イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男
劇場公開日:2012年8月4日
解説
イタリアの首相を7期にわたって務める一方、絶大な権力のもと多くの犯罪や汚職に手を染めた、戦後イタリアを代表する政治家ジュリオ・アンドレオッティを題材に描く政治ドラマ。裁判にかけられて物議を醸し、「魔王」と呼ばれたアドレオッティを、名優トニ・セルビッロが怪演。2008年・第61回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。日本では、「イタリア映画祭2010」にて「イル・ディーヴォ」のタイトルで上映。12年、カンヌ、ベルリン、ベネチアの3大映画祭受賞作を中心に日本未公開だった作品を一挙上映する「三大映画祭週間2012」で劇場公開。
2008年製作/110分/イタリア・フランス合作
原題または英題:Il divo: La spettacolare vita di Giulio Andreotti
配給:熱帯美術館
劇場公開日:2012年8月4日
スタッフ・キャスト
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受賞歴
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2014年5月18日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
非常に退屈な話に違いないのだけれど、見れてしまうのは映像の力があるからでしょう。一見不要なカットがずいぶんと散りばめられているのだが、その細部には一環したこだわりが感じられ迫力がある。人が降りることで車の車体が浮くカット、猫が立ちふさがるシーン、扇風機や建物にフォーカスしていくカット、頭上から見下ろしながら寄るカット、などたくさんあるが丹念によく撮られていることが伝わってくる。
音楽のセレクトも場面場面で意外性がありとても効果的である。
ただ、退屈は退屈だ。
2013年6月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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イタリア政界に相当踏み込んでいるらしく、大統領がマフィアとの癒着を裁判にかけられるというようなとんでもない内容だった。経済界や政治家がどんどん自殺したり暗殺される物騒な場面がとても生々しくかつ、面白かった。
しかし、登場人物がまるで把握できず、最後までチンプンカンプンだった。日本で言えば田中角栄裁判を実名で映画化したようなものではないだろうか。
画面から伝わる覚悟や映像に対する美意識がとんでもなく、かっこいいカットだらけで内容があまり理解できなくとも構成の面白さや、異様な迫力で見ごたえたっぷりで面白かった。