まぼろしの邪馬台国
劇場公開日:2008年11月1日
解説
昭和40年代に邪馬台国ブームを巻き起こした盲目の文学者の宮崎康平と、彼を献身的に支えた妻の宮崎和子の軌跡を描いた夫婦の物語。監督は「包帯クラブ」「20世紀少年」の堤幸彦。竹中直人と吉永小百合が夫婦役を好演している。島原鉄道の社長であり郷土史研究家の康平は、和子がNHK福岡で担当する歴史番組に招かれる。康平は島原で観光バスによる新ビジネスを考えており、和子をバスガイドの指導員として島原に来るよう誘うのだった。
2008年製作/日本
配給:東映
劇場公開日:2008年11月1日
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2024年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
テーマ・脚本、吉永小百合の細やかな演技と表現、台詞回しいいのですが竹中直人の大袈裟な怒鳴り、怒りの演技がたまらなく嫌でした、キャスティングミスと言っていいレベルと感じました。
2021年12月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
竹中直人が羨ましい。吉永小百合と仲良く出来て。
2021年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
1=47分までは、宮崎康平(竹中直人)が社長としての物語がメインの感じ
2=48~72分は、康平が和子(吉永小百合)と邪馬台国の研究がメイン
3=73~101分は、康平と和子が出歩いて邪馬台国探し
4=102~113分は、康平の葬儀等
5=全体的には、康平の経営者、又は、研究者としての生き方の印象が深い
6=盲目で、この活躍は凄い
過去に盲目の偉人、塙保己一や、ヘレンケラーを思い出した
2020年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
バナナ園だ。なぜ、今バナナなのか・・・などと、ダイエット食として紹介されたため品不足気味になってることを考えつつ、竹中直人に食傷気味になっていることもいつしか忘れてしまっていた。いくら知的で情熱的で大胆な男であっても、わがサユリ様が惚れるはずがない!と、にわかサユリストが吠えようとも、物語は進んでゆく・・・
フィクションを基にした映画。実際の宮崎康平の人となりは映画ほど暑苦しくないのでしょうけど、天衣無縫といった性格や、失明してからのほうが地域の事業や邪馬台国の探求に精力的に取り組んでいたらしい。何度も登場した森繁久弥の名前も実際に学生演劇で共に活動していたためだ。竹中直人のキャスティングへの評価は微妙な位置だと思いますが、吉永小百合は大正解だと感じました。
序盤は島原鉄道社長の康平とサユリ様演ずる和子がどういう過程を経て結ばれるのかを様々な要因を用意して描いています。年のためNHK福岡の声優として干され職を求めていたこと。康平の書架にあった父の愛読書と同じ本。乳飲み子がいるのに前妻に逃げられたこと。それに社長の座を追われたことでどん底になったときに見せる男の意地。その邪馬台国を見つけるというロマンチストの一面。そして、強引な求婚・・・ここまでやられたら納得せざるをえない。
発見されれば卑弥呼陵とでも命名されるのだろうか。卑弥呼の墓を見つけるという生きがい。彼の最期はとても幸せそうだった。ちなみに、同じく盲目である南斗白鷺拳のシュウが人柱とされたのは聖帝十字陵だ。シュウの言葉を引用するならば、康平の最期はまさしく「神が最後にひとつだけ願いをかなえてくれた」と言いたかったのだろう。
長崎といえば原爆投下された都市。冒頭のシーン(映画では北京になってたが、実際は平壌のようだ)では反戦メッセージも伝わってくるし、康平の読書歴にマルクスまであったり、島鉄の労使交渉を一括しても人情味があったり、反面、息子に暴力をふるったり、その人物像は一言ではい表せないほど。
竹中直人のキャスティングによるマイナス部分は吉永小百合がお釣りがくるほどカバーしていました。貧乏になったときの献身ぶり。夫のロマンを完遂させようと自ら目となり、数年にわたり旅のお供をする。康平の夢を実現させることが彼女の生きがいともなったのだ。
内容はとても良かったのですが、堤幸彦監督の魅力を感じられない映画でした。長崎を中心とした風景静止画はとても綺麗だったけど、動きがないんです(必要ないのかもしれないけど)。ただ、蒸気機関車の映像は上手く溶け込んでいたし、ロケ地もいいため昭和31年らしさが出ていた。はとバスやオート三輪も効果的・・・これも三丁目の影響なのかな。実際の宮崎夫妻の孫も出演してたり、ポチャタレ柳原可奈子も映画初出演してたり、出演者の多彩で面白い。最も嬉しくなったのは大槻教授と草野仁でした・・・もちろん窪塚洋介も好演!
【2008年11月映画館にて】