コラム：映画えいが.comシネマStyle - 第だい34回かい

2022年ねん7月がつ20日はつか更新こうしん

「ジュラシック・パーク」シリーズ全ぜん6作さく解説かいせつ　あらすじ、キャラクター、興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング　【金曜きんようロードショーでの放送ほうそう記念きねん】

「ジュラシック・ワールド」シリーズ、金曜ロードショーで7月22日から2週連続放送 — 「ジュラシック・ワールド」シリーズ、金曜きんようロードショーで7月がつ22日にちから2週しゅう連続れんぞく放送ほうそう

毎週まいしゅうテーマにそったおすすめ映画えいがをご紹介しょうかいする【映画えいが.comシネマStyle】。映画えいが史しを書かきかえた恐竜きょうりゅうパニックアクションの金字塔きんじとう「ジュラシック・パーク」シリーズの最新さいしん作さくにして完結かんけつ編へん「ジュラシック・ワールド　新あらたなる支配しはい者しゃ」が、7月がつ29日にちに公開こうかいされます。

その公開こうかいを記念きねんし、日本にほんテレビ系けいの「金曜きんようロードショー」では、シリーズ第だい4作さく「ジュラシック・ワールド」（7月がつ22日にち）、第だい5作さく「ジュラシック・ワールド　炎ほのおの王国おうこく」（7月がつ29日にち）を2週しゅう連続れんぞく放送ほうそう。そこで今週こんしゅうは映画えいが.com編集へんしゅう部ぶが、シリーズのあらすじ、主要しゅようキャラクター、興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキングなどを、一挙いっきょにご紹介しょうかいします。

※本ほん記事きじには、映画えいがのネタバレとなりうる箇所かしょがあります。未見みけんの方ほうは、十分じゅうぶんにご注意ちゅういください。

■「ジュラシック・パーク」シリーズ　あらすじ、おすすめポイント

本ほんシリーズは、マイケル・クライトンの人気にんき小説しょうせつを、スティーブン・スピルバーグ監督かんとくらが最新さいしんの映像えいぞう技術ぎじゅつを駆使くしして映画えいが化かしたもの。「スター・ウォーズ」シリーズとは違ちがい、公開こうかい順じゅんが時とき系列けいれつになっており、「ジュラシック・パーク」シリーズ（1993、97、2001）が3作さく、その後ごの「ジュラシック・ワールド」シリーズが3作さく（15、18、22）と、計けい6作さくが製作せいさくされています。

過去かこ作さくのキャラクターが再さい登場とうじょうしたり、過去かこ作さくにオマージュを捧ささげていたりと、“全すべて”を知しっていれば、より楽たのしめること間違まちがいなし！　最新さいしん作さく「ジュラシック・ワールド　新あらたなる支配しはい者しゃ」公開こうかい前まえに、シリーズを総そう復習ふくしゅうするのがおすすめです。

▽第だい1作さく「ジュラシック・パーク」（1993年ねん／127分ふん／スティーブン・スピルバーグ監督かんとく）

スティーブン・スピルバーグが監督かんとくを担にない、爆発ばくはつ的てきに大だいヒットしたシリーズ第だい1作さく。全ぜん世界せかい興行こうぎょう収入しゅうにゅうは9億おくドルを超こえ、当時とうじの歴代れきだい興行こうぎょう収入しゅうにゅう1位いだったスピルバーグ監督かんとく作さく「E.T.」の記録きろくを塗ぬり替かえました。

【あらすじ】

古こ生物せいぶつ学者がくしゃのアラン・グラント（サム・ニール）、古代こだい植物しょくぶつ学者がくしゃのエリー・サトラー（ローラ・ダーン）、数学すうがく者しゃのイアン・マルコム（ジェフ・ゴールドブラム）は、大だい富豪ふごうハモンド（リチャード・アッテンボロー）がコスタリカ沖おきの孤島ことうに建設けんせつした施設しせつに招待しょうたいされる。そこは、最新さいしんテクノロジーによって恐竜きょうりゅうたちがクローン再生さいせいされた究極きゅうきょくのテーマパークだった。ハモンドの孫まごのふたりの子こどもとともに体験たいけんツアーに出でかけた一いち行ぎょうだったが、恐竜きょうりゅうの胚はいを盗ぬすもうとするシステムエンジニアの企たくらみにより、コンピューター制御せいぎょされていた檻おりから恐竜きょうりゅうたちが解放かいほうされてしまう……。

【おすすめポイント】

全ぜん世界せかいの子こども、大人おとなが熱狂ねっきょうした恐竜きょうりゅうの世界せかいは、今いま見みても色いろあせることのないロマンを感かんじさせてくれます。ジープで巡めぐる「ジュラシック・パーク」の世界せかいは次つぎに何なにが出でてくるのか、どんな恐竜きょうりゅうと出会であえるのか、登場とうじょう人物じんぶつたちと一緒いっしょにワクワクできます。もちろん恐竜きょうりゅうが襲おそいかかってくるときも、その緊張きんちょう感かんは画面がめんのこちら側がわの私わたしたちも息いきをひそめてしまうほど。

また本ほん作さくで最もっとも人間にんげんにとって脅威きょういとなる恐竜きょうりゅうが、大おおきくて凶暴きょうぼうなティラノサウルスではなく、小柄こがらですが集団しゅうだんで狩かりを行おこなう知性ちせいを持もったベロキラプトルであるところもおすすめしたいポイント。大おおきな口くちを開あけた肉食にくしょく恐竜きょうりゅうに追おい回まわされるのはもちろん怖こわいのですが、ラプトルたちがドアを開あけ、互たがいに協力きょうりょくして人間にんげんをおびき寄よせる展開てんかいには、精神せいしん的てきにもぐいぐい追おい詰つめられます。シリーズ全体ぜんたいでも重要じゅうような位置いちにいるラプトルに是非ぜひご注目ちゅうもくを。

▽第だい2作さく「ロスト・ワールドジュラシック・パーク」（1997年ねん／129分ふん／スティーブン・スピルバーグ監督かんとく）

映画えいがの大だいヒットを受うけて、原作げんさく者しゃクライトンが書かいた続編ぞくへん小説しょうせつ「ロスト・ワールド／ジュラシック・パーク2」をスピルバーグ監督かんとくが再ふたたび映画えいが化かしたシリーズ第だい2作さく。

【あらすじ】

舞台ぶたいは「ジュラシック・パーク」の悲劇ひげきから4年ねんが経たった、イスラ・ソルナ島とう。そこは「サイトＢ」と呼よばれる、「サイトＡ」である「ジュラシック・パーク」に恐竜きょうりゅうたちを供給きょうきゅうする遺伝子いでんし工場こうじょうとなっていた。閉鎖へいさされ放置ほうちされた島しまでは、恐竜きょうりゅうたちが生いき延のび繁殖はんしょくをしているという。インジェン社会しゃかい長ちょうのハモンド（アッテンボロー）は、またも数学すうがく者しゃのマルコム（ゴールドブラム）を呼よび出だし、ソルナ島とうの調査ちょうさを依頼いらいする。しかし、前回ぜんかいの事件じけんのせいで恐竜きょうりゅうに恐怖きょうふ心しんがあるマルコムは拒否きょひするも、恋人こいびとの古こ生物せいぶつ学者がくしゃサラ（ジュリアン・ムーア）がすでに島しまにいることを知しり、渋々しぶしぶ向むかうことになる。一方いっぽう、ハモンドの甥おいでインジェン社しゃを引ひき継ついだルドロー（アーリス・ハワード）は、恐竜きょうりゅうたちを捕獲ほかくし、金かねもうけを目論もくろんでいた。

【おすすめポイント】

前作ぜんさくより出でてくる恐竜きょうりゅうの数かずも種類しゅるいも大幅おおはばアップした2作さく目め。さらに島しまには続々ぞくぞくと人間にんげんが集あつまってくる。ということは、それだけ恐竜きょうりゅうの大だい暴あばれも堪能たんのう（!?）できてしまいます！　ティラノサウルスはもちろん、ラプトルの暗殺あんさつ者しゃのような華麗かれいな連携れんけい、さらには小ちいさくてかわいいコンプソグナトゥス・トリアシクスの見みた目めとは裏腹うらはらな攻撃こうげき性せいもご注目ちゅうもく。

さらに今いま作さくの最もっとも興奮こうふんするポイントは、島しまから運はこび出だされたティラノサウルスが、人々ひとびとが普通ふつうに生活せいかつしているサンディエゴへと上陸じょうりくするシーン。ジャングルのなかで恐竜きょうりゅうたちに襲おそわれる恐怖きょうふとはまた違ちがう、人々ひとびとの生活せいかつに恐竜きょうりゅうが侵蝕しんしょくしてくる恐おそろしい光景こうけいを是非ぜひご覧らんあれ。

▽第だい3作さく「ジュラシック・パークIII」（2001年ねん／92分ふん／ジョー・ジョンストン監督かんとく）

スピルバーグが製作せいさく総そう指揮しきを務つとめ、「ミクロキッズ」「ジュマンジ」のジョー・ジョンストンが監督かんとくを務つとめたシリーズ第だい3作さく。

【あらすじ】

サンディエゴの悲劇ひげきから4年ねん。古こ生物せいぶつ学者がくしゃアラン（ニール）は恐竜きょうりゅうの研究けんきゅうを続つづけていたが、資金繰しきんぐりに窮きゅうしていた。そんななか、冒険ぼうけん家か夫婦ふうふだというポール（ウィリアム・H・メイシー）とアマンダ（ティア・レオーニ）が、恐竜きょうりゅうが棲すむ島しま、イスラ・ソルナ島とうを空そらから探索たんさくするのにガイドをしてほしいと依頼いらいされる。「ジュラシック・パーク」での悲劇ひげきを引ひきずるアランはその申もうし出でを渋しぶるも、研究けんきゅう費ひを工面くめんし、島しまには着陸ちゃくりくしないという条件じょうけんで、助手じょしゅのビリー（アレッサンドロ・ニボラ）とともに随行ずいこうすることに。しかし、夫婦ふうふの目的もくてきは、2カ月かげつ前まえにパラセイリングの事故じこで島しまに漂着ひょうちゃくした息子むすこエリック（トレバー・モーガン）を探さがし出だすことだった。

【おすすめポイント】

1作さく目めの主役しゅやく・アラン博士はかせが戻もどってきた3作さく目め。1作さく目めでは恋人こいびと同士どうしだったエリー（ダーン）はほかの人ひとと結婚けっこんし、子こどもが生うまれ、安定あんていした生活せいかつを手てに入いれていますが、アラン博士はかせは相変あいかわらず恐竜きょうりゅうの研究けんきゅうに打うち込こみ、子こどもの扱あつかいは少すこし苦手にがてそう。あまり変かわっていない姿すがたは、1作さく目めを見みた人ひとには嬉うれしく感かんじるポイント。

今いま作さくもスリル満点まんてんのアクションシーンは見みもの。島しまに着陸ちゃくりくするも、不穏ふおんな鳴なき声ごえを聞きき、飛行機ひこうきで立たち去さろうとしたところに現あらわれるスピノサウルス。そのため離陸りりくに失敗しっぱいした飛行機ひこうきは無残むざんにもジャングルへと突つっ込こみ、そのままでは降おりられないような高たかさの木きに引ひっかかって停止ていし。そこに追おってきたスピノサウルスの襲撃しゅうげき。もう息いきをもつかせぬトラブルの数々かずかずに、のっけから手てが汗あせでびしょびしょになります。

さらに、今いま作さくではまたもベロキラプトルとグラント博士はかせの対決たいけつが実現じつげん。しかし1作さく目めとは違ちがい何なにかで通つうじ合あう姿すがたは、「ジュラシック・ワールド」の世界せかい観かんへとつながっていく大事だいじなシーンです。

▽第だい4作さく「ジュラシック・ワールド」（2015年ねん／125分ふん／コリン・トレボロウ監督かんとく）

前作ぜんさく「ジュラシック・パークIII」以来いらい14年ねんぶりとなるシリーズ第だい4弾だん。スピルバーグは製作せいさく総そう指揮しきを担当たんとうし、新鋭しんえいコリン・トレボロウ（「ザ・ブック・オブ・ヘンリー」）がメガホンをとりました。

【あらすじ】

「ジュラシック・パーク」の事故じこから22年ねん後ご、新あらたにオープンしたリゾート施設しせつ「ジュラシック・ワールド」は、“ジャイロスフィア”という球体きゅうたいの乗のり物ものでめぐる恐竜きょうりゅう見学けんがくや、モササウルスの水中すいちゅうショーなどで人気にんきを博はくしていた。さらなる人気にんきを獲得かくとくしたい運営うんえい責任せきにん者しゃのクレア・ディアリング（ブライス・ダラス・ハワード）は、恐竜きょうりゅう監視かんし員いんのオーウェン・グレイディ（クリス・プラット）の警告けいこくも聞きかず、遺伝子いでんし操作そうさにより、凶暴きょうぼうで高たかい知性ちせいを持もつ新種しんしゅの恐竜きょうりゅうインドミナス・レックスを作つくり出だす。

【おすすめポイント】

舞台ぶたいやキャラクターを一新いっしんした新しんシリーズの幕開まくあけならではの魅力みりょくで、「ジュラシック・ワールド」という施設しせつがとにかく面白おもしろそう。このあとの悲劇ひげきがある程度ていど予想よそうできる観客かんきゃくでも、一旦いったんは「行いきたい！」と胸むねを高鳴たかならせずにはいられません。恐竜きょうりゅうのホログラム満載まんさいの博物館はくぶつかんや、かわいい＆大人おとなしいミニ恐竜きょうりゅうたちと遊あそべる「ふれあいコーナー」的てきなスペースなど、リアルなテーマパークの造形ぞうけいが楽たのしめます。

そしてやはり、ジャイロスフィアが画期的かっきてきな発明はつめいなんです！　「恐竜きょうりゅうたちがいる危険きけんエリアにも関かかわらず自分じぶんで操作そうさできる」「攻撃こうげきされるとあっさりガラスが割われる」など、未来みらいを感かんじさせる乗のり物ものにも関かかわらず、しっかりと“惨劇さんげき”を巻まき起おこすリスクが備そなえられているところも満点まんてんです。

▽第だい5作さく「ジュラシック・ワールド　炎ほのおの王国おうこく」（2018年ねん／128分ふん／J・A・バヨナ監督かんとく）

スピルバーグと、前作ぜんさくのメガホンをとったトレボロウは製作せいさく総そう指揮しきを担にない、J・A・バヨナ（「怪物かいぶつはささやく」）が監督かんとくを務つとめたシリーズ第だい5弾だん。

【あらすじ】

ハイブリッド恐竜きょうりゅうのインドミナス・レックスとT-REXが激闘げきとうを繰くり広ひろげた前作ぜんさくから3年ねん後ご、崩壊ほうかいした「ジュラシック・ワールド」を有ゆうしたイスラ・ヌブラル島とうに、火山かざんの大だい噴火ふんかの兆候ちょうこうが表あらわれる。恐竜きょうりゅうたちの生死せいしを自然しぜんに委ゆだねるか、あるいは危険きけんを冒おかしてでも救すくい出だすか――人間にんげんたちは決断けつだんを迫せまられていた。オーウェン（プラット）とクレア（ハワード）は、恐竜きょうりゅうたちを救すくうべく行動こうどうを開始かいしするが、その矢先やさきに島しまの火山かざんで大だい噴火ふんかが発生はっせいする。

【おすすめポイント】

まさに「炎ほのおの王国おうこく」の副題ふくだいの通とおり、「恐竜きょうりゅう」だけではなく、「火山かざんの噴火ふんか」という新あらたな脅威きょういが、人間にんげんたちに襲おそいかかります。溶岩ようがんが全すべてを飲のみこみ、岩石がんせきが降ふる絶体絶命ぜったいぜつめいの状況じょうきょうが物語ものがたりを最高さいこうにヒリヒリさせ、どこを切きり取とってもすさまじい“画が力りょく”を生うみ出だしているんです！　炎ほのおをあげる火山かざんを背せに咆哮ほうこうするT-REX、滅ほろびゆく島しまに取とり残のこされ煙けむりに包つつまれるブラキオサウルスなど、かっこいいだけではなく、切せつなさがこみ上あげるカットも。

前作ぜんさくではベロキラプトルたちとバイクで並なみ走そうしていたオーウェンが、火山かざん噴火ふんかが巻まき起おこるなか恐竜きょうりゅうたちとダッシュで避難ひなんするなど、その強つよさは人間にんげん離ばなれした（!?）レベルに達たっしています。同おなじくクレアの絶叫ぜっきょうもパワーアップしているので、要よう注目ちゅうもく。筆者ひっしゃお気きに入いりの球体きゅうたいの乗のり物もの“ジャイロスフィア”も、最高さいこうに盛もり上あがるポイントで登場とうじょうするので、是非ぜひチェックしてみてください。

▽第だい6作さく「ジュラシック・ワールド　新あらたなる支配しはい者しゃ」（22年ねん7月がつ29日にち公開こうかい／147分ふん／コリン・トレボロウ監督かんとく）

引ひき続つづきスピルバーグが製作せいさく総そう指揮しきを担にない、第だい4作さくのトレボロウが監督かんとくに復帰ふっきしたシリーズ第だい6弾だん。

【あらすじ】

「ジュラシック・ワールド」のあったイスラ・ヌブラル島とうが噴火ふんかで壊滅かいめつし、救出きゅうしゅつされた恐竜きょうりゅうたちが世界中せかいじゅうへ解とき放はなたれてから4年ねん。人類じんるいはいまだ、恐竜きょうりゅうとの安全あんぜんな共存きょうぞんの道みちを見出みだせずにいた。恐竜きょうりゅうの保護ほご活動かつどうを続つづけるオーウェン（プラット）とクレア（ハワード）は、「ジュラシック・パーク」創設そうせつに協力きょうりょくしたベンジャミン・ロックウッドの亡なき娘むすめから作つくられたクローンの少女しょうじょ・メイジー（イザベラ・サーモン）を守まもりながら、人里ひとざと離はなれた山小屋やまごやで暮くらしていた。ある日ひ、オーウェンは子こどもを連つれたブルーと再会さいかい。しかし、子こどもが何者なにものかに誘拐ゆうかいされ、オーウェンはクレアとともに救出きゅうしゅつに向むかう。

【最新さいしん情報じょうほうまとめ】

「ジュラシック・パーク」から、「ジュラシック・ワールド」へ――。タイトルの変化へんかが物語ものがたるように、恐竜きょうりゅうたちが地球ちきゅうの至いたるところに生息せいそくする「ワールド」へと進化しんかを遂とげ、シリーズは未知みちの領域りょういきに足あしを踏ふみ入いれます。

新作しんさくでは、「ジュラシック・パーク」に出演しゅつえんしたサム・ニール（古こ生物せいぶつ学者がくしゃアラン・グラント役やく）、ローラ・ダーン（古こ植物しょくぶつ学者がくしゃでアラン・グラント博士はかせの助手じょしゅであるエリー・サトラー役やく）、前作ぜんさく「ジュラシック・ワールド　炎ほのおの王国おうこく」のカムバックで話題わだいを呼よんだジェフ・ゴールドブラム（数学すうがく者しゃイアン・マルコム役やく）が再さい登場とうじょう！

「ジュラシック・ワールド」シリーズはこれまでにも、過去かこ作さくへのオマージュの数々かずかずで、長年ながねんのファンを歓喜かんきさせてきました。例たとえば「ジュラシック・ワールド」では、廃墟はいきょと化かした「パーク」のビジターセンター跡地あとちが登場とうじょうし、クレアの甥おいっ子こであるザック＆グレイ兄弟きょうだいがジープを修理しゅうりするシーンがあります。さらに「ジュラシック・ワールド　炎ほのおの王国おうこく」では、「パーク」の創設そうせつ者しゃジョン・ハモンドの旧友きゅうゆうロックウッドが登場とうじょう。レジェンドキャストたちが復帰ふっきする最新さいしん作さくは、ますます過去かこ作さくとのリンクやオマージュに期待きたいできそうです。

■メインキャラクター、キャスト

●「ジュラシック・パーク」

▽アラン・グラント（サム・ニール）

「ジュラシック・パーク」「ジュラシック・パークIII」で恐竜きょうりゅうたちの脅威きょういと戦たたかう古こ生物せいぶつ学者がくしゃ。恐竜きょうりゅうの専門せんもん家かで、主おもにベロキラプトルの生態せいたいについての研究けんきゅうを進すすめています。機械きかい音痴おんちで子こども嫌きらいな面めんを持もっていますが、恐竜きょうりゅうの襲撃しゅうげきに際さいしては子こどもたちと心しん通かよわせる場面ばめんも。研究けんきゅう熱心ねっしんで、正義せいぎ感かんも強つよく、恐竜きょうりゅうのクローン生成せいせいについては「神かみへの冒涜ぼうとく」として強つよい拒否きょひ反応はんのうをみせています（正直しょうじき、「ジュラシック・パーク」であれだけ怖こわい思おもいをすれば、否定ひていする気持きもちもわかります……）。そんな彼かれは「ジュラシック・ワールド」をどんな思おもいで見みていたのか、「ジュラシック・ワールド　新あらたなる支配しはい者しゃ」でその真意しんいがわかるのか、楽たのしみです。

演えんじるサム・ニールはニュージーランドで映画えいが監督かんとくとして活動かつどう後ご、オーストリア、アメリカに拠点きょてんを移うつし、俳優はいゆうとして活躍かつやく。「オーメン　最後さいごの闘争とうそう」（1981）で注目ちゅうもくを集あつめるようになり、「ジュラシック・パーク」と同年どうねんに製作せいさくされた、ジェーン・カンピオン監督かんとくのオスカーノミネート作さく「ピアノ・レッスン」にも出演しゅつえん。「マイティ・ソーバトルロイヤル」（2017）、「トレイン・ミッション」（18）、「ピーターラビット」（18）などの人気にんき作さくにも出演しゅつえんしています。

▽エリー・サトラー（ローラ・ダーン）

古代こだい植物しょくぶつ学者がくしゃで、当時とうじの恋人こいびとであるアランとともに「ジュラシック・パーク」へと招待しょうたいされます。自みずからを省かえりみず危険きけんにも飛とび込こむ性格せいかくで、「ジュラシック・パーク」でシステム復旧ふっきゅうのために恐竜きょうりゅうたちが潜ひそむジャングルへ誰だれかが行いかなければならない場面ばめんで、「生いきるか死しぬかの時ときに、男おとこか女おんなかなんか関係かんけいないわ」と、自みずから進すすんで乗のり込こんでいきます。アランと別わかれた後のちは、外交がいこう官かんと結婚けっこんし子こどもをもうけていますが、アランとの絶大ぜつだいな信頼しんらい関係かんけいは続つづいています。

演えんじるローラ・ダーンは、米べいロサンゼルス出身しゅっしんで、父ちちは俳優はいゆうのブルース・ダーン、母ははは女優じょゆうのダイアン・ラッド。80年ねんの「フォクシー・レディ」で本格ほんかく的てきなデビューを果はたし、85年ねんの「マスク」でロサンゼルス映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょうのニュー・ジェネレーション賞しょうを受賞じゅしょう。デビッド・リンチ監督かんとくの「ブルーベルベット」（86）で脚光きゃっこうを浴あび、「ワイルド・アット・ハート」（90）、「ランブリング・ローズ」（91）、「インランド・エンパイア」（06）などで主演しゅえんを務つとめました。「わたしに会あうまでの1600キロ」（14）、「スター・ウォーズ　最後さいごのジェダイ」（17）など話題わだい作さくにも多おおく出演しゅつえんし、20年ねんには「マリッジ・ストーリー」で第だい92回かいアカデミー賞しょう助演じょえん女優じょゆう賞しょうを受賞じゅしょうしています。

▽イアン・マルコム（ジェフ・ゴールドブラム）

米べいテキサス出身しゅっしんの数学すうがく者しゃで、カオス理論りろんの専門せんもん家かとして、ハモンドから「ジュラシック・パーク」の調査ちょうさを依頼いらいされ島しまにやってきます。ハモンドには「できるかどうかに心しんを奪うばわれて、すべきかどうかを考かんがえなかった」と痛烈つうれつな言葉ことばを投なげかけ、エリーを口説くどくなど、陽気ようきで皮肉ひにく屋やな性格せいかくである一方いっぽう、子こどもたちを守まもるために自みずから囮おとり（おとり）となることも。別わかれた妻つまとの間あいだに娘むすめがいて、娘むすめにはひたすらに弱よわい面めんもあります。

演えんじるジェフ・ゴールドブラムは、米べいピッツバーグ出身しゅっしん。74年ねんの「狼おおかみよさらば」で映画えいがに初はつ出演しゅつえん、「眠ねむれぬ夜よるのために」（85）で主演しゅえんを務つとめ、「ザ・フライ」（86）で一躍いちやく有名ゆうめいに。「ジュラシック・パーク」シリーズ2作さくと同どう時期じきに出演しゅつえんした「インデペンデンス・デイ」（96）も大だいヒットとなりました。続編ぞくへんの「インデペンデンス・デイ　リサージェンス」（16）にもカムバックしています。

●「ジュラシック・ワールド」

▽オーウェン・グレイディ（クリス・プラット）

「ジュラシック・ワールド」シリーズの主人公しゅじんこう。元もと海軍かいぐんの軍人ぐんじんで、「ジュラシック・ワールド」の恐竜きょうりゅう監視かんし員いん。ブルーを筆頭ひっとうに、チャーリー、デルタ、エコーという4頭とうのベロキラプトルを飼かいならすことに成功せいこうし、オーナーのマスラニ（イルファン・カーン）からも信頼しんらいを寄よせられています。誰だれよりも恐竜きょうりゅうと心しんを通かよわせ、仲間なかまを決けっして見捨みすてない、正義せいぎ感かんが強つよく勇敢ゆうかんな性格せいかく。恐竜きょうりゅうとの戦闘せんとうシーンでは、バイクに飛とび乗のり、ラプトルを操あやつり、武器ぶきを片手かたてに尋常じんじょうじゃない頼たのもしさを見みせます。真ま逆ぎゃくのタイプともいえるクレアとは一度いちどデートした仲なかで、ぶつかることも多おおいですが、互たがいに思おもいを寄よせています。

演えんじるクリス・プラットは、米べいミネソタ出身しゅっしん。2000年ねん頃ごろから俳優はいゆうとして活動かつどうし、テレビシリーズ「エバーウッド　遥はるかなるコロラド」（02～06）、「The OC」（06～07）で人気にんきを集あつめ、大だいヒットシットコム「Parks and Recreation（原題げんだい）」（09～15）でも活躍かつやく。マーベル・スタジオの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズと、「ジュラシック・ワールド」シリーズでハリウッドスターとしての地位ちいを確立かくりつしました。そのほか「マネーボール」（11）、「マグニフィセント・セブン」「パッセンジャー」（ともに16）、「トゥモロー・ウォー」（21）など多数たすうの出演しゅつえん作さくがあります。

▽クレア・ディアリング（ブライス・ダラス・ハワード）

「ジュラシック・ワールド」の運営うんえい責任せきにん者しゃ。来場らいじょう者しゃ増加ぞうかを目指めざして、遺伝子いでんし操作そうさによる新種しんしゅの恐竜きょうりゅうを開発かいはつし、多忙たぼうな日々ひびを送おくっています。仕事しごとをてきぱきとこなし、几帳面きちょうめんな性格せいかく。当初とうしょは施設しせつの利益りえきのことだけを考かんがえ、恐竜きょうりゅうを“商品しょうひん”と見みなすビジネスライクな対応たいおうが目立めだちましたが、物語ものがたりを追おうごとに恐竜きょうりゅうへの愛あいを深ふかめ、成長せいちょうしていきます。

演えんじるブライス・ダラス・ハワードは、米べいロサンゼルス出身しゅっしんで、父ちちは映画えいが監督かんとくのロン・ハワード。舞台ぶたい女優じょゆうとしてブロードウェイで活躍かつやくしたあと、04年ねんに「サイモン・ベイカー　結婚けっこんの条件じょうけん」で映画えいがデビュー。ブロードウェイの舞台ぶたいを見みたM・ナイト・シャマラン監督かんとくに「ヴィレッジ（2004）」のヒロインに抜ばってきされ、同おなじくシャマラン監督かんとくの「レディ・イン・ザ・ウォーター」（06）では主演しゅえんを務つとめました。「スパイダーマン3」（07）、「ターミネーター4」（09）、「ヒアアフター」（10）、「ロケットマン」（19）など、幅広はばひろいジャンルの作品さくひんに出演しゅつえんしています。