ダ・ヴィンチ・コードのレビュー・感想かんそう・評価ひょうか

テレビの録画ろくが、映画えいが館かんでも昔むかし観みた。
原作げんさくは、かなり面白おもしろい、ミステリー要素ようそ、宗教しゅうきょう的てき要素ようそに引ひき込こまれた。
それが、この映画えいがからは抜ぬけ落おちている。
私事しじだが、よく夢ゆめに、イエスが出でてきて、お前まえは私わたしの子孫しそんだが、自分じぶんの名なを騙かたる変へんな宗教しゅうきょうを駆逐くちくして欲ほしい、なんて宣のたまう、なんでイエスと判わかるかと云いえば、そう自分じぶんで名乗なのるからである、少すこし映画えいがと関係かんけいあるかな、無ないかな。
これほど原作げんさく改変かいへんの映画えいがを観みれるのは、昔むかしだからか、今いまなら、どうなるか、恐おそろしい。
原作げんさくと比くらべてください、ジーザス。

アートバー経営けいえい者しゃとして、映画えいがでよりアートに触ふれようということでダ・ヴィンチ・コードを視聴しちょうしました！
公開こうかい当時とうじとても話題わだいになっていた記憶きおくがあり、タイトルの通とおりレオナルド・ダ・ヴィンチの絵えに隠かくされた秘密ひみつに迫せまるストーリーか？と思おもっていましたが、実際じっさいの宗教しゅうきょうや歴史れきしを元もとに繰くり広ひろげられるミステリー、サスペンス映画えいがでした。
誰だれもが知しっているダ・ヴィンチの絵画かいがや有名ゆうめいな偉人いじんのエピソードが物語ものがたりの重要じゅうようなキーになっており、それぞれに現あらわれる共通きょうつうのアイテムが謎なぞを解とく鍵かぎだったりと自分じぶんも知しっている知識ちしきがストーリーの中なかで繋つながっていく爽快そうかい感かんを味あじわえました。
映画えいがの中なかではセリフを使つかって語かたられませんが、こういった背景はいけいがあったからあのシーンは・・・！という気きづきもあって、いつまでも楽たのしめる内容ないようだと思おもいます。
各かく組織そしきの勢力せいりょく図ずはシンプルだけれど、それぞれの登場とうじょう人物じんぶつに思惑おもわくがあって協力きょうりょく関係かんけいも一筋縄ひとすじなわではいかない中なかで光ひかる主人公しゅじんこうの知識ちしきや機転きてんに、にやりとできるのではないでしょうか。
とても面白おもしろかったので視聴しちょう後ごに考察こうさつなども調しらべてみました。
冒頭ぼうとうから敵てきとして描えがかれている人物じんぶつの行動こうどうも、映画えいがではその意図いとはさらっと流ながされていましたが原作げんさくでは本人ほんにんの心境しんきょうまでしっかりと描写びょうしゃがされているそうで、原作げんさくの方ほうにも興味きょうみがわきました。
そしてなによりルるーブル美術館ぶるびじゅつかんで実際じっさいの作品さくひんや撮影さつえい現場げんばを見みてみたくなる、そんな素敵すてきな作品さくひんでした。
今回こんかいはダ・ヴィンチの作品さくひんに隠かくされている秘密ひみつにフォーカスが当あたっていましたが、現代げんだいで活躍かつやくされているアーティストさんたちも自分じぶんの作品さくひんに込こめられた想おもいなどを伺うかがうとより一層いっそう作品さくひんを楽たのしむことができます。
アーティストさんの想おもいを汲くんで世よの中なかに届とどける仕事しごとに誇ほこりを持もって今後こんごも励はげんでいきます。

日本にっぽん放映ほうえいされた当時とうじ、劇場げきじょうに観かんに行いってドハマリした作品さくひん。
随分ずいぶん久ひさしぶりに観みたけどやっぱり面白おもしろかった。
フィクションだとわかっているけど、もしかしたらそうなのかもと思おもわせる事ことが沢山たくさん出でてくるからワクワクする。

原作げんさくであまり想像そうぞうできてなかったシーンも映像えいぞうになっていて、改あらためて作品さくひんを楽たのしめました。

キリスト教きりすときょうの闇やみに切きり込こんでいる。
劇げき中ちゅうでのバチカンに怒おこられる旨むねの言及げんきゅうが興味深きょうみぶかい。

頭脳ずのう明晰めいせきで気難きむずかしい教授きょうじゅ（トム・ハンクス）とリー・ティービング（イアン・マッケラン）は頑固がんこだが知的ちてきでチャーミングなところもある魅力みりょく的てきなキャラクター。
カーアクションの他ほか、ジェット機じぇっときでの逃亡とうぼうシーンもあり迫力はくりょくと没入ぼつにゅう感かんがある。

ロケ地ちはルるーブル美術館ぶるびじゅつかん＆パリとロンドンで、歴史れきし的てき建造けんぞう物ぶつが多おおく登場とうじょうして見みごたえがあった。
ルるーブル美術館ぶるびじゅつかんのトイレも見みることができ視覚しかく的てきな面めんでの満足まんぞく度どは高たかい。

筒つつ状じょう容器ようき「クリプテックス」をいとも簡単かんたんに開あけてしまい驚おどろいた。
ちなみに初回しょかい限定げんてい盤ばんDVDに付ついているクリプテックスのレプリカはAPPLEでは開ひらかない。
今いま作さくは視聴しちょう者しゃが登場とうじょう人物じんぶつと一緒いっしょに謎なぞ解ときを楽たのしむタイプの映画えいがではない。
マグダラのマリアとイエスとの間あいだに出来できた血族けつぞくの末裔まつえいを守まもる話はなし。
ジャン・レノ扮ふんするフランス警察けいさつに追おわれながら黒幕くろまくに辿たどり着つく。
ソフィー（オドレイ・トトゥ）は今後こんごどう生いきるのだろう。

イエスが娼婦しょうふを孕はらませたという説せつ。
カトリックのマリア崇拝すうはいも、イエスの母ははと思おもわせておいて実じつはマグダラのマリアを崇拝すうはいしている可能かのう性せいなど、インスピレーションが刺激しげきされて面白おもしろい。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作品さくひんに隠かくされている暗号あんごうの信しんぴょう性せいはどのように証明しょうめいできるのだろう。
ソフィーが本物ほんもののイエスの血族けつぞくであるという明あきらかな証拠しょうこがあれば５点てん満点まんてんの最高さいこう傑作けっさくだった。惜おしい。

ソフィーがキリストの末裔まつえいって事ことで話はなしが進すすんでるもんだとばっかり思おもって観みてたら、途中とちゅうでそれが明あかされてびっくり！みたいなシーンがあって、逆ぎゃくに今いままでソフィーはなんだと思おもわれてたのかよくわかってなかったなって感かんじだった。
観み終おわって、解説かいせつ読よんでやっと色々いろいろ理解りかいした。

キリストが人間にんげんだって説せつで、そりゃそうでしょうよって信者しんじゃじゃない私わたしからすれば思おもっちゃうけど、それって正統せいとう派はからしたら異端いたんなんだね。神かみだって信しんじてるんだもんね。
わたしがそう思おもっちゃうのは、仏教ぶっきょうの影響えいきょうがあるからかな？
上映じょうえい禁止きんしになったりした国くにもあるらしい。やっぱり何なんでも宗教しゅうきょうが絡からむと、話はなしがややこしくなりがちだなぁって、無む宗教しゅうきょうの身みからすると思おもっちゃう。

つか、儀式ぎしきのシーン見みたらアイズ ワイド シャット思おもい出だした。

3作品さくひん中ちゅうではやはりこの作品さくひんが1番ばんですかね

陰謀いんぼう、謎なぞ解とき、トムハンクスやジャン・レノが若わかい笑わらい笑わらい

ソフィー・ヌヴーの女優じょゆうが陰気いんきすぎて、声優せいゆうが下手糞へたくそだった。

ラングドン教授きょうじゅの専門せんもんとしている、宗教しゅうきょう象徴しょうちょう学がくとは何なにか。ざっくり言いうと、何なにが描えがかれているか？描えがかれている物ものに付加ふかされている意味いみは何なにか？そして作者さくしゃの意図いとは何なにか？を読よみ解とく学問がくもんだ。
暗号あんごうを解とくのに相応ふさわしい学問がくもんと言いえなくもない。

「ダ・ヴィンチ・コード」はダ・ヴィンチの絵画かいがに隠かくされた謎なぞを解とき明あかし、現代げんだいに起おこった殺人さつじん事件じけんの解決かいけつを目指めざすミステリーで、普通ふつうのミステリーとしても楽たのしめる。
一方いっぽうで、物語ものがたりの本質ほんしつに迫せまろうとするならば、ラングドン教授きょうじゅの手法しゅほうに乗のっ取とり、「その意味いみするところ」を解とかなければならないだろう。
もろもろ考かんがえることが多おおい、という点てんでもこの映画えいがは面白おもしろい。

ラングドン教授きょうじゅの手法しゅほうに則のっとってこの作品さくひんを捉とらえ直なおすならば、謎なぞ解ときミステリーの体裁ていさいは、誰だれが見みても明白めいはくな作品さくひんの表層ひょうそう理解りかいである。

そして、その意味いみするところという作品さくひんに直接ちょくせつ描えがかれない知識ちしき補完ほかんを必要ひつようとする領域りょういき(映画えいがではわりと丁寧ていねいに説明せつめいされているが)として、キリストの神性しんせいを問とう物語ものがたりが描えがかれる。

聖ひじり杯はいを巡めぐる攻防こうぼうは三みつ巴どもえの争あらそいだ。「聖きよし杯はい」が何なになのかは知しらないが、それを手中しゅちゅうに収おさめることでキリストの人智じんちを超こえた力ちからを証明しょうめいしようとするオプス・デイ。「聖きよし杯はい」が何なにを示しめすのかを突つき止とめ、それを白日はくじつのもとに晒さらすことで現在げんざいまでの欺瞞ぎまんを暴あばこうとするリー博士はかせ。「聖きよし杯はい」の在ありかを知しっていて、秘匿ひとくすることで血脈けちみゃくを守まもろうとするシオン教会きょうかい。
それぞれの目論見もくろみが一致いっちしている部分ぶぶんとしていない部分ぶぶんが混まざりあう為ために事件じけんは起おき、ラングドンとソフィーは巻まき込こまれるのである。

オプス・デイとシオン教会きょうかいと博士はかせ、それぞれが考かんがえる「聖きよし杯はい」の記号きごう的てき意味いみは相容あいいれないものであり、具体ぐたい的てきに言いってしまえば「キリストは神かみか？人じんか？」という価値かち観かんの問題もんだいである。
この事件じけんの裏うらで進行しんこうしている出来事できごととは「自分じぶん達たちの価値かち観かんを守まもるための戦争せんそう」なのである。

ラングドン教授きょうじゅが巻まき込こまれたのも、その意味いみ性せいを考かんがえれば当然とうぜんのことだ。彼かれが専門せんもんとしているのは一般いっぱん的てきな意味いみを失うしなった古ふるい記号きごうと、現代げんだいに流通りゅうつうする記号きごうの連続れんぞく性せいや歴史れきしの研究けんきゅうであり、一見いっけんして意味いみの掴つかめないものから意味いみを読よみ解とく研究けんきゅうをしている人物じんぶつなのだ。
現在げんざい一般いっぱん的てきとされている記号きごう、すなわち常識じょうしきを覆くつがえす力ちからを、ラングドン教授きょうじゅは持もっている。

そこから更さらにもう１ひとつ掘ほり下さげて考かんがえるならば、この物語ものがたりで真しんに表現ひょうげんされていることとは以下いかの三さん点てんに集約しゅうやくできる。
一般いっぱん的てきとされている記号きごうの認識にんしきを「常識じょうしき」とするならば、「常識じょうしき」は長年ながねんの教育きょういく(思おもい込こみや願望がんぼうを含ふくむ)によって形成けいせいされたものに過すぎず、たった１ひとつの「常識じょうしき」が大おおきく変革へんかくすることによって現在げんざいの世界せかいが受うける影響えいきょうは甚大じんだいで、「常識じょうしき」の持もつ脆もろさという問題もんだいは無視むしされたまま世界せかいの根本こんぽんを形成けいせいしている、という恐おそろしい事実じじつだ。

乱暴らんぼうに言いうと、長ながいこと正ただしいとされてきたことは別べつに正ただしくもなんともなく、それが間違まちがいだとすればあっちもこっちも間違まちがってることになり、しかもその根拠こんきょはあやふやなのが私わたしたちの住すんでいる世界せかい、ということだ。
常識じょうしきは、そんな脆もろいものの上うえに作つくられている。

そう考かんがえると結局けっきょくは「何なにを信しんじるか」が全すべてなんだな。そして、どうして信しんじるか？を導みちびくために、やっぱり知識ちしきは多おおい方ほうがいい。
「ダ・ヴィンチ・コード」観みてそんな事ことを考かんがえてるのは、私わたしだけかもしれないが。

最後さいごに。
ラングドン教授きょうじゅがこの三みつ巴どもえの中なかで、中立ちゅうりつであり続つづけたラストシーンは素晴すばらしいと思おもう。
オプス・デイの思惑おもわく通どおり「聖きよし杯はい」を探さがし出だし、シオン教会きょうかいの願ねがい通どおりソフィーを守まもり、リーの言いった通とおりマグダラのマリアの棺かんに祈いのりを捧ささげたのである。
ラングドン教授きょうじゅが読よみ解といた末すえに信しんじるものとして選えらびとったのは、「人ひとと争そうってはいけない」という、歴史れきしの教おしえなのだろうと思おもう。

原作げんさくを読よんでから映画えいがを鑑賞かんしょうした。原作げんさく小説しょうせつの『ダ・ヴィンチ・コード』は上中かみなか下か３巻かんの構成こうせいになっていて、それなりに長ながくしかも内容ないようが濃厚のうこう。そのためそもそも一ひとつの映画えいがにするのは難むずかしかったと思おもうので、原作げんさくの方ほうが面白おもしろいのは仕方しかたがない気きがする。

映画えいがは原作げんさくを短みじかく要約ようやくしただけという感かんじだ。原作げんさくで多おおくの時間じかんを割さかれていた謎なぞ解とき部分ぶぶんはあっという間まに終おわってしまう。この謎なぞ解ときが、驚おどろきや興奮こうふんを味あじわえる部分ぶぶんであり、『ダ・ヴィンチ・コード』の面白おもしろい部分ぶぶんなので、ここが省略しょうりゃくされていると驚おどろきや興奮こうふんも半減はんげんしてしまうと思おもう。

また、映画えいがは次つぎから次つぎへとストーリーが展開てんかいしていくので、原作げんさくを知しらないと分わかりづらいのではないかと思おもえる部分ぶぶんも多おおかった。

昔むかし、電車でんしゃの中なかで必かならず1人ひとりは「ダ・ヴィンチ・コード」のハードカバーを読よんでいたくらい、すごい流行りゅうこうしたことがあった。まさに、ダン・ブラウンブームだった。何なん年ねんかに一いち度ど、書籍しょせきが旋風せんぷうを巻まき起おこすことあるよね。「1Q84」とか。

キリストの秘密ひみつと、教会きょうかいと対立たいりつ組織そしきの争あらそい、謎なぞ解とき。なさそうでありそうな、微妙びみょうな設定せっていがうまい。スピード感かんある展開てんかいに、歴史れきしと宗教しゅうきょうのうんちくで、一時いちじも画面がめんから目めを離はなせない。脳のうみそもフル回転かいてんさせないと、付ついていけない。味方みかたかと思おもえば敵てきだったり、逆ぎゃくパターンもあり、ジャン・レノ好すきとしては、彼かれが悪役あくやくなのかどうか、ハラハラしてしまった。

あのガラスのピラミッドは、できた当初とうしょパリっ子こにすごく評判ひょうばん悪わるかったらしいが、新あたらしく建造けんぞうしたものをあんなふうに物語ものがたりに利用りようするとはなかなかうまい。本当ほんとうにそんな意味いみがありそうに思おもえた。あー、パリ行いきたい。

エンドロールでオドレイ・トトゥのクレジットを見みたら、英語えいご読よみではオードリーなのね。なんてことない発見はっけんで自己じこ満足まんぞく。

BS12の放送ほうそうを視聴しちょう。

大々的だいだいてきに宣伝せんでんされていたけど、特別とくべつ面白おもしろかったわけではなかった・・
ちょっと長ながすぎるような気きがしました。

ルるーブル美術館ぶるびじゅつかん館長かんちょうが残のこしたダイイングメッセージから、有史ゆうし以来いらいの謎なぞに迫せまる主人公しゅじんこうの活躍かつやくを描えがく物語ものがたり。

ダン・ブラウン原作げんさくの世界せかい的てきなベストセラーを映画えいが化か。原作げんさくは読了どくりょうしての鑑賞かんしょうです。
一度いちど鑑賞かんしょう済ずみのはずですが、何故なぜかまったく記憶きおくに残のこっておらず再度さいどの鑑賞かんしょう。何故なぜ記憶きおくに残のこっていないか・・・を再さい確認かくにんしてしまいました。
理由りゆうは、原作げんさくとの比較ひかくになるのでしょうね。

この映画えいがは、比較的ひかくてき原作げんさくを忠実ちゅうじつに再現さいげんしている作品さくひんだと思おもいます。映画えいが上映じょうえい時間じかんは長ながめの149分ふん。それでも、原作げんさくの持もつ壮大そうだいさや悠久ゆうきゅうの歴史れきしの奥深おくふかさを描写びょうしゃするには不十分ふじゅうぶんだったように思おもいます。
テンポは良よく観みやすい映画えいがだとは思おもいますが、一ひとつ一ひとつの謎なぞをもう少すこししっかりと描えがかないと、原作げんさくに大おおきく見劣みおとりしてしまうように感かんじました。
ま～、しっかりと描えがこうとしたら、13話わ位いのＴＶてれびドラマになるのかもしれませんが・・・。

私的してき評価ひょうかは普通ふつうにしました。

自分じぶんはキリスト教きりすときょうにあまり詳くわしくないので、どこまでがどうなのかが解わからず、面白おもしろさも半減はんげんだったかも。
ただ知しらないだけに逆ぎゃくに感心かんしんする所ところも多おおかったかも。
結果けっかインディー・ジョーンズの最後さいごの聖戦せいせんの現代げんだい版ばんみたいで面白おもしろかった。
少すこし残念ざんねんなのは肝心かんじんの本物ほんものの聖ひじり杯はいが何なにか直すぐに解わかってしまう展開てんかいとAPPLEかな～。

話はなしが壮大そうだい過すぎて、ところどころよく分わからない部分ぶぶんはあったが、おもしろさは十分じゅうぶんに伝つたわってきた。
ただ、絶体絶命ぜったいぜつめいの主人公しゅじんこうが間一髪かんいっぱつで助たすかるシーンが度々たびたびあるのは都合つごうよすぎる面めんがある。
また、何なん重じゅうもの暗号あんごうで守まもられてきた最大さいだいの秘密ひみつが、イエス・キリストの子孫しそんのことだったとは、無む神かみ論ろん者しゃの私わたしにとってはどうでもいい話はなし。

数すう年ねん前まえ、ルるーブル美術館ぶるびじゅつかんに行いったあとに帰国きこくしてから鑑賞かんしょうした。
その時ときも難むずかしすぎて、そして途中とちゅう眠ねむくなってしまったりで…良よさを完全かんぜんには理解りかいせずに不完全ふかんぜん燃焼ねんしょうだったが
今回こんかいはちゃんと観みた…！！
やっぱり難むずかしくて、もう一度いちど観みたいなと思おもうけど、この謎なぞ解とき感かんがたまらない。
一ひとつ一ひとつ謎なぞを解といて、次つぎに進すすんで、周まわりはみんな味方みかたに見みえてもそうじゃなかったり…もうそれがすごく楽たのしい。
みんな欲ほしいんだね！知しりたいんだね！
そりゃそうか…！！
そしてフランスの街並まちなみやルーブルがキレイで、また行いきたくなる。
この絵画かいがに込こめられた色いろんな意味いみを読よみ解とくのも楽たのしい。そういった視点してんで観みるから奥おくが深ふかいんだろうなぁ。
それを知しった上うえでまた観みたい。
宗教しゅうきょうやキリスト生誕せいたんの物語ものがたりやらは難むずかしいけど、そこもまた調しらべたらより楽たのしめそう。

とにかく難むずかしい。

色々いろいろと難むずかしい内容ないようでしたけど、何なんとなく面白おもしろかった。

何なん年ねんか前まえに小説しょうせつは一度いちど読よんだことがあるため、何なんとなくの流ながれは分わかった状態じょうたいで鑑賞かんしょう。

歴史れきし的てき、宗教しゅうきょう的てきな背景はいけいは所々ところどころ説明せつめい的てきな描写びょうしゃはあるが、馴染なじみがないため難むずかしく、よく分わからなかった。

ただ、その辺あたりが分わからなくても、謎なぞを解といていく過程かていで起おこるサスペンス的てきな展開てんかいは楽たのしめる。

まず思おもったこと。
ソフィーの存在そんざいが、あまりに軽かるいです。
全ぜん世界せかいで2億おく部ぶ以上いじょうの発行はっこう部数ぶすうというダン・ブラウン原作げんさく「ダ・ヴィンチ・コード」を、
ロン・ハワードが監督かんとくして映画えいが化かされた。

キリスト教きりすときょうの様々さまざまな教義きょうぎや研究けんきゅうを独特どくとくな感性かんせいで謎なぞ解ときに構築こうちくした歴史れきしサスペンス。
著者ちょしゃが「この小説しょうせつにおける文書ぶんしょ・秘密ひみつ儀式ぎしきの記述きじゅつは事実じじつに基もとづいている」と断ことわりを入いれているが、
信しんじるも信しんじないのも自由じゆう・・・だと思おもいます。

まずヒロインのソフィー・ヌヴー(オドレイ・トト)が開始かいし5分ふん位いで登場とうじょうします。
この映画えいがを見み終おえて感かんじることは、ソフィーほどの、この映画えいがの鍵かぎを握にぎる人物じんぶつが、
いとも簡単かんたんに現あらわれる・・・
しかも主役しゅやくのロバート・ラングラン教授きょうじゅ(トム・ハンクス)の片腕かたうでとして謎なぞ解ときを担になう・・・
そのことに違和感いわかんを感かんじます。
しかも最初さいしょの殺人さつじん事件じけんの被害ひがい者しゃ・ルるーブル美術館ぶるびじゅつかんの館長かんちょう・ソニエール。
このソニエールはソフィーの祖父そふなのです。

マグダラのマリアがイエスの子供こどもを出産しゅっさんした・・・
結果けっか的てきに、イエスの子孫しそんの血脈けちみゃくは現在げんざいに受うけ継つがれている・・・
この事ことを信しんじている「シオン修道しゅうどう会かい」が黒幕くろまくなのですが、
イエスの子孫しそんの血脈けちみゃくを引ひく○○○をこんなに簡単かんたんに野放のばなしにしているなんて
信しんじられますか？
宗教しゅうきょうの象徴しょうちょう(シンボル)として崇あがめ、マリアとして、宗教しゅうきょう指導しどう者しゃとして、
シオン修道しゅうどう会かいの要職ようしょくを担にない布教ふきょう活動かつどうに勤いそしむのではないでしょうか！？

見み終おえて、この話はなしは「謎なぞ解ときのための謎なぞ解とき」
ダンテの「神かみ曲きょく」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後さいごの晩餐ばんさん」も
「聖きよし杯はい」も全すべてのキリスト教きりすときょうの知識ちしきは、面白おもしろいサスペンスを描えがくための
小道具こどうぐ・大道具おおどうぐだった。

カトリック教会きょうかいが反発はんぱつするのも、よく分わかります。
しかし膨大ぼうだいな知識ちしきで仮説かせつや想像そうぞうや嘘うそを交まじえての大だい仕事しごと。
騙だまされても面白おもしろかった・・・と言いうしかありませんね。