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君が生きた証 特集: 編集部も“男泣き”した、映画ファンこそ見るべき“父と息子の珠玉のドラマ”果たして辛口評論家たちは、この良作に“いくら支払う”のか? - 映画.com

劇場げきじょう公開こうかい 2015ねん2がつ21にち

  • 予告編よこくへん

きみきたあかし : 特集とくしゅう

2015ねん2がつ2にち更新こうしん

編集へんしゅうも“男泣おとこなき”した、映画えいがファンこそるべき“ちち息子むすこ珠玉しゅぎょくのドラマ”
たして辛口からくち評論ひょうろんたちは、この良作りょうさくに“いくら支払しはらう”のか?

「ファーゴ」「マグノリア」の名優めいゆうウィリアム・H・メイシーが、64さいにしてはつメガホンをとった「きみきたあかし」(2がつ21にち公開こうかい)は、音楽おんがく父子ふしおもいがわた至高しこうのヒューマン・ストーリーだった。映画えいが.comもいたほんさく価値かちをストレートにユーザーにつたえるべく、今回こんかい評論ひょうろん・ライターじんによる“鑑賞かんしょう料金りょうきん自己じこ申告しんこく”を実施じっしした!

息子を亡くした父親の“魂”の歌声が、見る者の心を震わせる!
息子むすこくした父親ちちおやの“たましい”の歌声うたごえが、ものしんふるわせる!

■「もし、大切たいせつひと突然とつぜんくなったら、あなたなら“なにきるかて”にする?」
 配給はいきゅう会社かいしゃ劇場げきじょうもほれんだ感涙かんるいのドラマに、映画えいが.comも男泣おとこなき!

 いのちとした息子むすこつくった音楽おんがくつうじて、かれなにかんがえてきていたのかに父親ちちおやっていく。しんひびくロック・ミュージックにいろどられた、たましい再生さいせいえがくヒューマン・ドラマが誕生たんじょうした。はつ監督かんとくさくとして、この珠玉しゅぎょくのドラマをげたのは、「ファーゴ」や「マグノリア」ほか数々かずかず傑作けっさくつよ印象いんしょうのこめいバイプレーヤー、ウィリアム・H・メイシー。緊張きんちょうかんとユーモアをたたえた存在そんざいかんほこる、メイシーのあじそのままにつむがれていく物語ものがたりに、我々われわれもまたなみだながしてしまったのだ。

突然息子を失って失意のどん底に
突然とつぜん息子むすこうしなって失意しついのどんぞこ
荒んだ毎日を送っていたが……
すさんだ毎日まいにちおくっていたが……
ロック青年の説得でバンドを結成
ロック青年せいねん説得せっとくでバンドを結成けっせい

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ビリー・クラダップ(右)の弾き語りが見事
ビリー・クラダップ(みぎ)のがたりが見事みごと
相棒となるのはアントン・イェルチン(左)
相棒あいぼうとなるのはアントン・イェルチン(ひだり

やり広告こうこくマンとして順風じゅんぷうまんだったサム(ビリー・クラダップ)は、大学だいがくこったじゅう乱射らんしゃ事件じけんで、大学生だいがくせい息子むすこジョシュを突然とつぜんくしてしまう。それから2ねん失意しついのどんぞこち、すさんだボートらしをおくるサムは、離婚りこんしてさい出発しゅっぱつたそうとするつま(フェシリティ・ハフマン)から、生前せいぜんにジョシュがきとめていた自作じさくきょく歌詞かしとデモCDがまったはこる。息子むすこ楽曲がっきょくき、ジョシュがなにおもいながらきていたのかをまったかっていなかったと自覚じかくしたサムは、息子むすこちかづきたい、かれのことをもっとりたいというおもいから、遺品いひんのギターをつまきだす。

そんなサムの演奏えんそう歌唱かしょうは、孤独こどくなロック青年せいねんクエンティン(アントン・イェルチン)を刺激しげきし、かれ説得せっとくによってバンド・スタイルとなり、まち注目ちゅうもくあつめる存在そんざいとなっていく。「自分じぶんつくったきょくではない」といいだせないまま、音楽おんがくかなでる純粋じゅんすいよろこびにつつまれていくサムだったが、そこには衝撃しょうげきてきな“秘密ひみつ”がかくされていた。サム、そしてクエンティンのたましい旅路たびじは、たして、どこにたどりくのか。



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監督の妻、フェリシティ・ハフマンが妻役に
監督かんとくつま、フェリシティ・ハフマンがつまやく
心に染むロックが物語と融合した必見の良作
しんむロックが物語ものがたり融合ゆうごうした必見ひっけん良作りょうさく

映画えいがファンにどうしてもほんさくてもらいたい」という、配給はいきゅう会社かいしゃファントム・フィルムと劇場げきじょう運営うんえいする東京とうきょうテアトルのつよおもいをけた映画えいが.com。「その自信じしんどおりの作品さくひんなのだろうか?」と、試写ししゃしつあしはこんでみると……かれらとおなおもいを実感じっかんする結果けっかとなった。息子むすこのこした楽曲がっきょくうたぐことをとおして、ちち息子むすこしん意味いみ理解りかいし、それが人生じんせいうしなったひとりのおとこ再生さいせいにもつながっていく。終盤しゅうばん映画えいがてきおどろきとしんおどらせられる演奏えんそうシーンの素晴すばらしさともあわせて、なみだながさずにはいられなかったのだ。

ほんさくおこなう「観客かんきゃく入場にゅうじょう料金りょうきんめてもらう」スタイルの先行せんこうレイト上映じょうえいも、こうした実状じつじょうがあってのながれ。作品さくひんのクオリティに絶大ぜつだい信頼しんらいせるファントム・フィルムと東京とうきょうテアトルが協議きょうぎし、いわゆる“せん形式けいしきでの上映じょうえい実施じっしすることになったという(上映じょうえいくわしい情報じょうほうオフィシャルサイト 参照さんしょう)。


ればだれもが納得なっとくする良作りょうさくであっても、劇場げきじょうられないまま、人知ひとしれずうずもれてしまうことがおお小規模しょうきぼ公開こうかいさく現状げんじょう。この状況じょうきょう打破だはし、1人ひとりでもおおくの映画えいがファンに良作りょうさくとどけたいというねがいからまれたチャレンジに、我々われわれ期待きたいめてしまうのも当然とうぜんだ。

れば、なにかたらずにはいられない“この良作りょうさく”──
 実際じっさい鑑賞かんしょうした辛口からくち評論ひょうろんたちは、“いくらの価値かち”をけたのか!?

ひと鑑賞かんしょう料金りょうきんめる」。この先行せんこう上映じょうえいのシステムに刺激しげきけた我々われわれは、映画えいが評論ひょうろん、ライターじんにレビューを依頼いらいするさいに、「あなたなら、いくらの鑑賞かんしょう料金りょうきん支払しはらうのか?」という金額きんがく設定せっていもあわせておねがいすることにした。たして「きみきたあかし」はどれほどの価値かちがあるのか。そして、映画えいが目利めききたちに、ほんさくはどのようにうつったのか?

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