが原因 げんいん である(安田 やすだ 氏 し はCAPCOM 在籍 ざいせき 時 じ に『ストリートファイターII 』のキャラクターデザインを手掛 てが けていた)。
なお、この時 とき に富野 とみの 監督 かんとく は後 のち に有名 ゆうめい となる「エヴァ は潰 つぶ したい!」「庵 あん 野 の には負 ま けん!」 といった強気 つよき な発言 はつげん もしていた。
原作 げんさく 者 しゃ であり総 そう 監督 かんとく である御大 おんたい の言葉 ことば を借 か りれば、「このような結果 けっか 」 となってしまった事態 じたい には色々 いろいろ と要因 よういん があるのだが、敢 あ えて言 い うならサンライズ が、本 ほん 作 さく 終了 しゅうりょう 直後 ちょくご にバンダイ (現 げん バンダイナムコ )からの買収 ばいしゅう を受 う ける という決定 けってい 事項 じこう を、富野 とみの 監督 かんとく とスタッフ達 たち には隠 かく していた という事実 じじつ が大 おお きく影響 えいきょう しているのは間違 まちが い無 な いだろう。
なお、富野 とみの 監督 かんとく は(少 すく なくとも2004年 ねん 時点 じてん では)本件 ほんけん を許 ゆる していなかったが、 2017年 ねん 10月 がつ 15日 にち 付 づ けのORICON NEWSのインタビューでは過去 かこ に自 みずか らがサンライズに売 う り渡 わた した『ガンダム』の著作 ちょさく 権 けん と会社 かいしゃ への思 おも いについて以下 いか のように答 こた えている。
富野 とみの 監督 かんとく 「当時 とうじ は著作 ちょさく 権 けん もあいまいな時代 じだい でしたので、3本 ほん 目 め の『ガンダム』の時 とき に著作 ちょさく 権 けん をちゃんと自分 じぶん で取 と れるようにとストーリーを描 えが き、映画 えいが 化 か も視野 しや に入 い れて作 づく りました。スポンサーを騙 だま しながら、そういう仕掛 しか けをつくっていったわけです(笑)。つまり、『ガンダム』は自分 じぶん が“生 い き延 の びるために仕掛 しか けた”ことなので、命拾 いのちびろ いした作品 さくひん 、という印象 いんしょう です。」
「人気 にんき がここまで継続 けいぞく したことを考 かんが えれば、僕 ぼく 自身 じしん の“命拾 いのちびろ い”というだけの生易 なまやさ しいものではありませんでした。実 み を言 い うと、僕 ぼく ひとりが発案 はつあん して『ガンダム』が成功 せいこう したわけではなく、キャラクターデザインの安彦 やすひこ 良和 よしかず 君 きみ 、メカニカルデザインの大河原 おおかわら 邦男 くにお 君 きみ がいたから、でもないんです。どういうことかというと、著作 ちょさく 権 けん があり、映像 えいぞう 化 か 権 けん があり、商品 しょうひん 化 か 権 けん があり、それぞれの権利 けんり を獲得 かくとく し、それを分 わ け合 あ うためのシステムをどう作 つく っていったか。そして、それを会社 かいしゃ という組織 そしき でみんなが意識 いしき したから今 いま のガンダムがあるんです。この総体 そうたい 的 てき な動 うご きについては、10年 ねん くらいたって気 き づきました。」
「ガンダムの著作 ちょさく 権 けん は“まる買 か い”だったために腹立 はらだ たしい気分 きぶん もありましたが、だからこそサンライズは作品 さくひん を作 つく り続 つづ けてこられたわけです。」
「もし、ガンダムの著作 ちょさく 権 けん を僕 ぼく ひとりで管理 かんり していたら、マーケットは今 いま みたいに広 ひろ がっていないと思 おも います。そう考 かんが えると、“ガンダム”は長生 ながい きしたと思 おも っています。」
「その点 てん 、日本 にっぽん におけるアニメコンテンツの著作 ちょさく 権 けん 管理 かんり の仕方 しかた も『ガンダム』が開拓 かいたく していった部分 ぶぶん はあって、結果 けっか 的 てき に僕 ぼく 個人 こじん も生 い かされたし、ガンダム周辺 しゅうへん の企業 きぎょう 全体 ぜんたい も生 い かされたと思 おも っています。」
本 ほん 作 さく にサブ及 およ びゲストのキャラクターとして出演 しゅつえん した声優 せいゆう 陣 じん の多 おお くは後 ご の平成 へいせい ガンダム シリーズとなる『G』~『X』以降 いこう も続投 ぞくとう されることとなり、後続 こうぞく 作品 さくひん でメインキャラに昇格 しょうかく しているという例 れい も多 おお い。
トマーシュ・マサリク 役 やく の関 せき 智一 ともかず 氏 し が、本 ほん 作 さく の次回 じかい 作 さく である『機動 きどう 武闘 ぶとう 伝 でん Gガンダム 』では主人公 しゅじんこう のドモン・カッシュ を演 えん じた例 れい が最 もっと も顕著 けんちょ である(なお、関 せき 氏 し はその後 ご の『W』でもOZ専属 せんぞく 技師 ぎし のメーザー役 やく として続投 ぞくとう されている)。
本 ほん 作 さく は劇 げき 中 ちゅう のキャラクターが次々 つぎつぎ と若 わか くして死亡 しぼう していったように、演 えん じた声優 せいゆう 陣 じん も比較的 ひかくてき 近 ちか い年齢 ねんれい 同士 どうし で構成 こうせい されてるにもかかわらず、クロノクル役 やく の檀 だん 臣 しん 幸 こう 氏 し (50歳 さい 没 ぼつ )、タシロ役 やく の中村 なかむら 秀利 ひでとし 氏 し (60歳 さい 没 ぼつ )、ストライカー/トランプ役 やく の藤原 ふじわら 啓 あきら 治 ち 氏 し (55歳 さい 没 ぼつ )、偽 にせ ジン・ジャハナム役 やく の松尾 まつお 銀 ぎん 三 さん 氏 し (49歳 さい 没 ぼつ )と、惜 お しまれつつも早世 そうせい している御仁 ごじん が多 おお い作品 さくひん である。
キャラクターを演 えん じた声優 せいゆう のみならず、キャラクターのデザインを担当 たんとう したアニメーターの逢坂 おうさか 浩司 こうじ 氏 し も44歳 さい の若 わか さで亡 な くなっている。
また、亡 な くなってはいなくともマーベット役 やく の白石 しらいし 文子 ふみこ 氏 し やオデロ役 やく の中田 なかた 雅之 まさゆき 氏 し など、出番 でばん の多 おお いメインキャラクターを演 えん じた声優 せいゆう であっても諸 しょ 事情 じじょう により既 すで に声優 せいゆう 界 かい を引退 いんたい 済 ず みで、最早 もはや 復帰 ふっき は絶望 ぜつぼう 的 てき というケースが多々 たた ある。
このため本 ほん 作 さく はゲーム作品 さくひん のキャラクター参戦 さんせん に際 さい しても、かなり早 はや い段階 だんかい からライブラリーや代役 だいやく に頼 たよ らざるを得 え なかったガンダム作品 さくひん でもある。
放映 ほうえい 話 はなし 数 すう や順序 じゅんじょ に関 かん する話 はなし 本 ほん 作 さく は話 はなし 数 すう の面 めん でもTVアニメのガンダムシリーズの中 なか で、全 ぜん 51話 わ という『SDガンダムフォース 』に次 つ ぐ2番目 ばんめ の話 はなし 数 すう を持 も っている。
『1stガンダム 』は全 ぜん 43話 わ 。『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムSEED 』や『∀ガンダム 』は全 ぜん 50話 わ 。『SDガンダムフォース』は最大 さいだい の全 ぜん 52話 わ となっており、SD作品 さくひん を除 のぞ いた場合 ばあい は本 ほん 作 さく がトップとなる。
TVシリーズのガンダム作品 さくひん としては本 ほん 作 さく は『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムΖ ぜーた Ζ ぜーた 』から7年 ねん ぶり、放送 ほうそう 終了 しゅうりょう タイミング含 ふく めても6年 ねん ぶりで、(もちろんその間 あいだ にも劇場 げきじょう 版 ばん やOVAこそ発表 はっぴょう されていたものの)この空白 くうはく は2023年 ねん 現在 げんざい でも最長 さいちょう で、このためTVシリーズに10年 ねん 以上 いじょう も空白 くうはく があった仮面 かめん ライダーシリーズ やウルトラマンシリーズ のような事態 じたい は免 まぬか れている。
『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム鉄血 てっけつ のオルフェンズ 』から『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム水星 すいせい の魔女 まじょ 』も7年 ねん だが、こちらは分割 ぶんかつ 2クールだったため放送 ほうそう 終了 しゅうりょう からは5年 ねん 半 はん ほどしか空 あ いていない。そしてこの期間 きかん 内 ない にも『ガンダムビルドシリーズ 』の方 ほう はしっかり制作 せいさく されていた。
本 ほん 作 さく は序盤 じょばん に各 かく 話 はなし 時 じ 系列 けいれつ と話 はなし 数 すう にズレがあり、第 だい 1話 わ 「白 しろ いモビルスーツ」は時 とき 系列 けいれつ 上 じょう は4話 わ と5話 わ の途中 とちゅう の話 はなし となる。
これは番組 ばんぐみ タイトルを冠 かん した主役 しゅやく 機 き であるVガンダム が第 だい 4話 わ まで登場 とうじょう しないことに難色 なんしょく を示 しめ したバンダイ に忖度 そんたく したサンライズ側 がわ がアニメ放映 ほうえい 開始 かいし のギリギリになって無理 むり やり放送 ほうそう 話 はなし 数 すう を組 く み替 か えた為 ため に起 お きた話 はなし 数 すう ズレである。
一応 いちおう 、2話 わ ~4話 わ までは冒頭 ぼうとう にナレーションによる説明 せつめい が入 はい り、サブタイトル後 ご とエンディング直前 ちょくぜん にはVガンダムを整備 せいび するウッソの現在 げんざい の状況 じょうきょう が描 えが かれており、ストーリー自体 じたい は「シャクティによる回想 かいそう 」という形 かたち にして整合 せいごう 性 せい が取 と られている ものの、この作品 さくひん を時 とき 系列 けいれつ 順 じゅん に楽 たの しみたい場合 ばあい 、2話 わ →3話 わ →4話 わ →1話 わ →5話 わ 以降 いこう ……の順 じゅん に見 み る方 ほう が物語 ものがたり を整理 せいり しやすい。
当初 とうしょ は『伝説 でんせつ の勇者 ゆうしゃ ダ・ガーン 』で勇者 ゆうしゃ シリーズ を終了 しゅうりょう させ、その次 つぎ 番組 ばんぐみ として従来 じゅうらい 通 どお り名古屋 なごや テレビ が担当 たんとう する予定 よてい だった。
しかしテレビ朝日 てれびあさひ が『クレヨンしんちゃん 』と『美少女 びしょうじょ 戦士 せんし セーラームーン 』と共 とも にANNネットワーク拡大 かくだい 運動 うんどう に活用 かつよう すべく「全国 ぜんこく ネットのゴールデンタイムで放送 ほうそう する」 事 こと を条件 じょうけん に名古屋 なごや テレビ から企画 きかく と権利 けんり を買収 ばいしゅう した。
セーラームーン シリーズと共 とも にANNネットワーク拡大 かくだい 運動 うんどう を支 ささ える筈 はず だった平成 へいせい ガンダム シリーズだが、序盤 じょばん から躓 つまず く羽目 はめ になった。(『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』の放送 ほうそう に纏 まつ わるゴタゴタについては徳間書店 とくましょてん 刊 かん の月刊 げっかん アニメ誌 し 『アニメージュ 』94年 ねん 7月 がつ 号 ごう の富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 氏 し と庵 あん 野 の 秀明 ひであき 氏 し の対談 たいだん インタビューより引用 いんよう )
ガンダムシリーズ の権利 けんり を譲渡 じょうと した名古屋 なごや テレビ (メ~テレ)は勇者 ゆうしゃ シリーズ続行 ぞっこう へ変更 へんこう 。
テレビ朝日 てれびあさひ 側 がわ は全国 ぜんこく 枠 わく の放送 ほうそう 枠 わく に空 あ き枠 わく が出来 でき る1993年 ねん 10月 がつ スタートを希望 きぼう していたが、バンダイ 側 がわ のゴリ押 ごりお しで半年 はんとし 繰 く り上 あ げとなった為 ため 、ローカルセールス枠 わく での放送 ほうそう を余儀 よぎ なくされた(放送 ほうそう 期間 きかん 中 ちゅう に開局 かいきょく した山口朝日放送 やまぐちあさひほうそう は当時 とうじ は未 み ネット)。
当然 とうぜん の事 こと ながら製作 せいさく スケジュールも滅茶苦茶 めちゃくちゃ になり、富野 とみの 監督 かんとく がお怒 いか り奉 たてまつ ったのも無理 むり は無 な く、上記 じょうき の怒 いか りもこの放送 ほうそう 開始 かいし 繰 く り上 あ げに伴 ともな う製作 せいさく スケジュールのゴタゴタとも無関係 むかんけい ではあるまい。
もしもゴールデンタイムでの放送 ほうそう が実現 じつげん していたら、木曜 もくよう 夜 よる 19時半 じはん か、または土曜 どよう 夜 よる 19時半 じはん に編成 へんせい されたかも知 し れない(この経緯 けいい は『富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 全 ぜん 仕事 しごと 』でメ~テレプロデューサーの談話 だんわ より抜粋 ばっすい )。
そして、この内容 ないよう が災 わざわ いし、次 じ 番組 ばんぐみ の『機動 きどう 武闘 ぶとう 伝 でん Gガンダム 』以後 いご 、系列 けいれつ 局 きょく からのネット拒否 きょひ が相次 あいつ ぎ、放送 ほうそう 局 きょく は徐々 じょじょ に減 へ っていった。一方 いっぽう の勇者 ゆうしゃ シリーズ はシリーズ終了 しゅうりょう まで放送 ほうそう 局 きょく 数 すう を保持 ほじ した。
その後 ご テレ朝 てれあさ はガンダムシリーズ を手放 てばな すことになる(ただしメ~テレ枠 わく で『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムUC 』のTV編集 へんしゅう 版 ばん を放送 ほうそう しているため完全 かんぜん には縁 えん が切 き れてはいない。特撮 とくさつ 版 ばん ガンダムである『G-SAVIOUR 』もメ~テレが制作 せいさく 委員 いいん 会 かい として関 かか わっている)。
ついでにテレ朝 てれあさ はセーラームーン シリーズも手放 てばな している(特撮 とくさつ 版 ばん がTBS系 けい で放送 ほうそう )が、その代 か わりに仮面 かめん ライダーシリーズ が毎日放送 まいにちほうそう からテレ朝 てれあさ 系 けい に戻 もど った。
ある意味 いみ 、再 ふたた びの腸捻転 ちょうねんてん である。
テレ朝 てれあさ から解放 かいほう されたガンダムはフジテレビ に移 うつ り『∀ガンダム 』を放送 ほうそう するが、放送 ほうそう 時間 じかん はテレ朝 てれあさ 時代 じだい 同様 どうよう 金曜 きんよう 夕方 ゆうがた 17時 じ 台 だい のローカル枠 わく で遅 おく れネットすらなく全 まった く放送 ほうそう されない地域 ちいき も少 すく なくなかった。
しかしフジの都合 つごう によりまたもやガンダムシリーズは毎日放送 まいにちほうそう (TBS 系列 けいれつ )へ再 さい 移籍 いせき する。
この時点 じてん でようやく全国 ぜんこく ネット枠 わく を確保 かくほ し、歴代 れきだい シリーズ中 ちゅう 一番 いちばん 好条件 こうじょうけん の編成 へんせい と優遇 ゆうぐう された。21世紀 せいき ガンダムは毎日放送 まいにちほうそう のカラーが強 つよ いがテレビ東京 てれびとうきょう 系 けい でもガンダム作品 さくひん をいくつか放送 ほうそう してはいる。
前述 ぜんじゅつ の通 とお り、名古屋 なごや テレビ は『勇者 ゆうしゃ 特急 とっきゅう マイトガイン 』を導入 どうにゅう しガンダムシリーズ の穴 あな を埋 う めたが、その次 つぎ 作 さく 『勇者 ゆうしゃ 警察 けいさつ ジェイデッカー 』放送 ほうそう 中 ちゅう にサンライズ がバンダイ に買収 ばいしゅう される事件 じけん が起 お きる。
勇者 ゆうしゃ シリーズ のスポンサーはタカラ(現 げん :タカラトミー) だった為 ため (それ以外 いがい にも要因 よういん はあるが)シリーズは存廃 そんぱい の危機 きき を迎 むか えたが、関係 かんけい 者 しゃ の尽力 じんりょく で『勇者 ゆうしゃ 王 おう ガオガイガー 』迄 まで 延命 えんめい する事 こと が出来 でき た。
一方 いっぽう のガンダムシリーズは前述 ぜんじゅつ のスポンサー要望 ようぼう の放送 ほうそう 前倒 まえだお しや放送 ほうそう 枠 わく の確保 かくほ の件 けん などでゴタゴタが起 お き、なおかつスケジュールの圧迫 あっぱく が枠 わく 終了 しゅうりょう まで尾 お が引 ひ く結果 けっか となった。
そして、これから約 やく 10年 ねん 後 ご のガンダムシリーズ 作品 さくひん である『機動 きどう 戦士 せんし ガンダムSEEDDESTINY 』でも同様 どうよう にスポンサー云々 うんぬん で揉 も めることとなってしまう。
ただしこちらは「本来 ほんらい 一 いち シリーズで終 お わる予定 よてい だった作品 さくひん が、商業 しょうぎょう 的 てき に大 だい 成功 せいこう してろくな準備 じゅんび 体制 たいせい も用意 ようい されないまま無理矢理 むりやり 続編 ぞくへん 制作 せいさく を命 めい じられた」 という『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』とは真 ま 逆 ぎゃく の理由 りゆう である。
『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』のアニメーション制作 せいさく には『新 しん 世紀 せいき エヴァンゲリオン 』で有名 ゆうめい なGAINAX も参加 さんか している。
庵 あん 野 の 秀明 ひであき 氏 し は富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 監督 かんとく 作品 さくひん の大 だい ファンで、特 とく に『伝説 でんせつ 巨 きょ 神 しん イデオン 』から強 つよ い影響 えいきょう を受 う けており、1988年 ねん 公開 こうかい の劇場 げきじょう 版 ばん アニメ『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム 逆襲 ぎゃくしゅう のシャア 』の制作 せいさく 時 じ に庵 あん 野 の 氏 し がGAINAX として参加 さんか したエピソードが有名 ゆうめい で、ラー・カイラム 等 ひとし の戦艦 せんかん のデザインは全 すべ てGAINAX が担当 たんとう している。
『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』に登場 とうじょう するラー・カイラム 級 きゅう 戦艦 せんかん やクラップ 級 きゅう 巡洋艦 じゅんようかん の設定 せってい 画 が は、『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム 逆襲 ぎゃくしゅう のシャア 』の時 とき に描 えが かれた設定 せってい 画 が からTVアニメ用 よう に線 せん を減 へ らしたものである。
庵 あん 野 の 氏 し が『機動 きどう 戦士 せんし ガンダム 逆襲 ぎゃくしゅう のシャア 』の主役 しゅやく 機 き コンペ時 じ に描 えが いた初代 しょだい ガンダム のイメージそのもののν にゅー ガンダム のラフデザインを見 み た富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き 氏 し が激怒 げきど し「庵 あん 野 の なんて○んじゃえばいいのよ!」 とい放 いはな った話 はなし は有名 ゆうめい である。
1993年 ねん 当時 とうじ もGAINAX に所属 しょぞく していた庵 あん 野 の 氏 し は、『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム』にかなり入 い れ込 こ んでおり、自 みずか ら富野 とみの 監督 かんとく に直談判 じかだんぱん してGAINAX として制作 せいさく 協力 きょうりょく を志願 しがん した程 ほど であり、「『機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム 』がなければ『新 しん 世紀 せいき エヴァンゲリオン 』の様 よう な作品 さくひん は作 つく らなかった」 と後 のち に語 かた っている。
『新 しん 世紀 せいき エヴァンゲリオン』の主人公 しゅじんこう である碇 いかり シンジ の名前 なまえ は、ウッソの名前 なまえ の由来 ゆらい である「嘘 うそ 」の対 たい 義 ぎ となる「真実 しんじつ 」から名付 なづ けられた。
混 ま ぜるな自然 しぜん 。
関連 かんれん イラスト
関連 かんれん 動画 どうが VIDEO
アイキャッチ
本 ほん 作 さく のアイキャッチは全 すべ て異 こと なっており 、全 ぜん 51話 わ ×A・Bパート2種 しゅ の計 けい 102枚 まい の静止 せいし 画 が で構成 こうせい され、全部 ぜんぶ 繋 つな げると一 ひと つのアニメーションになる というパラパラ漫画 まんが 方式 ほうしき をとっている。
関連 かんれん 項目 こうもく 機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム
Vガンダム V2ガンダム
宇宙 うちゅう 世紀 せいき 木星 もくせい 船団 せんだん 公社 こうしゃ エンジェル・ハイロゥ
光 ひかり の翼 つばさ ネネカ隊 たい
千住 せんじゅ 明 あきら
シリーズ
機動 きどう 戦士 せんし ガンダムF91 ←機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム → 機動 きどう 武闘 ぶとう 伝 でん Gガンダム
宇宙 うちゅう 世紀 せいき
機動 きどう 戦士 せんし ガンダムF91 ←機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム →宇宙 うちゅう 世紀 せいき の終焉 しゅうえん 。時 とき は流 なが れ、∀ガンダム のコレクト・センチュリー=C.C.の時代 じだい へ移行 いこう 。
宇宙 うちゅう 世紀 せいき (富野 とみの 由 ゆかり 悠 ゆう 季 き シリーズ)
機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダム ←機動 きどう 戦士 せんし Vガンダム →ガイア・ギア
非 ひ 映像 えいぞう 作品 さくひん
機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダム 鋼鉄 こうてつ の7人 にん ←機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダムゴースト →機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダムDUST →機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダムX-11
『プロジェクト・エクソダス』を描 えが いた長谷川 はせがわ 裕一 ひろいち による『機動 きどう 戦士 せんし クロスボーン・ガンダム 』シリーズの続編 ぞくへん 。『ゴースト』は本 ほん 作 さく の裏 うら 史 し と言 い え、『DUST』は本 ほん 作 さく や『ゴースト』よりも先 さき の世界 せかい 観 かん が舞台 ぶたい 。『X-11』は『DUST』の裏側 うらがわ を描 えが いた作品 さくひん となっている。
いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!! (本 ほん 作 さく の公式 こうしき パロディ漫画 まんが )
外部 がいぶ リンクTVアニメ公式 こうしき サイト