長江哀歌(エレジー)
劇場公開日:2007年8月18日
解説
06年のベネチア国際映画祭で金獅子賞に輝いた、中国の若き名匠ジャ・ジャンクー監督による人間ドラマ。ダム建設によって水没することが決まっている三峡の街。16年前に別れた妻子を探しにこの街を訪れた炭鉱夫サンミンは、かつて妻が住んでいた場所がすでに水没してしまったことを知る。一方、音信不通の夫を探しにやって来たシェン・ホンは、夫が働いていた工場を訪れるが、そこに彼の姿はなく……。
2006年製作/113分/中国
原題または英題:Still Life
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
劇場公開日:2007年8月18日
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2023年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
絶世の美女の悲恋。題名見て勝手にそう思っていた(笑)
?やさぐれたおっさんが金で買った嫁探してるだけやん。子どもに会いたいらしい。
いつのまにやら主役交代。今度は水パクリ女だ(笑)こっちも旦那を探してる。こちらはめでたく…
またおっさんに戻る。
ところでこれ何がいいの?UFOとロケットビルは何?どういうこと?賞を受賞したらしいが私には全く面白くなかった。こういう作品に深みと意味を見い出せるようにならねば評論家にはなれないのでしょうね。賞とか取ってる作品ほど私的には面白くない作品が多い。
2023年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
年取って、昔懐かしく思った男が人捜しをする。
音信不通の旦那を探しに来た妻の要求は?
それぞれが未来とか考えていなくて、
今だけを生きている世界。
これが今の中国の実態なんだろうけど、
本当に貧富の差があるので、
生活が苦しい人達の人間模様。
2022年12月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
NHKのBS放送で映画「長江哀歌(エレジー)」を見た。
劇場公開日:2007年8月18日
2006年製作/113分/中国
原題:三峽好人
英題:Still Life
配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
韓三明
馬礼珍
趙濤
李竹斌
王宏偉
周林
賈樟柯監督
日本での配給会社はなぜかオフィス北野になっている。
理由は判らない。
韓三明は16年前に別れた妻(馬礼珍)と娘に会いに三峡にやって来る。
出会った人をいちいち値踏みし、
なにがしかの金を請求する中国の地方都市の人たち。
粗野な人たちが多い。
その風情が非常に中国らしいと思った。
ダムの建設のために沈む予定の街。
立ち退きを強いられる人たち。
しばらく不在であるという妻を待って韓三明は解体現場で働くことに。
趙濤は2年間会っていない夫に会うために三峡にやって来た。
あちこち捜し歩いた後にやっと会えた。
夫と少しダンスした後趙濤は
夫と別れることにした。
夫には別の女性がいることを趙濤は気づいていた。
今から16年前の映画だが生々しい中国を堪能できるいい映画だった。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
2022年12月5日
iPhoneアプリから投稿
時に静謐に、時に破壊的に世界を確かなまなざしでとらえたペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』を思わせるドキュメンタリーのような雰囲気。
淀川長治は「いい映画には必ず庶民の生活が描かれていて、そこに今がある。今の映画を見なければいけない」と言っていた。まさにジャ監督は、中国で現在(当時)起きている問題を庶民の目線で描いてくれた。
こだわり抜いたショットから監督の被写体への愛を感じる。
人々は、煙草、酒、茶、飴の甘渋い味をほどこし合う。相互作用性と並列性が、人間の意識や心を組み立てている最も重要な特徴であることを二人の主役の道筋で論証する。
他者や異郷との親密な心情の交換、自身の内なるものを求めるしか辿れる道はないことを主役の二人が語っていた。
ジャ監督は中国人に対して絶望しているのではなく、「絶望を問題にできない中国人」を問題にしたかったのではないか。
不自然な綱渡りのシーンは「でたらめな中国」「恐ろしい中国」「絶望を問題視できない中国」を連想させる。異様な社会の中で謎のバランスを保っているように見えるが、あとほんのわずかで真っ逆さま。
中国だけじゃない。わずかなバランスが崩れれば真っ逆さまなのは世界も日本も同じ。
映画を観ることは世界を知ることだ。