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四畳半物語 娼婦しの : 作品情報 - 映画.com

四畳半よじょうはん物語ものがたり 娼婦しょうふしの

劇場げきじょう公開こうかい

解説かいせつ

永井ながい荷風かふう原作げんさく四畳半よじょうはんふすましもはり』を「かも」の成澤なりさわあきらしげる脚色きゃくしょくみずか監督かんとくした風俗ふうぞくもの。撮影さつえいは「隠密おんみつさむらい危機きき一発いっぱつ」の鈴木すずき重平じゅうへい

1966ねん製作せいさく/89ふん日本にっぽん
配給はいきゅう東映とうえい
劇場げきじょう公開こうかい:1966ねん2がつ17にち

ストーリー

待合まちあい立花りっか”の四畳半よじょうはんには、娼婦しょうふしのと旗本はたもとくずれのきゃくただすひとまくらあまゆめむさぼっていた。ただすはしのの親切しんせつにこたえて、友禅ゆうぜん模様もよううつくしい紙入かみいれをあたえた。が、これはもともとしののものであった。--しのには情夫じょうふ竜吉りゅうきちがいた。竜吉りゅうきちは、しのが“豊国ほうこく”の女中じょちゅうをしていたむかしいで、しのを“立花りっか”にると、自分じぶん車夫しゃふになって、せっせとしののきゃくをはこんでいた。そして、この友禅ゆうぜん模様もよう紙入かみいれは、竜吉りゅうきちがしのからきあげ、ただし竜吉りゅうきちからスリったものだったのだ。しかし、しのはその事実じじつだまっていた。そのよるただす親切しんせつが、うれしくしんにしみたからだ。こうして、しのは竜吉りゅうきちにかくれただすかさねるようになった。しのは、ひたむきにただすつくした。そうすることによってしの自身じしんすくわれるかのように……。ただしも、そんなしのの情愛じょうあいにうたれて、スリを印刷いんさつこうとして、まじめにはたらきだした。そして、なけなしの財布さいふをはたいてただしかんざしをしのにおくった。しのは、ただすしんかよえばかようほど竜吉りゅうきちつよあたった。竜吉りゅうきちも、盲従もうじゅうすることしからなかったしののしん変化へんかみ、ただす存在そんざいると、しのをおどし、すかし、二人ふたりなかこうとやっきとなった。が、意外いがいにもわかばなしただすくちからた。家柄いえがらわれて、良家りょうけ養子ようしくというのだ。しのはただすあいしぬいていた。だから一時いちじのさびしさはあっても、しのは素直すなおただす幸運こううんよろこんだ。自分じぶんはまたかくれてたのしめばいいのだと……。だが、こんなしののしんった竜吉りゅうきちは、女将おかみのおたねにたのんで、しのを朝鮮ちょうせん鞍替くらがえさせようとした。そして、竜吉りゅうきちはしのをび、朝鮮ちょうせんかねばただすをスリとして直訴じきそするとおどした。しのはことわ言葉ことばもなかった。その瞬間しゅんかんただし竜吉りゅうきちした。竜吉りゅうきち秘密ひみつられ、密告みっこくおそれたただし兇刃きょうじんであった。が、こい盲目もうもくのしのには、自分じぶんへの愛情あいじょうがこうじて竜吉りゅうきちしてくれたとしかうつらなかった。--「娼婦しょうふにだって真心まごころがあるんです」いつかしのがただすった言葉ことばどおり、しのはただすって、今日きょうも“立花りっか”の四畳半よじょうはん紅色こうしょくかげをおとしていた。

全文ぜんぶんむ(ネタバレふく場合ばあいあり)

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