バーバレラ

解説かいせつ

フランスでベスト・セラーとなって、世界せかい各国かっこくに大だい反響はんきょうを呼よびおこしたジャン・クロード・フォレストのＳＦエロティック劇画げきが『バーバレラ』の映画えいが化か。脚色きゃくしょく・台詞せりふはクロード・ブリュレ、ロジェ・ヴァディム、クレマン・ウッド、テリー・サザーン、監督かんとくは「獲物えものの分わけ前まえ」のロジェ・ヴァディム、撮影さつえいはクロード・ルノワール、音楽おんがくはミシェル・マーニュが担当たんとうした。出演しゅつえんは「獲物えものの分わけ前まえ」のジェーン・フォンダ、「夕陽ゆうひよ急いそげ」のジョン・フィリップ・ロー、「ユリシーズ」のミロ・オシー、「歓よろこびのテクニック」のウーゴ・トニャッティ、「遥はるかなる戦場せんじょう」のデイヴィッド・ヘミングスほか。製作せいさくはディノ・デ・ラウレンティス。

1967年ねん製作せいさく／98分ふん／イタリア・フランス合作がっさく
原題げんだいまたは英えい題だい：Barbarella
配給はいきゅう：パラマウント
劇場げきじょう公開こうかい日び：1968年ねん10月がつ26日にち

ストーリー

宇宙うちゅう暦れきの紀元きげん四よん万まん年ねん。女おんな宇宙うちゅう士しのバーバレラ（Ｊ・フォンダ）は、強力きょうりょくな宇宙うちゅう破壊はかい光線こうせんの発光はっこう装置そうちを完成かんせいしたデュラン・デュランを探さがしだす使命しめいをおび、リテオン惑星わくせいに向むかった。着陸ちゃくりくした彼女かのじょは嫉妬しっと深ふかい女おんなロボットたちの怒いかりにふれ、虐殺ぎゃくさつされかけたが、マーク・ハンド（Ｕ・トニャッツィ）という髭ひげ男おとこに救すくわれた。彼かれがいうには、地下ちか三さん千せんフィートに建設けんせつされた巨大きょだいな夜よるの都市としソゴに行いけばデュラン・デュランがいるという。こうしてバーバレラは地下ちかの迷路めいろにさまよい、黒くろい女王じょおう（Ａ・バレンバーグ）が支配しはいするソゴの国くにで犠牲ぎせいとなった天使てんしパイガー（Ｊ・フィリップ・ロー）と知しりあい、彼かれの翼つばさにのってソゴに着ついた。だが、そこは黒くろ衛兵えいへいというロボットの番兵ばんぺいが厳重げんじゅうな見張みはりをしており、二人ふたりはあっというまに捕とらえられてしまった。そして宰相さいしょうのもとへ、連つれていかれた。陰険いんけんな彼かれは、女王じょおうの前まえに二人ふたりをつきだし暴力ぼうりょくをふるう。この地獄じごくからバーバレラを救すくったのが革命かくめいグループのリーダーであるディルダノ（Ｄ・ヘミングス）である。二人ふたりは、手てのひらと手てのひらを合あわせて行おこなう宇宙うちゅう時代じだいのセックスをする。だがバーバレラは再ふたたび宰相さいしょうにとらえられて《セックス・マシン》で拷問ごうもんされたが、彼女かのじょは耐たえぬき、ついに《セックス・マシン》のヒューズを切きってしまった。そして、この宰相さいしょうこそ、探さがし求もとめていたデュラン・デュランであることを知しったが、この時ときすでに彼かれは発狂はっきょうしており、黒くろの女王じょおうをひきずりおろして自分じぶんが王位おういにつくことを計画けいかくしていた。バーバレラは女王じょおうを助たすけだした。そしてデュラン・デュランと革命かくめい家かグループの間あいだに死闘しとうが展開てんかいされ、共倒ともだおれとなって地下ちか都市としソゴは爆破ばくはし、潰滅かいめつした。バーバレラと黒くろの女王じょおうは、天使てんしパイガーに抱いだかれ、地球ちきゅうにむかった。