劇場げきじょう版ばんすとぷり　はじまりの物語ものがたり Strawberry School Festival!!!

150席せきシアターを独占どくせん鑑賞かんしょう。すとぷりは今回こんかいが初はつ鑑賞かんしょうでしたが分わかり易やすいストーリーで違和感いわかんもなく楽たのしめた。若年じゃくねん者しゃ向むけの印象いんしょうですが、透明とうめい感かんのあるキャラが素敵すてきで人気にんきになる理由りゆうが分わかるような気きがしました。

2024-142

友達ともだちに誘さそわれて観かんに行いきました。
すとぷりは名前なまえだけは知しっていて、音楽おんがく活動かつどうをしている youtuber という程度ていどの知識ちしき。

「りいぬ」という獣しし耳みみのキャラが出でてきて、そういう世界せかい観かんなんだなーと思おもったらこのキャラ以外いがいは全員ぜんいん普通ふつうの人間にんげん。誰だれも獣しし耳みみであることを気きにしていないし言及げんきゅうもしない。獣しし耳みみである必要ひつよう性せいが謎なぞでした。身体しんたい能力のうりょくが高たかいとか、特別とくべつな能力のうりょくもありません。

「りいぬ」は生徒せいと会かいに所属しょぞくしており、副ふく会長かいちょうから学校がっこうが廃校はいこうになることを知しらされ、最後さいごの文化ぶんか祭さいに向むけてメンバーを集あつめることになるが、メンバー集あつめパートが長ながくて退屈たいくつでした。
主要しゅようキャラが「りいぬ」以外いがいに５人にんいるが、水色みずいろ、黄色おうしょくがほぼ同おなじキャラデザ。残のこりのメンバーも似にた感かんじで誰だれが誰だれやら。水色みずいろはたぶんギャグ担当たんとうで、ぎゃーぎゃー騒さわぐことが多おおく不快ふかいでした。

なんやかんやあって文化ぶんか祭さいはライブをすることになるが、台風たいふうが直撃ちょくげきして会場かいじょうが破壊はかいされる。練習れんしゅうしてきたライブができなくなったことを悲かなしむが、楽器がっきを移動いどうさせてライブを強行きょうこうすることに。
他たの生徒せいとたちが壊こわれた屋台やたいの片かたづけをしているなか、自分じぶんたちのライブを優先ゆうせんさせるのを見みて、片付かたづけ手伝てつだえよ。と思おもったけど、なぜか生徒せいとたちは大だい盛もり上あがり。
ライブ映像えいぞうが SNS でバズり、なんやかんやで廃校はいこうも中止ちゅうしになりハッピーエンド。
最後さいごにグループ名めいを決きめる流ながれになるが、脈絡みゃくらくもなく「すとぷり」に決きまりエンディングへ…

早はやく終おわらないかな、と思おもって観みた映画えいがは久ひさしぶりでした。
映画えいが館かんだから耐たえられたけど、自宅じたくで流ながれてたらチャンネル変かえるかな。
友達ともだちは良よかったと言いっていたけど、私わたしは苦笑にがわらいでした。

良よかった点てん
・「りいぬ」の演技えんぎ、プロの声優せいゆうさんが演えんじてると思おもった。
・曲きょく

気きになった点てん
・「りいぬ」が登校とうこう中ちゅうにビルのモニターに映うつったアイドルっぽいキャラ
歌うたがうまかったし、物語ものがたりの中なかで関かかわってくるのかなと思おもったけどそこだけ。

・生徒せいと会かい室しつにいた巨大きょだいなアロワナ
副ふく会長かいちょうがエサをあげてたけど、アロワナのサイズに対たいしてエサが少すくない。

・メンバー集あつめの時ときにいた男声だんせいの女子じょし生徒せいと

・喫茶店きっさてん「２３４６」を「いちご」と呼よぶこと
「２３４６」を合計ごうけいして「１５」だから「いちご」！・・・どういうこと？

・台風たいふうで破壊はかいされる会場かいじょう
破壊はかいする必要ひつようあった？楽たのしい雰囲気ふんいきのまま終おわったほうがよかった。
お涙なみだ展開てんかいの為ために都合つごうよく破壊はかいされただけ。屋台やたいとか準備じゅんびしていた生徒せいとがかわいそう。

・主要しゅようメンバーに都合つごうのいい展開てんかいが多おおい。
初心者しょしんしゃながら楽器がっきが演奏えんそうでき、歌うたがうまく、作曲さっきょくもできる。
1か月げつ練習れんしゅうするだけでライブで大だい盛もり上あがり。

妹いもうとが好すきだから一緒いっしょに観かんに行いったが金かねの無駄むだ
ストーリーに粗あらが多おおすぎるしくだらない空想くうそうが尺しゃくの半分はんぶんを占しめてた
最後さいごのすとぷりって名前なまえに決きめるところもなんでその名前なまえに決きめたのかも無ないし...
学校がっこうで歌うたってるのに船ふねの上うえだのなんだので統一とういつしてないの酷こくすぎ

人ひとそれぞれ、ファンかファンじゃないかで感かんじることは違ちがうかと思おもいますが、
ファンではない(全まったくすとぷりを知しらない)自分じぶんとしては、本ほん作さくは『観みて損そんはしない映画えいが』だと感かんじました。

初心者しょしんしゃにも親切しんせつな構成こうせい(馴なれ初そめから関係かんけいを深ふかめるまでを描えがくストーリー)になっており、
物語ものがたりの中なかで、すとぷりのメンバー6人にん一いち人にん一人ひとりのキャラクター性せいを描えがくシーンが多々たたあることで、
自分じぶんの中なかで、「このキャラはこういうキャラなのかな」っと当あてはめながら観みることが出来できたため、
最後さいごまで没入ぼつにゅうしながら観みることができました。

莉犬は真面目まじめで、
るぅとは純真じゅんしんSっ気きキャラ。
ころんはいじられ役やくで、
さとみはナルシスト。
ジェルはしっかり者しゃで、
ななもり。は縁えんの下したの力持ちからもち。

そういった印象いんしょうを受うけました。(ファンの方ほうから見みて、この印象いんしょうは合あっていますかね……？)

そしてそのうえで、

・『すとぷり』とはどんな存在そんざいなのか

それを知しるキッカケとして、本ほん作さくは本当ほんとうによく出来できていると思おもいます。
自分じぶんはすとぷりのことを全然ぜんぜん知しらなかった素人しろうとですが、今いまは『すとぷり』の正体しょうたいがVTuberではなく(VTuberだとずっと思おもっていました……すみません)、エンタメアイドルユニット『すとろべりーぷりんす』略りゃくして『すとぷり』だったことを知しっています。(調しらべました)

歌うたやエンタメを主おもな活動かつどうとしていることを、映画えいが内ないでは素敵すてきな挿入歌そうにゅうかや主題歌しゅだいかで現あらわし、その歌うたと共ともに劇げき中ちゅうで踊おどる姿すがたはアイドルそのものです。
日常にちじょう回かいではエンターテイナーとしての面白おもしろい姿すがたをYouTubeの動画どうが同様どうよう観みることが出来できます。

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余談よだんにはなりますが……
［『劇場げきじょう版ばん逃走とうそう中ちゅう』のあとに観みたからなのか、面白おもしろく感かんじた］、というような話はなしを聞きいたことがありますが、『誰だれ向むけのどんな映画えいがなのか』という点てんで大おおきく異ことなっており、この2作さくを比くらべることは無粋ぶすいに思おもえます。
『劇場げきじょう版ばんすとぷり』はファンと新規しんきに向むけての学園がくえんモノ映画えいがであり、『劇場げきじょう版ばん逃走とうそう中ちゅう』は大衆たいしゅうと子供こども向むけのアクション映画えいがのように個人こじん的てきに思おもっています。
そのうえ、この話はなしは『劇場げきじょう版ばん逃走とうそう中ちゅう』と『劇場げきじょう版ばんすとぷり』両方りょうほうを面白おもしろくないと遠回とおまわしに言いっているようなものであり、どんな映画えいがでも楽たのしめた人ひとはいます。
このふたつを比くらべた理由りゆうが『面白おもしろくなかったから』、『ネタにされているから』といった理由りゆうがありそうなのは悲かなしく感かんじていまいます……。(私情しじょうを思おもいっきり挟はさんでしまい申もうし訳わけありません……思おもうところがあったので……)
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最後さいごに一ひとつ気きになったのですが、
『劇場げきじょう版ばんすとぷり　はじまりの物語ものがたり Strawberry School Festival!!!』
というタイトルなのに、
現実げんじつ世界せかいの『すとぷり』9人にんの頃ころのはじまりの物語ものがたり(2016年ねんの結成けっせい時じ)ではなく、近年きんねんの『すとぷり』(2018年ねん頃ごろ、2024年ねん頃ごろ)6人にんになってからを馴なれ初そめとした物語ものがたりなのが少すこし気きになりました。

映画えいがをみてはじめて調しらべた程度ていどの人間にんげんなので詳くわしくは無ないのですが、莉犬が物語ものがたりの終盤しゅうばんに「すとぷり」っという名前なまえをはじめて言いいますが、それがすとぷりという名めいのできた起源きげんなのでしょうか？

劇げき中ちゅうでは『イチゴ』(15)と呼よばれる喫茶店きっさてんで、一期いっき祭さいに向むけて活動かつどうしていました。
イチゴから連想れんそうして『すとろべりー』、王子おうじのようにライブの時とき輝かがやいていたから『ぷりんす』で、『すとぷり』という名前なまえが出来できたのは分わかります。(合あっていますかね……？)
でもいきなり言いうものですから、ご都合つごうを感かんじてしまいます。

この話はなしは劇げき中ちゅうでは軽かるくしか触ふれなかったのは、ファンの間あいだでは周知しゅうちの事実じじつだからなのでしょうか？
すとぷりについて、知識ちしきが浅あさいため分わかりませんが、はじまりの物語ものがたりなのにそこについて軽かるくしか触ふれないのは個人こじん的てきには少すこし残念ざんねんに感かんじました。

総評そうひょうとしては、冒頭ぼうとうにも言いった通とおり『観みて損そんはしない映画えいが』です。
面白おもしろかったです。
観みて損そんはせず、内容ないようが王道おうどう学園がくえんモノということもあり、可かもなく不可ふかもなく優やさしい映画えいがです。
心しんに大おおきな驚おどろきや発見はっけんは少すくなかったですが、『すとぷり』という存在そんざいがどんなものなのか、たくさんの知識ちしきを得えることが出来でき、造詣ぞうけいが深ふかめれる素敵すてきな映画えいがでした。