電撃でんげきフリント GO!GO作戦さくせん

007シリーズが大だいヒット
指ゆびを咥くわえて他たの映画えいが会社かいしゃが黙だまっているわけがありません
本ほん作さくは20世紀せいきFOXの007シリーズへの回答かいとうです

しかしちゃんとパチもんの自覚じかくを持もって、本家ほんけのオマージュをガンガン茶化ちゃかして入いれて来きます
といってパロディではなく、キチンとスパイアクション映画えいがとなっています

まず持もってその007シリーズへのオマージュが楽たのしいのです
ワルサーPPKや特殊とくしゅ装備そうび満載まんさいのアタッシュケースをM風ふうの上司じょうしが支給しきゅうしようとしたりします

だいたい主人公しゅじんこうの登場とうじょう前まえの会議かいぎで情報じょうほう部員ぶいん0008に捜査そうさ活動かつどうを英国えいこく代表だいひょうに依頼いらいすると、別件べっけんで体からだが空すかない、第だい一いち顔がおが割われてると断ことわるシーンがあったとおもったら、マルセイユで0008と鉢合はちあわせしたりします
その0008がまたジェームスボンドに似にせてます
かと思おもえば、ボンドガールならぬフリントガールの一人ひとりがつまらない小説しょうせつだわと投なげ捨すてるのは0008の原作げんさく小説しょうせつだったりするのですから、本当ほんとうに楽たのしい

ジェームスコバーンの秘密ひみつ情報じょうほう部員ぶいんぶりは、素晴すばらしく、俺おれの方ほうがジェームスボンドにふさわしいだろというのが、ちょっと気取きどった歩あるき方かた、何気なにげない立たち振舞ふるまいからその自信じしんと自負じふが漂ただよって来きます

冒頭ぼうとうの彼かれの登場とうじょうシーンは空手からての演舞えんぶや乱取らんどり、フェンシングのシーンがあり、アクションシーンも俺おれの方ほうが数すう段だん上じょう、本格ほんかく派はだぜとアピールしています
実際じっさいアクションシーンは、彼かれの体からだの身みのこなしを見みたら007シリーズのアクションはなんちゃってアクションだよなあと思おもえてしまうほどの迫力はくりょく

お話はなしはまあそんなもん
上手じょうずに007シリーズを真似まねた内容ないようになっています
そんなアホな！というシーンも娯楽ごらく映画えいがなんで、そこんとこよろしくという確信かくしん犯はんぶりです

本ほん作さく公開こうかいは1966年ねん
007シリーズのサンダーボール作戦さくせんと007は二に度ど死しぬの間あいだの年としの公開こうかいです

結構けっこう、本家ほんけに影響えいきょうを与あたえたと思おもいます
まずフリントガールの一人ひとりに日本にっぽん女性じょせいのケイコが目めを惹ひきます
敵てき組織そしきの幹部かんぶの三さん博士はかせはドイツ人じん、ロシア人じん、中国人ちゅうごくじんですが、その中国人ちゅうごくじん博士はかせが硫黄いおう島とうがどうこうとか話はなしたりして結構けっこう日本人にっぽんじんぽかったりします
そして、敵てきの秘密ひみつ基地きちは火山かざん島とうの火口かこうの中なか
そう、007は二に度ど死しぬは本ほん作さくを本家ほんけがパクり返かえしているのです
それほど本家ほんけも危機きき感かんを抱だいた程ほどの出来映できばえの作品さくひんと言いえるでしょう

ショーン・コネリーがボンド役やくを降板こうばんした時とき、なんでジェームス・コバーンに話はなしが来こなかったのでしょうか？
契約けいやくとかの大人おとなの事情じじょう？単たんにスケジュール？
というかやっぱり本家ほんけ側がわの意地いじ？
まあ本ほん作さく出演しゅつえんによって逆ぎゃくに使つかいにくくなったのは否いなめません
残念ざんねんです
女性じょせい陛下へいかの007役やくの新人しんじんなんか0008にそっくりなぐらいの程度ていどなんですから

ジェームス・コバーンの007見みたかったなあ！
本ほん作さくを見みたらそう思おもう人ひとが大半たいはんでしょう
そんな方ほうは本ほん作さくの続編ぞくへん見みたくなったことと思おもいます
あるんです、続編ぞくへん
とても見みたくなったでしょう？